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年頭所感(日本建設機械工業会/日本フルードパワー工業会/日本金型工業会)
「スピード感覚をもって活動を推進」
●日本建設機械工業会 会長 竹内紀行
新年あけましておめでとうございます。
昨年の世界の建設機械需要は、一昨年までの情勢から急変し、欧州での債務問題拡大、中国での金融引き締め政策、鉱山用建設機械分野の減速等により、多くの地域で減少となりました。本年においても、引き続き欧州債務懸念や米国の財政の崖といった不確実性はあるものの、各国政府および中央銀行の政策等により、世界経済全体は緩やかに回復基調に移るものと考えています。建設機械は、今後とも世界の発展のために不可欠なものであり、世界中のお客様に建設機械をお届けするのはわが国建設機械業界の使命であります。今後とも一層のグローバル化が進む環境下において、わが国新政権には円高是正を始めとした各種政策への一層の取り組みを期待する一方、会員各社の不断の努力により建機産業力を強化していくことが重要であると考えております。
また、国内では、昨年は復興需要を中心に需要が伸張し、本年においても復興工事がさらに本格化していけば、相応の需要増が見込まれます。復興に必要な建設機械の供給およびその保守・サービスについては最優先に対応していく所存です。
こうした事業環境のもと、持続可能な社会の実現に向け、環境・省エネルギーといった社会的要請に積極的に取り組むとともに、情報通信技術を始めとするさまざまな最新技術の導入を推進し、より高品質で利便性の高い製品・サービスの提供に努め、ひいては安心・安全な施工の普及に貢献していきたいと考えています。
さて、当工業会では、設立理念として「調和と発展による世界への貢献」ならびに「共生と競争」を掲げ、さらに①良き企業市民としての社会への貢献、②ステークホルダーとの共存共栄、③公正・透明な競争と適正な取引の推進、④世界の一員としてのグローバル化の推進、⑤安心・安全の追求と人間中心の経営の志向、⑥環境保護、省エネルギー、省資源の推進、⑦新しい商品および分野の開拓の7項目からなる「経営パラダイム」を策定しております。
本年も、この理念・パラダイムの実現に向け、あらゆる変化に柔軟かつ機敏に対応できるよう、スピード感覚をもって活動を推進してまいります。
本年が、皆様にとりまして、健康で幸多き一年となりますよう祈念し、新年の挨拶といたします。
「景気の回復を待つのではなく、自ら需要を創出すること」
●日本フルードパワー工業会 会長 脇 憲一
新年明けましておめでとうございます。
平成25年(2013年)の年頭に当たり一言ご挨拶を申し上げます。
一昨年の3月に「東日本大震災」が発生してから早くも2年の歳月が過ぎようとしておりますが、原発問題は依然として出口が見えないなど、被災地が復旧し復興するまでには未だ遠き道程が残されております。兎角、日本人は熱しやすく冷めやすいと揶揄されますが、「千里同風」、即ち遠く離れていても被災地に吹いている逆境の風を忘れることなく、被災した人々が希望を捨てずに生き抜いていけるよう、復旧・復興事業を些かでも加速させることが強く求められております。
所で、昨年の我が国経済を顧みますと、前半は復興関連需要などを背景に堅調に推移してきた「内需」が牽引し、景気は緩やかに持ち直してきました。一方、米国の「超金融緩和策」の導入、欧州の南欧国債の無制限購入などが市場の動揺を抑え、世界経済が最悪の事態に至ることは回避されました。然し、中国などの新興諸国の景気が減速し、「尖閣問題」を巡る日中関係の悪化も重なって「外需」は不振となり、昨年10月の実質輸出は6ヶ月連続で前月を下回りました。私どもの業界でも年央頃から出荷の鈍化傾向が顕著になり、2012年度上期の期初予想を下方修正するに止まらず、通期の業績予想も下方修正する会員企業が相次ぎました。
昨年11月に、内閣府が発表した2012年7‐9期の実質GDPは、年率換算でマイナス3.5%と3四半期振りにマイナス成長になり、景気の基調判断も「足踏み」から「下方への局面変化」へと修正されました。また、政府が公表した月例経済報告でも、景気の基調判断を「世界経済の減速などを背景として、このところ弱い動きとなっている」と4ヶ月連続で下方修正されたことから、景気は既に後退局面に入ったとの見方が強まりました。
