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「メカトロテックジャパン(MECT)2019セミナー」 ~トヨタ、日産、ボーイングらが講演 、予約受け付け開始!~
ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏)は、主催する国内最大級の工作機械見本市メカトロテックジャパン 2019 (通称:MECT2019)で、実施するセミナーの聴講予約 受け付けをこのほど開始した。 トヨタ自動車 三好・明知工場長の岡田政道氏や日産自動車常務執行役員の村田和彦氏 、ボーイングリサーチ&テクノロジージャパンディレクターの根岸英一氏など各分野に精通した6人の講師が「自動車」「航空機」「ロボット」をテーマに、ものづくりの現状とこれからについて講演する。 今年10 月に名古屋市で開催される MECT2019は 2年に一度東京で開催される日本国際工作機械見本市(JIMTOF )に次ぐ国内で2番目の規模の工作機械・技術 の専門見本市。今回は過去最多 となる 478 社・団体が出展する予定。 各セミナーとも定員は400 人。申し込みは公式 ウェブ サイトから。事前登録制で申し込みは先着順となる。
セミナー概要
■10月 23 日(水) テーマ「自動車」 新時代のクルマづくり ・講演①: 13:00 14:00 「変革期を乗り切る取り組み」 トヨタ自動車 パワートレーンカンパニー ユニット系工場担当 三好・明知工場長 岡田政道氏 ・講演②: 14:20 15:20 「日産自動車パワートレイン生産技術開発の取り組み 」 日産自動車 アライアンス グローバル VP 常務執行役員 パワートレイン生産技術開発本部 本部長 村田和彦氏■10月 24 日(木) テーマ「航空機」 航空 機製造の最新トレンド ・講演①: 13:00 14:00 「ボーイングと日本のパートナーシップ、航空機産業を取り巻くビジネス環境と最新動向」 ボーイング リサーチ&テクノロジー ジャパン ディレクター 根岸英一氏 ・講演②: 14:20 15:20 「先進ものづくりシステム連携研究センター最新の取り組みと航空機用材料の加工における一工夫」 東京大学 生産技術研究所 教授 先進ものづくりシステム連携研究センター センター長 臼杵年氏■10 月 25 日(金) テーマ「ロボット」 広がるロボットの 可能性 ・講演①: 13:00 14:00 「Our Mission in Japan :ロボットの可能性を広げるユニークな活動および導入事例 」 ABB ロボティクス&ディスクリート・オートメーション 事業本部 事業本部長 中島秀一郎氏 ・講演②:14:20~15:20 「2019 年のFA・ロボットシステムインテグレータ協会の取り組みとロボット社会実装」 FA・ロボットシステムインテグレータ協会 会長 久保田和雄 氏 ◇開催場所:交流センター3階会議ホール ◇開催時間:10月23日(水)~25日(金)①13:00~14:00 ②14:20~15:20 ◇聴講料金:無料 ※MECT 会場への入場料1,000 円は別途必要です ◇申し込み方法:公式ウェブサイト(mect-japan.com)セミナーページから受け付け ◇定員:各セミナーとも400 人(先着順)
タンガロイが倣い加工用カッタ「DoTwistBall」(ドゥー・ツイスト・ボール)ボディ拡充
タンガロイ(社長=木下 聡氏)が、倣い加工用カッタ「DoTwistBall」(ドゥー・ツイスト・ボール)を拡充し、このほど販売を開始した。
同製品は信頼性を大幅に向上した倣い加工用カッタ。インサートをねじれ形状とすることで、インサートとボディとの接触面を広く確保して、高負荷の加工に対応できる(ツイストクランプシステム)が特長だ。また、インサートの断面積が大きいため、亀裂によるインサートの破断を抑制する。インサートはラジアスタイプ(R4、R5、R6)、および高送りタイプの2種類をボディに取り付けることが可能で、金型のような形状加工に効果を発揮する。
今回、好評の04サイズに関し、要望が多いボアタイプ3種類(工具径φ42、φ52、φ63)を拡充。ラインナップを拡張した「DoTwistBall」は、倣い加工における生産性向上に貢献する。
主な特長は以下の通り。
(1)ツイストクランプシステムでクランプ剛性を大幅に向上し、優れた安定性。
(2)ラジアスタイプ、高送りタイプの2種類のインサートをボディに取り付けることが可能。
主な型番・標準価格
*カッタボディ(税抜価格)
・TXLN04M042B16.0R06:85,200円
・TXLN04M063B22.0R07:98,800円
優良工場表彰制度「2019年度(第9回)GOOD FACTORY賞」決定 ~中国、インドネシア、日本の3ヵ国から7工場を表彰~
