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ジェイテクトがタイ国内で技能検定の取り組みが評価され国家認定の技能検定施策に

JATHソンタヤ氏 ジェイテクト高等学園石川氏
JATHソンタヤ氏 ジェイテクト高等学園石川氏
 ジェイテクトグループの、タイ国内自動車部品生産拠点JTEKT AUTOMOTIVE (THAILAND) CO., LTD.(以下JATH)が、このほど自前で行っていた技能検定の内容と実績が評価され、2017年よりタイ政府公認の技能評価システムとして運用されることになった。

 これまでは、タイ国内に国家認定の技能検定がなかったためJATHでは2006年より自前で旋盤技能、保全技能、検査技能の研修と検定を行っていた。JATHではこの取り組みを事業基盤の強化とさらなる飛躍を遂げるために、サプライヤーにも参加を広げ、のべ2400名の参加実績を積上げた。

 この実績と内容がタイ政府に認められ、タイ労働技能開発局(DSD: Department of Skill Development)と中央職業能力開発協会(JAVADA:Japan Vocational Ability Development Association)とがタイ国内の技能者レベル向上を目的に推進する、技能評価システム普及促進事業に取り込まれることになった。本年1月より講習およびトライアルが実施され、JATHはその講師として参画している。

技能評価者研修風景
技能評価者研修風景
 ジェイテクトではグループビジョンとして「No.1&Only One より良い未来に向かって」を掲げており、その実現のために「価値づくり」、「モノづくり」、「人づくり」を3つの柱として推進している。同社では、「人づくり」として、自社のローカルスタッフ技能者育成のみならず、タイ国内の技能者のレベル向上にむけた社会貢献活動を推進していくとしている。



■JATH拠点概要
 工場名:JTEKT AUTOMOTIVE (THAILAND) CO., LTD.
 所在地:107 Moo 4 T.Pluakdaeng A.Pluakdaeng Rayong 21140, THAILAND タイ王国 ラヨーン県
 設 立:1996年10月
 社員数:約1383人(2016年12月現在)

タンガロイがDrillLine 先端交換式ドリル「DrillMeister(ドリルマイスター)」工具径φ6.0-9.9mmサイズ拡充!

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)が、このほど先端交換式ドリル「DrillMeister」工具径6.0-9.9mmサイズを販売した。

 「DrillMeister」は、独自の自己拘束型クランプシステムの採用により、簡単で迅速なヘッド交換を可能にしている。工具交換は、ヘッドを付け替えるのみでツールホルダからのドリルボディの脱着や突出し量の調整が不要となることから、工具交換時間を大幅に短縮できる。さらにヘッドは小さな力で取付け・取り外しができ、必要に応じて機上での交換も可能である。

 今回の拡充は、フランジ付きボディTIDに工具径φ6.0-φ9.9、加工深さL/D=1.5~8をラインナップし、様々な被削材での小径の穴あけ加工で驚異的な性能を発揮する。フランジ付きボディは強ねじれ溝を採用し、さらに溝面に特殊な磨き処理を施すことで、安定した切りくず排出性を実現している。これによって、特に切りくず排出が難しくなるL/D=5以上の深穴加工時に、抜群の切りくず排出性能を示す。

 「DrillMeister」は、加工能率の向上だけでなく、工具交換時間の大幅短縮、再研削にかかわる費用をゼロにできるなど、トータル加工コスト削減に大きく貢献する。

 主な特長は次の通り。

 ●工具径:φ6.0~φ9.9(0.1mm飛び)、加工深さ:L/D=1.5, 3, 5, 8に対応。
 ●強ねじれ溝と特殊な磨き処理の採用で、抜群の切りくず排出性能を実現。
 ●独自の自己拘束型クランプシステムによって、簡単かつ高精度のヘッド交換が可能。
 ●本体部分の変形が少ないクランプ機構により、ヘッドの交換可能回数を大幅に増加。
 ●革新的な刃先処理と材種性能により驚異的な寿命性能を発揮。

