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加工ラインにも対応するコンパクトCNC旋盤「CL2000E」、「CL2000TE」登場! 森精機

「CL2000E」と「CL2000TE」 はチャックサイズ8インチのコンパクトCNC旋盤。このマシンは、累計5,000台以上の納入実績を持つCL2000シリーズの機能と使いやすさを継承しており、高い品質と信頼性を実現している。「CL2000E」は、フランジやハウジングなどシンプルなチャックワークの加工に適している。「CL2000TE」は、最大加工長さ571 mmまでのシャフト状ワークの加工に最適な心押台搭載タイプ。最高回転速度3,500 min-1、最大トルク245 N・mの高性能主軸に加え、中実チャックとチップコンベヤ(右出し、ヒンジ式)、省電力なLED式シグナルタワーを標準装備している。また、ローダやバーフィーダなどの豊富なオプションに対応することで、顧客の多彩な要望に応えてくれる。
生産は、小型機の生産拠点である同社の奈良事業所で行う。
ワイドな加工エリア
「CL2000E」は機械幅わずか1,545 mm(チップコンベヤ含まず)のコンパクトボディに、X/Z軸移動量245/370 mmのワイドな加工エリアを実現している。最大加工径440 mm、最大加工長さ371 mmのワークに対応しており、自動車、油圧・空圧機器、産業機械など幅広い業種のワークに対応する。
高剛性
多彩な業種、ワークに対応できるよう、案内面には減衰性に優れた摺動面案内を採用している。主軸最大トルク245 N・mを活かした重切削加工や断続切削時に発生するびびりを抑え、高い面品位を得られる。また、長期間にわたり安定した高精度加工が可能だ。
豊富なオプション
チップコンベヤは、切りくずの種類や用途に応じてスクレーパ式やスパイラル式をオプションで選択可能。自動車部品などの生産ライン向けに背面出し仕様もある。また、自動化オプションとしてバーフィーダや森精機製のガントリローダシステムLG-03、LG-05に対応する。ガントリローダシステムLG-03、LG-05は、同クラス最速の送り速度200 m/minにより、非稼働時間を最小限に抑え、高効率な連続運転をサポートする。コンパクトな「CL2000E」、「CL2000TE」と自動化システムを組み合わせることにより、工場内のスペースを最大限に活用することができ、単位面積当たりの生産性を向上する。
オペレーティングシステム
森精機製の高機能オペレーティングシステム、MAPPS IIIをオプションで搭載可能。3次元切削シミュレーションによるプログラムチェックや対話型自動プログラミング機能により、簡単で快適なプログラミングが行える。MAPPS内にはNCメモリとは別に1 GBの大容量ユーザ記憶エリアを設けており、多くのプログラムを保存できる。またUSBインタフェースを搭載しており、機械とパソコンの間でのデータ受け渡しも容易。MAPPS内に保存されたプログラムは、カードDNC運転機能によりNC装置に転送して使用できる。
3次元CAD/CAM システム「Mastercam」用ブレード加工専用オプション「Blade Expert」を発売 ゼネテック
ゼネテック(社長=上野憲二氏)は、3次元CAD/CAMシステム「Mastercam」用の「ブレード加工専用オプション「Blade Expert(ブレードエキスパート)」を発売した。
「Blade Expert」は、インペラーなどに代表されるアンダーカットをもった複数の羽根形状を簡単なオペレーションで効率よく加工することを目的に開発されたMastercam 用の新しいオプション製品。従来、Mastercamでインペラー加工を行う際は、①ブレード間の荒取り、②ブレード・底面(ハブ)の中仕上げ、③ブレード・底面(ハブ)の仕上げなどの各工程に対して複数のツールパスを作成する必要があり、かつその作成には非常に多くの知識と経験が必要とされていた。
一方、「Blade Expert」では複雑になりがちなブレード加工の工程作成を徹底的に簡素化し、わずかなパラメータ設定のみで荒取りから仕上げにおける一連のツールパス作成を可能とした。これにより、加工経験の大小を問わず誰でも簡単にブレード形状の加工が行えると同時に、ブレード形状の加工を行う際の大幅な工数削減を実現する環境を提供する。
製品価格は330 万円(税別)で、同時リリースの最新バージョン「Mastercam X6」のMill Level-3(マシニング用CAM)、および同 Router Pro(NCルーター用CAM)上で動作する。
■ インペラーなどの複雑な羽根形状の加工パスが、簡単かつ短時間に生成可能
「Blade Expert」は、用意されているパラメータに沿って項目を設定するのみで、インペラーのような複数の羽根形状で構成された複雑ワークを加工するツールパスを簡単に生成することができる。複雑なパラメータ設定は一切不要であり、荒取り・仕上げいずれかの加工モードを選択後、パラメータに従って切削方法や加工方向、工具軸のチルト角度等を設定するのみで、干渉のない滑らかなツールパスが生成可能。また、加工対象とする図形の選択は「長翼(ブレード)」「短翼(スプリッタ)」、「底面(ハブ)」などの各形状を CAD データから指定後、各翼素の枚数を入力するだけで完了となり、加工箇所と非加工箇所
