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不二越が小型スカイビング複合加工機「GMS200」を市場投入
不二越は、車や産業機械などものづくりの分野において、加工ワークが多様化し、多品種変量生産への柔軟な対応や、製造工程の集約、自動化・無人化ニーズが高まっていることを受け、小径歯車加工をターゲットに、ギヤスカイビング(歯切り)、旋削、穴あけ加工の3つの工程を1台に集約し、コンパクトな設置スペースで、高精度・高能率・フレキシブルな生産を可能にするスカイビング複合加工機「GMS200」の販売を開始した。
スカイビング ギヤシェープセンタ「GMS200」の特長
(1)高能率・高精度な加工
高剛性ガイド、高トルクスピンドルの採用により、高能率・高精度な歯車スカイビング加工を実現。従来の歯車シェーパー加工と比較し、加工時間を大幅に短縮しながら、歯車精度はJIS N6級(旧JIS2 級相当)以上を確保、また、クラウニングなどの歯形・歯すじコントロールにも対応。
(2) 多様な加工を1 台に集約
内歯車・外歯車・はすば歯車・サイクロイド歯車・スプラインのスカイビング加工に加え、旋削、穴あけの複合加工を1台に集約。ワーク搬送・段取替えを減らし、スマートな生産ラインを実現。
(3) 世界最小の設置スペース
歯切り加工機、旋盤、穴加工機をそれぞれ設置する場合と比較して、設置スペースを70%削減。生産現場のレイアウト自由度が向上。
(4) 優れた作業性
本体高さを1,680mm に抑え、ワークの取付高さを1,170 ㎜、前面扉を天井開放型としたことで、ワーク脱着の作業性を向上。対話型の操作画面でプログラム作成を容易にする。
(5) 幅広い加工対応と豊富なオプション
最適な冶具を取り揃え、軸物加工や、ハードスカイビング加工にも対応。バリ取り機能や、ワークハンドリング用ロボットなど豊富なオプションを準備。
■仕様
・最大ワーク外径 :φ220mm
・最大モジュール : m3.0
・自動工具交換装置 : 工具収納本数6 本
・機械サイズ : 幅2,500×奥行3,000×高さ1,680 mm
三菱マテリアルが刃先交換式サイドカッタ「VAS400」にブレーカを追加
三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント:中村伸一氏)は、このほど刃先交換式サイドカッタ「VAS400」のインサートにブレーカを追加し、販売を開始した。
刃先交換式サイドカッタ「VAS400」は、シリンダーブロックなどをはじめとする自動車部品の溝部や側面部加工用転削工具として、低抵抗と強固なクランプ力によりびびり振動を抑制したサイドカッタ。追加した刃先強化形「Rブレーカ」で、使用用途の拡大を図る。
「Rブレーカ」の主な特長は以下の通り。
① 高度なシミュレーション技術を用い、鋼加工や断続加工に最適な刃先強化形インサートを実現。
② 広い着座面を確保することにより強固なクランプを実現。
③ 理想的な切れ刃曲線を持つコーナR形状は、加工後被削材の隅R形状を高精度に成形。
・型 番:コーナR0.4―5.0mm 36アイテム
・標準価格: LNGU130804PNER-R MP6120:1,980円
(代表型番) LNGU130804PNEL-R VP15TF:1,980円
LNGU130850PNER-R MP6120:1,980円
(*いずれも税抜価格)
ダイジェット工業が次々と新製品を投入! ~5軸加工対応工具「高精度版QM マックス」、「タイラードリル」にφ6 シャンクタイプを追加~
ダイジェット工業がこのほど、好評を博している多刃高能率加工用工具「QM マックス」に5軸加工にも対応した新製品「高精度版QM マックス」と、座ぐり加工用ソリッドドリル「タイラードリル」に、工具剛性に優れたφ6 シャンクタイプをラインナップした。
5軸加工対応工具「高精度版QM マックス」
省段取り化による工程集約、複雑な形状加工や加工精度の向上ニーズの高まりにより5軸加工機の普及は今後ますます進むとして、同社は、5軸加工だけでなく3軸加工にも対応し汎用性も考慮した、品質向上と生産性向上をもたらす5軸加工対応工具を開発した。
炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、焼入れ鋼、鋳鉄、ステンレス鋼の側面仕上げ加工、傾斜面仕上げ加工、および肩削り中仕上げ~仕上げ加工用に威力を発揮する。
■特長
① QMマックスの高精度タイプ。従来タイプよりボディバランスを向上させ、5軸加工機等の複合加工機にも対応。インサートはH級をラインナップ。併せて多刃仕様により高能率加工が可能。マスターチップによる本体外径許容差-0.02~-0.05を実現(傾斜面仕上げ用のXPHW/T形インサート使用時)。
② 本体は切込み角度(3°、5°)を付けたタイプもラインナップし、3軸加工機でも傾斜角度の付いた複雑な形状加工が可能。
③ インサート材種は一般鋼からプリハードン鋼、ステンレス鋼、鋳鉄と幅広く対応可能な汎用PVDコーティング材種JC8015および、面粗度向上が可能なサーメットCX75をラインナップ。
■サイズ・価格
本体モジュラーヘッドタイプ:φ16(2 枚刃)~φ35(6 枚刃)
本体標準価格:(φ16)28,800 円~(税抜き)
インサート形番: XPHW 形、XPHT 形 インサート材種:JC8015、CX75(サーメット)
インサート標準価格:1,060 円~(税抜き)