主な型番と標準価格
●ヘッド
 ・DMP060 AH725:7,350円
 ・DMP090 AH725:7,350円
●ボディ
 ・TID060F12-1.5:28,080円
 ・TID080F12-3:31,950円
 ・TID095F12-8:52,470円
 全アイテム:69形番 いずれも税抜価格

日進工具が東京証券取引所市場第二部へ変更

 日進工具(社長=後藤弘治氏)が、3月7日に、東京証券取引所JASDAQから同取引所市場第二部へ市場変更をした。 同社では、「“つくる”の先をつくる」、のブランドステートメントのもと、最先端の微細・精密加工用工具を創造し、日本が誇るモノづくりに貢献するとしている。

第14回(平成28年度)新機械振興賞 表彰式を開く

 機械振興協会(会長=庄山悦彦氏)が2月21日、東京都内の機械振興会館ホールで第14回(平成28年度)新機械振興賞表彰式を開いた。

 平成28年度 第14回新機械振興賞受賞者は下記の通り。

■経済産業大臣商
〇「心地よいサウンドを実現するエンジン主運動系減衰技術の開発」 マツダ(株)

■中小企業庁長官賞
〇「下肢運動機能を改善するロボット新医療機器」 CYBERDYNE(株)

■機械振興協会会長賞
〇「生産現場用高速CTスキャンシステムの開発」 アイシン軽金属(株)/日本装置開発(株)

〇「低振動・低伝達誤差・低資源の高性能軸継手」 アイセル(株)

〇「表面処理鋼板の非接触通板制御装置」 JFEスチール(株)

〇「間接外気冷房併用型ハイブリッドクーラー」 (株)デンソー/(株)デンソーエアクール

〇「タイヤ気柱共鳴音低減デバイスの技術進化」 (株)本田技研研究所

〇「食用畜肉の除毛装置(豚足脱毛機)」 マトヤ技研工業(株)

■審査委員特別賞
〇「レーザー光による塗膜除去装置」 (株)トヨコー/光産業創成大学院大学

「INTERMOLD2017/金型展2017金属プレス加工技術展2017」が4月12日(水)~15(土)まで東京ビッグサイトで開催!

前回の様子
前回の様子
 「INTERMOLD2017/金型展2017」(主催:日本金型工業会)ならびに「金属プレス加工技術展2017」(主催:日本金属プレス工業協会)が、4 月12 日(水)から15 日(土)まで4 日間にわたり東京ビッグサイトで開催される。前回開催を上回る461 社・団体、891 小間の開催規模となる。

 この展示会は「金型」専門見本市として、金型設計・製造から金属プレス・プラスチック成形に至る一連の工程を集めたソリューション提案が行われる。日本のモノづくりを支える素形材産業の最新情報を発信し、製造業関係者の注目を集める。

 展示会では「中小企業を主役」と位置づけ、大手メーカー、サプライヤーとのマッチングはもちろん、「金型」「プレス加工」と異分野、異業種とのビジネスマッチングを目的とした特別企画を行い、多様な業界交流を提案することで、営業・設備意欲を持つ積極的な中小企業経営者の来場動員を強化する。

 基調講演では、富士重工業株式会社(※2017 年4 月より株式会社SUBARU) 代表取締役副社長の近藤潤氏を講師に迎え『世界シェア1% SUBARU の企業戦略』と題した講演を行う。また、特別講演では日本自動車部品工業会 技術顧問の松島 正秀氏を講師に迎え、素形材産業にとって最重要となる自動車部品業界からの来場動員を一層強化する。

 事務局では事前来場登録、各種講演の受付を開始している。

▼事前来場登録は下記の公式ホームページから受付▼
http://intermold.jp/jizen

■併催事業(各詳細は公式サイトで確認)■
1.基調講演 (事前登録制・受講無料)
日時:2017年4月12日(水) 11:00~12:30
会場:東京ビッグサイト レセプションホールB
定員:約450名(聴講無料、事前登録制)
講師: 富士重工業株式会社 代表取締役副社長 近藤 潤 氏
テーマ:『世界シェア1% SUBARU の企業戦略』