はシステム側が自動的に判別を行う。ブレード形状の加工を簡単かつ短時間に行うことを目的に開発された「Blade Expert」を使用することで、従来の Mastercam のオペレーションと比較して飛躍的な工数削減が実現できる。
■ ブレード加工に特化した専用インターフェイスを装備
「Blade Expert」の設定パラメータはインペラー等の羽根形状の加工に特化した内容で構成されていると同時に、各パラメータはGUIを多用したわかりやすい操作画面となっている。選択した項目に対してグラフィックが連動して切り替わり、オペレータに設定箇所を視覚的に促す。これにより、加工経験の大小を問わず誰でも「Blade Expert」の設定パラメータはインペラー等の羽根形状の加工に特化した内容で構成されていると同時に、各パラメータ短期間のうちにブレード加工のオペレーションが習得可能となる。
フルHD デジタルマイクロスコープシステム「MS-900HD」と独自のデジタルマイクロスコープシステム構築可能な照明コントローラ「LM-Controller」を同時発売 モリテックス

「MS-900HD」は同社が長年培った撮像技術を結集したシステム。新開発のレンズコントローラーと照明機能付きズームレンズをコアユニットとしてシステム化した。ハイビジョンカメラとメガピクセル対応レンズで無限遠~約2400倍相当までの1920x1080ピクセルの高精細度画像を撮影することができ、モニタ上での確認が可能である。また、対象物に適したライティングを行うため、手元のコントローラ「LM-Controller」で照明一体型高精細レンズに組み込まれたLED照明の照度及び照明方向の調整も可能だ。
専用ソフトウェア「SCOPEMAN VIEW」には、対応ズームレンズからの倍率信号を本体側で認識し、校正を行わずに撮影画像の各種計測が可能となる「オートスケール機能」を搭載。加えて、凹凸の有る物体の観測に便利な「ワンタッチ深度合成機能」、ソフトウェア上で画像を連結して高倍且つ広範囲を確認できる「連続画像連結機能」、調光をしながら自動的に意図していないところが明るくなってしまうハレーションを除去できる「リアルタイムハレーション除去機能」など、ユーザーの使いやすさを追求した新世代のマイクロスコープである。

今回発売するデジタルマイクロスコープシステム「MS-900HD」は、電子部品などの微細化が進み高精細画像による製品検査が求められるなか、市場のニーズにこたえるべくフルHD対応(1920x1080ピクセル)で無限遠~約2400倍相当迄を撮像できるデジタルマイクロスコープシステムとした。システム構成は、専用ズームレンズ「MP-ZE」シリーズ・カメラ・レンズ架台・「LM-Controller」からなる「スコープユニット」、制御用PCおよびHD対応モニタ、専用ソフトウェア「SCOPEMAN VIEW」となっており、各所にユーザビリティを追求した工夫が凝らされている。新設計のレンズ架台は、低倍から高倍のレンズ取り付けをひとつの架台で対応する。また、照明一体型高精細レンズは、手元のコントローラを操作することで、簡単に被写体に適した照明を行える。加えて、ソフトウェア「SCOPEMAN VIEW」では、デジタルズーム時にナビゲーションウィンドウで今どの位置かを確認できる「ナビゲーション機能」、マウスカーソルを近づけると自動でエッジを選択する「スナップ機能」、「指定倍率印刷機能」、ワンタッチでMicrosoft Excelにレポート出力ができる「レポート作成機能」など、各種アシスト機能を搭載した。
工具寿命の延長に貢献! 高引火点極圧型切削油「ケミカット F-920S」
日興キャスティが販売している「ケミカット F-920S」は、消防法による「可燃性液体類」に指定される高引火点の油性切削油。油倉庫などの貯蔵設備や生産設備のタンクにおいて危険物の対象から除外されるので消防法上の指定数量に余裕を持つことができる。また、PRTR指定化学物質や塩素系極圧材を含有しないので、ISO14000sに合致する製品である。【特長】・消防法上の危険物の対象から除外される。・精製度の高いベースオイルを使用しているためミストの発生が少なく、鄭州タイプなので作業環境が改善される。・硫黄添加剤を配合しているため、仕上げ面粗さの工場や工具寿命の延長に貢献する。・非塩素系のため、分解塩素による錆びの発生がない。・人体への安全性も優れている。・PRTR指定化学物質を含まない。
健全なリフティング作業を実現「ティラー」
オランダから小型重量物用電動リフター「ティラー(Tiller®)」が日本にやってきた。
この製品は、世界的に特許を取得している移動式リフティングツールで、最大75㎏までの重量物を1.1mの高さまで持ち上げることができる。様々な状況下で、狭い場所でも使用することができ、またトラックで簡単に運搬することが可能だ。
「ティラー(Tiller®)」は、コンパクトで持ち上げと移動の両方が可能であり、ハンドトラックと同様の操作性の良さが特長。操作も簡単で機器の自力によって、トラックやプラットフォームに積み込みが可能である。
また、この製品には、ガラス業界、はい膳サービス業界、家庭用電化製品関連業界でも使用できる産業別特殊装備が用意されている。オーダーメードのボードにより、タンク、椅子、ディスプレイ、ミニパレットその他のアイテムを持ち上げることができる。
なお、現在、日本販売代理店を募集している。
セスクワ が最新版 『WorkNC V21』 をリリース!
