ニュース
DMG森精機の「伊賀イノベーションデー2018」が盛況裡に閉幕 ~コネクテッドインダストリーズとしてつながる機械・つながる工場を実演~
DMG森精機(社長=森 雅彦氏)が、5月22日(火)~26日(土)の5日間、同社伊賀事業所にて「伊賀イノベーションデー2018」を開催し、盛況のうちに幕を閉じた。
今回は、自動車・航空機・医療に加え、新たにオープンする金型エクセレンスセンタより、同社エキスパートによる最新加工ソリューションを多数提案した。会場では、世界初披露となるALXシリーズを含めた約50台の最新の工作機械を華やかに展示し、DMG森精機認定周辺機器やモジュラーロボットシステム「MATRIS」など、工作機械に関する悩みについての解決法を提案し、好評を博した。また、DMG MORIのコネクテッドインダストリーズとして、つながる機械・つながる工場を実演した。さらに、NAGANOものづくり諏訪圏域「新技術・新工法展示商談会」と題し、諏訪圏ものづくり推進機構の会員を中心とした47企業が出展し、諏訪圏域の新技術・新工法を紹介した。
今回の見どころは、世界初披露となったターニングセンタ「ALXシリーズ」。全6機種を一挙公開。優れた重切削能力と耐久性を備えた高性能主軸turnMASTERを標準搭載したことや、新機能追加でさらに効率化した高性能オペレーティングシステムMAPPS Pro / MAPPS Ⅳの搭載、複雑な加工をシンプル操作かつ短時間で実現する11種類のDMG MORIテクノロジーサイクルなどに注目が集まった。
また、同社が認定する世界中の工具、治具、計測器、クーラントなど世界中のパートナー企業45社が出展し、魅力ある製品を展示した。
来場者の興味をひいたのは、「DMG MORIのコネクテッドインダストリーズ」。機械・工具・拠点間をネットワークでつなぐIoT技術と、機械状況を分析しトラブルを未然に防ぐAIソリューションを駆使することで、高能率で無駄のない加工および工場運営を示した。
同社では、今後の成長が予測される金型市場に特化した部門として、伊賀事業所のグローバルソリューションセンタ内に「金型エクセレンスセンタ」をこのほど設立したが、新たな金型加工技術の開発を用いて顧客へ最適なソリューションを提案する施設としてお披露目された。主に自動車大型金型(プレス、射出成形、ダイキャスト等)、高精度金型において、積極的に顧客の意向を取り入れ、欧州の技術を含めた最新加工技術をもって、顧客のさらなる高精度・短納期の金型生産のために尽力するとしている。また、テスト加工、タイムスタディを通じた顧客への無人化・自動化などの提案や、デモ加工や展示会、セミナーも積極的に実施し、高品質な加工へのきっかけづくりを行うとしている。金型製造で5軸加工を行うメリットを追求し、CAD/CAMから工具、治具、機内計測までのトータルソリューションを提案し、パートナー企業とのコラボレーション企画を展示していた。
顧客の自動化に対応できる体制づくりに注力

