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マグネスケールの一貫生産ラインが森精機伊賀事業所内で稼働! 完成式を開催

マグネスケール(社長=藤森徹氏)は、2011年7月よりアブソリュートマグネスケールの生産拠点として伊賀事業所内の生産設備の新設を進めていたが、森精機製作所伊賀事業所においてこのほど一貫生産ラインが稼働となり、4月19日に伊賀事業所にて完成式を開催した。

この生産ラインは磁性塗料作成からスケールへの磁気記録検査出荷までの一貫生産ラインであり、アクティブ除振技術の採用により上層階での製造を可能にし、精密な温度管理と最適なクリーン環境を実現している。少人数での製造オペレーションを可能にした自動化ラインも大きな特徴だ。

写真中央=森社長 右=藤森社長
写真中央=森社長 右=藤森社長
完成式の冒頭、森雅彦 森精機製作所社長が日頃の感謝の意を述べたあと、「DMGと森精機は今後関係を強化して組織を構築していく中、従来、マグネスケールの株は100%が森精機でしたが今後はおそらく60%が森精機、40%がDMGなり、マグネスケールも一気に国際化がすすんでいくことになります」とあいさつした。続いて、服部建築事務所 服部 貢会長が施工者を代表してあいさつをしたあと、藤森 徹 マグネスケール社長がプレゼンテーションを行った。

テープカットのあと、DMG向けシーメンススケールを初出荷し、記念品が贈呈された。
閉会のあいさつは伊藤 力 マグネスケール取締役が行った。

オーエスジーが「出稼ぎ地球会社を目指して OSGの歩み」を発行 

今年75周年を迎えるオーエスジーが「出稼ぎ地球会社を目指して OSG海外進出の歩み」(大沢輝秀著)を発行した。

この本は、同社の会長兼CEOである大沢氏が、中部経済新聞紙上に平成24年8月1日から2月28日まで176回にわたって連載されたものに訂正加筆を加えて単行本化したもので、営業体制の構築に力を注いだ大沢会長の50年間がぎっしり詰まっている内容となっている。

牧野フライスが便利な同時5 軸加工の時間見積りソフト「見るTime 5 」の販売開始!

牧野フライス製作所(社長=牧野二郎氏)は、同時5 軸の加工時間を±5%で見積るWindows アプリケーション ソフトウェア「見るTime 5」の販売を開始した。
加工時間が正確にわかることで効率の良い加工スケジュールが組め、機械稼働率の向上に
役立つ。

この製品の特長は見積り加工時間と実加工時間の差が±5%であることだ。
同時5軸加工に必要な工具先端点制御、傾斜面割出指令に対応しているうえ、工具補正、ワーク座標、固定サイクルなどの設定も可能。また、サブプログラム、マクロ文、MSTコードなど部品加工で多用する指令にも対応している。
注)CAMによる加工時間予測は実加工時間の50%~70%となり差が大きい。

また、簡単に操作できることも魅力のひとつ。加工機とNCプログラムの選択、およびワーク座標の設定のみで時間見積り可能であり、加工機のデータ設定は不要である(機械ごとの軸構成、各軸か減速データなどを搭載)。さらに便利な機能付きで、異なる切削送り速度による加工時間比較が容易で、加工開始/終了時間が分かるのも嬉しい。もちろん見積時間のファイル保存や印刷機能もついている。

日立ツールが焼入れ鋼への直彫り穴あけ工具を発売

日立ツール(社長=田中啓一氏)は主に一般鋼向けの超硬ノンステップボーラーシリーズWHNSB-THを中心に超硬ドリルの製造・販売をしているが、このほど金型のエジェクターピン穴、冷却水穴またその他の高硬度鋼材の穴あけの安定性向上と長寿命化を目的に開発した小径の高硬度専用刃形タイプ(φ0.1~φ2)『エポックマイクロステップボーラーH』および高剛性刃形タイプ(φ2~φ12)『超硬OHノンステップボーラーH』を発売する。
高硬度鋼の深穴あけも実現できる刃形となっている。
主な特長は以下のとおり。


(1)マイクロステップボーラーH (EMSBH)
・高硬度鋼専用切れ刃設計により安定して高硬度鋼を切削する。
・切りくずストッパーの付与により、切りくず排出を確実に行い、加工中のガイド性も向上する。

(2)超硬OHノンステップボーラーH (NSBH)
・高硬度鋼切削に適した高い剛性と切れ刃強度を確保した。
・特殊溝形状で切くずをスムーズに排出する。

【用 途】
高硬度金型のエジェクタピン穴、冷却穴、鋳抜ピン穴など、その他高硬度鋼の穴あけ。

【仕 様】
(1)マイクロステップボーラーH (EMSBH)φ0.1~φ2 首下長は、10D~30Dまでトータル36アイテム。
(2)超硬OHノンステップボーラーH (NSBH)φ2~φ12 溝長は、20mm~300mmまでトータル76アイテム

