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第8回環境大賞は三菱マテリアル 明石製作所が受賞 日本工具工業会

日本工具工業会(理事長=堀 功氏)が、11月28日、高輪和彊館で「第8回環境賞表彰式」を開催した。

この賞は自主行動計画に基づいて、温暖化対策エネルギー起源二酸化炭素を2004年度に基準年として、絶対量及び生産高原単位を削減する改善活動と、廃棄物の総量削減及びリサイクル率向上活動の両面から2013年度(2013年4月~42014年3月)の環境調査結果を厳正に評価したものである。

1.環境大賞
●三菱マテリアル 明石製作所

高レベルの環境マネジメントのもと地球温暖化防止、廃棄物削減の各環境活動に積極的に取り組まれた。現状の生産拡大の局面にあっても改善実績を着実に積み重ね、今回の環境調査で総合評価第1位の実績。活動の中でも廃棄物削減に注力し、廃砥石の再資源化の徹底に加え、鉱さいの処理にも目処をつけた結果再資源化率は99.9%となりゼロエミッションを達成している。これらの環境管理活動は他者の規範となるものである。

2.環境栄誉賞
●オーエスジー

完成度の高い環境マネジメントシステム、環境管理活動が確実に期待されている。12年度、13年度連続で環境大賞を受賞し、今年度は環境大賞の受賞対象から外れているが、環境調査の結果は会員企業の中で最高点となっている。この実績は、今年度から新設した環境栄誉賞に相応しいと判断した。

3.環境特別賞
(1)環境温暖化防止
●早坂精密工業

リーマンショック後の2009年は生産縮小により、各社ともCO₂原単位排出量を増加させ、これまで異常の対応に迫られることになった。今回の環境調査において、高い改善効果をあげ且つ3年連続でCO₂原単位排出量の削減を成し遂げた、継続的な活動は他者の模範として評価される。

(2)廃棄物対策
●レッキス工業 トットリ工場

廃棄物対策の活動を継続的に取り組み、再資源化率は2011年以降99%以上を維持継続。その中で、今年度は廃棄物を絶対量で33%、原単位で31%削減し大きな実績をあげている。この活動は他社の模範と評価される。

4.環境貢献賞
(1)エコプロダクト部門
●三菱マテリアル 明石製作所 開発部

対   象:ヘッド交換式エンドミルiMXシリーズの開発
技術の特徴:従来ヘッド交換式工具の、ろう付け部の剛性、強度低下やヘッド超硬ねじ部の破損といった問題を下記にて解決。
・一体四季超硬ホルダによる超硬ヘッドと超硬ホルダの2面高速。
・超硬に特殊接合した鋼製ねじ採用。

[結果]
工具寿命:他社品比較1.5倍
加工時間短縮:他社品比較1/2(切込量0.5→1.0mm)
ユーザでの廃棄物削減:従来ソリッド品比較73%減

[エコプロダクツ格付]☆☆☆

●オーエスジー デザインセンター 開発グループ

対   象:Phoenix P5D フェニックス インデキサブルドリル
技術の特徴:5Dの穴あけ加工において、3D穴あけ加工に劣らない高能率と高いコストパフォーマンスを実現。
・高剛性と高い切り屑排出性を兼ね備えた独自のボディ設計。
・切れ味と強度をバランス良く兼ね備えたインサート設計。

[結果]
工具寿命:他社品比1.5倍(50穴→75穴)
加工能率向上:他社品比1.2倍(0.15→0.18mm/rev)

[エコプロダクツ格付]☆

●不二越 工具事業部

対   象:Hyper Dual SP ホブ
技術の特徴:加工能力を従来比2倍にアップさせ生産性、省エネに貢献。加工設備も1/2となりスペースの効率化に寄与。
・耐熱性や密着性に優れたコーティングの開発。
・対摩耗性や耐チッピング性に優れた材料の採用。
・工具形状の最適化を実現。

[結果]
加工能率向上:切削速度を従来比2倍(150→300mm/min)
CO₂削減:年間4.9ton削減(年間電力量26%削減)