また主要産業である自動車産業についても触れ、「2018年時点から2050年に向けて車を必要とするのは、1億4000万台と見られている。そこで重要なことは、ガソリン車そのものは徐々に減っていくが、ハイブリット車、プラグインハイブリッド車を含めると、何らかの形でエンジンが付いたり、複雑な制御が必要な車は、現在よりも数千万台増えていくということ。モーターはさらに必要となり、大ロット生産になる一方、その他の部品はさらに小ロットになっていく。今の自動化、専用機から、さらに自動化、多軸化の大量加工と、5軸複合化の多品種少量生産に大きく変わってくると思われる。設備に対する要求はさらに多様化してくるだろう。EV車に必要なリチウムイオンの工程は多岐にわたっており、EV化の動きは、技術の要求を考えていけば、追い風にしかならない。半導体もさらにIТ化が進む中、長い工程が必要なので、われわれにとってはビジネスチャンスが増えてくる。」と明るい見通しを示した。
工作機械の展望については、「今まで専用機で行ってきた仕事が、複合加工と5軸の進化によって随分置き換えられるようになった。ターニングとミーリングだけで戦っているのではなく、複合加工、5軸によって、専用機というブルーオーシャン(大きく豊かな市場)が広がったと考えられる。また、高齢化に伴い自動化が進むことによってわれわれの守備範囲が広がっていく。今年は1兆7000億円の予想だが、2020年から2025年の間に2兆円に届くと思われる。全世界の工作機械の生産高は6兆円とも7兆円とも言われているが、これを自動化、デジタルファクトリー化することによって、10兆円、15兆円にすることもできるだろう。DMG MORIにとってもその分野は成長できるブルーオーシャンと考えている。」と話した。
さらに昨今の高齢化社会において工作機械が貢献できる分野に触れた。この中で森社長は、「高齢化社会では、クォリティーライフを長くする。90歳まで健康で100歳まで生きる。直接的に工作機械が貢献できるのはインプラントを作ること。」とその一例を示し、医療分野で力を発揮できる旨を述べ、「生産現場では省力化、省人化、自動化が鍵になると考えている。素材の投入と、完成品の搬出。それから検査工程、AI(人工知能)と画像認識でカーバーされていく。標準化の自動の仕組みとして現在157機種あるが40種類の自動化システムを商品化しており、それを見直して、お客様の自動化に対応できる体制を整えていきたい。」と意欲を示した。
同社では、1月から3月で“非常に大きな工場を丸ごと請け負う案件”を32件受注しており、ドイツの受注を入れると50件ほど。「現在は、自動化案件が多いが、建設機械や航空機、産業機械でもフルターンキーと言われる案件が増えてきている。それを、コネクテッドインダストリーに繋ぎ、それぞれの分野で見える化につなげる。情報系データーのハンドリングも含めて受注している。」とのことで、絶好調だ。
また、70周年の記念プログラムとして、5軸を体験してもらうという狙いのもと、DMU50 3hdを合計70台、1年間貸し出しし、「お客様と一緒に、日本中に5軸の文化を盛り上げよう!」という太っ腹な企画も行っている。また、このほど野村総合研究所と協業してデジタル技術を用いて、工場等における生産設備の高度な活用を支援するシステム・サービスを専門に提供する新会社「テクニウム」の設立に至った経緯についても説明した。
日本工作機器工業会が「第26回通常総会」を開く

総会後の懇親会であいさつに立った寺町会長は、「昨年は正会員が2社増えて会員数が71社となった。会員数の減少が懸念される会もあるが、これは喜ばしいこと。」とした。工業会の販売実績については、「9年ぶりに2,000億円を突破し、2,008億円の対前年比17.5%増となった。特に工作機械等、様々なところに使用される部品関係が22.8%増となった。2018年度の予想は、現在のところ2006年度過去最高の2,145億円を上回る7.9%増の2,167億円を予定している。現在のところは順調に拡大しているので、二桁台の成長に繋がればと思っている。最近、国内の政局が不安定化し、世界を見渡すと地政学的な問題が非常に多くなっており、リスクがあり、先々の不安を醸しだしているが、株価が上昇に転じたり、私どもの顧客から話をお伺いすると、大変強気である。特に2020年からIoTの時代を迎えるということもあり、わたしどものハードな部品を取り扱っている企業とのコラボレーションをどうしていくかが各企業の命題になり、また、先端を行くことが企業の残存にとっては非常に重要なことだろう。」とあいさつした。