このような経済情勢の中で、政府・日銀は景気の下振れに備え、補正予算の編成、資産買い入れ基金の増額などの景気対策を実施してきましたが、エコカー補助金の終了などが個人消費、雇用、設備投資などを低迷させ、内需の先行きにも厳しさが増してきております。従って、現在は世界経済の減速により不振な外需の好転を期待せざるを得ません。2016年までに製造業で100万人の新規雇用を創出することを掲げた2期目のオバマ政権、2020年のGDPを2010年比で倍増することを掲げた習近平総書記をトップとする新指導部などによる強力な景気対策が求められるところですが、米国は減税失効と歳出削減が重なる、所謂「財政の崖」、中国は権力の腐敗や貧富の格差に対する不満、そして欧州は依然として燻ぶる債務問題などの影響が懸念され、未だ先行きの不安は払拭されておりません。実際に、経済協力開発機構(OECD)は2013年成長率の予測を日米欧全てで下方修正しております。
また、デフレ脱却が遠退く我が国経済の再生には、19年振りに越年編成となった2013年度予算の執行、円高の是正、強力な経済政策、国家戦略の大転換などが新内閣に強く望まれるところですが、「決定できない、実現できない」政治に依存し過ぎても決して難局は克服できません。君主論の著者であるマキアヴェリが述べているように、「見たい現実だけ見ている」のではなく、下手をすれば滅びかねないような厳しい現実を直視し、冷徹に環境を見つめる必要があります。何故ならば、見つめて得られた事実こそが難局を克服する「知恵」を生み出すからであります。即ち、生還できないような死地を彷徨し、絶体絶命の状況に追い込まれたときに初めて、本当に役立つ「知恵」は生まれてくるのであります。飽食し平和惚けした状況からは、不満や愚痴しか出てきません。況してや逆境に負けない「知恵」など生まれてくるはずがありません。ケネディ元大統領は就任したときに、「あなたがたが国に何を求めるかではなく、あなたがたは国に何ができるかを問いなさい」と演説しております。イギリスの著述家であるサミュエル・スマイルズも自助論で、「天は自ら助くる者を助く」、即ち自ら逆境や試練を乗り越え、勤勉と努力を忍耐強く重ねることが成功に至る唯一の道であると「自助」の精神の大切さを唱えております。また、日本には関東大震災、敗戦など、過去幾多の困難をも結束し連携して乗り越えてきたという「共助」の精神があります。今こそ、フルードパワー産業は、生き残るための「知恵」、自らの強靭さを養う「自助」、そして健全な競争をしながらも結束して助け合う「共助」とで、グローバル化への対応をしながら、更には地球温暖化への課題を省エネ技術などで解決しながら、景気の回復を漫然と待つのではなく、自ら需要を創出することで発展していくことが望まれていると存じます。
また、フルードパワー産業は日本の「経済」と「ものづくり」を支える重要な産業であります。資源のない日本はオーストラリアやブラジルのような資源立国には成り得ませんし、金融ノウハウもない日本は欧米のような金融立国になることもできません。これからも、日本は「ものづくり」立国としての産業を維持・発展させていく他に道はありません。従って、「ものづくり」が復活しない限り、日本経済の復活はありえないと私は信じて疑いません。
各需要業界の皆様方には更なるご支援、ご鞭撻をお願い申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。
「若手の活動に期待」
●日本金型工業会 会長 牧野俊清
平成25年の新春を迎えるに当たり、謹んで会員の皆様、関連感官公庁、関連業界の皆様にお慶び申し上げます。
世界金融危機、東日本大震災、タイの洪水の爪痕が今なお後遺症として癒やされずにいます。そのような環境下で、国内・国外とも政局主導の政治の混迷に振り回されています。国内の政局に関しては、政治家の就職・失業対策でポピュリズムに走っており、速く沈静化することを願っています。
円高が日本のものづくりを直撃しています。2007年6月に1ドル124円が、昨年11月末で81円(2月76円)となり、150%の上昇です。成長著しい中国が1元16.26→12.99円(125%)、韓国が100ウォン13.38円→7.44円(180%)ですから、どう考えても以上です(07~10年の平均消費者物価指数は中国3.3%、韓国3.2%、日本0.2%)。