日本能率協会(JMA、会長=中村正己氏)は、このほど日本およびアジア地域に進出している製造業の生産性や品質の向上、改善活動に成果をあげた工場を表彰する「GOODFACTORY賞」を2011年に創設し、優秀事例を紹介する活動を行っているが、このほど第9回の受賞企業として、オムロン、オリンパス、花王、コニカミノルタ、ダイキン工業、デンソー、東レの7社・7工場を決定したと発表した。「GOOD FACTORY賞」は、アジア地域で工場の生産性向上、品質向上など体質革新活動に取り組まれている事例に着目し、そのプロセスや成功要因、現場の知恵、働く方々の意識改革、社会的貢献などの内容を日本製造業の範として顕彰するもの。優良工場の事例を産業界に広く紹介することで、製造業の体質強化と発展に寄与することを目的としている。GOOD FACTORY賞審査委員会(委員長=東京工業大学工学院経営工学系教授伊藤謙治氏)の書類審査・現地審査を経て、以下の企業に決定した。

リンクスがIIoT(Industrial IoT)国内・海外の最新事例を紹介
自動車、製薬、食品・飲料などのトップメーカーの現場における事例をを紹介し、現場の担当者ならではのIoT活用法や実際にIoT化した場合に実現できることなどについてトヨタ自動車、日本マイクロソフト、オムロン等の各社IIoT担当者から最新事例や業界動向を紹介した。
リンクスの村上社長は、「industrial IoTが今後盛んになってくる。この市場は新しい市場だが、2012年から取り組み始め、ようやく現在成果になってきた。」とし、同社が日本国内で展開しているIIoTソフトウェアプラットフォーム「zenon」およびソフトウェアPLC「CODESYS」の展示を行った。
「日本が新しいイノベーションに挑戦しようとすると、どうしても遅れる傾向がある。われわれは、日本のものづくり製品を世界のトップラインに置いておきたいと思っている。そのためにも、要素技術が出遅れてしまわないよう、新しい商品を世界で常に探し求めている。」とした。
MTTRFが年次総会開催
総会ではMTTRF理事長を務めるカリフォルニア大学デービス校及びバークレー校教授 山崎和雄氏によるオープニングスピーチや、森社長による「自動化のフロントランナー」の講演に続き、今後の工作機械の開発や加工技術に大きな影響を与える最先端の研究成果が発表された。
同社では、今後もMTTRFが、工作機械に関する革新的技術の研究開発を行う大学及び公的研究機関に対して工作機械を貸し出すことができるよう、MTTRFに工作機械を寄贈する研究助成活動を世界的な規模で進めていくとしている。
■MTTRF(Machine Tool Technologies Research Foundation:財団法人工作機械技術研究財団)
2002年10月にDMG森精機(当時:森精機製作所)が基本財源を拠出して設立した米国政府公認の非営利財団法人。理事長はカリフォルニア大学デービス校及びバークレー校の山崎和雄教授、理事はDMG森精機 森社長が務めている。
MTTRF 年次総会 発表内容
1.ハイスループットフェムト秒レーザによる先端加工
(Amplitude社 Mottay氏)
2.中空コアフォトニッククリスタルファイバ:高速レーザマイクロ加工を可能にする変革技術
(GLOPhotonics社 Benabid氏)
3.MTTRFの工作機械貸与制度を利用したウィスコンシン大学マディソン校における研究と教育
(ウィスコンシン大学マディソン校 Pfefferkorn教授)
4.工具系の弾性変形に起因する加工誤差の予想結果に基づく加工誤差補正エンドミル加工における工具欠損を切削力推定により検知する知的モニタリングシステム
(神戸大学 白瀬教授)
5.VEDAメソッドを用いたマルチ検知ヘッドを装着した超高精度角度エンコーダシステム
(マグネスケール株式会社 代表取締役社長 藤森、石井)
6.CAMシステムによる5軸マシニングセンタのS字加工試験
(大阪工業大学 井原教授)
7.ツールパスの適応制御による薄肉部品のミーリング加工
(フィレンツェ大学 Campatelli教授)
8.低高周波数加工による研削加工とマイクロフォーミングセンサー内蔵ツーリングシステムによる適応制御加工
(ウィーン工科大大学 Bleicher教授)
9.産業用送り駆動機構の反復学習制御および非線形制御
(豊橋技術科学大学 内山教授)
10.指向性エネルギー堆積法の造形工程における粉末フロー制御のための動的粉末供給システムの設計と評価
(カリフォルニア大学デービス校 曽雌准教授)
11.先端ダイヤモンド材料
(住友電気工業株式会社 小林氏)
12.MTTRFの工作機械貸与制度を利用したダブリン大学における研究と教育の概要と報告超音波研削加工によるバイオセラミックス材料の加工表面性状制御
(ダブリン大学 Byrne教授)
13.インボリュート外歯車・内歯車の加工における課題