セスクワ (東京都港区・代表取締役社長ブルーノ・マルコ)は、このほどデュアル・マルチコアCPUおよび64bit OSに対応した、Automatic CAD/CAMシステムの最新バージョン『WorkNC V21』 を発売した。 『WorkNC V21』 は、マルチコア計算によるマルチコアCPUの活用や64bit OS対応による大容量メモリーの利用で CAMリードタイム(計算時間)の大幅な短縮を実現する。
マルチコア計算をサポートすることで、同じワークゾーン内の複数の計算を同時に実施することができる。これにより等高線仕上げ加工パスと等高線最適化加工パス、面沿い隅加工パスを一度に計算を実施することが可能になる。(他のツールパスに依存しない場合)。それに対し、ストックモデル(素材形状)の更新が前提となるグローバル荒加工/再荒加工の計算では計算順番を自動で最適に割り振り、計算を実施する。さらに、WorkNC Auto5*などにも幅広くマルチコア計算は対応している。
【主な強化ポイント】
● マルチコア計算のサポート。
● Windows7 64bit OSのサポート。
● 新しい仕上げ加工アルゴリズムを用いた グローバル仕上げ加工の追加。
● 同時5軸加工ツールパスの強化 。
● 3軸ツールパスの様々な機能強化 。
● ホルダー未干渉部分のグラフィカル化機能の追加。
● 平面に合わせた加工方向自動作成機能の追加。
● 工具&ホルダーデータベースの充実 (工具5種類、ホルダー3種類)。
セスクワの2012年度 WorkNC販売目標は100ライセンス。 WorkNCの価格は230万円~(税抜)、5軸モジュールはWorkNC保守継続で初年度130万円~(税抜)。
↓V21についてのWebページはこちら↓
http://www.sescoi.com/jp/products/worknc/worknc-v21/
金型メーカーが本気を出して海外で仕事を取る! 日本金型工業会が現地企業と商談
日本金型工業会が推進している「JAPANブランド育成支援事業」。本年3月に開催するシンガポール・タイ商談会の開催スケジュールが決定した。この商談会は、金型工業会の正会員企業(金型メーカー)がシンガポールとタイを訪問し、現地企業との商談を行うもの。シンガポールでは医療・精密機器業界などのユーザーと、タイでは自動車業界などのユーザーと商談を行う。1月20日現在、延べ36社(検討中含む)の正会員企業が参加を希望しており、「今回の商談会は、『日本の金型メーカーが“本気で”海外の仕事をとる』姿勢を内外に示す、その第一歩にする」との強い思いがある。来場は無料。ただし事前登録をすると、金型メーカーと事前にアポを取ることが可能なので、事前登録が可能な方は下記の問合せメールの件名を「シンガポール(あるいは)タイ商談会希望」としたうえで、本文に「社名」「役職」「TEL」「E-mail」を記載すること。シンガポールとタイに拠点があるユーザーは日本の金型メーカーの信頼と安心の技術を知るチャンスである。平成24年 JAPANブランド育成支援事業 シンガポール・タイ商談会 開催スケジュール◎3月6日(火) シンガポール商談会 9:00~16:00 (主に医療・精密機器関連業界)・会場 シンガポール経団連21階セミナールーム ・09:00~12:00 商談会・12:00~13:00(昼食を交えた懇親会)・13:00~16:00 商談会◎3月8日(木) タイ商談会 10:00~17:00 (主に自動車関連業界)・会場 ホテル ウインザー スイーツ(バンコク)・10:00~12:00 商談会(日系企業との商談)・13:00~17:00 商談会(現地系企業との商談)
日立建機がEX5600-6、EX2600-6 超大型油圧ショベルを発売! 550t、250t級の2 機種、作業能力をアップしてモデルチェンジ!

