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天田財団 「2020年度 研究開発助成・国際交流助成」を募集
天田財団(理事長=末岡愼弘氏)は、金属などの塑性加工およびレーザプロセッシングに関する「2020年度研究開発助成・国際交流助成」の募集を開始している。助成総数は90件以上、助成総額は2億4,000万円の予定。応募の締め切りは7月31日(金)。
今回募集する助成の対象分野は、金属などの塑性を利用した加工(塑性加工)および高密度エネルギー下での諸特性を利用した加工(レーザ加工)に必要な技術の研究開発とその関連技術に対する調査・研究、ならびにそれらの普及啓発に対する国際交流。なお、国際交流助成については、今回の助成決定分が総額に達しなかった場合、後期日程(10月予定)で追加募集を行う。
近年、加工製品の高強度化や軽量化への対応として、被加工材のマルチマテリアル化が進ん でいる。そのため、同財団は、金属だけでなく、その代用が可能なプラスチック、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)、セラミックス、複合材料なども対象としている。また、製造業において、スマートファクトリーの実現に欠かせない loT、AI、CPS (Cyber-physical system)など、塑性・レーザ加工に間接的に影響を及ぼす技術に対しても助成の対象としている。助成を希望する者は、下記の同財団ウェブサイトに研究者登録後、各助成プログラムを選択して進んでいくこと。
↓研究者登録はこちら↓
https://www.amada-f.or.jp/
助成概要


〈お知らせ〉
2020年度前期「工場板金」技能検定に係る「受検手数料の助成」を4月から募集していたが、厚生労働省からの技能検定中止の発表を受け、現在受け付けを中止している。再開については、同財団ウェブサイト(https://www.amada-f.or.jp/)で確認すること。
オーエスジーが7月1日よりオンライン展示会「OSG Web Showroom」をオープン!
オーエスジーが7月11日よりオンライン展示会「OSG Web Showroom」をオープンさせた。
現在、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、展示会に限らず、対面型セミナーや地区講習会なども軒並み中止せざるを得ない状況となっており、加工に携わる方々の〝新技術情報〟を獲得する場も困難であることを受け企画したもので、〝まるでブースに展示された製品を眺めるように〟Web上でカタログや動画といった製品情報にアクセスできることが特長。
また、「OSG Web Showroom」に訪れた来場者とのコミュニケーションをとることができるチャット機能を用意しいるほか、ZOOMを利用した無料オンラインセミナーも開催する。
〈↓詳細情報はこちらの記事へ↓〉
https://seizougenba.com/node/12353
■「OSGWeb Showroom」 経由のWebセミナー開催スケジュール(予定)
●7月8日(水)
「OSG Web Showroomセミナー:新製品のご紹介」
●7月15日(水)
「OSG Web Showroomセミナー:最新の金型加工のご提案」
●7月22日(水)
「OSG Web Showroomセミナー:高硬度鋼用底刃付きスレッドミルAT-2のご紹介」
●7月29日(水)
「OSG Web Showroomセミナー:AAA(A-TAP、A-DRILL、A-END MILL)のご紹介」
タンガロイ 直角肩削りカッタ「DoForce-Tri」(ドゥ・フォース・トライ)R2.0インサート拡充
タンガロイがこのほど、経済的かつ高精度加工が可能6コーナ直角肩削りカッタ「DoForce-Tri」(ドゥ・フォース・トライ)にR2.0インサートを拡充し、このほど発売を開始した。
同シリーズは、特長的な曲線切れ刃を採用したことで、従来相当品に対し良好な切れ味を実現し好評を博している。自動車業界を中心として要求は大きかったコーナR2.0を拡充することで、広い領域をカバーできる汎用性の高い工具を実現した。大きなコーナRによって耐欠損性が求められる加工にも対応し、加工用途に合わせて能率最大化が可能。
主な特長
●コーナR2.0に対応
●大Rで高い耐欠損性を発揮
主な形番と標準価格(税抜価格)
■ボディ
・TNMU1207R20PER-MJ AH120 :1,760円
・TNMU1207R20PER-MJ AH3135 :1,760円
・TNMU1207R20PER-MJ T1215 :1,940円
全アイテム:インサート 3形番
イスカルジャパン安城営業所が移転
イスカルジャパン安城営業所が移転する。
新事務所での営業開始日は2020年7月15日(水)から。
〈安城営業所(移転先)〉
〒446-0058
愛知県安城市三河安城南町1-15-8 サンテラス三河安城901
TEL 0566-71-3471 FAX 0566-71-3472 (共に変更なし)
デジタル版「ハノーバーメッセ Digital Days 」 7月14日~15日に初開催へ!