【価 格】 
(1)マイクロステップボーラーH (EMSBH) \4,032~24,045(消費税込)
(2)超硬OHノンステップボーラーH (NSBH) \16,275~69,825(消費税込)

森精機がTyler Machine Tool Co., Inc.を買収

Tyler社販売地域
Tyler社販売地域
森精機製作所(社長=森雅彦氏)は、子会社であるDMG / MORI SEIKI USAを通じ、2013年4月1日付けで販売店であるTyler Machine Tool Co., Inc.(以下Tyler社)を買収したとこのほど発表した。

Tyler社はHerb Tyler(ハーブ・タイラー)氏により1977年に創業され、その後35年以上にわたりUSAのニューイングランド(※)で森精機の工作機械の販売を行い、高い信頼を得てきたが、現社長のMike Tyler(マイク・タイラー)氏の引退により有力な後継者がいないため今回、同社を買収するに至った。これによりDMG / MORI SEIKI USAの米国東部直販会社として再編する。

製造と販売の連携がより強化され、顧客との関係をより緊密に構築することが可能となる。
なお、Tyler社の人員は新会社が引き継ぎ、これまで以上の販売・サポート、最適なソリューションのご提案を行っていくとしている。

※USA北東部のコネチカット州、メイン州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、ロードアイランド州、バーモント州の6州を合わせた地方の呼称

<新会社概要>
【新会社名】 DMG / MORI SEIKI Tyler Machine Tool
【所 在 地】 111 Ledge Rd. Seabrook NH 03874

ヤマザキマザックが新世代・強力重切削立形CNC 旋盤MEGATURN NEXUS シリーズに 1600、1600M を追加!

ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、立形CNC 旋盤 MEGATURN NEXUS(メガターン ネクサス)シリーズに新たにこのほどMEGATURN NEXUS1600、1600M を追加し、販売を開始した。

MEGATURN NEXUS1600 は、2009 年4 月に発表したMEGATURN NEXUS900 のシリーズ展開で、建設機械、航空機、エネルギー産業などの大物円筒部品を加工されているユーザーから更に大きな加工径が高能率に加工できる機械へのニーズが高まったことを背景に、今回は最大旋削外径φ1630mm、高さ900mm、最大ワーク質量5000kg、最大出力45kW、最大トルク10040N・m の高トルク重切削加工を実現した立形CNC 旋盤を開発した。さらに、ワーク端面・外周のミル加工(ドリル、エンドミル、タップ)もできる工程集約を促進するミルセンタ仕様機1600M も同時に開発している。

これらの機械はKEN OKUYAMA DESIGN との総合的なデザイン開発により、人間工学に基づき、オペレータの観点から見たデザインを実現し、操作性、保守性もアップ、また、オペレータの作業中の負荷を軽減する4 つのインテリジェント機能を搭載し、高トルク重切削を可能にした高剛性とインテリジェント機能搭載による高生産性、高いメンテナンス性を追求している。

三菱マテリアルが 「MS plus エンドミルシリーズ」を発売

三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏)はこのほど、三菱マテリアルが開発・製造する 超硬エンドミル「MS plus エンドミルシリーズ」の販売を開始した。

部品加工においては、多品種少量生産が一般的になっており、さまざまな被削材料、形状に対応できる工具がより強く求められるようになっている一方、50HRC程度までの金型材の加工現場では、従来は部品加工に使用されていたような汎用エンドミルを使用し、工具コストを抑えようとする要求が高まっている。

同社の超硬エンドミル「MS plus エンドミルシリーズ」は、ユーザーから高い評価を得ているMSTARエンドミルシリーズを改良し、特に金型用鋼として使用されることが多い高硬度鋼の加工における工具寿命および工具の寸法精度を向上させたエンドミル。一般鋼から高硬度鋼まで幅広い被削材かたさにおいて、長寿命を実現する。
主な特長は、以下のとおり。

①新PVDコーティング「Al-Ti-Cr-N系積層コーティング」を採用。炭素鋼から50HRC程度の高硬度鋼まで、幅広い被削材で優れた耐摩耗性を発揮。
②仕上げ加工に適した先端形状により金型加工において良好な仕上げ面を実現。
③ボールエンド刃と外周刃の間につなぎ目がないシームレス刃型を採用。金型の抜き勾配などボールエンド刃と外周刃の両方を使用する加工において表面粗さが従来品より向上。

・品名: “超硬エンドミル”「MS plus エンドミルシリーズ」
・型番: MP2SSB (汎用2枚刃ショート刃長ボールエンドミル、ショートシャンク);16型番
MP2SB (汎用2枚刃ショート刃長ボールエンドミル);23型番
MP2MB (汎用2枚刃ミドル刃長ボールエンドミル);21型番
MP2XLB (2枚刃ロングネックボールエンドミル);232型番

