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【事前登録開始】「IFPEX2017/第25回フルードパワー国際見本市」
フルードパワーの専門見本市「IFPEX2017/第25回フルードパワー国際見本市」(主催=日本フルードパワー工業会、フジサンケイビジネスアイ)が、9月13日(水)~15日(金)までの3日間、東京ビッグサイト 東4・5ホールで開催するに先立ち、このほど事前登録を開始した。 今回、25回目となるIFPEX2017(フルードパワー国際見本市)は、1963年に第1回を開催して以来、日本で唯一のフルードパワー技術の専門見本市として、最新の機器・システムを紹介してきた。今回は、省エネ・省資源等環境対策等や、新興国の台頭により激化する国際競争力のさらなる強化を目指す業界の進化に注目が集まっている。 展示会の見所として、大学の5つの研究室の協力により、フルードパワーを活用したロボットの実演展示や、利用展示が進む「水圧(アクアドライブシステム)」。アプリケーションのラインアップを広げると同時に、国際標準化への取り組みを加速させており、会場内では、テーマ展示を行う。 また、セミナーでは、基調講演を経済産業省 製造産業局 産業機械課 課長 片岡 隆一氏が、特別講演では、経済評論家 中央大学ビジネススクール客員教授 勝間 和代氏が登壇する。 他にも会期中はスタンプラリーを実施し、決められた数のスタンプを集めた方々を対象に抽選会を行い、本間ゴルフからゴルフクラブの賞品提供もあるなど、来場者を楽しませる企画も豊富となっている。 学生の来場者にはもれなく、日本フルードパワー工業会が制作した、世界一わかりやすいフルードパワーの入門書「フルードパワーの世界」がプレゼントされる。
日立建機が中型ホイールローダZW180-6を発売
日立建機(社長=平野耕太郎氏)は、9月1日から新型ホイールローダZW-6シリーズとして、ZW180-6(標準バケット容量3.0m3、運転質量14.8t)を日本国内向けに発売する。
この製品は、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律(以下、オフロード法)」2014年基準に適合したホイールローダで、従来機の「シンプルなモード選択」や、「操作性」、「静粛性」などの優れた性能を踏襲しながら、定格積載質量を従来機比約7%向上し、低燃費と高い作業性能を実現している。
また、排出ガスの後処理装置にPM除去フィルタレスの「尿素SCRシステム」を採用したことで、定期的な清掃や交換などのメンテナンスが不要となり、長期的なメンテナンスコストやメンテナンス中のダウンタイムの低減を実現し、ユーザーニーズに応えている。
販売目標は、国内向けに年間120台を見込んでいる。
2017年7月分工作機械受注総額は1,336.6億円 日工会
日本工作機械工業会がこのほどまとめた2017年7月分の受注実績は以下の通り。 2017年7月分工作機械受注総額は、1,336.6億円(前月比△6.5% 前年同月比+28.0%)となった。受注総額は9カ月連続の1,000億円超。17年の1,300億円超えは4度目。内外需とも堅調に推移。 内需は552.2億円(前月比+1.0% 前年同月比+7.6%)で、5カ月連続の500億円超、2カ月連続で本年最高額を更新。国内需要は主要業種を中心に堅調に推移。外需は784.4億円(前月比△11.1% 前年同月比+47.7%)で、大口受注の剥落等により2カ月ぶりの800億円割れも。主要3極とも高水準の受注が継続。 国内外ともに市況の回復が続いているが、海外市場の回復の継続性や納期の長期化など今度を注視。
7月分内需
522.2億円(前月比+1.0% 前年同月比+7.6%)。・24カ月ぶりの550億円超で本年最高額。500億円超は5カ月連続。・前月比3カ月連続増加。前年同月比は6カ月連続増加。自動車や半導体関連を中心に主要業種は堅調に推移。① 一般機械 225.7億円(前月比△3.2% 前年同月比+9.6%) うち金型 20.3億円(前月比△30.6% 前年同月比△33.9%)② 自動車 191.6億円(前月比△16.7% 前年同月比+15.8%) うち部品 123.4億円(前月比+8.6% 前年同月比+4.7%)③ 電気・精密 53.0億円(前月比△3.0% 前年同月比+25.9%)④ 航空機・造船・搬送用機械 20.6億円(前月比△19.5% 前年同月比△7.5%)
7月分外需
784.4億円(前月比△11.1% 前年同月比+47.7%)・5カ月連続の750億円超。・前月比2カ月ぶり減少、前年同月比8カ月連続増加。・主要3極で堅調持続。欧州はリーマンショック以降の最高額を2カ月連続で更新。①ア ジ ア:356.3億円(前月比△24.0% 前年同月比+68.7%)・東アジア:281.0億円(前月比△22.6% 前年同月比+82.2%)〈中 国〉224.4億円(前月比△27.5% 前年同月比+96.1%)・その他アジア:75.3億円(前月比△28.9% 前年同月比+32.2%)〈タ イ〉17.4億円(前月比△2.5% 前年同月比+23.2%)〈イ ン ド〉33.9億円(前月比△42.9% 前年同月比+68.5%)②欧 州:183.3億円(前月比+1.9% 前年同月比+27.1%)〈ド イ ツ〉41.4億円(前月比+12.8% 前年同月比+27.4%) 〈イタリア〉32.2億円(前月比△7.9% 前年同月比+65.5%) ③北 米:221.8億円(前月比+0.9% 前年同月比+35.4%)〈アメリカ〉191.1億円(前月比+4.3% 前年同月比+42.3%)〈メキシコ〉 16.2億円(前月比△16.4% 前年同月比△26.6%)
マキノが初の大型5軸制御立形マシニングセンタを「V80S」を開発 ~これが最新マシンの全容だ!~

