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タンガロイが 旋削加工用高圧クーラント対応ホルダシリーズ「TungTurn-Jet(タングターン・ジェット)」アイテム拡充

 タンガロイ(社長=木下聡氏)は、タンガロイが掲げる『倍速切削』を実現する工具の一つである旋削加工用高圧クーラント対応ホルダシリーズ「TungTurn-Jet」のアイテムを拡充し、このほど発売を開始した。

 従来の外部クーラント方式では、生成された切りくずが邪魔し、切削ポイントへ的確に切削油を供給することが困難な場合があった。「TungTurn-Jet」は、ホルダ内部から高圧で供給されるクーラントをクーラントユニットからインサートの刃先に最も近い位置から直接供給可能な機構を採用している。これにより、通常の外部クーラント対応ホルダでは切りくず処理が困難であった耐熱合金などに対し、切りくずを強制的に分断することで切りくず処理性を大幅に向上・改善することができる。さらに、前面クーラント穴からもインサート逃げ面へクーラント供給が可能であり、切りくず処理性の向上だけでなくインサートの損傷抑制にも効果を発揮する。

 また、「TungTurn-Jet」は高圧クーラントユニットを使用せず既存設備の通常切削油圧でも工具寿命の延長が可能であり、耐熱合金だけでなくステンレス鋼や合金鋼などの加工でも効果を発揮し、航空機産業だけでなく自動車産業や一般機械産業でも高能率・高生産性を実現する次世代工具である。

 今回、一般外径用ホルダ及び好評を博している高経済性工具「ISO-EcoTurn」用ホルダを大幅拡充することにより、幅広い加工領域に適用可能となった。
 主な特長は以下の通り。

 ● 高圧クーラントにより、耐熱合金に代表される難削材加工でも切りくずを強制的に分断し、お客様の生産性を飛躍的に向上させることが可能。
 ● クーラントをインサートの刃先に最も近い位置から直接供給することで、切りくず処理性及び耐摩耗性を大幅に向上させることが可能。

主な形番と標準価格
 ●ホルダ
 ・ISO-EcoTurn用PCLNR2020K0904-CHP24,000円
 ・ISO-EcoTurn用PWLNR2525M0604-CHP27,100円
 ・一般外径加工用PWLNL2525M08-CHP27,100円
 ・一般外径加工用PVJNL2525M16-CHP37,200円
 (いずれも税抜価格)
 全アイテム:32形番
 

アマダマシンツールがデジタル電動サーボプレス SDEシリーズGORIKI「SDE-1515 / SDE-2017」を新発売! ~ 剛性を高めた力強いサーボプレス誕生で加工領域を拡大~

 アマダマシンツール(社長=田所雅彦氏)は、これまで好評を博してきたデジタル電動サーボプレスSDE シリーズに、新たなラインナップとして冷間鍛造順送加工専用の高剛性タイプ「GORIKI(SDE-1515 / SDE-2017)」を市場投入した。

 「GORIKI」(ゴウリキ)は、その名のとおり「剛性(GO)を高めた、力強い(RIKI)サーボプレス」を意味する高剛性タイプのプレスマシン。多工程順送金型の搭載を可能にしたワイドスライドエリアに加え、ソリッドコラムフレーム構造を採用した独自設計により剛性を高め、加圧時のフレームの伸びを抑える。またセンターギブフルガイド構造により、耐偏芯荷重特性を高めることで、板鍛造加工や高張力鋼板などの高付加価値成形、ならびに超精密な高精度加工に対応する。

 同社では、「現在、製造業ではIoT と自動化へのニーズが盛んになっていますが、本マシンもネットワーク対応が可能となっており、稼働状況の把握はもちろんのこと、モーション作成、荷重波形解析、金型管理など、業界に先駆けて取り組んできたプレスマシンのIoT 化にも対応しています。また自動化においても順送ラインなどの周辺装置を含む導入を考慮した、トータルソリューションとしてご提案しています」としている。

SDEシリーズ「GORIKI(SDE-1515 / SDE-2017)」の主な特長


(1) ソリッドコラムフレーム構造
 前面フレームの上部を山型構造とし、またベッド前面板の切り欠きを減少した新たなソリッドコラムフレーム構造により、加圧時のフレームの伸びを抑え(従来機比 約15%抑制)、縦剛性を強化。また従来機に比べブレークスルー※量が軽減されることで、高精度・高品質なモノづくりのサポートを実現する。