世界最大級の産業見本市でインダストー4.0を打ち出した「ハノーバーメッセ」の主催者であるドイツメッセは、7月14日(火)~15日(水)の2日間、初のデジタルイベント「ハノーバーメッセDigital Days」を開催する。参加は無料となっており、工業、エネルギー、ロジスティックス業界がアフターコロナの時代を含め、今後どう展開していくのかを示すイベントとなる。
↓イベントURL↓
https://www.hannovermesse.de/en/news/digital-days/hannover-messe-digita…
「ハノーバーメッセDigital Days」では、ハノーバーメッセに関わる世界中のコミュニティーをオンライン上で再現する。ビジネス、科学、政治の観点での基調講演やパネルディスカッション、ライブチャット、ネットワーキング、イノベーションのプレゼンテーションなどで構成されており、「インダストリー4.0」、「人口知能(AI)」、「スマートエネルギー」、「ロジスティックス4.0」について議論する。加えて、どうすれば「インダストリアルトランスフォーメーション」が成功するのか、コロナ禍から産業がどう回復していくのか、という議論も行われる予定。また、デジタルでは初めて行われる「Hermes Award」も見所の一つ。
参加者は、下記の「ハノーバーメッセDigital Days」リンクより登録すること(無料・英語)。
↓ハノーバーメッセDigital Days↓
https://www.hannovermesse.de/en/news/digital-days/hannover-messe-digita…
コマツ 初のグリーンボンドの発行を決定
コマツは、このほど国内市場において公募形式によるグリーンボンド(無担保普通社債)を発行する。グリーンボンドとは環境課題の解決に貢献する事業の資金を調達する債券であり、今回の発行はコマツとして初めてのグリーンボンド発行となる。
今回のグリーンボンド発行により調達する資金は、建設機械が稼働中のCO2排出削減に貢献するハイブリッド油圧ショベルや電動化建機などの商品、KOMTRAXなどを活用した低燃費運転を支援するサービス、ICT建機を中心としたスマートコンストラクションなどのソリューションの研究開発およびそれらの提供・普及等に活用するとともに、生産現場の CO2排出削減や再生可能エネルギー使用比率向上に貢献する設備投資等に充当する。
コマツは2022年3月期をゴールとする3カ年の中期経営計画「DANTOTSU Value-FORWARD Together for Sustainable Growth」において、収益向上とESGの課題解決の好循環による持続的成長を目指す。中期経営計画では、ESGの経営目標として、2030年までにCO2排出を50%削減(2010年比)、再生可能エネルギー使用率50%を掲げ、気候変動に対応した環境負荷低減や安全に配慮した高品質・高能率な商品・サービス・ソリューションの提供に取り組んでおり、今回のグリーンボンド発行により、脱炭素社会の実現に向けたこれらの取り組みを更に加速させる方針。
2020年5月分工作機械受注総額は512.4億円 日工会
2020年5月分工作機械受注総額は、512.4億円(前月比△8.7% 前年同月比△52.8%)となった。受注総額は、2009年11月(473.5億円)以来、10年6カ月ぶりの550億円割れ。国内外で新型コロナウイルス感染症拡大の影響が継続。
内需は181.9億円(前月比△14.0% 前年同月比△57.4%)で2010年3月(192.9億円)以来、10年2カ月ぶりの200億円割れ。感染拡大の影響が継続し、全業種で前月比減少。
外需は330.5億円(前月比△5.6% 前年同月比△49.8%)で、2009年11月(320.5億)で2カ月連続の350億円割れ。5月の350億円割れは2009年(152.4億円)以来11年ぶり。欧米を中心に感染拡大により減少。中国は前月比増加。
世界的に新型コロナウイルス感染拡大の影響が本格化し、受注を下押し。今後も国内外で影響が懸念されるが、経済活動レベルの回復に伴う今後の動向を注視。
5月分内需
181.9億円(前月比△14.0% 前年同月比△57.4%)。
・2010年3月(192.9億円)以来、10年2カ月ぶりの200億円割れ。
・前月比2カ月連続減少。前年同月比18カ月連続減少。
・感染拡大による非常事態宣言下で国内需要や営業活動が停滞。

(出所:日本工作機械工業会)
5月分外需
330.5億円(前月比△5.6% 前年同月比△49.8%)
・2カ月連続の350億円割れ。5月の350億円割れは、2009年(152.4億円)以来11年ぶり。
・前月比5カ月連続減少。前年同月比20カ月連続減少。
・中国は持ち直しの気配も、感染拡大の影響により、欧州・北米を中心に減少傾向続く。

(出所:日本工作機械工業会)
不二越 人気のアクアREVOシリーズに「アクアREVOミル2枚刃・4枚刃2.5Dシャープコーナ(Sタイプ)」を追加
