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8月分工作機械受注総額は989.3億円 日工会

日本工作機械工業会がまとめた8月分の受注実績は以下の通り。2011年8月分工作機械受注総額は989.3億円(前月比△12.7%・前年同月比+15.2%)となった。【8月分内需】375.7億円(前月比△+5.1% 前年同月比+31.3%)。■内需総額・前月比2カ月ぶり増加 前年同月比 21カ月連続増加。・受注額は3カ月連続で350億円超え。・自動車の回復の他、復興需要が下支えして、今後も増加基調が続く見込み。① 一般機械  164.6億円(前月比△2.1% 前年同月比+25.9%)。  うち金型   21.2億円(前月比△5.7% 前年同月比+59.0%)。② 自動車  128.4億円(前月比+19.4% 前年同月比+68.2%)。  うち部品  93.8億円(前月比+29.3% 前年同月比+75.2%)。③ 電気・精密 34.1億円(前月比△6.1% 前年同月比△12.8%)。④ 航空機・造船・搬送用機械 9.9億円(前月比+△6.1% 前年同月比△12.8%)。 【8月分外需】613.6億円(前月比△20.9% 前年同月比+7.2%)。■外需総額・前月比 2カ月連続減少 前年同月比 22ヵ月連続増加。・季節要因などで8カ月ぶりに700億円を下回る。・中国の金融引き締めなどの影響もあって、アジアが大きな落ち込み。①アジア:319.7億円(前月比△24.9% 前年同月比△13.4%)。・東アジア:230.7億円(前月比△29.2% 前年同月比△18.0%)。〈韓国〉:25.4億円(前月比△8.0% 前年同月比△46.9%)。〈中国〉:197.8億円(前月比△31.1% 前年同月比△10.1%)。・その他アジア:89.1億円(前月比△10.5% 前年同月比+1.1%)。〈インド〉:45.2億円(前月比+99.5% 前年同月比+38.6%)。②欧州:122.3億円(前月比△12.0% 前年同月比+70.3%)。〈ドイツ〉:49.4億円(前月比△2.8% 前年同月比+71.5%)。③北米:154.7億円(前月比△20.8% 前年同月比+35.3%)。〈アメリカ〉:143.3億円(前月比△17.6% 前年同月比+35.7%)。

7月分超硬工具主要統計

超硬工具協会がまとめた7月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】516トン(前年比108.4)。【超硬工具生産額】切削工具189億5100万円(前年比98.9)、耐摩工具3億2500万円(同100.5)、鉱山土木工具6億5100万円(同98.2)、その他工具5億3400万円(同114.6)、焼結体・工具16億7700万円(同94.9)、合計250億3800万円(同99.1)。【輸出入】輸出77億2700万円(前年比104.8)、輸入38億300万円(同105.3)。【超硬工具出荷額】切削工具186億2800万円(前年比102.9)、耐摩工具31億7800万円(同102.0)、鉱山土木工具6億6400万円(同101.3)、その他工具4億5000万円(同111.9)、焼結体・工具17億5000万円(同99.4)、合計247億円(同102.6)。【刃先交換チップ】生産2790万1000個(前年比112.7)、出荷2883万3000個(同114.4)。

