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MOLDINOが人気の2製品を追加発売
MOLDINOがこのほど、高硬度鋼加工用高能率4枚刃ボールエンドミル エポックハイハードボール「EHHBE-TH3」に首下長5DCタイプと、高硬度鋼加工用 高送りラジアスエンドミル エポックハイハードラジアス「EHHRE-TH3」に首下長5DCタイプを追加発売した。2製品ともより深部の加工にも対応する。
「エポックハイハードボール「EHHBE-TH3」 ~50HRC以上の高硬度鋼直彫り荒加工・仕上げ加工に~

2019年2⽉にエポックハイハードボール「EHHBE-TH3」を発売したMOLDINO。昨今の⾦型市場では⾦型の⻑寿命化の要求から⾦型材料の⾼硬度化が進み、⾼硬度鋼の直彫り加⼯を⾼能率に⾏ないたいとのニーズが増えているが、同社によると、「通常、ボール刃先端の中⼼部は切削速度が理論上ゼロであり、中⼼部のすくい⾓はネガであるため切削性に課題があります。特に能率向上のために多刃化した場合、⼗分なチップポケットが確保できないため切り屑排出性の問題が発⽣し、送り速度を上げると先端が⽋損しやすくなり、従来の形状では刃数増加分の能率向上が困難でした。これらの課題を解決した、⾼硬度鋼を安定して⾼能率かつ⻑寿命に加⼯できる4枚刃ボールエンドミル「EHHBE」は、お蔭様で発売以来順調に販売を伸ばしています。」とのことで、今回、従来品の⾸下⻑3DCタイプではできなかった深部加⼯に対応するため、⾸下⻑5DCタイプを追加し発売するに至った。特に50HRC以上の⾼硬度鋼、冷間鍛造金型、順相プレス金型、プラスティック金型の直彫り荒加工、中仕上げ・仕上げ加工に威力を発揮する。
〈特長〉
(1)耐熱性、耐摩耗性に優れているTH3コートを採⽤、50HRC以上の⾼硬度鋼で威⼒を発揮。
(2)先端部に微⼩な特殊エンド刃を設け、ボールR刃とは異なる刃を形成。ボールエンドミルで最も不安定となる切削速度ゼロ点(ボール先端部)を無くし⼤幅な切削性能の向上を実現した。
(3)多刃化に伴う課題である⾼速回転時・コーナ部加⼯時・突出し量の⻑い加⼯でのびびり振動を最⼩限に抑えるため、切れ刃に不等分割を採用。
(4)チップポケット形状の改良により、4枚刃での⾼能率加⼯においても良好な切屑排出性を実現。切屑の噛込みによる、突発的な折損を防ぐことができ安定した加⼯を実現する。
(5)⼯具の外周刃を使⽤し加⼯負荷を制御しながら加⼯を⾏い、加⼯能率や⼯具寿命を向上させる⾼能率側⾯切削に対応した⼯具設計を⾏った。
【仕様】追加発売の首下長5DCタイプ:刃径1から12mm(17アイテム)
【価格】11,250円~37,470円(消費税別)
エポックハイハードラジアス「EHHRE-TH3」~冷間鍛造金型や小型精密金型など高硬度鋼の高能率加工~