同社の販促課リーダーの長友林太郎氏は、「非常に大型1m~1.5mサイズの自動車用の樹脂の成形部品の金型製作を行う上で、仕上げ時間の短縮が求められているのが現状。高速で加工を行うだけでなく、広い加工面の面質も同時に向上しなければならない。最近、金型の製作工程が明確化、細分化されており、各工程で能率のよい機械が求められている」と開発の背景を説明している。
従来と比較して従来機の80%以上も製作時間を短縮することに成功したこの「V80S」。仕上げ加工を短縮すると同時に高い面品位を実現することが最大のウリだ。非常に大きな金型をセッティングする場合、実際に加工するまでに段取り、位置決めなどで時間がかかる。大型機ゆえ、段取り性や作業性が要求されるのだ。これらを解決するため、この「V80S」は多様な機能を搭載している。

実機を見学すると滑らかな同時5軸動作、一般的な主軸チルドタイプと異なり、スラント構造を有する機械になっている。こうしたマシンの場合、C軸と主軸が平行な位置関係にあるときに発生することがある、急に軸が真反対に回るなどの特異点が心配されるが、それを回避し、なめらかな動作を実現している。
操作性についても、使いやすいよう、今回も広い開口幅を持つ正面扉の他に左右両側からも加工室内へアクセス可能となっているのも魅力だ。
金型の高能率加工を目指して開発

そこで見えてきたのは、多くのユーザーが各工程に対して、それぞれ最善と思われる機械を使い分けて金型を製作しているということだった。特に中・大物の金型に関しての現状は、荒加工で機械が傷む、時間・チャージの問題で勿体ない、との理由から、古くなった機械が荒加工用に回され、またはギア駆動で、ゴリゴリ加工出来る機械が荒加工用ちすて活躍している。最近は海外から材料を購入された時点で、すでに荒加工がされているという場合もあるとのこと。
問題は中仕上げ、仕上げ加工だ。ここの時間短縮、高能率加工に「V80S」は威力を発揮するためにつくられた。

