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MINExpo INTERNATIONAL® 2016会場でコマツとジョイ・グローバル社がトップ会談

 コマツ社長(兼)CEOの大橋徹二氏とジョイ・グローバル社社長(兼)CEOのEdward L. Doheny II氏は、米国ラスベガスで開催中の鉱山機械見本市「MINExpo INTERNATIONAL® 2016」の会場において会談を行った。コマツとジョイ・グローバル社は、世界中の最新鋭の鉱山機械およびサービスが展示される今回のMINExpoにおいても大きな注目を集めていた。

 本年7月21日に公表したとおり、コマツがジョイ・グローバル社を買収することで両社は合意をしている。この会談で、本買収完了後、マイニングの顧客にこれまでに無い新しい価値を提供する「イノベーション」を起こすことに共に努めていくことを改めて確認した。両社は2017年半ばを目処に本買収を完了するよう必要な手続きを進めていく。

両社トップによるコメント

■大橋徹二コマツ社長(兼)CEO
 コマツグループにジョイ・グローバル社が加わることについて、お客様からは非常に好意を持って受け止められています。本日この会場でも多くのお客様から私たちの決定に対する賞賛の声を頂きました。本買収を確実に成立させるため、ジョイ・グローバル社および関連当局と連携をしっかり取っていきます。
高いシナジー効果が見込まれる私たちのコラボレーションは、イノベーションを加速させ、鉱山現場の安全および生産性を向上させるダントツ商品、ダントツサービス、ダントツソリューションをこれまで以上にお客様に提供していきます。私たちは、お客様にとって一層価値のあるパートナーとなるよう、共に努めていきます。

■Edward L. Doheny IIジョイ・グローバル社社長(兼)CEO
 コマツとジョイ・グローバル社の製品・サービスのラインナップは相互に補完する関係にあると認識されており、両社が一つになることで、鉱山機械と建設機械に関する製品・サービス・ソリューションをより幅広いラインナップで提供できるようになることを、多くのお客様やビジネスパートナーが喜んでいます。両社はともに、ベストな製品、サービス、オペレーション体制、および全世界に優秀な人材を有することを重視しています。
グローバルに展開する私たちのコラボレーションは、お客様に提供する製品、サービス、ソリューションを一層強化し拡大するエキサイティングな機会となります。両社の強みを伸ばし、今後もお客様の課題解決に貢献することで、マイニング産業の発展に共に努めたいと思っています。

ジョイ・グローバル社がコマツグループに加わることで生まれる新たな価値の例

(1)発破用ドリルから積込み機、運搬機に至るまで、露天掘りおよび坑内掘りの鉱山で必要とされる製品のラインナップが拡充する。例えば、コマツの超大型の電気駆動式ダンプトラックと、ジョイ・グローバル社の積み込み機であるロープショベルは積み込み時の適合性が非常に高く、好事例のひとつに挙げられる。
(2) 両社が現場で顧客と直接向き合い長年培ってきた経験とノウハウを融合し、両社の機械をひとつの鉱山管理システム上でつなげることで、世界のマイニングの顧客へのサポート体制を一層強化することができる。

日立建機がICTデモサイトの開所式を開催


 日立建機(社長=辻本雄一氏)および連結子会社である日立建機日本(社長=櫻井俊和氏)は、10月3日、茨城県ひたちなか市に新設した日立建機ICTデモサイトの開所式を行った。ICTデモサイトは、国土交通省が推進するi-Constructionへの理解と、情報化施工を実感することを目的とした施設で、日立建機常陸那珂工場敷地内に新設した。

 開所式は、橋本 昌 茨城県知事、梶山弘志 衆議院議員、森 昌文国土交通省技監をはじめとした国土交通省および茨城県関係者とともに、情報化施工の取り組みを進めている関係者など約100名が参列した。また、式典に続くテープカットの後、3Dマシンコントロール機能を搭載したICT油圧ショベルZX200X-5Bなど、実際の機械や機器を使用したデモンストレーションを披露した。