 規模が小さい企業が生き残るために何をなすべきか。
 価格や機能による同質競争から抜け出し、独自の付加価値戦略・差別化戦略のもとSUBARUブランドを徹底的に磨き持続的な成長を目指してきた。2014 年に発表した新中期経営ビジョン「際立とう2020」において、2020 年のありたい姿「大きくはないが強い特徴を持ち質の高い企業」と定め、顧客からの頼№1・高いブランド力・業界高位の利益率・販売台数110 万台+α 達成に向け取り組んできた事例を紹介。選択と集中・差別化(強みを生かす)と付加価値追求・支える技術力と現場力を中心に講演する。

2.特別講演会 (事前登録制・受講無料)
自動車部品製造技術フェア 特別講演会
日時:2017年4月14日(金) 13:00~14:40
会場:東京ビッグサイト会議棟 6F 会議室605
定員:約250名(聴講無料・事前登録制)
講師:一般社団法人日本自動車部品工業会 技術担当顧問 松島 正秀 氏
テーマ:『自動車技術最新動向〜環境対応と自動運転技術』

 世界の大都市圏で、排出ガスや渋滞、交通安全等の課題に対する規制が活発化して来ている。環境対応については急激な電動化に向かい各社が開発戦略を見直し、安全対応は自動運転の開発が社会システムと連動し実用化に加速している。エレクトロニクス技術の導入や、異業種の参入も盛んになって来ている。既存の自動車産業も積極的な協業や、今までにない取引関係を構築する必要に迫られてきている。部品メーカーにとって新たな技術の競争に負けない体質を構築する事が、今後の重要な戦略である。

3.金属プレス加工技術2017 特別講演
日時:2017年4月12日(水) 13:30~15:00
会場:東京ビッグサイト レセプションホールB
定員:約450名(聴講無料、事前登録制)
講師:東大名誉教授 中川 威雄氏
テーマ:『日本の製造技術の底力に期待する』

 東大の生産技術研究所でプレス加工、金型成形、切削や研磨加工などで数々の新技術開発に挑戦してきた中川威雄先生。1999 年に停年退職後、東京大田区でファインテック社を創業し、今でもものづくり技術の研究開発を続けている。それらの開発技術は中国の巨大な鴻海精密工業(フォクスコン社)の技術向上にも生かされ、昨年からはシャープ社の取締役としても活躍している。同氏は永らく「金属プレス加工技術展」の企画立案にも参画してきたが、今回の講演では、これまでの足跡やグローバル競争の時代の中で、日本のモノづくり企業のおかれている厳しい現状、さらには“モノづくり技術開発は日本に限る”といった持論を語る。

4.出展者によるプレゼンテーション
 出展企業によるプレゼンテーションセミナー
「テクニカル・ワークショップ」14 セッション/「オープンセミナー」28 セッション
(*併催事業については、会場、開講スケジュールなど詳細を公式サイトで公開中)

■事前来場登録受付中■
 現在本展公式ホームページにて、展示会来場者のため“事前来場登録”の受付を行っている。この登録フォームから登録すると入場料が無料となり、来場の際 スムーズに入場することができる。
http://intermold.jp/jizen