日本の電器メーカーなど日本のものづくりが業績を悪くしている最大の要因です。阿部首相の金融緩和の発言もあり、最近若干改善されていますが、まだまだ円高といえます。金型の昨年10月までの1年間の生産額は、一昨年より8%上昇しましたが、リーマンショック前2007年の7割しか回復しておりません。アジア諸国への生産移転の影響もありますが、円高・大震災等により大企業の新製品開発が停滞していることも原因かと考えられます。日本のものづくりが危機です。
現在、経済産業省で「素形材ビジョン」の見直しが進められ、工業会でも「金型ビジョン」の見直しを来年度行う予定です。前年、前段階として、東京経済大学の山本専任講師に依託し、金型工業会緊急対策事業「金型企業の5年後を想像するための基礎資料」を発行いたしました。事例も多くご参考になるかと思います。
見直しをする「金型ビジョン」の骨子は、①営業力(提案力)、②海外展開、③金型技術を活かした新分野への事業展開、④人材(経営者・社員)、⑤技術研究開発、が検討されています。会員の皆様に有益なものを作成したいと思います。
金型ジャパンブランド活動として、展示会を含めた海外ビジネスミッション(ヨーロッパ、米国、インドネシア、シンガポール、タイ、中国、韓国等)を積極的にしておりますが、若手が中心となり、日本インダストリアルデザイナー協会と連携し、商品デザインコンペ(第一回はキッズデザイン)も新たにスタートしました。
これからの金型業界の中核となり試練を受ける若手の活動には、大変期待するものです。金型工業会は、昨年事務局員の縮小をいたしましたが、心機一転して工業会一体の認識のもと、ウェブ環境を活用することにより、3区域連携して、サービスの劣化ではなく拡充を進めております。
緊急事態が続く今年においても、会員、賛助会員、顧客、経済産業省素経済産業室はじめとした監督官庁、学会の大きな覆えんにより、この難局を乗り越えていきたく思う所存でございます。皆様のご理解ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせて頂きます。
年頭所感(オーエスジー/森精機製作所/日立建機)
「立ち位置を見失わずに前進する」
●オーエスジー 代表取締役社長 石川則男
2013年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
また、東日本大震災、福島原発事故からの復興も、なかなか進展せず、被災された方々のご苦労を思いますと一日も早い復興を今年こそはと心より祈念申し上げます。さて、世界経済は欧州金融問題が需要を大きく減退させ、欧州地域のみならず新興国の輸出産業にも大きな影響を与え世界的に減速しています。また、尖閣問題に事を発した日中関係の悪化は、政治的関係ばかりか経済を含めて両国の将来を混沌たる状況に陥れました。
このような状況下、企業は、顧客のニーズの変化、グローバル経済の行方を大局的な視野に立った上で、自らの立ち位置を見失うことなく、次の変化に備えることが肝要であると考えます。混沌の中にも、成長地域、分野もまだまだ多く見受けられ、自社の強みをさらに強化し、新たなニーズを取り込めば、さらなる成長が期待できると考えています。当社は穴加工用切削工具では世界一になることを長期ビジョンとしていますが、自らの立ち位置をしっかりとしたものにするために品質、サービス、対応力、新製品開発など、成長を推進するための投資は2013年も惜しまない考えです。世界経済は混沌たる状況の中でも、自らの立ち位置を見失わずに、そして時代の変化に敏感に対応できる企業体質を目指してまいります。
最後になりますが、日本経済の益々の発展と皆様のご健勝を祈念いたしまして年初のご挨拶とさせていただきます。
「品質をキーワードに社内外のイノベーションに取組んでいく」
●森精機製作所 取締役社長 森 雅彦
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、欧州の金融不安や中国の経済成長鈍化、歴史的円高などわが国の工作機械業界を取り巻く環境は厳しい状況にありました。また、アジア・中東での外交問題も経営環境を不安定なものにする要因になりました。
しかし、アメリカ シカゴで開催されたIMTSや、ドイツでのAMB、イタリアでのBIMU、東京でのJIMTOF、といった国際工作機械見本市においては大変多くのお客様にご来場いただき、目標を上回る成果を上げることとなり、改めて工作機械に対する需要と期待の大きさを認識いたしました。本年は、新政権の政策運営にも注目が集まりますが、当社としても、引き続き予想される厳しい状況を乗り越えるべく努めてまいります。