(2)センターギブフルガイド構造
 スライドギブ構造を従来の後方からセンターに配置し、かつフルガイド構造にすることで、従来機よりも横剛性を強化。耐偏芯荷重特性を向上(スライド左右の動的平行度は従来機比 約40%向上)させ、生産時の安定した加工精度を維持する。

(3) 高付加価値を生みだす多彩なモーションパターン
 アマダ独自の制御システムにより、多彩なモーションパターンを搭載。数々の加工ノウハウをデータベース化することにより、加工種別ごとに最適なモーション選択が行えるようになり、サーボプレスの使いやすさを追求する。

(4)順送加工の多工程化に対応したワイドスライドエリア
 高剛性構造に加え、スライドエリアを拡大(スライド下面の左右寸法で従来機比 約40%拡大)することで多工程金型を搭載可能とし、板鍛造・高張力鋼板などの高付加価値成形ができ、幅広い加工ニーズに対応する。

(5) 加工ニーズに合わせた生産性の追求
 金型交換などの作業性や後方からの接近性を向上させるため、フレーム前後の寸法を抑え、さらに振り子モーションによりストローク数を高める(従来機比 約40%アップ)ことで生産性を向上する。

仕様

*1作業面高さ、マシン高さには、防振装置の高さを含んでいない。
掲載された情報は予告なく変更される場合がある。

【告知】OKKが東日本、中部・西日本でプライベートショーを開催

 OKK(社長=宮島義嗣氏)が、2月9日~10日に東京テクノロジーセンター(埼玉県さいたま市北区日進町3-610)、2月17日~18日に猪名川製造所(兵庫県伊丹市北伊丹8-10)それぞれでプライベートショーを開催する。

 今回は、“つながる現場”を視野に入れた同社のIoTシステムによる生産効率向上や保守・予防保全支援を披露する。また、NCプログラムを知らなくても簡単に加工プログラムを作成できる「GMCの体験コーナ」を設ける。

東日本プライベートショー概要

VM660R
VM660R
 東日本では、難削材などの高効率加工を可能とし、クラス最大級の重切削性能を実現した「VM3桁 Series」がRシリーズとしてさらに進化した立形マシニングセンタ「VM660R」が目玉として展示され、他にも立形マシニングセンタ「VM43R」、立形マシニングセンタ「VM53R」、立形マシニングセンタ「VM76R」、立形マシニングセンタ「VC51」、立て形マシニングセンタ「VB53」、5軸制御立形マシニングセンタ「VC-X350」、横形マシニングセンタ「HMC400」が展示される。また、加工窓口も設置する。

●特別講演

・2月9日(木)14:00~15:30
テーマ:「若手社員育成プログラム」
(詳細は後日発表。事前申し込みとする)

中部・西日本プライベートショー概要

MCH6300R
MCH6300R
 中部・西日本の目玉となるマシンは新製品の“超重切削加工機”横形マシニングセンタ「MCH6300R」と難削材加工を可能とし、クラス最大級の重切削性能を誇る立形マシニングセンタ「VM660R」。
 
 他にも立形マシニングセンタ「43R」、立形マシニングセンタ「VM53R」、グライディングセンタ「GC53R」、立形マシニングセンタ「VM660R」、立形マシニングセンタ「VB53」、横形マシニングセンタ「HM5000」、横形マシニングセンタ「MCH5000R」、5軸制御マシニングセンタHM-X8000」、5軸制御立形マシニングセンタ「VC-X350」、横形マシニングセンタ「MCH6300R」が展示される。

 また今回、同社の支援システムである品質安定化技術も披露、丈治、状態をモニタし、「HM-X8000」を高精度に維持する秘訣を示してくれる。

日立建機が「ZW250-6 」ホイールローダを発売 ~オフロード法2014 年基準に適合~

 日立建機(社長=辻本雄一氏)が、新型ホイールローダZW-6 シリーズの「ZW250-6」(標準バケット容量3.7m3、運転質量19,890kg)の販売をこのほど開始した。