[エコプロダクツ格付]☆

(2)エコファクトリー部門
●彌満和精機工業

対   象:クーラントポンプの電力削減
技術の特徴:クーラントポンプの圧力制御を行いポンプ回転数を調節することにより、省エネルギー・吐出圧力の安定を図る。
・クーラントポンプへのインバータ、圧力センサーの設置。
・圧力センサー、インバータによりポンプ吐出圧力の制御。

[結果]
電力使用量:改善前比38%削減(112,067→69,498kwh/月)
年間電気料削減:6,130千円/年

[エコファクトリー格付]☆☆

ユキワ精工がφ4以下の小径把握用コレットホルダ「スマートチャック」を発売

ユキワ精工(社長=酒巻和男氏)が、このほどツーリングシステム”φ4以下の小径把握用コレットホルダ”スマートチャックを発売した。

ツーリングシステムは、切削工具と機械主軸をつなぐアダプターの役割を果たし、機械加工における精度を引き出すために重要な役割を果たす。近年では、部品の小型化、集約化により部品加工する工作機械が年々小型化しており、5軸加工などではワークとの干渉を避けるため、ツーリングにはスリム設計が要求されている。

同社は開発の背景について、「ユーザー様の中には、ワークへの接近性を求めつつ、高精度加工に取り組まれる方が多く、こういったニーズを受け、“φ4mm以下の小径把握ホルダ”スマートチャックを開発するに至った」とコメントしている。

φ4以下の小径把握用コレットホルダ スマートチャックの特長

ストレートシャンク使用例
ストレートシャンク使用例
1.高接近性。
ロックナット外径がφ12と小さく、ワークや治具への接近性が良好。

2.工具の刃持ちが良くなる。
スーパーG1チャックと同様に総合芯振れ精度5μm保証しているので、加工時の工具への負担が大幅に軽減し、工具寿命が延びる。

3.工具が抜けない。
コレットは1/10テーパとダブルテーパ方式を採用することにより高把握力を実現している。一般的な16°テーパコレットに対し1.5倍~2倍の把握力がある。

4.豊富なラインナップ。
シャンク形状は15T、S20T、BBT30、HSK-E25、HSK-E32、ストレートシャンクの計6種類。様々な機械で使用できる。

ジーベックテクノロジーが「バリ取りホットライン」を開設

バリ取り・研磨の自動化・効率化を提案するジーベックテクノロジーが、新たに「バリ取りホットライン」を開設した。これはSkypeを利用したバリ取りホットライン。画面を見ながらの相談で、電話だけでは伝えづらい内容もわかりやすく案内することが狙い。■開設概要アカウント名:【xebec-baritori】表示名:【バリ取り相談 XEBEC】開設日時:毎週月・火・金曜日 13:00~17:00※祝日や年末年始、夏季休業その他当社が定める休業日等は除く。※問合せは03-3239-3481まで。予約も受け付けている。同社では、「今後ともお客様のバリ取りや研磨等における問題解決に全力を傾けてまいります。仕上げ加工でお困りのお客様は、是非当社までお問い合わせいただけますようお願い申し上げます」とコメントしており、テストツールの貸し出しを含め、バリ取り改善方法を提案している。                     

アマダがインドにバンガロールテクニカルセンターをオープン ~新社屋とテクニカルセンターで提案力・営業体制強化を狙う~

アマダがこのほど、インドの現地法人AMADA (INDIA) PVT. LTD. (以下アマダインド)の社屋ならびにテクニカルセンターをインド南部のバンガロールに新たに竣工し、オープンした。

オープン当日には、在インド日本国大使館 八木毅大使ならびにインド全土から顧客を招待した式典を行った。テクニカルセンターは、同社が世界各地において展開しているビジネスモデルであり、最新のマシンやソフトウエア、金型等を実際に使用し、ユーザーの課題を解決するソリューション提案を積極的に行っていく拠点である。バンガロールテクニカルセンターは、テクニカルセンター機能に加えてボケーショナルセンター機能も有し、ユーザーにマシンとソフトウエアの操作や加工技術を習得する場となる。