7月分産業機械受注状況および輸出契約状況 

産業機械工業会がこのほどまとめた平成23年7月分の産業機械受注状況および輸出契約状況は以下のとおり。7月の受注は3263億1200万円、前年同月比100.9%となった。・内需内需は2036億3000万円、前年同月比100.8%となった。内需のうち、製造業向けは前年同月比115.1%、非製造業向けは同92.3%、官公需向けは同88.2%、代理店向けは同99.5%であった。増加した機種は、鉱山機械(122.2%)、化学機械(112.0%)、タンク(128.6%)、ポンプ(108.4%)、圧縮機(108.4%)、運搬機械(112.8%)、の6機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(95.6%)、プラスチック加工機械(82.4%)、送風機(85.8%)、変速機(97.7%)、金属加工機械(74.6%)、その他機械(87.0%)の6機種であった(括弧の数字は前年同月比)。・外需外需は、1226億8200万円、前年同月比101.2%となった。プラントは4件、157億7400万円、(前年同月比は前年同月に案件がなかったため比率を計上できず)。増加した機種は、ボイラ・原動機(136.5%)、化学機械(302.2%)、圧縮機(195.6%)、送風機(195.6%)、運搬機械(102.7%)、変速機(106.2%)の6機種であり、減少した機種は、鉱山機械(14.6%)、タンク(27.7%)、プラスチック加工機械(93.8%)、ポンプ(87.9%)、金属加工機械(7.6%)、その他機械(84.4%)、6機種であった(括弧の数字は前年同月比)。●7月分産業機械輸出契約状況は以下のとおり。6月の主要約70社の輸出契約高は、1147億3900万円、前年同月比103.8%となった。プラントは4件、157億7400万円となった。(前年同月比は、前年同月に案件がなかったため比率を計上できず)。単体は989億6500万円、前年同月比89.6%となった。地域別構成比は、アジア63.4%、北アメリカ12.0%、オセアニア9.6%、ヨーロッパ7.1%、南アメリカ2.6%、中東2.4%となっている。

見どころ満載! 「メカトロテックジャパン2011」が29日から開幕!

「メカトロテックジャパン2011(MECT2011)」が9月29日(木)から10月2日までの4日間、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催される。主催はニュースダイジェスト社(社長=黒田嘉幸氏、本社:愛知県名古屋市)、共済は愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏)。
また、工作機械トップセミナー(日本工作機械工業会主催)、学生金型グランプリ(日本金型工業会主催)も同時開催される。
今年は前回を上回る359社、1466小間の規模で展開し、華やかなFA専門展となりそうだ。





■□1号館コンセプトゾーン『中小でもできる! CFRP加工』■□

1.「切削」 最新ダイヤモンド工具を使った加工実現
●実演時間 10:30~/12:00~/13:30~/15:00~/17:00~(30日のみ)

最新のダイヤモンド工具(オーエスジー提供)で約1.5㎝の厚板を加工する。会場内に牧野フライス製作所の立形マシニングセンタ「V33i」を持ちこみ、iPhone4ケースを削り出す。
硬くて工具消耗の激しいCFRPをバリバリ削り、削ったiPhone ケースは来場者に抽選で配布する予定。

2.「成形」 熱成形プレスを使った加工実演
●実演時間 11:00~/12:30~/14:00~/15:30~/17:30~(30日のみ)

現在のCFRP成形は、オートクレープ(耐圧性の鋼鉄窯)内でCFRPを焼き固める方法が主流だが、今後自動車でも広がりが期待される熱可塑性CFRPを使ったプレス成型を会場内で実演。門外不出の最新技術を特別に疲労する。CFRTP専用プレスで、ヘルメット形状のワークを成形。熱可塑性の材料を使い、類を見ない約10㎝の付加絞り成形に挑戦する。

3.「切断」ウォータージェット加工機を使った加工実演
●実演時間 随時

スギノマシンのウォータージェット加工機を使用し、加工する。スギノマシンのウォータージェットテクノロジーをコンパクトパッケージに凝縮。機械本体に制御装置、超高圧ポンプ、アブレシブ供給装置などを内蔵、コンパクトな機械で力強加工を披露する。

4.「放電」放電加工機を使った加工実演
●実演時間 随時

これまで放電では切れないと言われてきたCFRPを条件の設定を工夫することで可能に。名古屋工業大学、中村隆氏副学長の研究。放電加工機は三菱電機製を使う。ワークサンプル、型彫での技術も展示する。

■□MECT2011コンセプトゾーン「CFRP加工」セミナースケジュール■□
9月29日(木)
・11:00~11:30 「V33iの強み」牧野フライス製作所
・13:00~13:30 「CFRP用工具の選び方」オーエスジー
・14:00~14:30 「CFRTPとは」三菱レイヨン/六興商事

9月30日(金)
・11:00~11:30 「広がるプレス成形」三起精工
・13:00~13:30 「解説! CFRTP成形金型」TKX
・14:00~14:30 「市場目線からのCFRPものづくり」マシンボックス