本年は、品質をキーワードに社内外のイノベーションに取組んでまいります。お客様に向けては、製品本体の品質だけでなく、適切な機械加工のご提案や、迅速確実なサービスのご提供も重要な品質として提供してまいります。また社内においては、部品加工一つ一つの品質を向上させることで最終製品の品質も確保することができます。各工程の品質を確保することで後戻り作業を減らし、工場全体の生産性を向上させていきます。さらに、生産性の向上により、お客様へ製品をお届けするリードタイムを短縮いたします。
ギルデマイスター社との協業においては、さらに連携を深めてまいります。昨年は、ギルデマイスター社との共同出資のもとDMG MORI SEIKI Europe AGを設立し、欧州全域で販売・サービス事業の共同展開を開始いたしました。さらに、初めて共同開発した次世代コンパクトマシニングセンタ“MILLTAP700”の製造販売も開始し、ご好評をいただいております。本年は、両社の工場での相互生産をさらに進めるとともに、協業の範囲を広げ、お客様にとってよりよいサービスを提供するグローバル体制を強化してまいります。
ギルデマイスター社との協業や、今後のさらなるグローバル展開を鑑み、人材教育にもより注力する必要があります。英語をはじめとする語学力はもちろんのこと、グローバルなビジネスには語学力を基礎とした交渉力や対話力の向上が欠かせません。社員一人一人が考え実行に移すことができる企業人となり、卓越した交渉力と対話力を持って、社内外のグローバル展開を推し進めていく所存です。
世界中のお客様に、最適な製品を最適な納期とサービスでお届けするべく、工作機械の新しい価値と無限の可能性を追求してまいります。
本年も、変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
「種々施策をスピードを上げて実行し、新たな飛躍を図っていく」
●日立建機 執行役社長 辻本雄一
新年明けましておめでとうございます。2013年の年初に当たりご挨拶申し上げます。
昨年の経済情勢は日本の災害復興需要、米国の緩やかな回復はあるものの欧州の金融危機、中国・インド等の成長鈍化など不透明な状態でした。一方、政治の世界ではロシア・米国の大統領選挙や中国の指導体制の交代、我が国の総選挙・政権交代等があり変化の年であったと思います。
このような状況下、新しい年2013年を迎えました。世界経済は依然として不透明な状態ですが、各国の政治指導体制の確定もあり必ず回復してくるものと確信しています。
建設機械業界を展望しますと、現状、総体的な需要は下振れ局面にありますが中長期的には成長していくことは間違いありません。ただし、グローバルな競争環境はますます激しくなっていきます。また、世の中は急速に変化しています。変化に乗り遅れた企業は退場を余儀なくされます。我々は販売サービス、研究開発、生産調達、経営基盤の各分野においていかなる変化にも素早く対応できる体制を創り、この激しい競争に打ち勝っていきます。
今年2013年は十二支に中では巳年に当たります。巳年は新たな命が芽生える新生の年と言われています。我々も新生を期し、種々施策をスピードを上げて実行し、新たな飛躍を図っていきたいと思います。
最後になりますが、2013年が平和な明るい年になることを祈念しご挨拶とさせていただきます。
大型旋盤の加工能力と小型旋盤の精度を持つ新しい「NLX4000」が発売開始! 森精機
森精機製作所は、高剛性・高精度CNC旋盤NLXシリーズの新たなラインアップとして、大径ワークの加工に対応する大型旋盤「NLX4000」の販売を開始した。
NLXシリーズの最大機種「NLX4000」は、クラス最大の主軸貫通穴径と摺動面幅を有する高剛性なCNC旋盤。高剛性な構造体に加え、最高出力37 kWの高出力主軸(標準)と最大トルク100 N・mの高トルク回転工具主軸(オプション)によって大径ワークの重切削加工に対応する。また、機体クーラント循環など高精度加工を実現するNLXシリーズのコンセプトも受け継いでいる。「NLX4000」は、大型旋盤の加工能力と小型旋盤の精度を併せ持った全く新しい大型のCNC旋盤だ。主な特長は以下のとおり。
①高精度