*なおインサートは、従来タイプQM マックスの仕上げ用インサート(側面仕上げ用YPHW 形および肩削り用ZPMT-PL 形の一部)も取り付け使用できる。
「タイラードリル」にφ6 シャンクタイプをサイズ拡張
同社の従来品であるタイラードリル工具径φ3~φ4 サイズは、ワーク干渉に配慮しシャンク径をφ4 と細くした「φ4 シャンクタイプ」をラインナップしているが、部品加工ユーザーをはじめとした、より工具剛性に優れた太径シャンクの要望に応え、シャンク径φ6 の「φ6 シャンクタイプ」を新たに追加し、用途に応じた選択を可能とした。炭素鋼、プリハードン鋼、ステンレス鋼、鋳鉄、アルミ合金の座ぐり、穴あけ加工に最適である。
■特長
① 傾斜面や円筒面への穴あけ・座ぐり加工や交差穴加工において、下穴なしでも安定した加工が可能、バリの発生も少ない。
② エンドミルより広い溝形状のため切り粉処理性に優れ、また先端角は180°完全フラットのためエンドミルでの座ぐり加工に比べ、安定かつ高精度な加工が可能。
■サイズ・価格
工具径φ3~φ4 まで0.1 ミリとびの11 形番を追加、全サイズで計126 形番にラインナップ拡張。有効加工深さは工具径×2 倍まで。
・TLDM-S6 形 標準価格:5,350 円~5,890 円(税抜き)
アマダホールディングスが米国で新工場を設立 ~米国市場で製販一貫体制を確立~
アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)は、このほど、米国東部のノースカロライナ州にベンディングマシンの新工場を設立することを決定した。また、グループ会社であるアマダ・アメリカ(AMADA AMERICA, INC.、米国カリフォルニア州、COO:Michael Guerin)は、機械販売会社アドバンスト・テクノロジー・セールス・アンド・サービス(Advanced Technology Sales and Services, Inc.、米国ノースカロライナ州)を買収、4 月には同社を吸収合併し、営業を開始した。 現在、北米市場では、製造業への回帰の流れに応じて、製造業の集積地である米国東部における設備投資が拡大しつつある。一方で、米国におけるアマダグループの製造・販売拠点は、西部および中西部を中心に設けており、東部における商品供給の対応スピードや販売力が課題となっていた。このような背景から、アマダグループは北米市場において今後の成長が期待できる米国東部地区に新たな製造・販売拠点を設けることにより、米国内に現地ニーズに対応した商品を迅速に供給できる体制を整え、板金事業のさらなる拡大を目指すとしている。 また、最適なソリューションを提案する拠点である、テクニカルセンターを新工場に併設する。2020 年1 月に開所予定。■新工場概要所 在 地:米国ノースカロライナ州ハイポイント敷地面積: 160,000 平方メートル延床面積:16,000 平方メートル生産品目・能力:金属加工のベンディングマシン(曲げ加工機械) 月産30 台、ベンディングマシンの周辺装置月産20 台稼働時期 :2020 年1 月開始予定
タンガロイがカウンターボーリング工具 「TCB」工具径φ26-59mmボディ、CGブレーカインサート拡充
タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、カウンターボーリング工具「TCB」の工具径φ26.0-59.0mボディと新ブレーカCG型インサートを発売した。
従来の「TCB」の工具径ラインナップは、JIS規格のキャップボルト座径に合わせた工具径在庫設定だったが、市場ではキャップボルト座以外のボーリング加工は多数行われている。それらの加工はエンドミルによる繰広げ加工や特殊ボーリング工具で対応しているが、加工能率や納期面で問題となることが多かった。こうした要望を受け、同社では、カウンターボーリング工具「TCB」の工具径φ26-59mmの工具径を拡充に至った。
また今回の工具径拡充に伴い、様々な被削材と切込みで優れた切りくず処理性を発揮するCGブレーカを発売する。
今回拡充を行うφ26.0-59.0mのボディでは、カートリッジを使用する事で径調整を行える機構を採用した。ボディとカートリッジの間に厚み違いのプレートを装着することで、1つのボディで複数の工具径に対応することが可能である。また、別売の微調整セッティングプレートを使用すること事で、最小0.1mmからの径調整が可能である。
「TCB」は工具径ラインナップの充実により、キャップボルト座以外のボーリング加工や鋳鍛造穴の繰広げ加工および旋盤での内径ボーリング加工など様々な加工において、標準工具を使用しての高能率加工を実現することが可能である。
アマダ記念会館が開館 ~創業の精神と金属加工の歴史を伝える~

同館は、アマダグループが創業時から大切にしている「お客さまとともに発展する」という理念や、今後もモノづくりを支える企業であり続けることを、顧客や関係者へ理解を深めてもらうために開館したもの。創業者・天田勇氏が一人で機械修理工場を興した際に使用した旋盤のほか、歴代の金属加工機械を展示している。また、プロジェクションマッピングや自動音声案内を用いて、事業発展の転換点となった技術革新とともに、産業の高度化や社会の発展に貢献してきた歩みを、わかりやすく紹介している。

当館は、当面の間は顧客や関係者に公開し、2019 年4 月から外部に公開する予定。
銅像アンベール
NaITO 増収増益!