■AMADA (INDIA) PVT. LTD. 概要
資本金 : 87,210 千ルピー(2013.12.31 現在)
従業員 : 140 名(2013.12.31 現在)
売上高 : 547,306 千ルピー(2013.1.1~12.31)
敷地面積 : 32,374 ㎡
社屋延べ床面積 : 6,117 ㎡
投資額 : 1,309,800 千ルピー
主要展示設備 : テクニカルセンター 1,800 ㎡

■テクニカルセンター展示マシン
1.グローバルスタンダードファイバーレーザマシン LCG-3015AJ
2.グローバルスタンダードCO2レーザマシン LCG-3015
3.平板&パイプ・形鋼両用のオールラウンドレーザマシン FO-MⅡ RI 3015
4.ACサーボ・シングルドライブNCT AE-2510NT+MP2512C1
5.ハイブリッド・ドライブシステム搭載 高精度ベンディングマシン HDS-1303NT
6.ベンディングマシン HS-2204
7.ベンディングマシン ES-3613
8.ベンディングマシン RG-M2 1003
9.テーブル式インバータースポット溶接機 TSⅢ-NT

■ボケーショナルセンターマシン
1.フライングオプティクスレーザマシン FO-MⅡ 3015NT
2.ACサーボ・シングルドライブNCT AE-255NT
3.ハイブリッド・ドライブシステム搭載 高精度ベンディングマシン HDS-8025NT



オープン初日のテープカット

アマダとインドとの繋がり

バンガロールテクニカルセンター内
バンガロールテクニカルセンター内
アマダとインドの顧客との繋がりは、1984 年に「LARSEN & TOUBRO社」と「BLUE STAR 社」それぞれに、当時の最新鋭パンチングマシン VELAII を導入した事にさかのぼる。また同社は早くからインドの成長性に注目し、1996 年にインド事業を正式に開始している。1996 年にチェンナイにソフト開発拠点としてアマダソフトインド社を設立。現在は同社のソフト・ソリューションの中核を担い、ソフト商品の約80%をインドで開発している。

2000 年4月には、100%出資現地法人として、直販・直サービス体制のアマダインド社をムンバイに設立した。現在では、今回新たに設立したバンガロールテクニカルセンターの他に、インド全国に8カ所のサービスセンターを展開しており、アマダインド社140 名、アマダソフトインド社100 名、アマダミヤチインド社10 名の総勢250 名の体制で、成長著しいインドビジネスに取り組んでいる。

また2008 年にはインド工科大学マドラス校に、2012 年にはインド情報工科大学ジャバルプール校に数値制御レーザ、パンチングマシン、ベンディングマシン、ソフトウエア一式を、将来期待されているインドの若者達へ教材として提供している。

アマダインドでは、今回の機能強化によりさらにきめ細やかな提案営業が可能となった。
ニーズに対応した最新のトータルソリューションを提供することにより、ユーザーのモノづくり、ひいてはインド製造業のさらなる発展に貢献していくとしている。

セコ・ツールズが続々と新製品を発売!

スウェーデンのファーガスタに本社を構えるセコ・ツールズが続々と新製品を発表している。同社では革新的な金属切削ソリューションを開発し、顧客と密接に連携してそのニーズを的確に把握して対応することで、世界的に高い評価を獲得している。

新世代のモジュラー式リーマシステムを発売

最新の 「Precimaster™ Plus (プリシマスタープラス) 」は Precimaster 従来機の性能を受け継ぎながら、高精度接続、使い捨て超硬ソリッドヘッドが採用され、止まり穴および貫通穴のいずれの用途にも共通のホルダを使用できる。これらの改善により、リーマ加工の速度、安定性および汎用性が大幅に向上し、従来よりも高い精度とコスト効果で穴加工が可能になったほか、サイズ公差を 15 ~ 25ミクロン、仕上げ面精度を Ra.4 ~ Ra.8 に維持する。 特許取得の接続をシステムに採用したことにより、すばやく、簡単にヘッドの交換ができるとともに、再配置の繰り返し精度が高まり、振れを 3ミクロン未満に抑える。