乾杯の発声は北川祐治 北川鉄工所会長兼社長が行った。宴もたけなわの頃、散会した。
三菱マテリアルが鋼旋削加工用ブレーカシリーズ”「FPブレーカ」のアイテムを追加発売
三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏)は、“鋼旋削加工用ブレーカシリーズ”「FPブレーカ」のアイテムを追加し、このほど販売を開始した。
“鋼旋削加工用ブレーカシリーズ”「FPブレーカ」は、低炭素鋼から合金鋼までの幅広い領域に対応する仕上げ切削加工用ブレーカで、低切り込み量での切りくずの分断性を向上し、高送り加工での切りくず詰まりを抑制する。低切り込み高送り加工用としてコーナR1.2のアイテムを追加し、シリーズの拡充を図った。
主な特長は、以下の通り。
① 最適化されたコーナ部の2段突起とぬすみ形状によって低切り込み量での切りくず分断性を向上し、高送り加工での切りくず詰まりを抑制。
② 高い突起形状と大きなすくい角により、軟らかい被削材の切りくず乗り上げを抑制。
③ 20°の大きなポジティブすくい角は、剛性の低り被削材の加工においてびびり振動や変形を抑制。
標準価格
CNMG120412-FP NX2525:840円
(代表型番)CNMG120412-FP MP3025:940円
DNMG150412-FP MC6015:1,300円
SNMG120412-FP MC6025:1,100円
VNMG160412-FP MC6025:1,430円
(*いずれも税抜価格)
オークマがインド初の営業・テクニカルサービス拠点「グルガオンテクニカルセンター」を開設
オークマ(社長=花木義麿氏)のインド法人Okuma India Pvt. Ltd(オークマインド)は、顧客からの高まるニーズに応えるべく、このほど首都デリー近郊のグルガオン市(デリー空港から車で約10分)に営業・技術・サービスの拠点となる「グルガオンテクニカルセンター」を開設した。
インド経済は順調な経済成長が続いており、生活水準の向上に伴い高い品質の工業製品が求められ、自動車や農機・建機向けに工作機械市場も拡大している。顧客の加工サポートやアフターサービスに対するニーズの高まりを受け、地域に根ざした営業活動と技術支援、アフターサービスの一層の充実と、オークマブランドの浸透を図ることが狙い。
(1)製品の展示、テストカット対応、 加工サポート及びソリューション提供の強化
(2)サービスパーツ在庫の充実による迅速サービスの強化
を掲げ、年間30億円の受注獲得を目指している。
現在同社では、インド国内にグルガオンテクニカルセンター以外に5ヶ所の駐在事務所があるが、今後広大なインド市場をカバーするため、来年以降も同様のテクニカルセンターをインド各地に展開していくとしている。
■グルガオンテクニカルセンター
Okuma India Pvt. Ltd内に設置
敷地面積:370㎡
展示機:最新CNC工作機械3台(立形マシニングセンターMB-56VA、横形CNC旋盤GENOS L2000M、複合加工機MULTUS U4000 (10月搬入予定)
初期投資額:約1.0億円
■Okuma India Pvt. Ltd
100%出資のインド子会社
資本金:119,799,000インドルピー(約1億9,800万円)
所在地:Plot-89, Phase 2, Udyog Vihar, Gurgaon, Haryana, India