10月1日(土)
・11:00~11:30 「ウォータージェット加工の利点」スギノマシン
・13:30~14:00 「材料選びの注意点」フドー

10月2日(日)
・11:00~11:30 「なぜ? 放電でも切れる」名古屋工業大学
・13:30~14:00 「放電加工時の注意点」三菱電機

●「はやぶさ」カプセル&噴射ノズル展示●
2010年6月13日に無事地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」。その搭載カプセルの実物大模型と、打ち上げに使われた固体ロケット「M-V」(ミューファイブ)のロケット噴射ノズルを展示する。噴射ノズルはC&C(カーボン&カーボン)製で、3000℃の熱に耐える複合材。宇宙産業の複合材技術の最先端をMECT会場で紹介する。

■□がんばろう! 東北~被災地の今は・・・・写真パネル展~■□
1号館特設会場
東日本大震災で被災した企業や、工作機械ユーザーらものづくり仲間を畳一畳ほどの特大写真パネルで展示、紹介する。津波被害が甚大だった岩手・福島の海岸べりは、がれき処理など復旧は急ピッチで進んでいる。産業は自動車関連が予想以上のスピードで動く。
MECT開催の頃はV字回復を実感できるかもしれない。連動企画として特別セミナー「大震災とものづくり」(イベント館、9月30日)も開催する。

各種セミナー
■□航空機セミナー「日本航空機産業の飛躍」■□
【会場】文化センター3階会議ホール
【日時】9月29日

(1)13:30~13:45 「航空機エンジンの環境対策と展望」
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 
航空プログラムグループ環境適応エンジンチーム計画管理チーフマネージャー 
二村尚夫氏

(2)13:50~14:20 「航空エンジン用の材料と加工技術の進歩」
IHI 
生産企画部技術グループ担当部長
辻 純二氏

(3)14:25~14:55 「航空機製造現場における自動化への取り組み」
富士重工業
航空宇宙カンパニー生産技術部主査兼製造部主査(要素技術開発チーム)
小島裕登氏

■□自動車セミナー「クルマづくりNEXT」■□
【会場】文化センター3階会議ホール
【日時】9月30日(金)

(1)13:00~13:30 「航空機技術の自動車への展開」
VRテクノセンター
航空宇宙生産技術中核人材育成 プロジェクトコーディネーター
川合勝義氏

(2)13:35~14:05 「先進環境対応車~これで良いのか自動車づくり」
日本自動車部品工業会
副会長兼専務理事
高橋武秀氏

(3)14:10~14:55 「グローバル競争下におけるモノづくりヒトづくり~エンジン生産における取り組み」
トヨタ自動車
常務役員
杉原功一氏

■□中小企業セミナー「町工場の真髄を知ろう」■□
【会場】交流センター3階 会議ホール
【日時】10月2日(日)

13:00~14:00 「いまこそ町工場は結束を!」
政策研究大学院大学
特任教授
橋本久義氏

●9月30日(金)特別セミナー「大震災とものづくり」●
(1)11:00~11:50 「5Sと改善が工場を救う~大震災と危機管理」
サンドビックツーリングサプライジャパン社長 鈴木幹治氏

(2)14:00~14:50 「負けるもんか! 東北のものづくり」
植松商会社長 植松誠一郎氏

(3)13:00~13:50 「大震災に学ぶ~設計者が考える復興構想」
東京大学大学院工学系研究科 特任教授 濱口哲也氏

(4)15:00~15:50 「危機を乗り越える~技術戦略の見直しが再生のカギ」
職業能力開発総合大学校 校長 古川勇二氏

干渉を最小限に抑えた5軸立形マシニングセンタ「D300」の販売開始! 牧野フライス

牧野フライス製作所(社長=牧野二郎氏、本社:東京都目黒区)が、干渉を最小限に抑えた5軸制御立形マシニングセンタの販売をこのほど開始した。

加工プログラムの作成が簡単で、シミュレーションによる干渉チェックも時間がかからないのが特長。最低限の入力で効果的に干渉を防止する。また、機械寸法2800×2500×2500㎜(幅×奥行き×高さ)は、同じワークサイズを加工する機械と比較して、極めて省スペース。工場スペースが心配な経営者も安心して導入できるよう設計されている。
同社の開発担当者は、「干渉を最小限に抑えると、プログラムが短く簡単になり、加工時間も短縮します。これにより無駄な動作が減少します。干渉チェックが最小限で済むので、安心して加工を開始することができます」と話す。