 「ZW250-6」 は、特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス2014 年基準に適合したホイールローダで、従来機(ZW250-5B)の良さを踏襲しながらも、経済性、作業性能、オペレータの快適性など、ホイールローダに求められる点を改良し、ユーザーニーズに応えている。
 販売目標は、国内向けに年間50 台の見込み。

 主な特長は以下の通り。

1.時代にマッチした環境性能
 ・特定特殊自動車(オフロード法)2014 年基準に適合。
 ・国土交通省低騒音型建設機械指定機。
 ・2020 年燃費基準 100%達成建設機械(申請予定)。

2.燃料消費量の低減
 ・車両状態を瞬時に判断し、無駄なアクセルの踏みすぎを補正するアクティブエンジンコントロールの進化、高効率エンジン、ロックアップトルクコンバータの採用により、作業量は従来機(ZW250-5B)と同等のまま、燃料消費量を4%低減。

3.DPF レスの排出ガス後処理技術
 ・排出ガス後処理装置にDPF 清掃、交換によるメンテナンス費用が発生しないDPF レス排出ガス後処理システムの「尿素SCR システム」を採用。

4.快適な運転空間
 ・車体の揺れによる荷こぼれ抑制、オペレータの疲労低減のため、以下の機構を標準装備。
 -車速感応型ライドコントロールシステム -リフトアームソフトストップ制御
 -車速感応型クラッチカットオフ制御 -エアサスペンションシート
 ・各種車両状態や車両後方の映像を表示する7 インチカラーモニタを標準装備。
 ・指先で操作可能なショートストロークレバーを標準装備。
 ・乗降時にステアリングホイールを跳ね上げるポップアップステアリングを採用。

5.車両トラブルを未然に防ぐ充実の装備と高いメンテナンス性
 ・内蔵型プレクリーナを標準装備し、エンジンエアフィルタのメンテナンスインターバルを延長。
 ・設定した間隔で自動的にファンを逆回転させ、ラジエータに堆積したダストを排出する、温度感応型油圧クーリングファンを採用。
 ・エアクリーナーの交換間隔をさらに延長する、サイクロン式プレクリーナ、ワイドフィンピッチラジエータ、エアコンダブル外気フィルタをオプション設定。
 ・大きなゴミによるラジエータ目詰まりを抑制するラジエータダストスクリーンをオプション設定。

6.ConSite
 ・「Global e-Service」に加え、サポートプログラム「ConSite(コンサイト)」を用意。
パワートレインを含む無償延長保証、無償メンテナンスが付帯。
 ・希望する顧客には、データレポート、有償延長保証、VALUE PACK Five の各種有償サービスを用意しており、ニーズに合わせた幅広い提案が可能。

日本機械工具工業会が「平成28年度秋季総会および表彰式」を開く 

 日本機械工具工業会(会長=本間博夫 不二越社長)が、12月12日に都内の浜松町東京會舘で「平成28年度秋季総会および表彰式」を開催した。

 総会終了後、川合弘造弁護士(西村あさひ法律事務所)が「競争法コンプライアンスについて」をテーマに講演をした。

 日本機械工具工業会表彰式が行われ、「業界功労賞」、「技術功績賞」、「環境賞」の受賞者が発表され、各賞の代表者が表彰状を受け取った。

あいさつする本間会長
あいさつする本間会長
 第三部の懇親会では本間会長が、1年を振り返り、「改めて日本は地震大国であると認識した1年ではないかと思う。熊本、島根、記憶に新しい福島県沖と大きな地震が各地に発生した。工業会でも被災された会員の方がいらっしゃったが全社を挙げて復旧により現在では通常通り生産・販売活動をされている聞き、安心をした」と述べ、先月開催されたJIMTOFについて触れた。この中で本間会長は、「会期6日間で14万7000人が来場され、2年前の前回に比べ約8%増加したと聞いた。工業会としては統合後(注:日本工具工業会と超硬工具協会は平成27年6月3日に統合)初めてのJIMTOFであり、協賛団体では出展者数で日本工作機械工業会に次いで2位、出展小間数で3位となった。そのような中で、なにかしらのお困り事を抱えているお客様が満足できる最新の工具や加工方法をアピールできたのではないかと確信をしている」と展示会が成功裏に終了したことを示した。