・標準価格 : 2,370~13,900円
(代表型番)
MP2SSBR0200 3,400円(税込み3,570円)
MP2SBR0200 3,400円(税込み3,570円)
MP2MBR0300 4,100円(税込み4,305円)
MP2XLBR0100N080 2,910円(税込み3,056円)

工具ナビゲーションシステム『Tung-Navi』(タング・ナビ)をリリース タンガロイ

タンガロイ(社長=上原好人氏)は、新しい工具ナビゲーションシステム『Tung-Navi』(タング・ナビ)穴あけ工具編をこのほどリリースした。
『Tung-Navi』は、要求される加工状況に応じ、最適な工具や切削条件が検索可能な最新の工具選択システム。『Tung-Navi』では、被削材や加工穴径などの情報を入力することで、その加工に最適な推奨工具、切削条件や予測されるマシンパワー、加工能率を表示する。さらに、加工物の剛性、加工面状態や、使用機械の出力特性など条件を細かく設定すると、より高度な検索を行うことも可能で、表示される結果はより詳細な内容となる。

また、『Tung-Navi』は、E-カタログ(ウェブ版電子カタログ)とも連動しているので、『Tung-Navi』で選択された工具について、写真や各部寸法などのカタログ情報も瞬時に表示される。

第一弾は、穴あけ工具編であるが、今後転削工具、旋削工具、溝入れ工具に展開し、あらゆる機械加工現場において有効な検索ツールへと発展させていく。

高い検索機能を持つ『Tung-Navi』は、加工現場の技術者のみならず、新設加工の工具選定を行う場合など、広く切削工具に携わる方々にとって、素早く、簡単に最適工具を選定できる画期的なツールである。

ケナメタルが豪・ヤタラに新工場を設立

ケナメタルがこのほどオーストラリアのブリスベン近郊のヤタラに新工場を設立した。
この新工場は、オーストラリアおよびアジア地域向けに、磨耗に対する最新のソリューションを提供する。(住所: 22 Computer Road, Yatala, Queensland, Australia 4207 電話番号: 61.7.3801.5844)

リージョナル製品マネージャのGeorge Boxsell氏は、「鉱石、鉱物、およびその他採掘された産出物に対する需要は世界的に高まり続けており、オーストラリアおよび南アジア地域は大きな役割を担うことになる。そのような中で、ケナメタルは絶好の場所にいるため、磨耗が起こるあらゆるアプリケーションに対して、生産性を高めることが可能なソリューションを提供でき、特に厳しい環境下では特にその力を発揮できます」とコメントしている。

採石業、鉱業、土木産業、重工業など、非常に過酷な作業を伴う業界においては、磨耗部品を定期的に取り替える必要があり、コスト負担が大きくなっている。Dura-Plus™などの次世代耐磨耗性合金鋼を含めケナメタルTricon製品シリーズは、効果的な対応策として頻繁に使用されている。

「これは、硬度、靱性、成形性、および溶接性を組み合わせた当社独自の合金鋼の化学的性質であり、他のどんな材種でも実現することができません。過酷な鉱業作業環境におけるショベル、掘削機、バケット、ダンプ車のトレー、シュート、ホッパー、切れ刃、およびその他の磨耗部品は、この新しい技術にまさにぴったりです」(Boxsell氏)

Dura-Plus™の化学的性質と処理により、従来の耐磨耗性材種に見られる『中心部の軟化』をなくし、プレート全体が非常に硬くなっている。硫黄含量が非常に低く微粒子構造であることから、高い耐衝撃性を実現し、現場の条件下でも優れた溶接性を提供できるとしている。

3軸ツールパスを自動で固定5軸に変換する WorkNC Auto3+2モジュールを発表 セスクワ

セスクワ(東京都港区)は、WorkNCのモジュール『 Auto3+2 』の販売を5月1日に開始する。WorkNCは、「操作が簡単で、短期間・低コストでのCAM業務立ち上げ可能」なシステムで、「工具干渉がない確実な経路計算により、安定したツールパス作成が可能なこと」、「加工データベースの共有で誰でもベテランの加工ノウハウを簡単に再現可能なこと」が特長である。今回、リリースした『WorkNC Auto3+2』は、3軸ツールパスで工具突き出し長さが長くなる 部分に対して、加工方向を指定しただけで、「ホルダー形状」・「工具突き出し長さ」を認識した”固定5軸ツールパス”に自動分割する。さらに、各種構成に対応したWorkNCのマシンシミュレーションを実施することでより安全な固定5軸加工を行うことが可能である。 『WorkNC Auto3+2』は、同時5軸加工までは必要ないが、加工効率をあげるために固定5軸を使用したいという方ユーザーに有効なモジュールで、現有設備の有効活用も可能になる。