(ノース・カロライナ大学 Goch教授)
14.潤滑面の摩擦係数インプロセス計測と工作機械の熱変位シミュレーション
(チューリッヒ大学 Wegner教授)
15.ターンミルレーザセンタを用いたレーザー焼き入れによる表面層の硬化作用
(ルーヴァン・カトリック大学 Lauwers教授)
16.高圧クーラントを用いた難削材の旋削DLCコーティングとダイヤモンドコーティングエンドミルを用いたCFRPの高品質・高効率加工
(金沢大学 細川教授)
日東工器がエアコン、冷蔵庫の製造ラインや真空配管に最適な「SP-VカプラTypeA」を発売
日東工器(社長=小形明誠氏)が、このほど迅速流体継手「SP-VカプラTypeA」を発売した。同社では、経済発展の環境変化とともに、業務用・家庭用。自動車用のエアコン、冷蔵庫、冷凍機などが世界各地で普及し、これらの機器内に組み込まれる配管や圧縮機に対して、漏れ検査、真空引き、冷媒の充填が必要となることを受け、今回、開発・発売に至った。
この製品は、約60年前より販売している「SP-Vカプラ」の後継機種となる。ソケット・プラグともに自動開閉バルブを備え、真空度1.3×10-¹Paまでの真空保持が可能などの基本性能を受け継いでいる。従来品と比較して流量が141%向上し(1/4サイズの場合)、気密試験や充填作業の効率化に貢献する。また地球温暖化に関して機密性が求められている冷媒に対して、自動開閉バルブの構造やパッキン形状を改良し、気密性能の向上を図っている。エアコンや冷蔵庫の製造の効率化や今後の技術の発展とともに必要となる真空性能や機密性が求められる配管に幅広く使用されることを想定している。
流体の性質に合わせた3種類のシール材質と2種類の本体材質を用意。サイズは、1/4、3/8、1/2、3/4の4タイプを揃えた(ステンレス鋼製の1/2、3/4サイズは受注生産となる)。標準価格はソケット・プラグ一式で4,960円(税別)から。
DMG森精機 第2四半期決算 長時間無人化運転の実現へ
同社の第2四半期における業績は、売上収益2,386億46百万円、営業利益200億22百万円、税引前四半期利益170億30百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益106億73百万円となった。
工作機械関連の受注金額は、2,234億円で前年同期比22%減となった。日本工作機械工業会の受注額は29%減で、業界平均より減少幅は軽微にとどまった。5軸加工機、複合加工機など工程集約機、テクノロジーサイクル、DMQP、自動化システムなど顧客への価値提案の向上により、1台当たりの受注単価は前年度に比べ5%上昇した。また、補修部品および機械復旧サービスの強化にも取り組み、この事業での受注は前年同期比11%増と貢献した。機械受注は、全地域とも調整局面に入り、受注全体の15%占める日本が前年同期比41%減、19%を占める米州が37%減、16%を占める中国を含むアジアが29%減、50%を占めるロシア、トルコを含むEMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)が20%減となった。
産業別では、引続き航空機部品、医療関連向けは堅調に推移するも、自動車関連、一般機械、SMEs(Small Medium Enterprises)、建設機械向けが調整局面を迎えている。半導体装置関連向けは昨年半ば以降低迷を続けている。このような環境のもとで同社は、9月にドイツで開催されるEMOを最大限活かし受注拡大に努めるという。
同社の事業戦略としては、5軸加工機・複合加工機の活用と自動化システムの導入による顧客の工程集約を促進し、効率的な管理を可能にするデジタルサービスを強化している。自動化システムを拡充させ、オペレータとの接触を防ぐレーザセンサを搭載し、非接触給電で24時間連続稼働が可能な自律型ロボットAGVを新開発した。また、カメラ画像をもとに切屑の場所と堆積量をAIが推論し、クーランドの吐出角度を自動調整する技術も開発。このAIを活用した自動洗浄ソリューションで、従来頻繁に機内清掃を行っていたオペレータの負担が軽減され、長時間の無人化運転を可能とした。
新製品開発では、ターニングセンタNLX6000/1000、立型マシニングセンタDMP70、アディティブマニュファクチュアリング機LASERTEC 12 SLMを開発し、伊賀イノベーションデーにて国内初出展。大型部品を安定して加工できるNLX6000/1000は、ベルトレス駆動のモータ一体型大径主軸やその主軸と完璧に同期する回転工具主軸が特徴で、建機、エネルギープラント業界で満足のいく新製品だという。DMP70では全軸に搭載したスケールフィードバックと高い剛性、冷却機能により、5µmという高い位置決め精度を実現した。また、LASERTEC 12 SLMには、全機械設定とプロセスパラメータが調整可能なオープンシステムを採用し、材料粉末の合金の構成要素と粒度分布を入力するだけで最適パラメータが自動算出されるINTECH社のソフトウエアOPTOMET搭載することが可能。そのほか、アディティブマニュファクチュアリングの発展とともに注目を集めているトポロジー最適化技術を活用し、切削能力は据え置きながらも大幅な剛性向上と軽量化を達成した工作機械を製作した。