 また、今年度の数字については、「今年の春の総会パーティで当工業会の当面の生産額目標を5000億円と申し上げたが、今年度は残念ながら国内自動車生産の減産、新興国市場での景気減退などによって4467億円の見込みである。しかしながらJIMTOFで発表された新商品をはじめ、絶え間のない技術革新により、世界市場で通用する商品を打ち出していくことで、5000億円の目標は必ず達成できると思っているので、皆様方のより一層の奮起を大いに期待している」と述べた。

片岡 経産省 産業機械課長
片岡 経産省 産業機械課長
 続いて来賓を代表して、片岡隆一 経済産業省 製造産業局 産業機械課長が「工具は、この国の産業を底支えしており、極めて象徴的な日本経済の縁の下の力持ちである。超硬工具の原料とされるタングステンのほとんどは中国が生産を占めているが、今後も注視していかなければならない。経産省としてもしっかりと皆様のビジネスの環境が整うように微力ながら支えていきたい」とあいさつをした。

 牛島 望副会長(住友電気工業常務)が乾杯の発声を行った。宴もたけなわの頃、石川則男副会長(オーエスジー社長)が中じめを行い、散会した。

▼関連記事▼
http://seizougenba.com/node/7966

【注目の技術】黒田精工の「Glue FASTEC®」モーターコアが自動車駆動用のモーターとして初めて量産採用が決定!

 黒田精工(社長=黒田浩史氏)は、2005年より量産車の駆動用モータコアの製造販売を開始しているが、従来はダボと呼ばれる突起により電磁鋼板を締結することでコアを積層する工法を用いていた。同社が開発した新工法である「Glue FASTEC®」による接着積層コアは、電機部品向けに量産の実績を積んできており、その実績と優れた特性が評価されて今回自動車の駆動用モーターとして初めて量産採用が決定した。

 「Glue FASTEC®」コアは、その優れた電磁気特性によりモーターのエネルギー効率の向上に効果があることに加え、薄く硬い材料の積層が可能になるといった特長や、機械的精度の高さや低振動性、更にその高剛性に起因して高密度巻き線時の負荷にも耐えられる等モーター製造時の生産性向上のメリットがあることも評価されている。今回の採用に続き、世界各国で現在開発中のエコカー用モーターやその他高性能モーターでの量産採用に向けた評価が進んでおり、同社では今回の実績を足掛かりに、「Glue FASTEC®コアの世界的普及に向け一層力を注いで行きたいと考えている」としている。

ヤマザキマザックが「JIMTOF2016 アンコールフェア」を開催

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)が12月9日(金)~10日(土)の2日間、ワールドテクノロジーセンタ、ヤマザキマザックマニュファクチャリング、美濃加茂製作所/美濃加茂第二製作所にて「LJIMTOF2016 アンコールフェア」を開催した。

 このフェアは11月に東京ビッグサイトで開催されたJIMTOF2016へ、来場できなかった方や、開催中に充分見学できなかった方のために、出展した機械を取り揃え、じっくり見学してもらうことが狙い。今回のフェアは、JIMTOF会場でも話題となったIoTをテーマにしたセミナーも充実していた。

 中西正純 常務執行役員営業本部長は、「今回のJIMTOFは過去最大の入場者数が記録された。我が社としても多くのお客様にご来場いただき、目標の商談獲得件数も、1000件には若干満たなかったものの目標であった300億円を達成することができて、非常に良い展示会だった。来場者のカタログ請求数も目標を大きく上回った。本日も予想以上に朝早くから大勢の方に来場いただいている」とJIMTOFの感想を述べたあと、今回のフェアについて、「初日は1000名を予定していたのだが、すでに1200名ほど登録があり、2日間で2000名を目標にしていたが、軽く超えるということで、食事やお土産の追加等の手配で嬉しい悲鳴をあげている」と、喜びのコメントとともに、受注増に結びつけるべく成功裏に収めたいとした。

中西常務執行役員営業本部長
中西常務執行役員営業本部長
 また、今後の同社の推移について、「さほど良くもなく悪くもなく推移していくと思われる。中にはトランプ効果という方もいるが、本当にこのまま円安が進んで株価が維持できれば、非常にありがたい。米国の公共投資が進んで、建設機械が動いて資源が動けば、日本の工作機械業界は非常にいいニュースになる。オイルの減産についても工作機械業界にとっては良いニュースだろう。中国も自動車を中心に活発に動き出したので、これらの良い材料を期待して、少しの我慢で来年は悪くなっても良くなってもいいように準備をしていきたいと思っている」と述べた。