不二越は、昨年末にアクアREVOシリーズの第三弾として、“材料”、“形状”、“コーティング”を全て一新し、エンドミル加工に求められる機能を飛躍的に向上した高性能汎用超硬エンドミル「アクアREVOミル」を発売し、好評を博しているが、今回さらにエンドミル加工において精密仕上げ加工のニーズに対応するために「アクアREVOミル2枚刃・4枚刃2.5Dシャープコーナ(Sタイプ)」をシリーズに追加した。
アクアREVOミルシリーズは、硬さと靭性を高い次元で両立したエンドミル専用の超硬素材を新開発したもので、形状は基準ねじれ角30度の不等分割・不等リードを採用している。これにより、切削抵抗を低減、加工面に影響するびびり振動を抑制し、安定した高能率加工を実現した。また、新コーティングの〝REVO-Mコート〟は、耐摩耗性、耐熱性だけでなく、耐熱衝撃性にも優れ、ウェット加工でも高性能を発揮し、一般鋼からステンレス鋼、高硬度材まで幅広い被削材への対応が可能である。
■特長
(1)刃先コーナの切れ味を重視した形状で、側面や溝加工での隅部の残りを除去し、直角に仕上げる。
(2)コーナ摩耗の進行を抑え切れ刃を維持することで、長寿命で安定した加工を実現した。
■寸法範囲・価格
●2 枚刃 2.5D S タイプ(シャープコーナ)
寸法範囲: φ1.0~φ20.0 全20寸法
参考寸法: 代表寸法 φ6.0 全長50.0mm 3,350円/本(税抜)
●4 枚刃 2.5D S タイプ(シャープコーナ)
寸法範囲: φ1.0~φ20.0 全20寸法
参考寸法: 代表寸法 φ6.0 全長50.0mm 4,220円/本(税抜)
DMG森精機 奈良商品開発センタを新設
DMG森精機は、このほど、奈良県のJR奈良駅前に奈良商品開発センタを新設すると発表した。DMG森精機創業の地である奈良に、新たにデジタル・トランスフォーメーション(DX)構築と先進技術のための開発拠点として、2022年春の開設を予定している。
奈良商品開発センタは、DMG MORIグループ最大の最先端研究開発センタとなる。5Gを使ったデジタル通信技術、AI、クラウドコンピューティング、デジタルツインなどのテクノロジーを用いたデジタル化およびコネクティビティを含むDX構築を行う。さらに、工作機械の要素技術、次世代複合加工機、Additive Manufacturing機、自動化システム、ビジョンカメラを使った非接触計測システム、次世代の切りくず・クーラント・ミスト処理装置などの工作機械および周辺装置とそれらに搭載される制御ソフトウェア他、最先端のイノベーティブな開発実験を行う。
また、オフィスフロアの他に、1階、2階には機械、要素技術開発の実験センタ、6階には300席のカンファレンスセンタ、レストラン、カフェを配置する。京都・大阪・奈良の学生インターンシップの受け入れに加えて、電気、通信、エレクトロニクス、組込ソフト、コネクティビティ、ロボティクス、センサー分野からの経験者採用や同分野の技術者との交流を推進する拠点となる。
建物のデザインは建築家の隈 研吾氏に委託した。 また、メインエントランスはDMG森精機の先進の金属加工技術により、有機的な木目柄に切削されたアルミ材を用い、ヒューマンスケールで温かみのあるオフィスで、古都奈良と調和する建築をコンセプトとしている。
<概要>
名 称 : 奈良商品開発センタ (Nara Product Development Center)
所 在 地 : 奈良県奈良市三条本町1002番 (JR奈良駅 徒歩1分)
開 所 : 2022年春 (予定)
敷地面積 : 3,624.65㎡
建 物 : 6階建て (1階 機械開発、2階 要素技術開発、3-5階 オフィスフロア、6階 カンファレンスセンタ、レストラン、カフェ)
従 業 員 : 約300名
タンガロイ 「FINE BEAM」インサート拡充
タンガロイがこのほど、ダイレクトマウント深穴加工工具「FINE BEAM(ファインビーム)」のインサートを拡充し、販売を開始した。
この商品は高精度なインサートとガイドパッドを適用することで、深穴加工において高い加工穴精度と生産性を実現する工具。今回は汎用性の高いAH725グレードにコーナーR0.8仕様インサートを拡充した。コーナーR0.8を採用することにより、コーナー部の欠損を抑制し安定した工具寿命を実現する。さらに、AH725グレードには優れた耐摩耗性コーティングが適応されているため、あらゆる被削材に対応することが可能で、より高精度かつ高能率な加工が実現できる。
■主な特長
●大きなコーナーRが切れ刃のマイクロチッピングを抑制し、抜群の耐欠損性を発揮
●AH725グレードで、高い汎用性と安定した工具寿命を実現
●高精度かつ高能率な深穴加工が可能
■主な形番と標準価格
●インサート
・FBH060308R-G-P AH725:2,750円
・FBH080408R-G-P AH725:2,860円
・FBH090408R-G-P AH725:2,970円
・FBH110408R-G-P AH725:3,100円
・FBH130408R-G-P AH725:3,560円
全アイテム:5形番(いずれも税抜価格)