2017年9⽉にエポックハイハードラジアス「EHHRE-TH3」を発売した同社。昨今の⾦型市場では⾦型の⻑寿命化の要求から⾦型材料の⾼硬度化が進み、⾼硬度鋼の直彫り加⼯を⾼能率に⾏ないたいとのニーズが増えている。従来、ラジアスエンドミルで荒加⼯をしていたが、⾼硬度鋼を⾼送り加⼯すると⼀般的に切削抵抗が⾼いためびびり振動が発⽣しやすく、⾼能率加⼯を⾏う上で課題があった。また、刃先交換式の⾼送り⼯具には、⼩型精密⾦型に対応するような⼩径⼯具の選択肢が少ない状況を受け、これらのニーズに応えるために開発した、⾼硬度鋼を⾼能率に加⼯できる⾼送りラジアスエンドミル「EHHRE-TH3」は発売以来順調に販売を伸ばしている。
従来品の⾸下⻑3DCタイプではできなかった深部加⼯に対応するため、今回、⾸下⻑5DCタイプを追加し発売するに至った。冷間鍛造⾦型や⼩型精密⾦型、パンチングダイなど⾼硬度鋼の⾼能率加⼯に威力を発揮する。
〈特長〉
(1)複合ラジアス形状(底刃の複合R)の採⽤で、従来ラジアス形状(正R)と⽐較して切りくずの厚みを薄くすることができ、⾼硬度鋼の⾼送り加⼯でも低抵抗な加⼯ができる。
(2)底刃を強ねじれ形状にすることで優れた切りくず排出性を実現し、切りくずの噛みこみを抑制する。
(3)外周刃に微⼩な径逃がしを設けることでコーナー部などのびびり振動を抑制し、突発的な⽋けを抑える。
(4)「TH3」コーティングの採⽤により、⾼硬度鋼の加⼯において優れた耐摩耗性を発揮し⻑寿命なため、削り残り量のばらつきを抑えることができる。
【仕様】追加発売の首下長5DCタイプ:刃径1〜12mm(13アイテム)
【価格】¥11,250〜¥37,470(消費税別)
ヤマザキマザック 「第9回ものづくり日本大賞 中部経済産業局長賞」を受賞

ヤマザキマザック(社長=山崎高嗣氏)の社員が「第9回ものづくり日本大賞」において「ものづくり日本大賞 中部経済産業局長賞」を受賞した。
ものづくり日本大賞は、産業・文化の発展を支えるものづくりの継承を目的とし、製造業 の第一線で活躍する人材・団体を顕彰する制度。経済産業省・国土交通省・厚生労働省・文部科学省が連携して2005 年に創設され、今回で9回目を迎える。
この「ものづくり日本大賞 中部経済産業局長賞」賞は、ものづくり日本大賞の中部地区選考会において優秀と認められたものを表彰する賞。同社は、自社スマートファクトリー内で取り組む「ハイブリッド複合加工機による機能部品の工程集約」をテーマに選考会へ参加 した。AM・研削機能搭載の工作機械の活用による加工リードタイム短縮とCO 2排出量削減の実績などが評価され、今回の受賞となった。
今後も同社では、生産性向上と環境負荷低減を両立する最先端工作機械の開発と、自社工場への導入による新しい加工プロセスの実証・提案を通して、製造業のさらなる発展に貢献していく方針。
受賞案件の概要
テーマ:「ハイブリッド複合加工機による機能部品の工程集約」
AM(アディティブマニュファクチャリング)技術と研削技術を搭載した同社製ハイブリッド複合加工機を自社スマートファクトリー内に導入し、部品製造におけるリードタイムの短縮、CO2排出量の削減を達成した。対象部品は、工作機械の旋回部分に使われるカップリング。カップリングの製造には旋削工程に加えて、かみ合い歯面の硬度を上げる「焼き入れ工程」、歯面を高精度で仕上げる「研削工程」が必要。これらの工程を一台のハイブリッド複合加工機上で行うことで、工程間移動の排除によるリードタイムの短縮とCO2排出量の削減を達成した。この先進的な取り組みが評価され、今回の受賞となった。
〈受賞者〉
・堀部和也 上席執行役員商品開発本部副本部長
・大内誠悟 商品開発本部先行開発センタ所属
・鈴木 敦 〃
・浅野考平 〃
・北本真一朗 〃
・山崎 遼 〃
タンガロイが人気の3製品を拡充、発売を開始!
タンガロイがこのほど①φ20mm~φ41mmに対応するヘッド交換式ドリル「DrillForceMeister」L/D=8仕様ボディを、②縦インサート使用の「TecMill」シリーズに最新の「AH3225」、「AH8015」材種を、③カウンターボーリング工具 『TCB』形に
最新の「AH6225」材種をそれぞれ拡充し、全国で発売を開始した。
φ20mm~φ41mmに対応するヘッド交換式ドリル「DrillForceMeister」L/D=8仕様ボディ