この接続は、特殊な 3 本の垂直なドライブピン設計により、伝達可能な駆動トルクを高いレベルで容易に処理ができ、内部の軸方向クランプ力は、ヘッドを上方向のシステムシャンク内に引き寄せ、強力で安定した接触面を実現する。

「Precimaster Plus (プレシマスタープラス)」 には直径 10 ~ 60 mm の使い捨て超硬ソリッドヘッドが採用されており、4 種類の標準シャンクサイズに取り付けができる。シャンク長さは、逃げを制限される場合があるのでショート、ミディアム、ロングがオプションとして選ぶことができる。また一般的な穴深さは、それぞれ 最大 10 x Dで用意している。従来のろう付けチップ技術比で、超硬ソリッドヘッドは同じヘッド径でより多くのコーナ数を使用でき、送り速度が最大 30%改善される。また、超硬ソリッドヘッドの採用で工具寿命が最大 30%延長され、高靱な被削材に対する安定性も高まり、システムの費用効果が向上した。

切り屑処理と管理の面では、異なるタイプの噴射が「Precimaster Plus (プリシマスタープラス) リーマシャンク」に適用でき、貫通穴加工と止まり穴加工のどちらにも対応する。工具ボディ前面のクーラント流出口は、ヘッド部フルートに沿って切り屑を形成して止まり穴から排出する。また、標準的なクーラントスルー搭載工具は、切り屑を前方向に噴出し、工具から遠ざけることで、貫通穴のリーマ加工を効率化する。

「Precimaster Plus (プリシマスタープラス)」 は 3種類の リード形状が特長で、汎用、高度な送りおよび細かな仕上げに対応する。リーマヘッド材種は、超硬コーティング、超硬ノンコーティング、コーティングサーメット、ノンコーティングサーメットなど 5 種類が用意されており、あらゆる被削材で最適の性能を発揮する。

Minimaster Plus チップ交換式フライス加工システムに新しいクーラントスルー形高送りヘッドを追加! 汎用性を改善

同社が航空宇宙、発電、金型、自動車、医療業界の一般的な加工用途向けに開発した「Minimaster Plus」 は鋼、ステンレス鋼、鋳鉄、アルミおよびその他の加工の難しい被削材でも容易に切削が可能。このシステムを使えば、工具長さの再測定は不要になる。

システムの最大の特長の ひとつに、交換式超硬チップと鋼シャンク間の高精度な接触面がある。チップには内側にねじ切り、外側にテーパがあり、シャンクには内側にテーパ、中央にねじ式センターピンが付いているため、信頼性と安定性が向上するばかりではなく、径振れも約 10 ミクロンに抑えられる。

このほか、シャンクの軸方向のストッパにより、繰り返し精度と生産性が改善され、加工機械のスピンドルから工具を取り外さなくても済むため、エンドユーザは簡単にチップを交換できる。さらに新しいチップは 25 ミクロン以内で軸方向に再配置される。交換式チップの採用により、再研磨が不要となり、コスト削減に貢献する。

システムには長さ 55 ~ 249mm のシャンクを 24 種類取り揃えている。チップには 2 つの材種があり、あらゆる被削材と E 種および M 種ジオメトリに対応しているため、スムーズな切削が可能。オプションのチップには径 10mm、 12mm、16mm があり、コーナ半径は 0.4 ~ 3.1mm があるため、さまざまな設計要件に対応する。さらに、スクエアショルダおよびボールノーズチップには 3 フルート設計のクーラントスルーが採用されている。