SMOOTH MACHINING SMART MANUFACTURING ~イノベーションはここからはじまる~

安心・安全なIoTをアピール
安心・安全なIoTをアピール
 ハイブリッド機能、最新加工技術の提案、IoTに対応した生産性の向上を具体的に紹介した同社だが、今回のフェアでは、近未来工場のイメージを掴みやすくしている展示内容に注目したい。
 
 同社が考える「スマートファクトリー」は、設備機器の製造情報をデータ化し、リアルタイムに共有・蓄積、監視・分析することで、稼働率・生産性向上に取り組みさらなる効率運営を目指す工場と位置付けている。そこで重要なのはシステムの安全運営だが、ここでポイントとなるのが、「SMART BOX」だ。これは、世界最大のコンピュータネットワーク会社のシスコシステムズと共同開発したヤマザキマザックが推奨するコンピューティングシステム。この「SMART BOX」を通じて他社の機械とも接続が可能になる。

 今回のフェアは、ワールドテクノロジーセンタ以外にも、美濃加茂製作所、美濃加茂第二製作所のソリューションセンタに41台のマシンを展示し、そのうち11台が新製品となっていた。

マシンをじっくり見学する来場者
マシンをじっくり見学する来場者
 「IoT実演コーナー」ではIoTに関する展示が、コントロールセンタでは「SMART BOX」を通じて2台のマシンが接続されており、機械の状況がリアルタイムで確認することができた。今回は同社大口工場のマシンとも接続されており、モニタからは大口工場の稼働状況も丸分かりであった。

 ソリューションセミナーでは、①「簡単・高速・高精度:インテグレックスによるスムースギア加工」、②「進化したAM/FSW技術による4台のハイブリッド複合加工機」、③「スマートファクトリーを実現するマザック スマートボックスとMTコネクト規格」、の最新技術について紹介があった。

アマダホールディングスが「東北サテライトセンター」をオープン

 アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)、が11 月24 日(木)、宮城県富谷市に東北サテライトセンターを新たに竣工し、オープンした。11 月24 日・25 日のオープニングイベントには、会長兼CEO 岡本満夫も現地に駆けつけ、北東北シートメタル工業会、福島県シートメタル工業会の会員企業をはじめ、東北地域の顧客約100 名が招待された。

 サテライトセンターは、アマダが世界各地において展開しているビジネスモデルであり、最新のマシンやソフトウエア、金型等を実際に地域の顧客に使ってもらい、本社にあるアマダ・ソリューションセンターと最新の加工技術やモノづくりの情報を共有しながら、顧客の課題を解決する「加工技術提案」を積極的に行っていく地域密着型の拠点となる。

 東北サテライトセンターは、東北地域の顧客の活用拠点として、課題解決を実際に確かめることができる「実証加工」や、「加工技術提案」を強化するとともに、加工技術のセミナー・研修・講演などを開催し、マシン導入後も顧客の自動化設備の効率的な運用が可能となるようサポートを強化していく方針。

■東北サテライトセンター概要

東北サテライトセンター内
東北サテライトセンター内

所 在 地 : 宮城県富谷市大清水1-31-8
敷地面積 : 1,993 m2
延床面積 : 1,056 m2
展示設備 : 297 m2
投資総額 : 約5.4 億円(土地取得費用含む)



■【東北サテライトセンター 主な展示マシン
(1)3 軸リニアドライブ・ファイバーレーザマシン「FLC-3015AJ」
(2)工程統合・ビルトイン・コンパクト複合マシン「LC-2012C1NT」
(3) ハイブリッド・ドライブシステム搭載 高速・高精度ベンディングマシン「HG-1303」
(4)ネットワーク対応型エコベンディングマシン「HD-8025NT」
(5) ID 金型対応自動金型研削機「ID-TOGU」
(6) 板金エンジニアリングシステム「VPSS 3i(ソフトウエア)」

あいさつする岡本満夫会長兼CEO
あいさつする岡本満夫会長兼CEO
 今回の東北サテライトセンターのオープンにより、同社では、国内の6 支店(東北支店、北関東支店、南関東支店、中部支店、関西支店、九州支店)のすべての地域に、顧客が活用できる地域密着型の拠点が整ったことになる。

 同社では、「東北サテライトセンターでは、精密溶接に関わる課題解決の場として、アマダグループの精密溶接事業を担当しているアマダミヤチの“アプリケーション・ラボ”も設置し、金属加工機械の総合メーカーとして最新のトータルソリューションを提案していく」としている。

タンガロイが怒濤の勢いで続々と新商品を市場投入!