機体クーラント循環をはじめとした様々な技術による森精機独自の熱変位制御を施した。クーラントタンクには、加工精度に影響を及ぼすクーラントの温度を安定させるため708 Lの大容量タイプを採用している。熱変位をコントロールすることで熱変位量を従来機の1/3以下に抑制し、また、C軸の位置決めには周期誤差補正(特許出願中)を行い、位置決めの誤差を従来機の半分にしている。
②高剛性
全軸集動面案内のNLX4000は、面幅を最大で従来機の2倍に拡大することで、大型ワーク加工時の切削反力に耐えうる高い剛性と減衰性を実現している。主軸軸受内径にはφ200 mmの大径ベアリングを採用し、太く剛性の高い仕様である。高剛性な構造と主軸により、最高出力37 kW、最高回転速度2,000 min-1(Aタイプ)、1,500 min-1(Bタイプ)の高出力主軸の能力が最大限に発揮する。
③熟成と進化を遂げたBMT
刃物台に搭載している独自技術BMT(ビルトインモータ・タレット)は“進化”させることで、最高回転速度10,000 min-1を達成した。従来の6,000 min-1から大幅に回転速度を向上しながらも、10,000 min-1までの加速時間がわずか0.45秒という圧倒的な速さを実現している。また、12,000基以上の納入実績を元に“熟成”することで、ギヤ駆動の刃物台に比べて振動を1/3以下、刃物台の温度上昇は1/10以下にまで抑え、精度面でも大きな進化を遂げている。
ほかにも作業性の向上を考慮した構造や、多様なバリエーション、そして省エネルギーなど豊富な魅力が満載のマシンである。
「ステンレス鋼旋削加工用インサートシリーズ」を発売 三菱マテ
三菱マテリアルツールズはこのほど三菱マテリアルが開発・製造するステンレス鋼旋削加工用インサートシリーズの販売を開始した。
家庭用品、建築用材料、自動車部品、化学工業部品など多様な産業に用いられているステンレス鋼は、一般に粘り強い、熱伝導率が低い、加工硬化性が高いといった特徴を有しており、そのため刃先の塑性変形による工具寿命低下が起こりやすい、溶着による異常損傷が生じやすい、切り込み境界摩耗による加工物のバリの発達が激しいなど、加工困難な被削材として良く知られている。同社はこの問題に対し、ステンレス鋼加工用新ブレーカLM/MM/RM/GMおよび新材種MC7015/MC7025(CVDコーテッド超硬材種)とMP7035(PVDコーテッド超硬材種)を発売し、新材種・新ブレーカの組み合わせにより軽切削~荒切削までの幅広い領域で安定したステンレス鋼旋削加工を実現した。
ステンレス鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種「MC7015」「MC7025」の主な特長は、以下の通り。
① CVDコーテッド超硬材種「MC7015」の新開発超硬合金母材は、高硬度超硬合金母材表面に強靭層を設けることで、ハイグレード用途としてすぐれた耐塑性変形性と耐チッピング性を発揮。
② CVDコーテッド超硬材種「MC7025」の新開発超硬合金母材は、WCの粒度とCoの配合組成を一から見直すことにより、耐塑性変形性と耐チッピング性のバランスにすぐれ、汎用グレード用途で安定した切削性能を発揮。
③ 「MC7015/7025」の切れ刃稜線部は極めて平滑化されたコーティング表面を有し、ステンレス鋼加工における溶着チッピングを抑制。
④ 薄膜・超微粒Al2O3層と強靭・微細TiCN層により耐摩耗性と耐チッピング性を高いレベルで両立。
スローアウェイミーリング用インサート「Rodeka™シリーズ」を発売 ケナメタル
ケナメタルは、スローアウェイミーリング用インサートの革新的な新製品、「Rodeka™シリーズ」を発売する。Dodeka™をベースにしたRodekaシリーズの両面インサートには、12個のコーナーを設けた独自の設計が採用されており、切削プロセスの生産性と対費用効果を向上する。インサートに採用されている回転防止機構は、位置合わせの容易なインサートをポケットに取り付けることにより、高送り量で切削抵抗の高いアプリケーションにおいて優れた安定性を実現した。
Rodekaインサートには3種類の形状があり、これらのインサートの頑丈な切れ刃は、どのような種類の部品やアプリケーションにも対応することができる。この設計によって、消費動力を低減すると同時に切削抵抗を軽減することができ、本体の逃げを大きくすることで、ポケット溝加工、プロファイル加工、および5軸加工が可能になっている。
それぞれのインサートにはマーキングが施されているため、ユーザーはインサートの形状と切れ刃番号を簡単に識別することができ、ツールポケットへの位置合わせを正しく行うことが可能。