「V80S」の従来機に比べて同じ工具を使用した際に得られる時間短縮効果だが、30.5hがかかっていたところが22.9h、つまり25%の時間短縮効果が得られたとのこと。しかも、このマシンは、首を振って工具を短くすることができるので、さらに小径工具が使えるという。

これらの技術について、「金型の中仕上げ・仕上げ加工の加工パスとしては、曲面形状の塊になるんです。そうすると機械は加減速の連続になる。その加速度を早めることが全体の加工時間を短縮することに1番効果があるんです。加速度をあげて時間短縮を図るためには、移動物重量をいかに軽くコンパクトに設計するかがポイント。そこでこの機械は主軸をHSK-A63を採用しました。スリムでコンパクトな設計です」と説明、回転軸についても、「高トルクが必要ないので、ギア駆動ではなくDDモータを採用しています。DDモータによって割出分解能も上がりますし、同時5軸で加工したときにロスのない動きが得られる。また、主軸側の回転軸がA軸、付け根の回転軸がC軸になりますが、それぞれ、旋回制限を持っています。無限回転ではなく、有限回転で構成しているんですが、付け根の回転軸が斜めになったスナップ形状をしていますので、A、C、2軸複合で角度をつくっていく。±30°円錐内では無限回転の加工を行うことができます」とのこと。

チルト主軸の最大の長所は角度をとることで工具長を短くできることにある。井上氏も「例えば200mmの立ち壁を300mmの工具で加工していたところを25°傾けると、半分の150mmの工具で加工できます。工具を短くすると送り速度を上げられる、加工面の品位が向上する等より小径の工具も使えるので、工程時間が削減できる効果があります」と優位性を強調する。
美しい面品位と高加速への取り組み

「正面から見た目ですが、左のコラム、右のコラムを厚い壁で完全に結合してワンピース、一体のコラムにしました。この壁がコラム全体の剛性を挙げるのに非常に効果がある。ポイントはテーブルの配置にあります。テーブルを横配置にすることで可能になるんですが、これを縦配置にすると通過しなければならないので、壁がつくれないんです。これらの工夫が高加速を実現しています。また、付け根の回転軸を斜めにする目的、重心を後ろに下げると同時に同時5軸で加工したときにより、滑らかに動けるということになります」(井上氏)
今回、マシンもさながら、加工精度を維持したまま高速加工を実現する進化した制御技術「Professional6」も搭載し、同社では最後に「“V80S”が金型メーカーのお役に立てることを切望しています」と述べた。
なお、待望の最新のマシン「V80S」は、本年8月24日~25日の2日間、同社の名古屋支店(名古屋市守山区花咲台2-301)で発表会を行う。また、9月18日~23日までドイツの「EMO2017」にも出展予定だ。
「JIMTOF2018 第29回国際工作機械見本市」がいよいよ始動!
日本工作機械工業会(会長=飯村幸生氏)、東京ビッグサイト(社長=石原清次氏)は、2018年11月1日(木)から6日(火)の6日間、東京ビッグサイトで「JIMTOF2018 第29回日本国際工作機械見本市」を開催するにあたり、7月27日に都内のメルパルク東京で記者発表を開催した。世界最大の国際技術ショーであるこの展示会は、最先端の製品・技術の出展が期待され、今回のJIMTOFは「つなぐ」をキーワードとした取り組みに注力する。
主催者の取り組みとして、IoTを活用したSMARTマシンをはじめとする注目度の高い製品・技術の出展奨励に務めると共に、来場者と出展者をつなぐ、マッチングシステムの有効活用を推進するなど、第四次産業革命時代の到来に備えた新たなビジネスチャンスの創出に寄与する。また、約10万㎡に相当する国内最大の展示面積を活かして、海外メーカーの参加を承知する。国内外の有力エーカーから出展されるハイエンドマシンや先端テクノロジーと、約70以上の国・地域から来場する世界の製造業関係者をつなぎ、製造業の未来を拓くスマートものづくりの潮流を展開する。また、日本のものづくりを支える製造業界の社会的認知度向上を視野に入れ、企画・イベントを盛り込み“人材発掘・育成”にもつなげていくとしている。
キーワードは「つなぐ」