「EPB® 5867」で穴タップ加工量とねじ品質が向上

このほど「EPB 5867 タップ加工チャック」を発売したことで、セコ・ツールズの高品質ツールシステムのラインナップが全て揃ったことになる。このチャックには、同期機を使った安全なタップ加工を可能にする、全く新しいマイクロ補正メカニズムが採用されている。このメカニズムに備えられた軸方向の +/-0.5mm の微細な曲げが主軸回転、送り速度、タップピッチの微細な偏差を補正することで、タップの応力を排除し、破損を防ぐ。その結果、高品質のねじを制作できるようになり、特に止まり穴のタップ加工の品質が大きく向上した。

「EPB 5867」では、タップに直接伝わる軸方向応力を吸収するため、従来の補正なしのタップ加工チャックよりも穴タップ加工量が大幅に増え、工具寿命も延びた。また、どんな被削材に対しても同様の性能を発揮するので、あらゆる産業分野のユーザーにも幅広い用途で利用できる。

「EPB 5867」はHSK-A、DIN-AD、BT-AD、Seco-Capto™の主軸接触面に加え、多くのツールホルダに取り付けができるウェルドン/ホイッスルノッチシャンクやストレートシャンクにも対応する。タップサイズの範囲は、スクエアドライブ付きER11、ER20、ER25、ER40タップ加工コレットの使用時で M2 ~ M30。また、コレットのクランプナットがシーリングリングを固定するので、クーラントが流路に沿ってタップ内を流動する。

「EPB 5867」の他に、セコ・ツールズには軸方向送り補正が可能な非同期機用クイックチェンジタップ加工チャック、「EPB 5283」もあります。「EPB 5260 早替えタップ加工チャック」と 「EPB 5865 ER タップ加工チャック」は、同期機でしかできない固定同期タップ加工用に用意している。

タンガロイが転削加工用PVD材種「AH3135」を拡充

タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、転削加工用PVD材種「AH3135」を拡充し、このほど発売を開始した。

転削加工用PVD材種『AH3135』は、鋼・ステンレス鋼・チタン合金など様々な被削材に対応可能な材種である。すでに発売しているTungTri・DoPentに加え、新たにDoOcto・DoQuadおよびTungMillで拡充する。

「AH3135」は、工具の異常損傷が発生しやすい状況において、安定した長寿命加工を実現する。新被膜には特殊積層構造を採用し、加工中の衝撃による刃先チッピング損傷および欠損を抑制する。耐熱衝撃性に優れる高靱性母材の採用により、湿式加工などで発生するサーマルクラック損傷を抑制し、安定加工が可能である。

「AH3135」と高能率・高経済性のカッタを組み合わせることにより、あらゆる加工における信頼性が飛躍的に改善し、生産性向上に大きく貢献する。
主な特長は以下の通り。

●あらゆる被削材(鋼・ステンレス鋼・チタン合金)に対応可能。
●特殊積層構造により、優れた耐チッピング性と耐欠損性を実現。
●高靱性母材を採用し、優れた耐サーマルクラック性を実現。
●異常損傷を抑制し、安定した長寿命加工を実現。

主な形番と標準価格
●インサート:
・ONMU0705ANPN-MJAH3135 1,700円(税込み1,836円)
・ONMU0705ANPN-MLAH3135 1,700円(税込み1,836円)
・SNMU1706ANPR-MJAH3135 2,000円(税込み2,160円)
・SNMU1706ANTR-MLAH3135 2,000円(税込み2,160円)
・SWMT13T3AFPR-MJAH3135  960円(税込み1,037円)
・SWMT13T3AFPR-MSAH3135  960円(税込み1,037円)
全アイテム:6形番

日立建機、ZX75US-5B、ZX75UR-5B 小型油圧ショベル2 機種を発売 ~排出ガス規制のオフロード法2014 年基準に適合~

ZX75UR-5B
ZX75UR-5B
日立建機が、新型油圧ショベルZAXIS-5 シリーズのZX75US-5B(標準バケット容量0.28 ㎥、運転質量7,200kg)とZX75UR-5B(標準バケット容量0.28 ㎥、運転質量8,490kg)を12 月1 日から発売した。ZX75US-5B は後方超小旋回タイプ、ZX75UR-5B は超小旋回タイプの小型油圧ショベル。国内の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス2014 年基準に適合した新型エンジンを搭載し、低燃費と高い作業性能を実現している。
販売目標は、国内向けで年間2,000 台を見込んでいる。