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)が続々と新商品をリリースしている。
 
 ①加工の安定性を保った上での高能率加工と、インサート交換式による管理の容易性を提供する 「DeepTriDrill」に今回は小径レンジを拡充、②自動盤対応工具「DuoJustCut(デュオジャストカット)」にねじ切りインサートと丸シャンクホルダを拡充、③小物部品の高精度、高品位加工に最適な溝入れおよびねじ切り加工用工具「TetraMiniCut(テトラミニカット)」にシャープな切れ刃を有しフランジの際まで加工可能なねじ切りインサートを拡充した。

刃先交換式ガンドリル「DeepTriDrill」

 今回リリースしたのは、刃先交換式ガンドリル「DeepTriDrill」の工具径φ14-15.9サイズ拡充品。深穴加工は加工難易度が高く、多くの加工現場でボトルネックになっている。 使用される工具は、ロウ付けガンドリルやソリッドドリルが適用される場合が多い。ロウ付けガンドリルは、ノンコーティングの超硬製が多く、高速加工ができない点や1枚刃切削により送りがあげられないため加工能率があがりにくい工具である。

 ソリッドドリルは、ガンドリル加工に対し高い送りで加工が行えるが、穴曲りや切りくず排出不良に伴う折損などのトラブルが発生する場合がある。これらの工具はともに、再研削による管理コストや予備工具数の増加など管理面での負担も大きい工具である。

 同社の「DeepTriDrill」は1枚のインサートと2枚のガイドパッドで構成され、それら配置を最適化し、ロウ付けガンドリルと同等の「真円度」「真直度」「加工面粗さ」を得られる。インサートは、切りくずを分割するチップスプリッターを持つ。切りくずを分割することで切削抵抗を低減し、ガンドリルよりも高い送り加工が可能になる。またガンドリルやソリッドドリルよりも小さな切りくずが生成でき、より安定した切りくず排出が可能となる。インサートとガイドパッドにはコーティングが施してあり、ロウ付けガンドリルでは適用の難しい高速加工も可能となる。

 「DeepTriDrill」は加工の安定性を保った上での高能率加工と、インサート交換式による管理の容易性を提供する。今回の小径レンジの拡充により、従来では対応できなかった工具径レンジに対応可能になり、より多くの深穴加工の生産性向上・コスト削減に大きく貢献する。

主な特長
 ● BTA工具(深穴加工用工具)のノウハウに基づく切れ刃とガイドパッド配置により、優れる「真円度」「真直度」「加工面粗さ」を実現。
 ● ロウ付けガンドリルの1.5~3倍の高送り加工が可能。
 ● 3コーナ仕様インサートと2コーナ仕様ガイドパッドを採用し経済的。
 ● 最適なブレーカ形状とチップスプリッターにより抜群の切りくず処理性を発揮。安定した切りくず排出を実現。
 ● 刃先交換式で再研削が不要なため、工具管理の手間とコストを大幅に低減。
 ● M/C、旋盤用ボディ「MCTR」とガンドリルマシン用ボディ「TRLG」の2種類のボディを設定。

主な形番と標準価格
● ボディ
・MCTR14.00XM25-15:94,100円
・TRLG14.00X1650-U04:102,600円
● インサート
・TOHT070304R-NDJAH725:2,450円
● ガイドパッド
・GP05-060 F2122:3,450円
拡充アイテム:ボディ29形番、インサート1形番、ガイドパッド1形番
*いずれも税抜価格