「DrillForceMeister」は、独自のヘッドクランプ方式を採用し、φ20mm~φ41mmの比較的大径の穴あけ加工において、驚異的な信頼性を誇るヘッド交換式ドリルで、ドリルヘッドとボディの拘束接触面を広くとることにより、高いクランプ剛性を誇り、大径穴において高い加工穴精度を実現する製品。また、穴入口や出口が円弧になっているワークや、剛性の低いワークに対しても性能を発揮する。
工具交換はヘッドを付け替えるのみで、ツールホルダからのドリルボディの脱着や突出し量の調整が不要となることから、工具交換時間を大幅に短縮できる。
今回同シリーズのL/D=8仕様ボディについて、φ28mm、φ31mm、φ34mm~φ41mm用を新たに拡充したことにより、大部分でハイスドリルが使用されていた大径・深穴加工にヘッド交換式ドリルを適用でき、加工能率の飛躍的な向上が期待できる。
■主な形番と標準価格(税抜き)
・TIS280F32-8:98,000円
・TIS340F40-8 :106,000円
・TIS400F40-8:117,900円
(計9アイテム)
縦インサート使用の『TecMill』シリーズ最新の「AH3225」、「AH8015」材種

「TecMill」は、中~大型機械での重切削、荒加工に最適な直角肩加工・平面加工用カッタシリーズ。刃先強度の高い縦インサート型を採用し、ボディの心厚が大きく工具剛性も高いことから、重切削においても安定した高能率加工を実現しているが、今回、この「TecMill」用インサートに、最新の「AH3225」と、「AH8015」材種を拡充した。
「AH3225」材種は3つの技術を融合した「トリプルNanoコーティング」と耐欠損性に優れた専用母材と組合わせることで、高い信頼性を獲得している。これによって、特に鋼加工において驚異的な長寿命化を実現している。また、「AH8015」材種は、硬度の高いPVD被膜と靭性に優れた専用母材との組合せによって、耐熱合金や鋳鉄の加工で安定した寿命性能を発揮する。
この2材種の拡充によって、「TecMill」は幅広い被削材の荒加工において、高能率と長寿命を両立させ、加工費低減に大いに貢献する。
■主な形番と標準価格(税抜き)
・LMMU110708PNER-MJ AH3225:1,730円
・LMMU110708PNER-MJ AH8015:1,730円
・LMMU160916PNER-MJ AH3225:1,990円
・LMMU160916PNER-MJ AH8015:1,990円
(計10アイテム)
カウンターボーリング工具 「TCB」形に最新の「AH6225」材種

「TCB」形は、汎用性に優れた刃先交換型のカウンターボーリング工具で、マシニングセンタだけでなく、旋盤でも使用することができる。ボディの工具径はφ10~φ59mmまで幅広く設定しており、キャップボルト座などの座繰り加工や、内径繰り広げ加工に最適。また、φ26~φ59mmはカートリッジ式を採用しており、別売りのセッティングプレートとの組合せにより、0.1mm単位で工具径の微調整が可能。
この「TCB」形用インサートに、今回最新の「AH6225」材種を拡充した。「AH6225」材種は、チタン高含有の高硬度PVD被膜と高い熱伝導率と靭性備えた専用母材を組合せており、高い信頼性を獲得している。
この「AH6225」材種の拡充によって、「TCB」形は鋼、鋳鉄からステンレス鋼、難削材まで幅広い被削材のボーリング加工において、高能率と安定した長寿命を実現する。
■主な形番と標準価格(税抜き)
・SPMP771-CG AH6225:1,130円
・SPMP042ER-CG AH6225:1,450円
・SPMM432ER-CG AH6225:2,020円
(計 5アイテム)
ヤマザキマザック 第1回ファクトリーサイエンティスト賞「FS育成賞」を受賞