設立:2007年3月
従業員数:16名(うちテクニカルセンター要員2名)
アマダが平板・パイプ(形鋼)兼用ファイバーレーザマシン「ENSIS-RI」を新発売! ~高い生産性と変種変量生産を実現するファイバーレーザの新提案~
アマダ(社長=磯部 任氏)は、平板とパイプ(形鋼)を1台で切断加工ができるファイバーレーザマシン「ENSIS-3015RI」の発売をこのほど開始した。
近年の板金加工業界においては、「生産性の向上」「変種変量生産への対応」が課題となっているがその解決策として、「高速加工が可能なファイバーレーザ発振器を用いることや、複数の加工工程の統合が求められています。」と同社。
「ENSIS-3015RI」は、高速、高品位、高い安定加工で定評のある独自のビーム制御技術「ENSISテクノロジー」を搭載した自社製3kWファイバーレーザ発振器に、パイプ・形鋼加工が可能な「ロータリーインデックス機構」を搭載したオールインワンマシン。金属の平板、パイプ、形鋼、これらの加工工程をすべて1台で行うことができ、省スペース化と段取り時間を削減するとともに、高い生産性と、さらなる変種変量生産への対応を実現した。
アマダグループでは現在、ファイバーレーザマシンの販売拡大を目指し、ENSISシリーズのラインナップの拡充により、生産性の向上を実現する加工ソリューションを提案していくとしている。
「ENSIS-3015RI」の 主な特長
(1)ファイバーレーザマシンとパイプ加工機の融合
従来は、平板とパイプを切断する場合、別々のマシンでプログラムし、切断する必要があったが、例えば、平板と角パイプを組み合わせた装置フレーム製品の場合、1台のマシンでプログラムおよび切断加工することができ、さらに、平板加工モードからパイプ加工モードへの切り替えを高速に行うことで段取り時間を大幅に削減する。また、パイプ加工モードでは新しいZ軸制御により、高速で安定した加工が可能。省エネ性と高速加工を兼ね備えたファイバーレーザとの相乗効果で、ランニングコストの低減を図ることもできる。
(2)ビーム制御技術「ENSISテクノロジー」を搭載
ファイバーレーザ発振器には、材質や板厚に応じてレーザ光を最適なビーム形状に自在にコントロールできるアマダ独自の「ENSISテクノロジー」を搭載。薄板から厚板に切り替える際に発生していたレンズ交換の段取り作業が不要となり、さらに、ビーム形状の最適化により、安定した高品位な加工を実現する。
(3)新しい「ロータリーインデックス機構」を開発
パイプ・形鋼を加工時に回転させる新しい「ロータリーインデックス機構」を開発した。材料を2カ所で固定するメインチャックとサポートチャックを同期で回転させる機構により、加工時の鋼材のねじれや回転時のスリップキズを防止する。また、材料自体にねじれ、ひずみがある場合においてもこの同期回転機構により、これまでにない高精度な加工を実現する。
(4)材料端面を検出するタッチプローブ機構を搭載
穴あけやホゾ溝加工においては、タッチプローブでパイプ・形鋼を測定し、材料の端面やパイプセンターを割り出して加工することができ、より高精度な加工を実現する。
(5)長尺材(6m)に対応
マシンに鋼材のつかみ替え機能を搭載し、6mの長尺材でも、そのままマシンへの搬入が可能。マシン投入前に別の切断機による前切断加工が不要なため、段取り工程を削減する。
日本建設機械工業会が「平成30年度通常総会」を開く