「第15回新機械振興賞」受賞候補者募集 ~〆切は平成29年5月31日(水)~

 機械振興協会(会長=庄山悦彦氏)は、優秀な研究開発を行い、その成果を実用化することによって、わが国機械産業技術の進歩発展に著しく寄与した企業・大学・研究機関および研究開発担当者を表彰しており、平成29年度台15回機械振興賞の受賞候補者を次の要領で募集する。1.表彰対象 独創性、革新性および経済性に優れた機械産業技術に係わる研究開発およびその井蛙kの実用化により、新製品の製造、製品の品質・性能の改善、または生産の合理化に顕著な業績を上げたと認められる企業等および研究開発担当者とする。ただし、当該研究開発は、おおむね過去3年以内に完成したものに限る。2.募集の方法 機械産業に係わる関係団体、地方公共団体、国公立試験研究機関、学会等に募集を依頼し、受賞候補者の推薦を求める。また、応募される企業で、推薦をいただける団体が無い場合でも自薦による応募が可能。受賞候補者の受付期間は、平成29年4月3日(月)から5月31日(水)必着とする。 「募集要領」および「応募書類の様式」は下記からダウンロードすることができる。▼ダウンロード▼http://www.jspmi.or.jp/tri/prize/3.表彰の方法 (1)特に優秀と認められるものについて経済産業大臣賞および中小企業庁長官賞の授与を申請するものとし、機械振興協会会長賞および小規模事業者(中小企業基本法における小規模起業者)を対象とした審査委員長特別賞に対し、会長名の賞状を贈呈する。 (2)受賞する企業等に対し、賞金を贈呈する。賞金の額は、経済産業大臣賞は80万円、中小企業庁長官賞は50万円、機械振興協会会長賞は30万円、審査委員長特別賞は20万円(研究開発担当者が複数である場合もこれらと同額)とする。4.選考 機械振興協会会長が委託する学識経験者よりなる審査委員会により行う。5.受賞者発表 平成29年12月に発表の予定。

コマツが自走式土質改良機「リテラ BZ210-3」を新発売

 コマツ(社長=大橋徹二氏)は、モデルチェンジによって最新技術を随所に織り込み、オフロード法2014年基準に適合した自走式土質改良機「リテラ BZ210-3」をこのほど発売した。自走式土質改良機「リテラ」シリーズは、主に建設発生土改良や地盤改良などの用途で使用され、高品質な改良土を効率的に生産する作業性能や、現場内でのリサイクルを可能にする自走式の機動性などで高い評価を得ている資源リサイクル機械。

 この製品は、NOx(窒素酸化物)とPM(粒子状物質)の排出量を大幅に低減し、特定特殊自動車排出ガス2014年基準の排出ガス規制をクリアした新世代エンジンを新たに搭載している。加えて、さらに進化したエンジンと油圧システムの最適制御、メインバルブ・油圧回路のロス低減、大容量高効率油圧ポンプの採用などにより、機械ポテンシャルを最大限に引き出すことによって、燃料消費量を同社従来機に比べ10%低減した。

 幅広い土質に対応する混合機、確実に定量供給する原料土ホッパー・フィーダー、添加性能に優れた固化材ホッパー・フィーダーは従来機種から継承しつつ、セカンダリエンジン停止スイッチや落下防止用ハンドレールの採用により安全性を更に高めている。また、高精細7インチLCD液晶モニタとKOMTRAX(機械稼働管理システム)を新たに標準搭載し、作業量や固化材の使用量に加え、排出ガス後処理システムの選択触媒還元(SCR)に必要なAdBlue®の残量などについても確認可能にしている。

 また、新車購入時に自動的に付帯される、パワーラインの保証延長と無償メンテナンスを取り入れた、サービスプログラム「KOMATSU CARE(コマツ・ケア)」の提供により、トータルライフサイクルコストの低減と長時間稼働に貢献する。