■日立建機ICTデモサイトの概要
所 在 地:茨城県ひたちなか市新光町552-48(日立建機常陸那珂工場敷地内)
敷地面積:約14,000m2

8月分超硬工具主要統計

日本機械工具工業会がまとめた2016年8月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】461トン(前年比97.7)【超硬工具生産額】切削工具180億9700万円(前年比90.3)、耐摩工具30億9300万円(同111.5)、鉱山土木工具7億円(同77.9)、その他工具12億9800万円(同327.8)、焼結体・工具17億6300万円(同92.7)、合計249億5100万円(同96.4)。【輸出入】輸出83億2000万円(前年比86.7)、輸入58億1400万円(同96.7)。【超硬工具出荷額】切削工具184億1100万円(前年比90.8)、耐摩工具31億1300万円(同113.6)、鉱山土木工具7億3900万円(同83.7)、その他工具12億8400万円(同325.1)、焼結体・工具20億2400万円(同97.5)、合計255億7100万円(同97.0)。【刃先交換チップ】生産2716万6000個(前年比101.6)、出荷2667万9000個(同100.3)。

「研削革命」―― 岡本工作機械製作所がJIMTOF出展製品を発表! ~研削の常識を一新するマシンがズラリ~


 岡本工作機械製作所(社長=石井常路氏)が、このほど「JIMTOF2016(日本国際工作機械見本市)」に出展する機種を発表した。従来の切りこみ量を10倍にする門形平面研削盤、同時5軸制御での研削を実現する超精密成形研削盤、ヨーロッパで主流となりつつある精密複合円筒研削盤、ボタン1つしかない近未来の全自動平面検索システムなど、研削の常識を一新する画期的なマシンを展示する。

これが出展機だ!

(1)CNC門形平面研削盤「PSG208CHLi」

 このマシンは高能率研削を行うために剛性のある門形構造を採用した、高剛性、超精密を兼ね備えたコンパクトなマシン。「キュービトロン™Ⅱといし」、「GRIND-BIX」の相乗効果によって100µmの切込みを実現している。リニアモータ駆動で、同時2軸制御の研削が実現する。静圧仕様にすることで超精密の研削にも対応する。標準で、クラウニング研削やテーパ研削ができるのが嬉しい。左右と前後駆動は静圧案内面で、砥石軸も油制圧仕様になっている。機上測定が可能な高精度タッチプローブも搭載。
「優位性のひとつに弊社の研削盤でしかできないと思われる砥石幅100mmをつけられます。よって能率よく加工できます」と同社の営業管理課の西上和宏氏。超精密研削の精度(真直度)は、1µm/2m(左右)、0.5µm/1m(前後)動的精度が6点ピース0.002mmを誇る。
なお、JIMTOFでは100µm研削実演をするとのこと。

(2)超精密平面研削盤「UPG63CA1」

 来年4月の発売になる機種として参考出展マシン。高剛性で定評のある汎用平面研削盤「CA1シリーズ」のテーブル左右駆動を静圧仕様にしたものを、驚くほど嬉しい価格帯でラインナップするという。CAの特徴でもある剛性構造のT型一体フレームとダブルシリンダー駆動方式を採用することで鏡面研削のような高精度研削に対応可能。
 「なぜ、嬉しい価格帯で市場投入できるのか」と質問をしたところ、「静圧など自社で型をイチからつくることができることによる」とのことだった。
 JIMTOFでも鏡面研削ワークのサイクルを行うとしている。

(3)CNC超精密成形研削盤「UPZ52Li」

 このマシンは、同時5軸制御を可能にする超精密成形研削盤。高能率・高剛性・リニアモータによる高速化と使いやすさを追求している。左右リニアモータ駆動により正確な位置決め研削・高速反転研削・マルチポジション研削・クラウニング研削等の様々な研削にも対応。タッチプローブやCCDカメラを搭載することで研削後の機上測定と自動補正にも対応する。注目したいのは、研削盤でも同時5軸制御が実現した、ということだろう。これにより、パソコンで使用するマウスのような丸い形状のものも研削できるようになった。
 「こうした形状のものを実際に研削したい、あるいはこうした形状のもので相談があれば、一緒に考えていきたいですね」(西上氏)
ワークを研削しない空走距離を短くすることでサイクルタイムに大きく貢献することもメリットである。