総会終了後の懇親会であいさつに立った大橋新会長は、「当工業会は復興支援や会員企業のグローバル化に対する対策、省エネ、Co₂対策、さらに国の施策であるアイコントラクションを柱として、今後もこの方針を堅持しながら注力していきたい。今年は内需が厳しいようだが外需は相変わらず好調だ。建設機械工業は日本の基幹産業としてますます成長していかなくてはならず、皆様のご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。」とあいさつをした。

外需にまだまだチャンスあり!

大橋新会長が新任のあいさつをした。この中で大橋新会長は、「建設機械工業会は1990年に発足した。4つの柱として、①東日本大震災・熊本の支援、②地球環境に関する対策、③会員企業のグローバル化、④アイコントラクションへの対応―――を平野前会長から引き継いだ。私もしっかりと注力し、伸ばしていきたい。また、当工業会は過去からコンプライアンスについては非常に熱心な活動をしており、様々な部会活動でも弁護士が入って競争法上の疑義が生じないようにしている。これは他の業界と比べても、とても進んでいるといえるだろう。今年は内需が多少厳しいかもしれないが外需はまだまだチャンスがある。工業界全体で、ますます発展していきたい。」旨、意気込みを述べた。
■大橋徹二氏 プロフィール
1977年 4月 (株)小松製作所 入社
1998年10月 生産本部 栗津工場管理部 部長
2001年10月 生産本部 真岡工場 工場長
2004年 1月 コマツアメリカ(株) 社長兼CEO
2007年 4月 執行役員生産本部長兼e-KOMATSU管掌
2012年 4月 取締役専務執行役員 事業戦略、生産・販生、情報戦略、産機事業管掌
2013年 4月 代表取締役社長兼CEO
【告知】三菱マテリアルの“切削アカデミー2018”基礎コースが追加開催
三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏)は、2016年度6月より切削工具ユーザーに向けて、技術者育成を目的とした切削工具メーカーならではの体系的な研修を開催しており、同社では「切削加工に関する全般的な知識を深め、さらなる切削加工マスターを目指す方にはぜひともご注目いただきたい研修である。」としている。 5月に開催された基礎コースは、募集定員に達する多くのユーザーが参加し、「実際に工具を手に取り特徴がよく分かった」、「切削加工を実際に見ることで理解が深まった」などの高い評価を受け、基礎コースを9月に追加開催することとなった。■追加開催【日程】 9月3、4日(2日) 場所:東日本テクニカルセンター *東日本TC=東日本テクニカルセンター、中部TC=中部テクニカルセンター●基礎コース(2日)切削加工の種類、被削材と切削工具の基礎知識を学び、切削条件の計算式を習得する。<対象者>切削加工作業経験2年以上の方向け。<日程( )内は場所>・9月3、4日(東日本TC)・12月3、4日(東日本TC)●ターニングトラブルシューティングコース(1日)旋削加工で課題となる切りくず処理の考え方、工具損傷の原因と対策などトラブルシューティングに特化して学ぶ。<対象者>基礎コース・応用ターニングコースを修了された方(注:2018年度開催分について基礎コース・応用コースの終了は必須としていない。) で、切削加工作業に従事しており、工具損傷の基礎知識を有し、工具選定、切削条件設定ができる方向け。<日程>・10月19日(東日本TC)●ミーリングトラブルシューティングコース(1日)工具寿命予測からミーリング工具のさまざまなトラブル事例を基に最適な解決方法を学ぶ。<対象者>基礎コース・応用ミーリング・ドリリングコースを修了された方(注:2018年度開催分について基礎コース・応用コースの終了は必須としていない。) で、切削加工作業に従事しており、工具損傷の基礎知識を有し、工具選定、切削条件設定ができる方向け。<日程>・12月14日(中部TC)●ドリリングトラブルシューティングコース(1日)穴あけ加工の工具損傷の原因と対策について学ぶ。<対象者>基礎コースと応用ターニングコース・応用ミーリング・ドリリングコースいずれかを修了された方(注:2018年度開催分について基礎コース・応用コースの終了は必須としていない。) で、切削加工作業に従事しており、工具損傷の基礎知識を有し、工具選定、切削条件設定ができる方向け。<日程>・1月25日(東日本TC)・2月8日(中部TC)●高速度カメラ解析コース(1日)切削状態の観察、切りくず処理の不具合、不安定な切削状態の発生について学ぶ。<対象者>基礎コース・応用コースを修了された方(注:2018年度開催分について基礎コース・応用コースの終了は必須としていない。) で、切削加工作業に従事しており、工具損傷の基礎知識を有し、工具選定、切削条件設定ができる方向け。<日程>・2月22日(東日本TC)●CBN高能率加工コース(1日)CBN工具の選定基準やソリッドCBNフェイスミルカッタによるFC250の超高能率加工等を学ぶ。<対象者>基礎コース・応用コースを修了された方(注:2018年度開催分について基礎コース・応用コースの終了は必須としていない。) で、切削加工作業に従事しており、工具損傷の基礎知識を有し、工具選定、切削条件設定ができる方向け。<日程>・3月15日(東日本TC)●切削抵抗解析コース(1日)切削抵抗測定装置を用いて、切削中に生じる現象を学ぶ。<対象者> 基礎コース・応用コースを修了された方(注:2018年度開催分について基礎コース・応用コースの終了は必須としていない。) で、切削加工作業に従事しており、工具損傷の基礎知識を有し、工具選定、切削条件設定ができる方向け。<日程>・1月18日(東日本TC) 受講料は抗すごとに設定。申込み方法は、下記のWEBサイトより申し込むこと。▼申込みサイトhttp://carbide.mmc.co.jp/solution/purpose/education/training/academy■所在地東日本テクニカルセンター:埼玉県さいたま市大宮区北袋町1丁目600番地(加工技術センター内)中部テクニカルセンター:岐阜県安八郡神戸町横井1528-1(岐阜製作所内)
追加および10月以降開催予定の切削アカデミー予定表
日本フルードパワー工業会が「第19回定時総会」を開く