 工場裸渡し税抜き公表価格は5,500万円。

第1回中国重慶国際工作機械展覧会(CCIMT2017)出展募集中

 第1回中国重慶国際工作機械展覧会(CCIMT2017)が、2017年11月13日(月)~16日(木)までの4日間、中国内陸部の重慶市にある重慶国際展覧センター(新設展示場)にて開催する。 この展示会は、AMT(米国製造技術工業協会)とCMTAB(中国工作機械工業会)が共同で開催するもので、AMTとCMTBAの要請により、日本工作機械工業会が日本からの同店展出展を取りまとめることとなった。 重慶市は人口1,780万人で、上海市(2,170万人)、北京市(1,860万人)に次ぐ、中国3番目の大都市であり、成都市(960万人)を衛生都市としている。また、重慶市は製造業が極めて盛んで、機械工業(輸出機器、プレス機械、金型など)、総合化学工業、衣料品、パソコン等電子機器、電力設備、食品加工、建設資材、ガラス工業など各工業が組み合わさった一大産業拠点である。 CCIMT2017は、これらの産業集積と今後の内陸部の発展性に着目し、地域特性と市場優位性の活用を目指している。今回の展示会では、全会場の南北展示館あわせて16館のうち北館の3館を使用する計画で、主催者発表によれば、日本勢は米国と同じ館での出展になる。

■CCIMT2017の概要と出展について

名  称:第1回中国重慶国際工作機械展覧会(CCIMT2017)会  期:2017年11月13日(月)~16日(木)までの4日間場  所:重慶国際展覧中心(CQEXPO)主  催:AMT・CMTBA共同主催展示面積:35,000㎡来場者数:50,000人程度(主催者予想)出展品目:工作機械、鍛圧機械、産業用ロボット、工作機器、試験機器、精密測定機、切削工具、測定機器、熱処理機械、ソフトウェア1.出展料(*ドルレートで算出し、申込み時の為替レートによる日本円での支払い) ・日工会会員:166.5ドル/㎡(割引率7.5%) ・関連団体協議会会員(注):171.0ドル/㎡(同5.0%) ・非会員:180.0ドル/㎡(割引無し)2.出展申込み 下記のCCIMT2017日本事務局まで問い合わせること。出展申込書を送付するので、必要事項を記入の上、2017年4月14日(金)までに、CCUMT日本事務局まで郵送する。3.支払方法 申込確認後、CCIMT2017日本事務局から「出展契約書」とともに、出店料の請求書を送付するので所定の期日までに指定口座への振込み手続きをすること。出展料は最終的にAMT(主催者)へ一括送金する際の送金時レートにて精算する。4.支払期日(期日厳守) 第1回支払い:出店料の50% 2017年4月末日 第2回支払い:残金      2017年7月末日 ■問合せ先日本工作機械工業会 CCIMT2017日本事務局(担当:本多・秋山・田中)〒105-0011東京都港区芝公園3-5-8 電話03-3434-3961E-mail:honda@jimtba.or.jp(注)関連団体協議会加盟団体日本精密機械工業会、日本鍛圧機械工業会、日本工作機器工業会、日本歯車工業会、日本フルードパワー工業会、研削砥石工業会、日本機械工具工業会、ダイヤモンド工業協会、日本精密測定機器工業会、日本光学測定機工業会、日本試験機工業会

セコツールズの新製品! 工具寿命が倍になる新しい Seco フェースミルカッタボディ

 セコ・ツールズが新製品を投入した。
 このほど市場投入したのは、 R220.88 フェースミルカッタシリーズ。この商品の特長は、切れ刃に 8 つのチップを採用し、形状を最適化することで、長い工具寿命と切削力の低減を実現していること。カッタボディの 88 度のリード角により、リード角 45度のフェースミルカッタよりも大きい切り込み深さ、小さいチップサイズが可能となっている。さらに、被削材側の壁近くや、必要に応じて、複雑なクランピング加工保持装置近辺でも難なく加工できる設計。 R220.88 は粗加工用途および中仕上げ加工用途向けで、一般部品加工セグメントや自動車セグメントにおける鋳鉄および鋼の加工に最適。カッタボディは、耐食性ステンレス鋼の Idun 製で、靱性と耐久性に優れているだけでなく、ニッケルコーティングを排除したことで環境にもやさしくなっている。