(4)CNC高精度成形研削盤「HPG500NC」

 同社の人気小型研削盤「HPG500」を、ユーザーの要望でNC化したマシン。小型の成形で同時2軸制御ができる。テーブルはモータ駆動で電気制御。したがってCO2の削減効果は抜群。油圧レスなのでエコでもあり、様々な税制に対応できるというメリットもある。特別仕様として、芯無研削装置「FRIND-スマート」を搭載して、小型センタレス研削盤と同様のサイクル運転を行う。本年9月、シカゴで開催されたIMTSではファナック社製のロボットを使用し、医療機器メーカーのワークを完全自動で披露した。

(5)CNC精密複合円筒研削盤「UGM3100NC」

取材中にヨーロッパで人気の「UGM3100NC」を拝見。NC制御で難しいとされている6角形の研削も複合研削盤で工程短縮! 新製品は長尺ワークも対応可能だ。
取材中にヨーロッパで人気の「UGM3100NC」を拝見。NC制御で難しいとされている6角形の研削も複合研削盤で工程短縮! 新製品は長尺ワークも対応可能だ。

 ヨーロッパで人気の外周・内面・端面研削を1機種で行う複合研削盤が、サイズアップし、加工長さを1,000mmまで伸ばすことにより長尺ワークも対応可能になった。複合検索の良いところは、段取りミスがなくなるのと、工程削減による作業時間の大幅短縮があげられる。また、今まで2台のマシンで加工をしていたところ、複合マシン1台にすることによって千湯面積も抑えることができる。1,000ミリを出すことによって、例えば、工作機械メーカーのスピンドルケースの研削等に貢献できる。操作画面もユニークで、文字を完全になくして、画で分かりやすく操作できるようにしている。機上測定装置も特徴のひとつで、ワークの端面を測定する装置と直接定寸装置がついている。研削後にワークを外さず、全てが終わるようにできているのだ。NC制御で六角のものを研削するのは難しいとされているが、「弊社は複合研削盤でできるというところをアピールしたい」と自信たっぷり。

(6)オペレータless&セットアップless研削盤「MUJIN」
 
このシステムは最も注目したい。なんと操作盤を研削盤からなくしたという。ひとつだけ付いているボタンを押せば加工が始まり、終了すると離れた作業者に自動でお知らせをするという、まさに近未来の全自動平面研削盤だ。(特許出願済)。会期中は研削実演をするというから、見逃せない!

三井精機工業が、新規開発機Precision Profile Center 「PJ812」5 軸制御立形マシニングセンタ「Vertex55X Ⅲ」JIMTOF2016 にて初公開!

 三井精機工業(社長=奥田哲司氏)は、第28 回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)にて、Precision Profile Center(高精度立形マシニングセンタ)「PJ812」と5 軸制御立形マシニングセンタ「Vertex55X Ⅲ」を世界初披露する。

Precision Profile Center 「PJ812」

 金型、試作部品、光学関連部品、航空宇宙関連部品、医療機器関連などの高精度加工を実現するため、静的精度はもちろん、動的精度を徹底して追求した。ジグボーラーの高精度位置決めと高品位形状加工を実現する究極のマザーマシンを開発した。

■主な特長

(1)熱変形を考慮した門形シンメトリー構造。
(2)新摺動機構で0.1μm 送りに追従。
(3)ボールねじ軸心冷却、摺動面冷却等による発熱対策で安定した軸送りを実現。
(4)新開発の主軸熱変位補正でZ 軸の変位量は従来の約1/3 に改善。
(5)主軸中心とZ 軸駆動部の距離を最小化。Z 軸静剛性が従来機に比べ6 倍以上に向上。
(6)省エネ回路の採用で非稼働時の電力90%削減、エアー量40%削減。
(7)15”LCD を装備した新操作盤。