また、具体的な取り組みとして、最新鋭の工作機械関連製品の拡充、国際性の拡充、会場の利便性の向上、工作機械や関連産業に関する理解や感心を深める――ことを挙げた。

また、東京ビッグサイトは、現在、東新展示棟に加え、2019年の完成に向け、南展示棟の建設に着手している。来年のJIMTOF2018の規模は前回と同様、展示面積は約49,500㎡、小間数は約約5500小間の予定。
JIMTOF2018の特長 ~6つの“つなぐ”~
①先端技術と来場者をつなぐ ~国際技術ショーとしての魅力向上~
②来場者と出展者をつなぐ ~商談サポート強化~
③技術体験と来場者とつなぐ ~魅力溢れる併催イベント・企画展示~
④日本と世界をつなぐ ~海外出展者・来場者の誘致活動の強化~
⑤学生と未来をつなぐ ~有為な人材確保・育成にも資する企画の強化~
⑥快適な空間と日とをつなぐ ~充実した来場者サービスの提供~
開催概要
[会 期]2018年11月1日(木)~11月6日(火)
[会 場]東京ビッグサイト
[主 催]一般社団法人日本工作機械工業会/株式会社東京ビッグサイト
[出展対象]工作機械/鍛圧機会/工作機器/特殊鋼工具/超硬工具/ダイヤモンド・CBN工具/研削砥石/歯車・歯車装置/油圧・空気圧・水圧機器/精密測定機器/光学測定機器/試験機器/制御装置および関連ソフトウェア(CAD、CAM等)/その他工作機械に関する環境対応機器装置・機器・資材・製品・技術および情報
■出展申込について■
「JIMTOF2018」より、出展申込は『Web申込』に一元化している。Webサイトからの手続きをもって申込完了となる。
問合せ先
●日本工作機械工業会
TEL:03-3434-3961
E-mail:jimtof@jmtba.or.jp
●東京ビッグサイトJIMTOF事務局
TEL:03-5530-1333
E-mail:jimtof@tokyo-bigsight.co.jp
DMG森精機 好調推移! ~2017年上半期(1月~6月)連結決算~