EX5500-6、EX2500-6は2008年1月に発売以来、同社の他の超大型油圧ショベルEX8000-6、EX3600-6、EX1900-6 と同様に、安定した作業能力と信頼性に基づく高稼働率により、資源採掘大手をはじめとする世界のマイニングの顧客から高い評価を博している。一方で近年増大する資源需要の市場動向を踏まえ、掘削後の鉱石等の運搬を担うダンプトラックの運搬能力増大の要求に加えて、掘削積込作業を担う超大型油圧ショベルにも、さらなる作業能力向上が求められていた。
バックホウタイプのEX5600-6、EX2600-6 は、実績ある従来機の設計思想を踏襲。フロント(腕)をショートリーチ化した上でバケット容量を、EX5600-6 では従来の29m3 から34m3 に、EX2600-6 は15m3から17m3 に大容量化しており、構造物の信頼性や耐久性を確保しながらエンジン出力をアップし、従来機と同等のサイクルタイムでの大作業量化を実現している。これによりバックホウタイプのEX5600-6 の場合、積載質量220t 級ダンプトラック(当社EH4000ACⅡクラス)に、従来機の5 杯積みから4 杯積みで積荷の満載が可能となり、積込時間の短縮により作業能力が大幅に向上している。
なお、機械式電動ロープショベルと比較して稼働作業の汎用性に優れている点、および既存の電力供給設備が使用可能な点を受けて、主にロシア・CIS、中国向けに出荷台数が堅調な電動式超大型油圧ショベルについても、550・250t 級のモデルチェンジを順次行いシリーズの充実化を図るとともに、昨今の原油価格上昇に関連して相対的に低コストの電力が得られる稼働現場にはこれをセールスポイントとして、新規開発鉱山や北中南米等への拡販を図っていくとしている。
販売目標は、2 機種合計で、エンジン式と電動式を合わせて年間100 台の見込み。
「第66回切削・研削研究会」を開催 大田区産業振興協会
大田区産業振興協会が主催している「第66回切削・研削研究会」が、1月26日(木)大田区産業プラザで開催された。今回のテーマは「切削加工における切削油の役割について」。講演者は日興キャスティ―営業部の平野勇一氏。アドバイザーは横浜国立大学教授高木純一郎氏。
難削材とされているチタンは熱伝導率が低く刃先が高温となり、工具とチタンとの熱化学的な反応が活発になるため摩耗が加速する。しかも、刃先に加わる切削力の変動も大きいため、欠損する場合もある。このような問題点を踏まえ、潤滑・冷却・消泡性の高い製品の選定を行うことが、能率よい加工に繋がることになる。今回は寸法精度や仕上げ面、工具寿命の延長などに効果を発揮する切削油の選定方法や管理方法、難削材加工に適した切削油について詳しく説明した。
3次元CAD/CAM システム「Mastercam」最新バージョン「Mastercam X6」をリリース! ゼネテック
ゼネテック(社長=上野憲二氏)が、3次元CAD/CAMシステム「Mastercam」の最新バージョンである「Mastercam X6」をこのほどリリースした。
今回の新バージョンでは、定義した素材形状に対して作成したツールパスの結果を反映して視覚化する「ワークモデル」機能のほか、高速加工用ツールパスにおける新しい加工パターンの追加、64ビットOSへのネイティブ対応など、作業時間の大幅な短縮を実現する数々の新機能が搭載されている。
「Mastercam X6」の主な新機能以下のとおり。
■「ワークモデル」機能
「ワークモデル」とは、ユーザー側で定義したワーク形状に対し、作成したツールパスの情報を反映させることによって加工結果を視覚化する機能(Mastercam Mill《マシニング用CAM》に搭載)。「ワークモデル」を利用することにより、従来までは不可能だった以下のような様々な運用が可能になる。
① 加工結果を瞬時に確認・・・作成したツールパスの結果を確認する際、従来までは都度切削シミュレーションを行う必要があったが、ワークモデルを使用することで、シミュレーションを行うことなくいつでも視覚的にツールパスの結果を確認することが可能になる。
② 追い込み加工の計算時間短縮・・・前工程で取りきれなかった箇所のみに集中してツールパスを生成する「追い込み加工」は、従来まで追い込みの対象となる工程をすべて再計算しなければならなかったが、前工程までの加工結果を常に保持した状態であるため、ワークモデルを使用した追い込み加工は、従来と比較して計算時間が大幅に短縮された。
③ 切削シミュレーションにおける操作性の大幅向上・・・「仕上げ工程のみシミュレーションを行いたい」など、工程の途中からシミュレーションを行いたい場合、従来は途中までの加工結果をSTL 形式で保存し、そのファイルを読み込んでシミュレーションを行う必要があった。ワークモデルを使用すればこうした前準備が一切不要となり、確認したい加工結果のみを即座に表示させることが可能となった。