主な特長は、作業負荷に応じて、きめ細かなエンジン回転を制御する電子制御式の新型エンジンの採用や油圧システムの改良により、燃費効率を向上させ、従来機(ZX75US-3、ZX75UR-3)と比べ、低燃費ながら高い作業性能を実現していること。

新しいECOモードでは、従来機のPモードに比べ、同等の作業量において、ZX75US-5Bで約15%、ZX75UR-5B で約20%の燃費を低減している。また、機械を操作しない状態が続くと、自動的にエンジンが停止するオートアイドリングストップ機能を新たに搭載し、アイドリング時の無駄な燃費消費を抑え、排出ガスの排出量を低減する。

ZX75US-5B では、大幅に作業量が向上。従来機のP モードに比べ、新しいECO モードでは約9%、新しいPWR モードでは約16%向上している。

コマツが小型油圧ショベル「PC78US/PC78UU-10」を新発売 ~オフロード法2014年基準適~

PC78US
PC78US
コマツが最新技術を随所に織り込み、オフロード法2014年基準に適合した小型油圧ショベル「PC78US/78UU-10」をこのほど発売した。 このマシンは、NOx(窒素酸化物)とPM(粒子状物質)の排出量を大幅に低減し、特定特殊自動車排出ガス2014年基準の排出ガス規制をクリアした新世代エンジンを新たに搭載している。加えて、機体のメインユニットを最適に制御するトータルビークルコントロール(機体総合制御)の更なる進化により、生産性と燃費性能の両方で高いレベルを達成し、燃料消費量を当社従来機に比べ5%低減した。

また、作業機レバーニュートラル検出機能を新たに追加し突然の誤作動を防ぐとともに、新採用のIDキーにより機械の盗難リスクを軽減し、安全性を高めている。機械モニタには鮮明で見やすい高精彩7インチLCDモニタを採用し、エコガイダンス等の表示により省エネ運転のサポートも行う。

さらに新車購入時に自動的に付帯される、パワーラインの保証延長と無償メンテナンスを取り入れた、サービスプログラム「KOMATSU CARE(コマツ・ケア)」の提供により、トータルライフサイクルコストの低減と長時間稼働に貢献する。

金型の日記念式典を開催 日本金型工業会

あいさつする牧野日本金型工業会会長
あいさつする牧野日本金型工業会会長
日本金型工業会(会長=牧野俊清氏)が11月25日、「第41回 金型の日」記念式典をホテルインターコンチネンタル東京ベイで開催し、永年勤続優良従業員の表彰を行った。

加藤忠郎副会長(日進精機社長)の開会宣言のあと、金型の日を迎えるにあたって、牧野会長が日頃の感謝の意を表したあと、「金型を取り巻く環境は厳しい一方、伸びていく可能性を秘めている。先日、国宝展に足を運んだが、国宝は昔も素晴らしい技術でつくられている。考えてみると、われわれの周りも素晴らしいデザインの車があり、素晴らしい携帯電話、電子機器がある。昔の国宝も素晴らしいが現代の国宝も使うという意味では素晴らしいものだ。今の文化は国宝をつくるように日夜努力をしている皆様には敬意を表している。金型に関しては、本年、新金型産業ビジョンを作成した。その中で、営業力、海外展開、周辺分野への事業展開をキーワードにしながら人材育成、技術研究開発、連携・提携の推進を挙げている。先週、ポルトガルの金型工業会の方にお会いしたが、ここで連携という言葉が出てきた。ポルトガルの金型産業も非常に伸びてきていると聞いた。競争ではなく、連携・協調で技術を高め、産業としてグローバル環境に関する情報を共有しながらやっていくということでもある。皆様のお力添えを頂きながら、日本の金型産業がさらに発展していくようにお願いをしたい」とあいさつをした。