5軸制御立形マシニングセンタ「Vertex55XⅢ」

 「最小の設置スペースで最大の加工エリア」を実現した初代Vertex の特長はそのままに、精度・剛性にさらに磨きをかけた。今回のマイナーチェンジはベッド剛性の向上と主軸熱変位補正機能のバージョンアップを重点としている。

■主な特長

 従来のVertex から継承している特長は、①2m×3m の設置スペースで最大φ750mm×高さ525mm のワークが積載可能、②自社製の傾斜・回転テーブルを採用。高精度で高速な割出しを実現、③工具やワークへの接近性が容易、④センタートラフで良好な切粉処理。

 新たに「Ⅲ」として追加された特長は、①さらに強力になった主軸熱変位補正機能でZ 軸の変位量は従来の約1/3 に改善、②ベッド・コラム剛性の向上で微小線分送りによる3 次元形状面品が向上、③オプションでHMI 機能を搭載した15カラーLCD 付き操作盤に対応。

ユキワ精工が“機械のスペースを最大限に活かす薄型のCNC円テーブル”「TNC200」を発売

 ユキワ精工(社長=酒巻和男氏)は、このほど、機械のスペースを最大限に活かす薄型のCNC円テーブルTNC200を発売した。

 CNC円テーブルは、専用コントローラや搭載機械のNC装置の制御によりワークの角度割出を行う機器だが、昨今の金型部品・機械部品・自動車部品の加工ラインでは、BT30マシンの設置が飛躍的に増加し、省スペース・省エネの小型マシニングセンタで量産加工を行うケースが増えている。そこで同社では、活躍の場が増えている小型マシニングセンタの機内スペースを最大限に活かす薄型のCNC円テーブルのニーズを受け、「TNC200」の開発に至った。

薄型CNC円テーブル「TNC200」の特長

1.世界最高クラスのコンパクト設計
 胴厚97mmと世界最高クラスのコンパクト設計。省スペースな工作機械に搭載しても、治具エリアを広く取ることが可能。

2.薄型サイドテーブルとセットで、さらにスペースを有効に
 CNC円テーブル TNC200と同時開発の薄型のサイドテーブル STT160をセットで使用する事により、機械スペースを最大限に活用出来る治具設計が可能。

3.抜群の防水性
 同社の特許でもあるオートエアパージを標準装備しているので、切削水に対して抜群の防水性を誇る。クランプ用エアを接続するだけで円テーブル内部の圧力が上がり、且つ内圧を一定に保つことで外部からの切削液などの浸入を防ぐ。

製品仕様

ダイジェット工業がブレードチッパー5Rタイプを追加発売!

 ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)が、近年需要が拡大するエネルギー産業などのブレード加工で使用される丸駒カッタで、既に発売済みの6Rチップを使用するタイプに加え、中~小型のタービンブレード用に5Rチップを使用した小径タイプをラインナップした。
ステンレス鋼などの平面削り、ポケット加工、曲面加工、ヘリカル加工に威力を発揮する。
 特長は、以下の通り。

・タービンブレード加工に適した、切れ味と刃先強度を兼ね備えた丸駒チップを使用。
・加工状況に応じて2種類のチップを使い分け可能。
<ブレーカ形状>
MM4…快削タイプ。
MH4…刃先強化タイプ。過酷な状況下での加工に使用。
・加工時のびびりを防止するため、刃先諸元は不等分割を採用(3枚刃を除く)。
・チップ材種は耐欠損性に優れ耐熱衝撃性に優れた新PVDコーティング材種「JC7560」
をさらに進化させた「JC7560P」を採用。

サイズ
【本体】
ボアタイプフライス:φ40、φ42の2型番。
シャンクタイプフライス:φ25、φ32の2型番
モジュラーヘッドタイプ:φ25、φ32の2型番

【チップ】
RPMT10T3MOE-MM4/MH4の2型番。

販売価格は本体φ25:33,000円~φ42:52,900円、チップ780円。

三菱マテリアルが高能率仕上げ切削用正面削りカッタ「FMAX」に小径サイズを追加発売すると共に、「MS plusエンドミルシリーズ」を拡大!