三井精機工業が「MTF(三井テクニカルフェア)2017」を開催 新マシン等見所満載! ~工作機械工場にみる精度へのこだわり~

会期中大勢の来場者で賑わった。
会期中大勢の来場者で賑わった。
 三井精機工業(社長=奥田哲司氏)が2月7日(火)~8日(水)の2日間、同社川島本社工場で三井精機工業のプライベートショー「MTF2017(三井テクニカルフェア)」を開催した。2月14日(火)~15(水)には、名古屋会場(ポートメッセなごや)にて開催され、こちらも賑わいを見せた。なお、大阪は、3月7日(火)~8日(水)まで、花博記念公園鶴見緑地『水の館』(ハナミズキホール)で開催される。

 今回は、「ものづくりの原点 ~更なる高機能・高精度の挑戦」をテーマに、コンプレッサからは新開発のインバータコンプレッサ「ZgaiardXシリーズ」中型機をメインに展示、工作機械の目玉となった新製品群は、Precision Profile Center「PJ812」を筆頭に、5軸制御立形マシニングセンタ「Vertex55XⅢ」、横形マシニングセンタ「HPX63Ⅱ」、ジグ研削盤「J350G」が工場内で展示されていた。また、トレンドの自動化・IoT化を視野に入れた取り組みも提案しており豊富な見所だった。工場内では貴重なきさげを体験するコーナーを設置するほか、テクニカルプレゼンテーションでは、コンプレッサや工作機械の紹介、日本レーシングマネージメントの菅原義正会長の特別講演も企画され、来場者を楽しませる工夫が溢れていた。
(写真:三井精機工業提供)

工作機械工場の徹底ぶりが凄すぎる!

精機棟は徹底した温度管理を施している。
精機棟は徹底した温度管理を施している。
 さて、お馴染みの三井精機といえば、マシンのつくり込みが有名だが、まずはマザーマシンがつくられる同社の工作機械工場について説明したい。

 まずは、“精機棟”の空調と基礎について。ここは工作機械の主要部品の加工、主軸・テーブル棟のユニット組立、機械組立を行っており、幅140m、奥行き100mの広さを有し、全館完全空調している工場である。空調は設定温度に対して±0.4°の制御ができる。垂直方向、水平方向ともに温度差がほとんどないという徹底ぶり。モノをつくるモトとなる、マザーマシンをつくるには、振動は御法度。同社では、約3mおきに合計1700本のパイルと平均1mのコンクリートを入れて強固な基礎にしている。しかも建物部分と機械組立部分の基礎が完全に分離しているため、クレーンの振動が機械組立に影響しないつくりである。また、同社では出荷室を設けている。この理由は、外気の流入によって組立工場内の温度が変化するのを防ぐとともに夏場に機械が結露し錆びるのを防ぐためだ。

 精機棟の環境対策についても触れておこう。
 同社では、精機棟内証明(全346棟)を水銀灯からLEDに変更している。1棟あたりの消費電力は水銀灯の400Wに対してLEDは147W。したがって水銀灯と比較した省エネ効果も高く、年間消費電力量は約1/3、Co₂削減量は185t。また、LEDに変更することで照明からの発熱量が減少し、空調全体に占める証明の負荷比率が20%から10%へと減少したという。

 今後の予定は精機棟の屋根に太陽光発電パネルを設置するとのこと。出力150kW/h。60tのCo₂を削減できる予定だ。パネルの断熱効果により、空調電力の削減も期待できる。

測定室
測定室
 さて、高精度な工作機械をつくるためには高精度な測定が必要だが、1µmの精度を正確に測るためには、測定器に0.1µmの精度が要求される。元々測定器の生産からスタートした同社には、ブロックゲージやマイクロメータからはじまり、親ねじやスタンダードスケールなど「基準」をつくり続けてきた歴史がある。そんな同社の精密測定室は、恒温工場の中に“さらに建物をつくった”ような構造になっており、温度の安定性がこの工場の中でも最も高く、20℃±0.1℃に保たれている。また、基礎を周囲から完全に遮断し、パイル+3m熱さのコンクリートで振動に対しても万全の対策をしている。

三井精機のきさげのこだわりは精度へのこだわりだ!