「D300」は、大きな窓で視認性が高く、加工室内が全て見渡せるうえ、天井部分にも窓があり、加工室内が明るいのも魅力のひとつ。ドアを開けるとワークへの接近性が抜群で、作業者が“一歩前”に踏み込むことができる。

注目したいのは、5軸加工を容易にし、期待する加工結果をもたらす「プロフェッショナル5」だ。プロフェッショナルシリーズとは、マキノ製品のオペレータが最小の努力で、最大の成果が得られる機械制御とファナックの持つ要素技術と制御技術をマキノの機械に最大限に生かすべく有機的に結びつけた制御装置である。

接近性に優れたテーブルと主軸の滑らかな動きが良好な加工面を確保

上からみた「D300」
上からみた「D300」
同社の従来機「V55-5XA」と比較すると、テーブルと主軸の接近性がアップしている。使用する切削工具も短くて済むので安定した加工が行えるうえ、自動化、長時間運転への対応にも配慮しているところも注目したい。“高速な自動工具交換装置”や“天井シャワー(オプション)”などもあり、連続加工での切りくず処理に対応している。
現在、①パレットチェンジャ、②ロボットシャッター、③パレットマガジン、④大容量ATCのオプション開発を予定している。なお、このD300にはすべての5軸CAMが対応できる。

■□主な仕様■□
【移動量】
・X軸×Y軸×Z軸=300×500×350㎜
・A軸(傾斜)=±120°(240°)
・C軸(回転)=360°(連続回転)

【テーブル】
・作業面の大きさ=φ300㎜
・最大ワーク寸法(直径×高さ)=φ450×270㎜
・最大積載質量=120㎏
・上面の形状=12H8×4本、T溝
・床面から作業面の高さ(A軸0°時)=895㎜

【主軸】
・回転速度=50~15000min⁻¹
・テーパ穴=7・24テーパNo.40
・軸受内径=φ70㎜
・冷却/潤滑=ジャケット冷却/オイルエア潤滑

【送り速度】
●早送り速度
・X、Y、Z軸=60000㎜/min
・A軸=45000°/min
・C軸=54000°/min
●切削送り速度
・X、Y、Z軸=1~60000㎜/min
・A軸=45000°/min
・C軸=54000°/min

【自動工具交換装置】
・収納本数=40本(OP:60、113、155、197、239、281、323本)
・最大工具径/長さ=φ70㎜/250㎜
・最大工具質量=8㎏
・工具交換時間(ツール・ツーツール/チップ・ツー・チップ)=0.8sec

【所要動力源】
・電源=AC200V±10%、50Hz/60Hz±2% 34kVA
・空気圧現=0.5MPa以上、500L/min

機械の大きさ
・高さ=2500㎜
・幅×奥行き=2800×2500㎜
・質量(制御装置含む)7600㎏
価格
国内定価33,900,000円 

生産性の向上をテーマに第2回コラボレーションセミナーを開催 オーエスジー&碌々産業

切削工具メーカーのオーエスジーと工作機械メーカーの碌々産業が9月6日(火)と9月8日(木)の両日、オーエスジーグローバルテクノロジーセンター(愛知県豊川市)でコラボレーションセミナーを開催した。

2回目を迎える今回のセミナーは、「生産性の向上」をテーマにしたもので、ツーリングや測定機器メーカーも協力参加し、加工機の特長を活かした最適なミリング、ドリリング、タッピングを提案・実演した。

段取り回数削減と加工時間短縮!