Rodekaインサートはネガの逃げ角が小さいためにランピング加工機能が制限されるが、ポケット溝加工、プロファイル加工、フェイスミーリング、ブレード加工では、高い切り屑除去率と長い工具寿命を実現することができる。Rodekaには、径32~42 mmのスクリューオンタイプ、径32 mmのWeldon®タイプ、32 mmのストレートシャンクエンドミル、径40~100 mmのシェルミルカッターなど、多様なカッタータイプと径寸法が用意されている。
自動車向け「第4世代 高効率円すいころ軸受」を開発 NSK
日本精工(社長=大塚紀男氏)は、このほど自動車のデファレンシャルギアやトランスミッション向けに摩擦損失を約30%低減させた「高効率円すいころ軸受」を開発した。同社では本製品を2012 年から発売し、売上として2016 年に20 億円/年を目指すとしている。
円すいころ軸受は、自動車の高い支持剛性や高荷重への対応が求められる部位で幅広く採用されているが、燃費改善のため、円すいころ軸受の摩擦損失を低減することが課題となっていた。そこで同社では、従来からの円すいころ軸受の高効率化の設計ノウハウをベースに最新の解析技術を駆使して、効率を高めた第4世代 円すいころ軸受を開発したという背景がある。
主な特長は以下のとおり。
1.特殊クラウニングの採用
大きな荷重が掛かる内・外輪の軌道面を特殊クラウニングと呼ばれる樽状にすることで、エッジロードを低減し、フリクションを下げつつも従来品と同等以上の寿命や支持剛性を実現した。
2.内部設計の最適化
“ころ”の本数や“ころ”の長さ、接触角の変更などの内部設計仕様を最適化した。これにより、摩擦損失を30%低減し、また、耐久性も約1.5 倍向上させた。また、小型化も可能である。
この製品は自動車用マニュアルトランスミッションやオートマチックトランスミッションからデファレンシャルギア等、荷重が大きく、かつ高い支持剛性が必要な部位に幅広く使用できるうえ、従来品に比べて摩耗損失を30%も低減させ、燃費向上にも効果を発揮する。従来玉軸受けが使われていた箇所にも使用可能だ。
森精機 タイ アユタヤテクニカルセンタが完全復旧
森精機製作所(社長=森雅彦氏)が、昨年の大洪水により被災したタイ アユタヤテクニカルセンタでの業務を完全に再開致した。
昨年の洪水後、バンコク近郊のバンナテクニカルセンタではいち早く業務を再開し、被災した顧客の工場復旧、業務再開に取り組んでいたが、アユタヤテクニカルセンタの改修が完全に終了し、このほど全業務を再開した。
アユタヤテクニカルセンタは、同地区で最大規模を誇るロジャナ工業団地に位置しており、テクニカルセンタ内にはショールームならびに、社内外のエンジニア教育施設である森精機ユニバーシティを設けている。また、パーツセンタも設けることで、東南アジア地区での迅速なパーツ供給体制を整えている。
■アユタヤテクニカルセンタ概要
再開日 :2012年12月10日
敷地面積 :15,000 ㎡
従業員数 :47名
住所 :40 Moo 4 Rojana Industrial Park 2, Rojana Road, Tambol U-Thai,
Amphur U-Thai, Ayutthaya 13210, Thailand
TEL&FAX :代表 Phone: +66-35-746720 FAX: +66-35-746731
:コールセンタ Phone: +66-35-746734 FAX: +66-35-746733
日立建機の子会社 インド・テルコン社が社名を変更
日立建機(社長=辻本雄一氏)の子会社で、インドにおける建設機械の製造および販売・サービスを担っているテルコン社(Telco Construction Equipment Company Limited)は、12月4日、タタ日立コンストラクションマシナリー Co., Ltd.に社名変更し、現地で発表した。インド市場では、これまで“Tata Hitachi(タタ日立)”の製品ブランドで建設機械の販売・サービスを行っていく。同社では今回の社名変更で、コーポレートブランドおよび製品ブランドを統一することにより、競争が激化するインド市場でさらなるブランドイメージの浸透を図り、インド市場における地位の強化につなげていくとしている。タタ日立コンストラクションマシナリーの概要●社 名 タタ日立コンストラクションマシナリー Co., Ltd.