ヤマザキマザック(社長=山崎高嗣氏)は、このほどファクトリーサイエンティスト協会が主催する「第一回ファクトリーサイエンティスト賞」において、「FS育成賞」を受賞した。
ファクトリーサイエンティスト協会は、ものづくり現場のデジタル人材「ファクトリーサイエンティスト(以下、FS)」を育成するための教育機関として、2020年4月に設立された一般社団法人。同協会ではFS人材の育成や資格の認定、協会会員間の交流を通したビジネスマッチング支援を行っており、同社は2021年9月より同協会に協賛している。
ファクトリーサイエンティスト賞は、製造業DXを担う人材の育成に貢献した企業・個人を表彰する賞として今年創設されている。2023年3月17日(金)に第一回授賞式が執り行われ、同社はこの賞において、ファクトリーサイエンティストの育成・普及に貢献した企業として「FS育成賞」を受賞した。協会が提供する育成講座に多くの社員を派遣するとともに育成講座の運営に尽力したことなどが評価され、今回の受賞となった。
今後も同社は、ファクトリーサイエンティスト協会の活動を通して製造現場のデジタル人材の育成に取り組み、製造業の生産性向上に貢献していく方針。

フジムラ製作所 「第三溶接組立工場」「第四デジタル板金工場」稼働開始
国内最先端の板金加工システムを構築し「デジタル板金」を進めるフジムラ製作所(社長=藤村智広氏)は、本年4月3日から14億円超を投じた「第三溶接組立工場」、「第四デジタル板金工場」の稼働を開始した。
「第三溶接組立工場」、「第四デジタル板金工場」は、約2年前から新しい製造拠点として計画を進め、2023年2月16日に建築を完了。その後、一か月半をかけて工場内の設備とシステムの構築を進めてきた。フジムラ製作所が掲げる「デジタル板金」を最新のシステムで実現し、これからのDX時代に対応した精密板金工場として発注元からの依頼に最適・最速・最善の加工技術で対応していく方針。
第三溶接組立工場

名 称:フジムラ製作所 第三溶接組立工場
住 所:埼玉県川口市青木4-3-11
敷地面積:727.69㎡
投資総額:4億円
概 要:溶接工程を集約し、匠の技術とデジタル技術の融合を実現
〈主要設備〉
【ベンディング】
・アマダHDS-8025NT:ハイブリッドドライブシステム 2.5m/ 80ton×1
・アマダHG-5020:ハイブリッドドライブシステム 2.0m/50ton×1
・アマダFBD3512FS:1.2m/35ton×1
【NCスタッド溶接機】
・アマダGUNMAN1000Ⅱ:NC自動スタッド溶接機×1
【スポット溶接機】
・アマダTSⅢSNT:インバーターテーブルスポット溶接機×1
・アマダ40ST:インバータースポット溶接機:アルミ対応×1
・向洋技研MYSPOT Ⅳ:インバーターテーブルスポット溶接機×1
・ダイヘンSLAJ35-601:交流スポット溶接機×2
・ダイヘンA350P:デジタルインバータ制御式 交直両用パルスTIG溶接機×2
【溶接機】
・パナソニックYD-350GR3:フルデジタルCO2/MAG溶接機×1
・パナソニックYD-350AZ4:フルデジタル パルスMAG/MIG溶接機(AL仕様)×1
・パナソニックYC-300BP4:フルデジタル交流/直流両用TIG溶接機×2
・パナソニックYC-200BL3:フルデジタル 直流TIG溶接機×3
・SENFENG SF1500HWM:ファイバーレーザー溶接機×1
第四デジタル板金工場