碌々産業MEGA-S400でプレス金型直彫り加工。焼き入れ後に直彫りすることでリードタイム短縮! ポケット深さ1.65、ポケット幅0.47
碌々産業MEGA-S400でプレス金型直彫り加工。焼き入れ後に直彫りすることでリードタイム短縮! ポケット深さ1.65、ポケット幅0.47
高硬度鋼加工でタップ加工の困難な点は、“水溶性切削油剤で加工ができない”こと。切りくずが詰まると寿命が安定しないうえ、タップが折損すると後工程の手間がかかるのも現場泣かせの問題である。この問題に注目したオーエスジーは、高硬度材加工用小径ねじ用スレッドミル『WH-VM-PNC』を提案した。この製品は、高硬度材加工に適した母材とWXSコーティングを採用したもので、切削抵抗を低くするため、ねじ山は3山のみ、全長40㎜の短全長(M2~M5用共通全長)の特長を持つ。同社がこの製品を推奨する理由として、①油剤制約なし、②折損リスク回避、③正回転のみ/小型低トルクの機械への対応、④条件の自由度――を挙げている。

オーエスジーはユーザー調査を行い、現場から求められる性能を開発に活かしているが、プラスチック金型でのリブ加工にも着目し、高硬度リブ溝加工用エンドミル『フェニックスタフラジアス』を開発、製造販売している。今回のセミナーでは、必要最小限の刃長・最短の溝切り上げ長やスパイラルギャッシュ、幅広いチップポケットと、びびりにくい二番形状の特長を持つ『PHX-LN-CRE』を説明した。

最適な工具と最適な機械、そして周辺機器の総合力が時間短縮の鍵となるようだが、今回のセミナーで、①一度のチャッキングでの加工、②被削材への最適工具の選択(コーティングの選定)、高精度高速加工機、高回転高精度主軸を持つ最適機械の選定が生産効率向上のためには不可欠であることがよく分かる内容だった。

なお、オーエスジーでは9月29日(木)から10月2日(日)までポートメッセ名古屋で開催される「メカトロテックジャパン2011」に出展(小間番号:2号館2A27)し、最新CFRP加工用工具を一挙公開、同社の最新ソリューションが見られる。なお、この展示会では「OSGの最新ソリューションはこれだ!」をテーマに、新製品・最新加工技術を中心に、オーエスジーのトップエンジニアが紹介してくれるワークショップも開催する。

メカトロテックジャパン2011「OSGの最新ソリューションはこれだ!」
【日時】9月30日(金)13:00~13:40
【会場】2号館 セミナー会場

カーボンオフセット付き林業機械、申請受付200台達成! 日立建機

日立建機のカーボンオフセット付き林業機械の累積台数が、2011年6月現在で200台に到達した。同社のカーボンオフセットは商品の製造時CO2をオフセットするもの。2008年10月建設機械業界で初めて導入した。対象商品はCO2削減運動に寄与できる商品として、林業機械から開始、現在までに情報化施工機械、ハイブリッドショベル、電動ショベルと省エネ性能の高い機種に対象を順次拡大している。今回200台を達成した林業機械は、森林整備に用いられる林業仕様機、高性能林業機械および木材破砕機などで、製造時発生CO2の1トン~2トンをオフセットしている。2011年4月からはミニショベルの林業仕様機もラインアップに加え、0.5~1トン分のオフセットも行えるスキームを構築し、その結果、200台達成時点での累積CO2オフセット量は208.5トンとなっている。このオフセット量は、例えば杉の成木が1年間に吸収できるCO2は14kgであり、杉の木換算で約1万5千本分が1年間に吸収できるCO2に匹敵する。カーボンオフセットに用いる排出権はブラジルのCDMで創出されたCERを用いており、当該機種を購入すると、日本政府へ製造時CO2に相当する排出権の償却処理を行う。これにより、林業機械を購入すると京都議定書で定められた日本の温室効果ガス削減目標である-6%にも貢献することになる。日立建機は、林野庁が国民運動として進める『木づかい運動』への参加登録企業でもあり、昨年12月には「カーボンオフセット付き林業機械の普及活動」を評価され感謝状を受章している。今後も同社はカーボンオフセットを通し地球温暖化防止の啓蒙とステークホルダーとの協働を進めていくとしている。

森精機が3台の新機種を発表! Xクラスの新シリーズ、高効率4軸複合加工機“NZXシリーズ”

NZX2000
NZX2000
森精機製作所がこのほどXクラスの新シリーズ、高効率4軸複合加工機『NZXシリーズ』の新機種3台を発表した。

最大3刃物台、量産対応の高効率複合加工機「NZX1500」と「NZX2000」は、最大3つの刃物台が搭載可能で、その全てにミーリング機能を標準装備した旋盤ベースの複合加工機。全ての刃物台にはY軸機能を装備できる。複数の刃物台を活かし、自動車や油圧・空圧機器部品の量産加工から、Y軸機能を利用した複雑な部品の加工まで高効率加工を実現する。