 

工作機械の真直度、平行度、直角度、平面度などの基本精度を決定する重要な要素に“きさげ”がある。同社によると、「工作機械の部品精度は、それを加工する機械以上のものにはならない。加工機よりも良い精度を求める場合、そこに人の手による“修正”が必要になる」とのこと。

 同社はこの工場内で生産している全ての機械に対しきさげを行っているが、マシニングセンタできさげを行っているメーカーはごくわずかである。「これだけ丁寧に行っているのは限られたメーカーしかない」と自信たっぷり。

 同社によると、きさげの目的は2つ。1つめは摺動面の精度(真直度、平行度、直角度)を出すこと。テーブルやパレットの平面度を出すこと。2つめは物と物の接触する部分の“アタリ”を出し、締め付け時の“ストレス”をなくすこと。摺動面のきさげはまっすぐに仕上げるわけでなく、全体にわたって緩やかな凹型形状や凸型形状に仕上げることによって、実際にテーブルやコラムが載ったときにまっすぐ動く仕組みなのだ。

 こうした徹底したマシンのつくり込みで生まれた新マシンが下記のとおりである。

(ここまでの写真は全て三井精機工業が提供)


新開発の工作機械群 「PJ812」は社長のキモ入りマシン

奥田社長のキモ入りマシン「PJ812」
奥田社長のキモ入りマシン「PJ812」
 今回の「MTF2017」には様々な新製品が並んでいたが、中でもジグボーラーの高精度位置決めと、高精度形状加工を実現する究極のマザーマシン「PJ812」に注目したい。このマシンは、奥田社長のキモ入りマシンだけあって、精度へのこだわりが充分詰め込まれていた。構造は、熱変形を考慮した門形シンメトリー。新摺動機構で0.1µm送りに追従する。熱対策も万全で、ボールねじ軸心冷却、摺動面冷却はもちろん、新開発の主軸熱変位補正でZ軸の変位量は従来の約1/3に改善している。また、主軸中心とZ軸駆動部の距離を最小化させた。これによりZ軸静圧剛性が従来機に比べ6倍以上に向上している。さらに、省エネ効果も抜群で、省エネ回路の採用で非稼働時の電力はなんと90%も削減! エアー量も削減している。今回はこのマシンで自動化にて生産効率向上を狙った工具計測、ワーク芯出し、負荷モニタリング、ワーク形状測定、ワーク面スキャニング、ワーク面祖度測定等も披露していた。

「Vertex」もさらに進化!
「Vertex」もさらに進化!
 人気の高い「Vertex55」もⅡからⅢへバージョンがアップし新登場。2m×3mのコンパクトな設置スペースでありながら、最大φ750mm×高さ525mmのワークが積載可能、自社製の傾斜・回転テーブルの採用で、高精度で高速な割出を実現している。バージョンアップした主な点は、さらに強力になった主軸熱変位補正機能。これによりZ軸の変位量は従来の約1/3に改善している。ベッド・コラム剛性の向上で微小線分送りによる3次元形状の面品位がさらにアップした。オプションでHMI機能を搭載した15カラーLCD付き操作盤に対応する。

 HPX63の高精度、高剛性を継承した「HPX63Ⅱ」は、角スライド機でトップクラスの早送り速度枚分54m、加速度0.5Gを達成。設置スペースを従来機と比較して14%も削減していた。難削材を高能率加工する実力もさながら、アルミの高速加工まで豊富なスピンドルバリエーションも優位性のひとつだ。主軸熱変位補正を装備し、嬉しいコールドスタートが可能(オプションのビルトイン主軸)。

 砥石自動切込みストロークを従来機の2mmから53mmに拡大し、異径穴の連続自動加工範囲が飛躍的に拡大した「J350G」。タッチパネル式15インチLCDの採用と同社独自開発の対話型研削ソフト「G-MAPS」の組み込みが特長。クーラント装置を含めた全体の設置スペースを、占有面積比では従来機の約50%も削減し、コンパクト化を実現している。