同社を取り巻く経済環境は、底堅い国内外の需要を背景に設備投資・輸出・生産活動は昨年下期からの活況を維持し、緩やかな景気回復基調で推移した。
このような状況下で同社は、中期経営計画「Achieve2020」の初年度として、「地域密着」「専門力」「対面営業」を軸とした重点施策を着実に実行してきた。同社の主力取扱商品である切削工具およびその周辺分野の計測・産業機器等についてはキャンペーンを実施し拡販に努めるとともに、新規仕入先の開拓およびNR商品(同社オリジナルブランド商品)の開発も積極的に実施した。また、昨年に続き「バリ取り・計測」をテーマとした展示会やセミナーを各地域で行った。海外展開についてはタイ・ベトナム・中国の各拠点において収益拡大に向けた営業展開を図るとともに、北中米・アジア等における岡谷鋼機グループとの連携強化も推進してきた。
この結果、当連結会計年度における売上高は465億87百万円(前年同期比7.2%増)、営業利益7億28百万円(前年同期比46.6%増)、経常利益9億60百万円(前年同期比35.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は6億53百万円(前年同期比97.4%増)と増収増益
となった。
今後の見通しについては、引続き米国の経済政策および新興国・資源国等の海外経済動向の不透明感はあるものの堅調な需要に支えられ、国内においては緩やかな景気回復が続くものと予想される。このような認識のもとで、「中期経営計画Achieve2020」の達成を最大の経営課題と捉え、次年度(2018年3月1日~2019年2月28日)業績は、売上高475億円、営業利益8億円、経常利益10億50百万円、親会社株主に帰属する当期純利益7億10百万円を見込んでいる。
日立建機が鉱山用ダンプトラックをメンテナンス・サービス用に改造、モザンビークの鉱山に納入 ~大規模鉱山の「安全性向上」と「生産性向上」に貢献~
日立建機の連結子会社である日立建機アフリカ(Pty) Ltd.は、同じく連結子会社で代理店の日立建機(モザンビーク)Limitedと協力し、ダンプトラックEH1100(車両総重量110t)をベースとした巨大なサービス用トラックを開発し、このほど世界有数の鉱山会社であるVale S. A. (ヴァ―レS. A.)の所有するモザンビーク共和国テテ州モアティゼ郡にあるモアティゼ石炭鉱山に納入したと発表した。
今回納入したサービス用トラックは、油圧システムが搭載された大型の鉱山機械に使われる油脂類を積み込んで鉱山内を周回するために、荷台部分を大容積のタンクに改造した車両。モアティゼ石炭鉱山で稼働する超大型油圧ショベルやダンプトラックなどのメンテナンスに活用される。このトラックは、ダンプトラックEH1100の巨大な荷台を改造し、10,000ℓまでの油脂類を積み込むことができる大容積のタンクを6つ備えている。メンテナンスで使われる潤滑用グリスや冷却クーラントなど、必要な油脂類を大量に積載し、大規模鉱山で稼働する大型機械のすぐそばまで近づき、車体から長さ15mのホースを伸ばして直接給脂することを可能にしている。
また、走行用エンジンと別に、蓄電池と電動ユニットを備えていて、メンテナンス作業中は走行用エンジンを停止することで、コストと環境負荷の低減を同時に実現しているとともにLED照明を多数取り付けることで、夜間作業における安全性の向上に寄与している。
コマツが「EverydayDrone」の提供を5月より開始 ~日々の進捗管理を可能にするスマートコンストラクション新サービス~
コマツ(社長兼CEO:大橋徹二氏)は、建設現場の課題解決のためのソリューション事業「スマートコンストラクション」において、ドローンおよびエッジコンピューティング技術を利用した新サービス「EverydayDrone」(エブリデイドローン)を、子会社であるコマツカスタマーサポートを通じて開始した。
「EverydayDrone」は、自動運航する専用ドローン「Explore1」と、現場で高速にデータ処理ができるGNSSベースステーション「EdgeBox」を使い、これまで丸一日かかっていた現場の3D現況測量データ生成を約30分で完了させる新サービス。これにより、誰でも毎日簡単にドローン測量ができ、現場の進捗管理に大きな進化をもたらす。