自動盤対応工具「DuoJustCut(デュオジャストカット)」ねじ切りインサート&丸シャンクホルダ拡充

 「DuoJustCut(デュオジャストカット)」のねじ切りインサートは、前挽き加工と後挽き加工のねじ切りに最適なラインナップを設定し、独自の高剛性クランプ方式によりインサートのクランプ剛性に優れ、1種類のホルダにねじ切りインサートと加工径にあわせた3種類の突切りインサートの取り付けが可能である。今回、丸シャンクホルダの拡充により、自動盤加工において様々なツーリングに対応が可能となった。



主な特長
 ①独自のクランプシステムにより高剛性なクランプを実現。
 ②前挽き加工部、後挽き加工部のねじ切り加工が可能。
 ③1種類のホルダでねじ切り、突切りの両加工に対応が可能。
 ④丸シャンクホルダの設定により様々なツーリングが可能。
 ⑤1コーナが欠損しても、もう一方コーナを確実に使用可能。
 ⑥自動盤用新PVDコーティング『SH725』採用し、長寿命を実現。

主な形番と標準価格
●ホルダ
・JS19G-SXXL09:23,900円
・JS19X-SXXL09:23,900円
・JS20G-SXXL09:23,900円
・JS20X-SXXL09:23,900円
●インサート
・JXTG12FR-60A-000 SH725:2,870円
・JXTG12FR-60A-005 SH725:2,870円
・JXTG12FR-60N-010 SH725:2,870円
アイテム数:ホルダ7アイテム、インサート10アイテム。
 *いずれも税抜価格

小物部品の溝入れ、ねじ切り用工具TetraMiniCut(テトラミニカット)ねじ切りインサートホーニングなし拡充

 拡充するホーニングなし仕様は、新PVD材種SH725と組み合わせることで、先行して発売しているホーニング付き仕様に比べ、シャープな切れ味を有しており、小さいピッチの加工に最適。また、刃先先端がフランジ側に寄っていることから、よりフランジの際までねじ切り加工を行うことができる。

 「TetraMiniCut(テトラミニカット)」シリーズは、小物部品の高精度、高品位加工に適するよう、インサートは研削級仕様になっている。また、独自のインサートポケット形状により、未使用切れ刃に切りくずがぶつかる事で発生する切れ刃の欠けを防ぎ、確実に4コーナが使用可能である。さらに、独自の高剛性クランプ機構により、高いクランプ剛性と高精度な繰り返し刃先位置精度が得られる。

主な特長

 ●シャープな切れ刃を有しており、小径ねじでも安定した加工が可能。
 ●フランジ際のねじ加工が可能。
 ●4コーナ仕様により、経済性に優れる。
 ●新発想の高剛性クランプ方式によりインサートのクランプ剛性に優れる。
 ●独自のインサートポケット形状により、未使用コーナを切りくずからガードし確実に4コーナを使用できる。

主な形番と標準価格
・TCT18FR-60A-005 SH725:2,970円
・TCT18FR-60A-010 SH725:2,970円
アイテム数:2アイテム
 *いずれも税抜価格

三菱マテリアルがヘッド交換式エンドミル「iMXエンドミルシリーズ」にアイテムを追加!

 三菱マテリアル 加工事業カンパニ-(カンパニ-プレジデント=鶴巻二三男氏)は、このほどヘッド交換式エンドミル「iMXエンドミルシリーズ」制振ラジアスヘッドのアイテムを追加し、販売を開始した。

 ヘッドとホルダの締結面を全て超硬製とすることで、ソリッド工具に近い剛性を発揮する「iMXエンドミルシリーズ」は、多彩なヘッド交換が可能で経済性に優れ、高精度・高剛性・高能率加工の実現により、多くのユーザーから好評を博していることを受け、難削材加工用の制振ラジアスヘッドのアイテムを追加し、シリーズの拡充を図った。

 今回追加となる「iMXエンドミルシリーズ」制振ラジアスヘッドの主な特長は、以下の通り。

 ①不等リードの採用により、難削材や突出しの長い加工においてもびびりを抑制。
 ②IMX-C4HV-Sは、各切れ刃にクーラントホールを配置し、常に安定したクーラント供給が可能。

・標準価格 : 10,500円~44,500円
(代表型番) IMX10C4HV100R03010 EP7020 10,500円
IMX10C4HV100R03010S  EP7020 13,700円
IMX25C4HV250R63525S EP7020 44,500円
いずれも税抜き価格。