 三菱マテリアル 加工事業カンパニ-(カンパニ-プレジデント=鶴巻二三男氏)は、このほど高能率仕上げ切削用正面削りカッタ「FMAX」に加工径Φ50mmとΦ63mmを販売開始するとともに、超硬エンドミル「MSplusエンドミルシリーズ」にラジアス形状を追加し、販売開始した。

高能率仕上げ切削用正面削りカッタ「FMAX」

 高能率仕上げ切削用正面削りカッタ「FMAX」は、軽量化と高剛性を両立させ、従来品以上の多刃設計により、アルミ合金などの非鉄金属を、工具径125mm、24枚刃において、テーブル送り速度毎分20m以上の高能率で加工することが可能となった。自動車部品などの加工の高能率化を実現できる正面削りカッタである。加工径Φ50mmとΦ63mmの小径サイズを追加することにより適応範囲が広がった。
 高能率仕上げ切削用正面削りカッタ「FMAX」の主な特長は、以下の通り。

 ① インサートのすくい面上に設けたボディプロテクタと切れ刃に向かうクーラント効果により、理想的な切りくずを生成し、カッタボディへの擦過損傷を抑制。

 ② アルミ合金と特殊スチール合金の組み合わせにより、カッタボディの軽量化と高剛性を両立させ、ダブテイル拘束(逆テーパ溝形状)構造とすることで、高速回転時のインサートの飛び出しを防止。

 ③ インサートの振れ精度調整機能により、複数回の再研磨に対応した調整量を確保し、高精度なセッティングを容易に行うことが可能。

■標準価格
・FMAX-050A08R 133,000円(税込価格 143,640円)
・FMAX-050A10R   153,000円(税込価格 165,240円)
・FMAX-063A10R   155,000円(税込価格 167,400円)
・FMAX-063A12R   175,000円(税込価格 189,000円)

超硬エンドミル「MS plusエンドミルシリーズ」

 一般鋼から50HRC程度までの高硬度鋼の金型材や部品加工の幅広い範囲で安定した寿命を発揮する“MS plusシリーズ”に、ステンレス鋼や炭素鋼などの部品加工に高能率加工を実現する4枚刃制振ラジアスエンドミル「MPMHVRB」をシリーズ追加し、先に発売のスクエア形状の外径16mmと20mmを追加することで、シリーズの拡充を図った。
 超硬エンドミル“MS plusエンドミルシリーズ”「MPMHVRB」の主な特長は、以下の通り。

 ① 「MS+(エムエスプラス)コーティング」を採用。炭素鋼から50HRC程度の高硬度鋼まで、幅広い被削材で優れた耐摩耗性を発揮。

 ② 異なるねじれ角による不等リード形状により、びびり振動を抑制し、突出しの長い加工での安定した切削が可能。

 ③ 刃長と全長を従来品より長い設定としたことでより高い汎用性を実現。

・標準価格   : 6,150円~67,800円
(代表型番)・ MPMHVD1600    36,400円(税込価格  39,312円)
・MPJHVD2000AP80 67,800円(税込価格  73,224円)
・MPMHVRBD0200R010 6,150円(税込価格  6,642円)
・MPMHVRBD2000R500 58,500円(税込価格  63,180円)

三菱日立ツールが『アルファラジアスミルプレシジョン ARPF形 ねじれ刃形インサート』を開発

 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)の刃先交換式のアルファラジアスプレシジョンARPF形は、金型の構造部仕上げ加工用途にご好評を博しているが、このほど、加工精度と加工能率の向上を目的とした新インサートを開発し、平面、傾斜面を含む3次元形状部の中仕上げ、仕上げ加工に性能を発揮するSGタイプと、金型構造部の基準となる垂直側面部(立壁部)の仕上げ加工に性能を発揮するSWタイプの2種類のインサートを商品化した。金型、金属部品の中仕上げ加工、仕上げ加工に威力を発揮する。
 特長は以下の通り。