名 称:フジムラ製作所 第四デジタル板金工場
住 所:埼玉県川口市青木4-4-33
敷地面積:1134.24㎡
投資総額:10億円
概 要:これまでの本社工場を中心とした「デジタル板金」システムをさらに拡充し、多品種少量生産はもちろん、変種変量生産までに対応し、次世代DX生産体制を画する最新デジタル板金工場
〈主要設備〉
【パンチ・レーザー複合加工機+オートメーション】
・アマダACIES-2512T-AJ: ファイバーレーザー搭載ブランク工程統合ソリューション×1/AS-2512NTK + ULS2512NTK : ×1
・アマダEML-3510NT : パンチレーザー複合機×1
【ベンディング】
・アマダHG-1003ATC:ATC付きハイブリッドベンディングマシン×2
・アマダEG-6013:高速・高精度サーボベンディングマシン×2
【バリ取り機】
・オーセンテックAudebu1000 : 板金用バリ取り機×1
【材料棚】
・アマダAMASPACE-1548:15段シートメタル・長尺材用多目的収納庫×1
・アマダAMASPACE-1048:10段シートメタル・長尺材用多目的収納庫×1
2023年2月分工作機械受注総額は1,241.0億円
日本工作機械工業会がこのほどまとめた2023年2月分の受注実績は以下の通り。
2023年2月分工作機械受注総額は、1,241.0億円(前月比△3.9% 前年同月比△10.7%)となった。受注総額は、2カ月連続の1,300億円割れ。1,000億円超は25カ月連続。堅調水準は維持しつつも、内外需共にやや落ち着いた展開が続く。
内需は389.3億円(前月比△10.3% 前年同月比△20.3%)で、2,021年5月(332.2億円)以来、21カ月ぶりの400億円割れ。前11業種中10業種が前年同月比減少となるなど、力強さに欠ける。
外需は851.6億円(前月比△0.6% 前年同月比△5.5%)で、前月比微減で、2カ月連続の900億円割れ。中国では受注が戻るも、北米をはじめ、その他地域で落ち着いた動き。
2月の受注は市場がやや弱含むも依然堅調水準の受注が継続。今後も金融動向や世界経済の先行きなどを注視。
2月分内需
389.3億円(前月比△10.3% 前年同月比△20.3%)。
・21カ月ぶりの400億円割れ。*2021年5月(322.2億円)以来。
・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比6カ月連続減少。
・低調な自動車以外の主要業種も減少し、全体的にやや弱含み。
(出所:日本工作機械工業会)
2月分外需
851.6億円(前月比△0.6% 前年同月比△5.5%)
・2カ月連続の900億円割れ。
・前月比2カ月連続減少。前年同月比2カ月連続減少。
・春節明けの中国が数字を戻したが、欧米は前月比減少し、外需全体はほぼ横ばい。
(出所:日本工作機械工業会)
2023年2月度建設機械出荷金額まとまる 日本建設機械工業会
2月の建設機械出荷金額は、内需は14.6%増加の901億円、外需は22.0%増加の2,153億円となった。その結果、内需は8カ月連続の増加、外需は28カ月連続の増加となった。総合計では19.7%増加の3,053億円となり、28カ月連続の増加となった。
内需について機種別に見ると、トラクタ31.9%増加の79億円、油圧ショベル26.5%増加の305億円、ミニショベル10.1%増加の73億円、道路機械27.2%増加の28億円、コンクリート機械1.9%増加の36億円、油圧ブレーカ・圧砕機6.0%増加の21億円、その他建設機械32.1%増加の66億円の7機種と補給部品7.9%増加の114億円が増加し、内需全体では14.6%の増加となった。
外需について機種別に見ると、トラクタ23.7%増加の231億円、油圧ショベル29.3%増加の885億円、ミニショベル34.4%増加の390億円、建設用クレーン63.4%増加の127億円、道路機械10.2%増加の36億円、コンクリート機械23.9%増加の1億円、油圧ブレーカ・圧砕機6.2%増加の10億円、その他建設機械8.8%増加の264億円の8機種が増加した。
地域別に見ると、北米が26カ月連続で増加、アジアが24カ月連続で増加するなど全9地域中7地域で増加し、外需全体では22.0%の増加となった。
三井精機工業が工場見学会を開く

三井精機工業(社長=川上博之氏)が去る2月16日から17日の2日間、午前の部(10:00~12:00)、午後の部(13:00~16:00)にて同社本社工場精機棟内(埼玉県比企郡川島町)で工場見学会を開いた。今回は工場内に長尺なストローク(X軸25mm、Y軸1600mm)でありながら、ミクロン台の加工精度を実現した精密大型のジグボーラーに初のクイルヘッドを搭載した『J1625』も見学でき、普段は見ることのできない工場内の様子など、見どころが豊富だった。
Vertexがさらに進化した!