懇親会であいさつに立った石川会長は、業界を取り巻く環境に触れた。この中で石川会長は、「世界の政治情勢は東アジア、朝鮮半島を中心に大変めまぐるしい動きが始まっている。年明けの平昌オリンピックでの韓国と北朝鮮の合同チームから始まり、その後の電撃的な両国の首脳会談、さらには二度に亘る中朝首脳会談を経て、米朝首脳会談を実施される予定となっている。しかしながら昨今、めまぐるしく変わる政治情勢を鑑みると、まだまだ余談を許さない状態であると考えている。特に一連の動きが最終的にもたらす結果については、私どもは大変平和裡に終わることを願っているが、注意深く見守っていかなければならないと感じている。一方、中東に目を向けると、米国のイラン核合意からの離脱表明やイスラエルの米国大使館がエルサレムに移転するといったようなことがなされ、わが国のエネルギー供給問題とも絡んで、大きな変化をもたらす要因のひとつになりかねないと考えている。変化の激しい世界情勢だが、その一方、わが国の経済全般に関して、概ね順調に推移をしているという見方が適当ではないかと思っている。世界的なIT需要の高まり、さらには世界の好景気、また円安を基調としたトレンドによって、輸出が堅調に伸びている。また、国内の設備投資においても、劣化した設備の更新需要が引き続き根強いものがあり、また、人手不足を背景とし、省力化としての投資も力強い動きがあると認識している。つい昨日発表があった2018年、1-3月期のGDPでは、2年3カ月ぶりにマイナス成長にはなったというものの、全体を通してみれば、今年1年プラス1%を超えるGDPの成長が引き続き予想されている。私どもを取り巻く経済環境はまずまず好ましい状況にあるのだろうと見ている。」と述べた。
また、日本フルードパワー工業会が発表している成長率については、「油圧機器全般では対前年比19.5増、空気圧はそれ以上の23%増という数値を記録し、大変素晴らしい伸びだったと思う。今年は、好調な景気もあって、生産側がやや能力に近い生産活動を続けられているという背景もあり、工業会としての油空圧としての伸びはトータル5.8%増とやや前年度に比べ穏やかな数字となった。しかし、高い生産状況である中、好調を維持した形での穏やかな成長ではないか。」とした。

日本金型工業会東部支部が「第6回定時総会」を開く
日本金型工業会東部支部が5月18日、都内の上野精養軒で「第6回定時総会」を開催した。総会は、平成29年度事業報告、同決算報告並びに監査報告、役員改選(案)承認、平成30度事業計画案、同収支予算案をそれぞれ承認した。本年は改選期にあたり、新支部長に鈴木教義・鈴木社長が新支部長に新任された。
東京大学名誉教授 フューチャーセンター推進機構 ロボット化コンソーシアム 佐藤知正氏が「ロボットの進化と金型工業のロボットによる新展開~ロボットの進化とそれが可能にする輸出産業~」をテーマに特別講演が開かれ、引き続き懇親会が開かれた。