NZX2500
NZX2500
2刃物台、高剛性・高効率複合加工機「NZX2500」は、ミーリング機能を標準搭載した、チャックサイズ10インチクラスの4軸複合加工機。同シリーズは、現在の市場ニーズと過去1,000件に上る要望を分析・反映することで、加工能力と精度、そして機械品質を向上させた機種として注目されている。

11年度は2兆円台に需要増の見込み 建機工

建設機械工業会(会長=野路國夫氏・コマツ社長)がこのほど需要予測をまとめ、経団連会館で会見を開いた。この中で野路会長は、「内需は震災の復旧・復興のための需要増の見込み、外需はアジアを中心とした新興国の堅調である」との見方を示した。今年度の出荷金額は、2兆0282億円(前年比+18%)となり、2年連続と予測、2012年度の出荷金額は2兆2419億円(同+11%)となり、3年連続で増加と予測した。





国内は震災の復旧・復興のための需要により増加、輸出は堅調

【国内出荷】
2011年度上期は、震災の復旧・復興に起因するリース・レンタル向け等の需要が見込まれ、油圧ショベルの前年比41%増加を始め8機種が増加すると予測し、上期計では2308億円(前年同期比+26%)と見込んでいる。下期についても基礎機会を除く9機種が増加すると予測し、下期計では、2925億円(同+24%)となり、2年連続で増加すると予測している。2012年度は、引き続き震災の復旧・復興のための政府建設投資の増加が見込まれ、8機種が増加すると予測され、上期計では2463億円(+同7%)、下期計では3109億円(同+6%)と予測している。2012年度合計では、5572億円(同+6%)となり、3年連続で増加すると予測している。

【輸  出】
2011年度上期は、アジアを中心とした新興国および資源開発国向けの需要に加え、北米の需要が回復基調にあること等から、トラクタの前年比29%増加を始め全10機種が増加すると予測し、上期計で7021億円(前年同期比+17%)と見込んでいる。下期についても8機種が増加すると予測され、下期計では8028億円(同+16%)と予測し、この結果、2011年度合計では1兆5049億円(同+16%)となり、2年連続で増加すると予想している。この高調は2012年度にも都築、2012年度上期は同15%増加、下期は同9%増加し、この結果、2012年度合計では1兆6847億円(同+12%)となり、ピークであった2007年度を超え、過去最高になると予測している。

JAPANブランド育成支援事業を推進 日本金型工業会

日本金型工業会では、昨年度より国の委託事業「JAPANブランド育成支援事業」を推進している。今年度は、ブランド確立支援事業の1年目となる。この事業は、日本製金型の海外への普及を目的としており、事業の一環として今年度は、タイとシンガポールで、金型工業会会員企業と現地のユーザー企業との商談会を行う。今回の商談会は、BOI、タイ国産業開発局、JETROバンコク事務所の協力で、自動車関連企業を中心にタイ所在のユーザー企業との間で行う予定。既に欧米系の大手自動車部品メーカーから参加の意思表示がある。ちなみにBOIフェアは、BOIが主催するタイおよびタイ進出外資系企業の大規模展示会で、今年が11年ぶりの開催となるが、前回は450万人以上が来場している。今年度は2011年11月10~25日に開催する。JAPANブランド育成支援事業 タイでの金型現地商談会 開催概要【開催日】2011年11月21日(月)。【主 催】社団法人日本金型工業会。【参加者】社団法人日本金型工業会会員およびタイ所在のユーザー企業。  プログラム13:00 ~ 13:15 :開会式13:15 ~ 14:15 :技術公演14:15 ~ 14:30 :休憩14:30 ~ 17:00 :商談会【会 場】タイ、バンコク郊外チェンワタナ通り、インパクト・ムアントンタニ国際展示場 IMPACT Challenger, Bangkok 会議室 Jupiter No.8 and No.9連絡先社団法人日本金型工業会東部支部 事務局長 鈴木 典嗣まで