「実際に機械をつくっているところを見て頂いて、三井の機械の良さを納得していただきたい。」と今回の工場見学会について意気込みを話す川上社長。同社では、顧客に安心して工作機械を活用してもらうため、精度規格値を〝5年保証〟としているが、今回の工場見学会は、単にマシンを展示するだけでなく、機械の作り込みの様子を今回見学することができる特別イベントだ。来場者も興味津々の様子。
注目したのは長尺なストロークにもかかわらず、高精度を実現した大型ジグボーラー『J1625』をベースにジグボーラーのクイル主軸を搭載したマシン。同社の精機販売推進室 下村氏は、「クイルをちゃんとつくれば真っ直ぐ動く。ボーリング穴を正確に加工したいお客様の要望です。この機械は米国のお客様に納入されるものです。重量のあるヘッドに比べて軽量なクイル主軸は特にボーリング穴の高精度加工に最適なのです。」と説明してくれた。

人気の『Vertexシリーズ』に今回、研削仕様のものがあった。ガラスを削っているという。クーラントシステムがガラス専用とのこと。さらに今回、Vertexが進化を遂げているという。従来Vertex55および同75の主軸はBT40クラスだったが、チタンをバリバリ削りたいという顧客のニーズを満たすため、『Vertex75X Ⅲ』が今回HSK80にパワーアップしていた。この件について下村氏は、「軽自動車に2000ccのエンジンを載せても車体が付いていかないのと同じで機械も主軸のみ強くしても好ましくないので、スピンドルを支えるヘッドも強化しました。また、これを強化すると重くなるので、ヘッドを支えるコラムの剛性をアップしました。高速で動かす場合は重いと大変なのでできるだけ軽量化して剛性は保つよう設計しています。」と説明してくれた。ちょうどこのマシンが工場内で組立されていた。ここまで改良されたのならば、Vertexに新たなバージョンが出るのではないか? と期待してしまう筆者。
信頼の証がここにある


工場内では顧客のオーバーホール用のマシンを見ることができた。20年もの間、活躍しているねじ研削盤で、5メートルのねじが削れるという。三井精機でつくっている一番長い研削盤だ。長すぎて撮影するのに苦労したほど長い。ベッドだけで13メートルの長さがあるという。
「この13メートルの長さの摺動面の全てをキサゲで出すのです。たとえ真直度13mのものであっても1/100mm以下の精度を出さなければならず、機械でこの精度を出すのはキサゲしかありません。20年もの間、機械を活用しても土台がしっかりしているので、キサゲをしなおして摩耗しているところは取り替えると新品同様になります。」と下村氏。

さらに注目したい点は、5メートルのねじが削れるマシンのねじは7mほどなので、これを精度よくつくるのは非常に難しいことである。1メートルの鉄は1℃温度が違えば1/100mmほど伸び縮みする。ということは、置かれている7mのねじは1℃違えばもう、使いモノにならなくなるということだ。精度を保つためにはねじの真ん中に穴をあけて温度管理をした油を流しているというが、これだけ長いものだと穴をあけるにも技術がものをいう。
下村氏は、「実は、技術的にもっと長いものもつくれるのですが、これが限界です。」という。理由を尋ねると、「輸送の問題で、運べないのです。」と返答があった。なるほど! 日本の道路ではこんなに長いものを運ぶことはできない。
製缶の金型をつくるために活用されているマシンを見ることができた。缶でいうとジグ研で削ってるのは、ステイオンタブ(缶の飲み口)とのこと。指で引っ張ってあけるこの箇所には金型の高い精度が必要になるのだ。ちなみに「ペットボトルのキャップの金型も精度が高い。」と下村氏。プラスチックは熱を加えて成型するが、冷えたときにいびつにならぬよう、いびつさ加減も考慮して金型をつくっているという。

「まっすぐ動く」、「直角に交わる」、「平面が出ている」などの工作機械に求められる基本精度をしっかりとつくり込むことに注力している三井精機工業。今回の工場見学会では、同社の機械精度が長時間安定して保持するためのヒントを知ることができた。高度な品質が要求される分野で高い評価を博しているのもうなずける。
牧野フライス製作所 「金型加工展2023」開催