OKK会が国際パーティを開催 国内海外会員の懇親を深める

去る10月31日、TFTビル(東京都江東区有明)で、JIMTOF2014の開催に合わせて「OKK会国際パーティ」が開催された。

OKK会を代表して千葉靖雄 OKK会

千葉OKK会 会長(兼松KGK社長)
千葉OKK会 会長(兼松KGK社長)
会長(兼松KGK社長)が、日頃の感謝を述べたあと、「今回のJIMTOFのテーマは、“ものづくりDNAを未来へ、世界へ”。一方、OKK様のテーマは“伝統と革新で未来にすすむOKK”とある。今年8月に完成した新M工場も未来へ向けたものづくり工場と位置付けられている。未来は現在における期待、ということ。各企業は未来に向かって希望や期待を持てるような世の中の状況、環境になっていると前向きに解釈している。2010年のJIMTOFのテーマは“ものづくり 未来をつくる夢づくり”だった。2010年はリーマンショックから立ち直り、一刻も早く回復したいという思いが夢という言葉に託されていたような気がする。今年は夢ではなく、ハッキリと未来を見据えた意気込みを感じる。M工場の完成は、次のステージへ向け、生産能力の拡大と合わせて生産効率を高め、国内の生産基盤の充実を図ってお客様の要望に応えるものづくりを行っていくという強い意気込みの表れだと理解している。OKK様は来年の10月に創業100周年を迎え、2015年は大変喜ばしい年になる。この1世紀の伝統の上で革新を重ね次の100年のステージに向け進むOKKと理解している」とあいさつをした。

井関 大阪機工社長
井関 大阪機工社長
続いて大阪機工 井関博文社長があいさつをした。
この中で井関社長は業績について、「最近の世界情勢については欧州のデフレ懸念、銀行の自己資本問題、中国の経済減速の問題等様々な問題があるが、好調なアメリカが牽引する形で世界経済全体としては緩やかに成長軌道にあると感じている。国内に関してはアベノミクス効果、株高、円安等を含み、徐々に実体経済にも広がりを見せており、景気回復の動きがあると理解している。こうした中、工作機械の売上げは、12カ月(9月現在)では、前年比を上回る高水準で受注が推移した。4月から9月は前年度と比較して国内約20%、海外約49%、合わせると30数%伸びている。国内では設備投資を支援する政府の政策効果もあり幅広い産業で受注が拡大したと感じている。また、海外においてもほぼ全地域で前年度を上回った。米国においては、先月IMTSが開催されたが、自動車産業を中心に月間で1000万ドルを超える受注を獲得することができた。下期に向けては良い材料が積み上がっている。来年創業100周年を迎えるが、これを節目に今後さらに持続的な成長を続けていくという目的を達成するために、昨年4月に中期経営計画を策定した」と意気込みを示した。

次の100年に向けて

井関社長が説明した中期経営計画は、全ての事業基盤の強化・拡充を図る目的を持ち、以下の5つの柱によって成り立っている。

(1)生産基盤の拡充
・生産能力の増強
・生産効率の向上

(2)営業基盤の拡充
・取引基盤の拡充
・ソリューションビジネスの拡充
・サービスの拡充

(3)収益構造の変革
・製造原価の徹底した低減
・品質の安定

(4)技術の革新
・製品競争力、付加価値の向上
・基幹技術の向上
・品質の向上

(5)人材育成
・グローバル人材の育成
・幹部候補生育成プログラム
・技術・技能継承の現場教育の充実

同社の前年度の売上高(2014年3月期)は220億5000万円、経常利益は7億7000万円、最終利益は5億1000万円となった。

井関社長は懇親会の中で、「今の回復基調は続いて欲しいに尽きる。OKKはしっかりバリバリ削れて長持ちする機械というイメージがあるが、この路線を維持していきたい。現在、横形は相当な需要があり、皆様のご期待に応えるようしっかりやっていく」とコメントした。