当上半期における業績は、売上収益1980億81百万円、営業利益90億19百万円、税引前利益69億68百万円、親会社の所有者に帰属する利益35億70万円となった。
同社の上半期の受注は、前年同期比16%増と好調に推移した。四半期ベースでは、第1四半期(1月~3月)の伸び率が9%増で、第2四半期(4月~6月)には伸び率が24%増に加速した。グローバル市場において、半導体製造装置関連、航空機関連、一般機械関連、SMEs向け工作機械の需要が好調であった。また、自動車向け需要も堅調に推移しているほか、建設機械業界向け需要も回復を強めつつある。上半期の地域別受注は、日本が前年同期比5%増、アメリカは同16%増、ヨーロッパは同19%増と好調であったほか、中国、アジア諸国も回復の足取りが確かである。9月には、ドイツハノーバーで世界最大の展示会が開催され、世界初披露機であるワールドプレミア8機種に加え、デジタル化、自動化などソリューションの提供を強化し、さらなる受注獲得に努めるとしている。
また、生産環境をネットワークでつなぐIoTやコネクテッドインダストリーズ/インダストリー4.0を推進し、革新的な商品とサービスで顧客の面倒を一手に引き受けるため、「Smart Machine、Smart Factory、Smart Company」の提案をしている。オペレーションシステムや自動化システムの活用は、加工時間の短縮だけでなく工場全体での生産工程の省人化も可能にする。さらにマイクロソフトのシステムを用いて工場と工場をつなぎ、世界中の機械の稼働率を管理することができる。こうしたソリューションを一括で提案するためにテクノロジーサイクルを拡充させているほか、顧客への提案から納入・保守を行っている。これらにより、世界中の技術や経験を自由自在に組み合わせ、生産性の高いトータルソリューションを提供することを目指すという。
一方、同社は働き方改革にも取組み、在宅勤務の拡充、コアタイム制の導入、残業ゼロに向けた意識改革などを推進している。2018年4月から国内全事業所に社内託児所を常設しており“よく遊び、よく学び、よく働く”をモットーに、全社を挙げて社員のワークライフバランスの充実、更なる生産性の向上を図っている。
三菱マテリアルが難削材加工用マルチクーラントホール付き制振エンドミル“CoolStarシリーズ”を発売
三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏)は、このほど、難削材加工用マルチクーラントホール付き制振エンドミル “CoolStarシリーズ”の販売を開始した。
航空機部品などに多く用いられるステンレス鋼やチタン合金などの加工用として、飛躍的な高能率化・長寿命化を実現するとして、同社の“スマートミラクルコーティング”は、多くのユーザーより高い評価を博していることから、優れた冷却効果を発揮するマルチクーラントホール付き制振エンドミル「VQ6MHVCH」と「VQ6MHVRBCH」の“CoolStarシリーズ”を新たに販売することとなった。
難削材加工用マルチクーラントホール付き制振エンドミル “CoolStarシリーズ”の主な特長は、以下の通り。
① 各切れ刃に複数のクーラント供給穴を配置し、穴位置を最適化したことにより、優れた冷却効果を発揮し、高能率加工を実現。
② (Al,Cr)N系“スマートミラクルコーティング”は、熱の膨張と収縮に強く、ステンレス鋼やチタン合金などの加工時において耐摩耗性が大幅に向上。
③ 独自の表面処理技術“ZERO-μサーフェース”は、平滑面とシャープな切れ刃を両立させることにより、切削抵抗の低減と切りくず排出性を大幅に向上。
■標準価格
・VQ6MHVCHD1000:32,300円
(代表型番) ・VQ6MHVCHD2000:100,000円
・VQ6MHVRBCHD1000R050:42,000円
・VQ6MHVRBCHD2000R400:125,000円
(いずれも税抜価格)
アマダミヤチが微細な電子部品のはんだ付けに最適なダイレクト・ダイオード・レーザ溶接機「ML-5020AW」を新発売

この製品は、近年増加傾向にある小型基板のはんだ付け用途に特化したダイレクト・ダイオード・レーザ(DDL)溶接機。レーザによる電子部品のはんだ付けは、従来の「こて」を用いた場合と比較し、基板に接触せずにはんだ付けができるため、基板へのダメージが少ないことが特長。
熱量をリアルタイムに検出し、熱量が一定となるようにレーザ出力を制御する新機能「アクティブヒートコントロール」の搭載とφ0.1mm の小径ファイバーの採用により、スマートフォンやタブレット、家電、デジタル機器などの狭小部品や狭ピッチエリアの微細な電子部品の加工に適している。
さらに、最大出力20W のレーザ光を2 チャンネル同時出力が可能なため、生産性が飛躍的に向上する。
「ML-5020AW」の 主な特長

1. 高い発振効率
ダイレクト・ダイオード・レーザ(DDL)は、電気から光への変換効率が45%と非常に
高いため、設備の省エネルギー化に大きく貢献する。また、励起媒質や複雑な光学系が不要で構造がシンプルなため、メンテナンスフリーを実現。ランニングコストを低減。
2. 2チャンネル同時出力
最大出力20Wのレーザ発振器が標準で2チャンネル仕様のため、2点同時加工が可能。単一仕様に比べ、2倍の生産性の向上を実現する。また、必要に応じてどちらか片側のみ出力することも可能である。
3. アクティブヒートコントロール機能を導入