 インサートの切れ刃形状をソリッドエンドミルのねじれ刃形に近づけると共に、刃先交換式工具に求められる切れ刃の信頼性を高めたことで快削性と耐欠損性に優れる商品になっている。

 (1)SGタイプは、R切れ刃部の刃先強度と切れ味のバランスを考慮すると共に、ラジアスタイプの刃先交換式工具において最大級のねじれ角を採用したことで、加工能率の向上を図った。

 (2)SWタイプは、切れ刃先端部の食付き性を高めた刃形を採用したことで、削り残しが抑えられ垂直側面部(立壁部)の加工精度向上が図れる。

 (3)インサート単体のR精度は工具軸中心基準により±10μm以下とより高精度な設計にした。

 (4)新材種TH308の採用により、焼入れ鋼の高速仕上げ加工に性能を発揮する。

 (5)新材種PN215の採用により、炭素鋼からプリハードン鋼の高速仕上げ加工に性能を発揮する。

■価格
・SGタイプ (外径:φ6~φ32、コーナR:0.3~3.0、計96アイテム):8,330~15,100円
・SWタイプ(外径:φ6~φ32、コーナR:0.5、1.0、計26アイテム):8,330~15,100円

ヤマザキマザックが拡張性に優れた省フロアスペース多段パレットストッカシステム「MPP 500」をリリース!

機械本体との接続例
機械本体との接続例
 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、拡張性に 優れた省フロアスペース多段パレットストッカシステム「MPP 500」(Multi Pallet Pool 500)をこのほど発表した。このマシンは、11月17日から東京ビッグサイトで開催のJIMTOF2016に出展する。

 「MPP 500」は、世界中で高まる自動化の要求に応えた省フロアスペースでコンパクトな多段パレットストッカシステム。既存の同社自動化システム(モジュラーテックシステム)に比べ更に省フロアスペースを希望されるユーザーに最適なシステムで、例えば12PC(パレットチェンジャ)で比較した場合、フロアスペースを約50%削減している。さらに、最初に6PCを導入後、生産量の増加に合わせて18PCまで顧客の工場で段階的な拡張が可能である。

 システムを管理するソフトウェアは、これまでに2,500セット以上の納入実績を誇る同社モジュラテックシステムの自動運転・管理ソフトウェアをベースにさらに進化させた「Smooth MPP」を採用、抜群の操作性と生産性向上を実現する。またネットワークに接続すれば、事務所のパソコンやタブレット、スマートフォンでも稼働状況を閲覧することができ、顧客の生産管理をサポートする。

特長

(1)導入後も生産量の増加に合わせて拡張可能
MPPシステムを導入後でも、生産量の増加に合わせて6PC→12PC→18PCまで拡張が可能。

(2)既存自動化システムに比べ、さらにコンパクトで省フロアスペース
例えば12PC(パレットチェンジャ)で比較した場合、既存の自動化システム(モジュラテックシステム)に比べフロアスペースを約50%削減。

(3)最大搬送重量500kg(パレット含む)、最大ワークサイズφ600mm ×H425mm

(4)多品種少量生産に対応した管理ソフトウェア 「Smooth MPP」
「Smooth MPP」はMPP500の自動運転・管理を行うソフトウェア。MAZATROL SmoothXでの運転データの作成、スケジュール進捗や運転状況を確認でき、タッチパネルにより直感的な操作が可能。各種実績データを多彩なグラフで表示し、システム管理者の稼動解析をより簡単にする。また、ネットワークに接続すれば、事務所のPCやタブレット、スマートファンでも稼働状況を観覧することができる。

 販売価格は6PC Y15,900,000(税別)~18PC¥27,832,000(税別)
 同社では年間80台の販売を見込んでいる。