(Tata Hitachi Construction Machinery Company Limited)●設 立 2000年3月●所在地 Jubilee Building, 45, Museum Road, Bangalore 560 025, India●代表者取締役社長 Ranaveer Sinha(ラナヴィール・シンハ)●資本金1,000百万インドルピー●株 主日立建機 60%、Tata Motors Limited 40%●事業内容建設機械の製造、販売、サービス●主な事業所本社:バンガロール、工場:ジャムシェドプール、ダルワッド、カラグプール
カラーラインスキャンカメラ用レンズ ML-F80C-0510を発売 モリテックス
モリテックスが、半導体製造装置や液晶製造装置、電子部品実装機、工場のライン監視、製造ラインなどの画像処理関連分野向けに、カラーラインスキャンカメラに対応したカラーラインスキャンカメラ用レンズ「ML-F80C-0510」を開発し、来年1月下旬より販売を開始する。
「ML-F80C-0510」は、0.5倍から1倍まで対応可能なラインセンサー用レンズ。半導体・液晶・実装基板等の製造及び検査用に用いられるラインスキャンカメラの中で、特に解像度を求められるカラーラインスキャンカメラを使用したユーザーをターゲットにしており、RGB色補正を行ったカラーカメラ専用設計で、最大82mmの素子まで対応可能である。周辺の光量の落込みを極力抑え、画像処理に適したデザインとなっている。また、フランジフォーカルディスタンスを調整して倍率を変更する機構を採用し、複雑なフォーカス機構をなくし、高いコストパフォーマンスを実現している。
型技術協会が論文集「型技術者会議2013」への協賛広告を募集中
型技術協会が「型技術者会議2013」講演論文集に掲載する広告および展示コーナー出展の募集を行っている。「型技術者会議2013」講演論文集の記事の内容は、①発表全講演論文(特別講演、パネルディスカッション含)、②協賛広告、である。概要は以下の通り。掲載場所広告収録部に広告掲載企業リストと各広告を掲載する。*表紙及び表 2、表2対抗頁(カラー1頁目)、表4 は除く*掲載順序はカラー・モノクロ別に50音順(カラー1頁目除く)*参考発行部数:570部(型技術者会議2012)広告料A.B5版(カラー) 1頁 300,000円B.B5版(モノクロ) 1頁 60,000円C.B5版(モノクロ) 1/2頁 35,000円広告掲載の特典A.B5版(カラー) 会議参加費1名無料、協会HPに参加募集期間中バナー広告掲載B.B5版(モノクロ) 会議参加費1名無料、協会HPに参加募集期間中バナー広告掲載 C.B5版(モノクロ) 会議参加費1名無料申込方法オンライン申込↓↓(下記をクリック)http://www.jsdmt.jp/01katakaigi/jsdmt-kaigi13-2.cgi広告掲載申込締切日および版下締切日【広告掲載申込締切日】2013年4月12日(金)*広告版下指南書↓↓(下記をクリック)http://www.jsdmt.jp/01katakaigi/pdf/27sakusei.pdf■□展示コーナーについて(機器・製品展示)□■【展示日時】2013年6月18日(火)10時~17時 同6月19日(水)10時~16時【設 置】2013年6月17日(月)15時~17時【撤 収】2013年6月19日(水)16時~17時【展示場所】大田区産業プラザPiO 。小展示ホールロビー(2階)またはコンベンションホールロビー(4階)*2階または4階の希望を伺うが確定ではない。【募集件数】11件。【展示方式】長机(幅1800×奥行450)2台、白布 1枚展示パネル(ワイヤーフック有りパネル掲示可。画鋲等は不可)【展示費用】1件 50,000円 必ず説明員を1名配置する(カタログ等の併設配布は可能だが配布は各社が行うこと。説明員1名の参加登録料は無料)【申込方法】オンライン申込(下記をクリック)↓↓http://www.jsdmt.jp/01katakaigi/jsdmt-kaigi13-4.cgi【申込締切日】2013年5月17日(金)<問合わせ先>一般社団法人 型技術協会〒231-0011 神奈川県横浜市中区太田町6-79アブソルート横濱馬車道ビル201号室TEL:045-224-6081 FAX:045-224-6082 Eメール:info@jsdmt.jp