表彰式が行われた。平林健吾 サイベックコーポレーション顧問、植武春彦キヤノンモールド 技能伝承部技能育伝推進課長に表彰状が贈られた。
来賓のあいさつを岡本繁樹 経済産業省製造産業局素形材産業室長が行った。
新入会員の紹介のあと、 井上 真一牧野フライス製作所 社長が乾杯の発声を行った。
アマダグループの総力を結集! 「AMADA INNOVATION FAIR 2018」を開催 ~6月30日まで~

今年度のテーマは「EVOLUTION(進化)」。展示会場では、ファイバーレーザー加工機「ENSIS」の新シリーズによる最新加工技術を紹介。また、アマダ製品をIoT技術で繋げることによりスマートファクトリーを実現するサポートサービス「V―factory」について実際に採用できる形として紹介する。また、会期中は、板金・溶接・プレス・切削・新素材加工分野における「ソリューションDAY」を設け、実機デモンストレーションによる最新加工技術の紹介に加え、加工事例や最新加工方などをテーマにした各種セミナーを実施し、顧客の課題解決に最適なソリューションを多数提案する。
(*)同フェアは事前予約制。問合せは、近くのアマダグループ営業所まで連絡をすること。
進化したV-factory/究極の安定性:進化したENSIS

今回、お披露目された「ENSIS-3015AJ(9kW・6kW)」は、アマダ独自のビーム制御技術「ENSISテクノロジー」の進化と、発振器の出力を従来の3kWから6kW・9kWに拡大したことで、薄板から厚板まで全加工領域における安定加工を実現。また、ドロスの低減、ベベルの低減、面粗度の向上といったファイバーレーザーの課題を解決し、厚板領域においても高品位な切断加工を実現している。NC装置には、スマートフォン感覚で簡便に操作できる「AMNC 3i」を搭載しており、同社のIoT「V-factory」に対応することで、消費電力を含めた稼動実績や稼動コストの見える化を実現した。これにより製造現場のスマートなものづくりが可能となる。
今回のフェアではアマダサンワダイヤから、本年6月15日から販売を開始する電子部品・半導体関連市場向け先端素材

石英ガラス、セラミックス、カーボン、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)、SiC(炭化ケイ素)、シリコン、サファイヤなどの硬質脆性材料は電子部品・半導体・光学・自動車・航空宇宙産業の分野で市場ニーズに合致した高品位切断を要求される。同社はその硬質脆性材料の切断に必要な3要素であるバンドソー、ダイヤモンドブレード、切削油の全てを自社開発・製造し、その過程で培った独自の製造・加工技術を保有する企業でこれらを強みとしている。

開催概要
・テーマ
「EVOLUTION(進化)」進化したV-factory/究極の安定性:進化したENSIS
・日 程
2018年5月12日(土)から6月30日(土)
・場 所
アマダホールディングス 伊勢原本社ソリューションセンター
(神奈川県伊勢原市石田200)
●主な内容
「V-factoryゾーン」
「V-factory」による「マシンの稼働状況の見える化」とIoTサポートによるお客様の工場改革につながる実際の仕組みについて紹介。
「加工技術ゾーン」
「ENSIS」新シリーズを中心に薄板板金加工、溶接における最新加工技術を紹介。
「工程改善ゾーン」
レーザ、パンチ・複合(パンチ・レーザ)、ベンディング、汎用機械の4つのエリアにて工程ごとの最新加工技術を紹介。
「実証加工プラザ」
ペンディング自動化、プレス、切削、新素材切断、板金フェアを紹介。
■□■期間中の「ソリューションDAY」スケジュール■□■
・5月18日(金)、19日(土):切削ソリューションDAY
・5月25日(金)、26日(土):ペンディング・自動化ソリューションDAY
・6月 8日(金) :プレスソリューションDAY
・6月 8日(金)、 9日(土):ファイバーレーザソリューションDAY
・6月15日(金) :新素材加工ソリューションDAY
・6月15日(金)、16日(土):パンチ・レーザー複合ソリューションDAY
・6月23日(土) :加工技術セミナー