牧野フライス製作所(社長=宮崎正太郎氏)が2月15日から17日の3日間、同社厚木事業所(神奈川県愛甲郡愛川町)にて「金型加工のお困り事を解決するきっかけ作り」をテーマに「金型加工展2023」を開催した。来場者は最新金型加工技術や普段は見ることのできない同社の第三工場(主軸頭工場)もツアー形式で見学し、ものづくりのトレンドである自動化・省人化技術に触れた。
普段は見ることのできない第三工場 ~クラス10,000のクリーン~

同社では、機械の心臓部である主軸を設計から加工・組立まで100%内製化しており、厚木事業所内には主軸専用の生産工場を有している。加工ラインでは自動搬送システムを採用しているのも特長だ。ベアリングケースなどの高精度加工は自社のマシンを活用しているが、ここでも自動化を推進しており、素材を無人フォークリフトがストッカーへ投入すれば、完成品が取り出されるようになっている。
マシンのキモを握る第三工場は秘密が満載なので写真NGなのが残念だが、組立が行われるクリーンルームでは温度23℃の±0.4℃湿度35%を保っており、限られた技術者しか入室できないようになっていた。徹底的に異物混入を排除するため、クラス10,000のクリーンを保っている。ちなみにこのクラス10,000とは、0.5μm径の微粒子が1fg³b内に10,000個まで許されるレベルである。なんという空気清浄度! また、この工場内の作業者は作業服も色が違っており、爽やかな淡い水色だった。工場というより病院にいるようなイメージである。主軸に触れや振動のない高精度な主軸をつくるために徹底している様子が理解できた。なお、同社の主軸は、汎用的なタイプのものも含め、2400以上の部品が必要であるため、500以上の検査項目があるという。これらの厳しいチェックに合格したものだけが最終組み立て工場に送られる。同社の機械作りの集大成がここにあり! といっても過言ではないほどハイテクノロジーがつまっていた。
豊富なマシンの数々と金型加工ノウハウを提供

今回展示されていたのは下記のとおり。
・立形マシニングセンタ V56i(新機能)自動加工システム「ZeroBorer」
・立形マシニングセンタ V33i
・立形マシニングセンタ iQ300
・5軸制御立形マシニングセンタ D200Z
・5軸制御立形マシニングセンタ V80S
・高精度ワイヤ放電加工機 UPX600(新製品)
・NC放電加工機 EDAF3
・D2加工サンプルキャラバントラック

今回、最も注目したいのは、立形マシニングセンタ「V33i」にて披露された〝穴加工の長い切りくずを分断する機能〟を指す「GIブレーカ」だ。
切りくずはまったく役に立たないうえ害を及ぼす嫌な存在であることは加工を商いとしている読者の皆様であればご承知のとおり。特に工具に絡みついたモジャモジャの切りくずは加工面に大きな悪影響を及ぼす。また、加工室内の切りくずが積もれば、切りくず処理装置の故障を招くうえ、工具から離れない切りくずのせいで工具寿命が短くなる恐れもある。
このような加工に悪影響を及ぼす切りくず問題を解決に導いたのが、細かく分断する技術を有した「GIブレーカ」なのだ。原理はドリル加工中に周期的に若干の脈を打つような動きをさせることで切りくずを分断させる。連続切削中に切りくずを分断するため工具寿命も延びるうえ、ワークの精度も保てるのだ。さらに、面倒くさい切りくず処理に対する作業者の負担も軽減され、切りくず処理装置への故障の防止にもなる。

「GIブレーカ」は機能をONにするだけの簡単操作でOK。固定サイクルの設定も不要であるという、同社の最も熱い技術を見ることができた。
なお、同社では現在、オンラインセミナにも注力している。全国版で人気の高かったセミナを地域限定版として再配信しているうえ、ユーザーの時間の都合に合わせやすいよう、ナイトセミナや、モーニングセミナも実施している。