4. コンパクト設計

コンパクトな19インチのラックサイズを採用することにより、オリジナルの装置や標準ラックへの組み込みにも柔軟に対応する。
ヤマザキマザックが さらに生産性を向上させた対向2スピンドル2タレットCNC旋盤「DUALTURN200」の販売を開始
ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、このほど、最新型CNC装置を搭載した中小型部品の加工に最適な対向2スピンドル2タレットCNC旋盤「DUAL TURN200」の販売を開始した。
DUAL TURN シリーズは同一能力のスピンドルとタレットを左右対称に配置した構造により、1台で同クラスの機械2台分の加工能力を持つCNC旋盤。左右のスピンドルでのワーク自動受渡しによる連続加工や異なるワークの左右同時加工により、中小型部品加工の工程集約を小フロアスペースで実現、さらにはバーフィーダーやガントリーローダーなど自動化システムとの組み合わせにより、バー材からの多数個取りなど量産部品の長時間連続加工を実現している。
今回発表した「DUAL TURN200」は、最新型CNC装置「MAZATROL SmoothC」を新たに搭載したことによる高速制御と高い操作性のほか、熱変位制御機能「サーマルシールド」による高精度加工、メンテナンス機器の集中配置による高い保守性を実現するなど、生産性をさらに向上させている。
同社では、「高精度な連続加工を実現するDUAL TURN 200は、世界的に需要の高まる自動車用部品など、中小型部品の量産加工における高効率化に貢献する」としている。
「DUAL TURN200」」の特長
1.1台で同クラスのCNC旋盤2台分の加工能力
加工ワークの自動受渡しによる連続加工のほか、異なる加工ワークの左右同時加工が可能。
2.高品位で安定した連続加工
切粉の排出性が良好なタレット構造と熱変位制御機能「サーマルシールド」搭載により、高品質で安定した連続加工を実現。
3. 多様な自動化システムに対応
バーフィーダーやガントリーローダーとの組み合わせによる自動化対応など、顧客のニーズに合わせたさまざまなシステム展開が可能。
4.最新型CNC装置「MAZATROLSmoothC」の搭載とエルゴノミクスデザインの採用により、生産性がさらに向上
最新型CNC装置「MAZATROL SmoothC」搭載による高速制御と高い操作性を実現。また、CNC操作盤への高い接近性による加工プログラミング時の負担軽減や、油圧・エア・潤滑ユニットの集中配置によるメンテナンス作業の工数削減など、エルゴノミクス(人間工学)に基づいた機械デザインにより生産性がさらに向上。
DMG森精機が先端技術研究センターの施設を開所

同社では、「IoT、インダストリー4.0、人工知能ロボット、COP22による脱炭素、電気自動車(EV)、自動運転、フィンテック(ブロックチェーン)、シェアーエコノミーと、“既に起きている未来”は、2020年以降の世界では社会や産業に当たり前のように、広く実装され、デジタル革命は新たなステージに到達することが予想される。研究センターは、上記の変革を主導する人材を集積し、DMG MORIがその時代に求められる顧客価値と社会的価値を創成し、顧客に提供する人材の育成の場として設立した。この研究センターは、“企業内大学院”の創設も意味している」としており、研究センターでは、機械学習のプログラミング、IoT、ネットワーク、クラウド、英語TOEIC900点のすべてが頭に入っている人間を育成する。個別の専門家を集めたチームとは次元が違う技術陣を創るのが狙い。

研究センターのセンター長には、(元)東京大学工学系研究科・技術経営戦略学専攻教授の松島 克守 東京大学名誉教授が就任し、東京大学・大学院の教育水準の研究指導で先端技術の分野に卓越した高度専門技術社員を育成する。
<先端技術研究センター概要>
所在地 : 東京都江東区潮見2-3-23 (DMG森精機 東京グローバルヘッドクォータ内)
設立 : 2017年1月1日
センター長 : 松島 克守 (東京大学名誉教授)
研究員 : 社内6名 (今後人材獲得により増強する)
技術アドバイザー :蒲地 輝尚 氏 (元NEC,ソニー株式会社)
連携研究機関 :東京大学工学系研究科 システム創成学専攻 白山晋研究室