「Explore1」で撮影した写真データは、現場に設置された「EdgeBox」に転送され、不要物などが除去された3D現況測量データが生成される。この3D現況測量データはLANDLOGプラットフォーム上へアップロードされ、直ちに閲覧可能となる。また、スマートコンストラクションアプリにデータを転送し、前回の測量データと比較することで、施工した切土量・盛土量を確認することができる。ドローンによる測量は現場全体を短時間でカバーするため、多数の建機や人が作業する施工現場でも、工事全体の施工進捗管理および土量管理を日々簡単に行うことができる。
なお、サービスの運用は、ミライト・テクノロジーズと協業し、利用者向けの講習や運航代行、ドローン機体の整備等において、同社によるサポートを予定している。
EverydayDrone 概要図
2018年3月分工作機械受注総額は1,828.6億円 日工会
日本工作機械工業会がこのほどまとめた2018年3月分の受注実績は以下の通り。2018年3月分工作機械受注総額は、1,828.6億円(前月比+17.8% 前年同月比+28.1%)となった。3カ月ぶりに過去最高額を更新し、初の1,800億円超。旺盛な国内外需要に期末効果や大型受注が上乗せ。1,000億円超は17カ月連続。 内需は755.5億円(前月比+29.8% 前年同月比+44.0%)で、91年9月(734億円~以来26年6カ月ぶりの700億円超。国内需要が高まる中、期末効果やスポット受注が上乗せ。 外需は1,073.1億円(前月比+10.6% 前年同月比+18.9%)で、3カ月ぶりの1,000億超で、過去最高額を4カ月ぶりに更新。中国、米国を中心に受注が拡大。 昨年末より非常に高い水準が継続。今後も堅調に推移するものと期待。他方、各種海外リスクや部品調達難に関連した動きなどを注視。
3月分内需
755.5億円(前月比+29.8% 前年同月比+44.0%)。・26年6カ月ぶりの700億円超。13カ月連続の500億円超。・前月比2カ月連続増加。前年同月比14カ月連続増加。・期末効果に加え、自動車のスポット受注等もあり、大きな伸び。国内需要は高水準持続。① 一般機械 280.5億円(前月比+23.3% 前年同月比+36.6%) うち金型 27.0億円(前月比+37.2% 前年同月比+10.5%)② 自動車 266.7億円(前月比+38.6% 前年同月比+48.6%) うち部品 161.4億円(前月比+31.8% 前年同月比+24.1%)③ 電気・精密 86.9億円(前月比+63.7% 前年同月比+89.7%)④ 航空機・造船・搬送用機械 23.9億円(前月比△7.4% 前年同月比+0.8%)
3月分外需
1,073.1億円(前月比+10.6% 前年同月比+18.9%)・3カ月ぶりの1,000億円超。過去最高額を4カ月ぶりに更新。・前月比4カ月ぶり増加。前年同月比16カ月連続増加。・3月は、欧州で前月比減少も、アジアと北米が増加。北米は初の300億円超と好調。①ア ジ ア:547.5億円(前月比+16.1% 前年同月比+8.5%)・東アジア:442.7億円(前月比+26.8% 前年同月比+5.2%)〈韓 国〉 43.5億円(前月比△4.1% 前年同月比+29.8%)〈中 国〉359.0億円(前月比+26.4% 前年同月比△2.2%)・その他アジア:104.9億円(前月比△14.5% 前年同月比+25.4%)〈タ イ〉36.7億円(前月比62.6% 前年同月比+54.2%) ②欧 州:207.9億円(前月比△6.0% 前年同月比+33.6%)〈ド イ ツ〉47.0億円(前月比△19.3% 前年同月比+9.7%)〈イタリア〉31.4億円(前月比+2.2% 前年同月比+34.7%) ③北 米:304.2億円(前月比+16.2% 前年同月比+35.9%)〈アメリカ〉263.7億円(前月比+15.6% 前年同月比+30.1%)〈メキシコ〉 28.3億円(前月比+35.5% 前年同月比+126.4%)