一方で、同社は働き方改革にも注力し、勤務時間の上限を12時間、退社から次の勤務開始まで12時間あけるインターバル制度を導入した。あわせて初任給の大幅な引き上げ(大卒の初任給が前年の218,400円から250,000円)を実施。これらの取組みは業務効率と生産性の向上に効果が表れ、引続き“よく遊び、よく学び、よく働く”をモットーに、あらゆる分野で優秀な人材を確保し、より安心して長く働き続けられる体制を整えていく。
また、イメージ戦略として、海洋冒険家の白石康次郎氏を迎え入れDMG MORI SAILING TEAMを発足し、単独・無寄港・無補給の世界一周ヨットレースVendee Globe 2020への参戦を目指している。現在建設中の新艇「DMG MORI Global One」号には、同社の最新鋭の同時5軸加工機ならびに複合加工機で加工した部品が搭載されている。同社は、顧客に最先端の工作機械とソリューションを届けるとともに「DMG MORI SAILING TEAM」の活動を通じて、グローバルな製造業の発展に貢献していくという。
ゼネテックが5軸・複合加工の活用・高効率化をサポートする「Mastercam 2020」を発売
2019年7月分工作機械受注総額は1012.8億円 日工会
日本工作機械工業会がこのほどまとめた2019年7月分の受注実績は以下の通り。
2019年7月分工作機械受注総額は、1012.8億円(前月比+2.4% 前年同月比△33.0%)となった。7月は内需で前月比増加し、2カ月ぶりの1,000億円超。国内外とも受注環境に大きな変化はなく、様子見感が続く。
内需は411.7億円(前月比+9.2% 前年同月比△38.9%)で、一部まとまった受注が見られたほか、ものづくり補助金採択後の動きもあり、2カ月ぶりの400億円超。
外需は601.1億円(前月比△1.8% 前年同月比△28.2%)で、欧州や北米、中国は前月比増加も、インド等「その他のアジア」で減少し、外需総額は前月比2カ月連続減少。4カ月連続の6000億円台。
米中貿易摩擦により、内外需とも設備投資に対し慎重姿勢が継続。今後も通商問題や、中国経済の回復動向を注視。
7月分内需
411.7億円(前月比+9.2% 前年同月比△38.9%)。
・2カ月ぶりの400億円超。
・前月比4カ月ぶり増加。前年同月比8カ月連続減少。
・補助金採択後の動き等で増加するも受注環境は弱含み。

(出所:日本工作機械工業会)
7月分外需
601.1億円(前月比△1.8% 前年同月比△28.2%)
・2カ月連続の650億円割れ。本年最低額。
・前月比2カ月連続減少。前年同月比10カ月連続減少。
・インドを中心に「その他アジア」で前月比減少。その他の地域は概ね前月比増加。

(出所:日本工作機械工業会)
DMG森精機が「グローバルパーツセンタ開所式」ならびに「伊賀イノベーションデー」を開く
DMG森精機(社長=森 雅彦氏)が、7月9日(火)から13日(土)の5日間、同社伊賀事業所で「伊賀イノベーションデー2019」を開催し、多数の来場者で賑わった。初日となった9日は、奈良事業所から移転・拡張したグローバルパーツセンタ開所式を行った。
グローバルパーツセンタは効率的な作業を実現!
この建物は、1970年に先代である森社長の父が初めて伊賀で造った建物。稼働開始に先立ちあいさつをした森社長は、「自分自身も小学校3年生のときに、まだ名阪国道はここに出来ていなかったので、ディーゼルカーで2時間ほどかけてここに来たことがある。父は他に自慢する人もいなかったようで、子供に向かって、この工場すごいだろ、と自慢した思い出がある。こんなに綺麗になったので、おそらく先代社長も喜んでいるでしょう。」と、感慨深い様子を見せた。
同社では、全世界の顧客に向けた24時間以内のパーツ発想率(2019年3月時点で95%)をさらに高めるとしている。
■グローバルパーツセンタ 概要
場 所:DMG森精機 伊賀事業所内
床面積:12,810㎡
内 容:バケット自動倉庫9基、大型長尺自動倉庫1基、小型長尺自動倉庫604棚、小物保管用中量ラック、パレット自動倉庫4基、ケースコンベアライン1式、移動ラック
伊賀イノベーションデー2019は、「5軸化・デジタル化・自動化」がテーマ
今回の伊賀イノベーションデー2019は、「5軸化・デジタル化・自動化」がテーマ。大型5軸マシニングセンタ2大、日本初出展となる3機種を含めた計36大を展示してデモ化工を実施した。さらに同社創立70周年を記念して全国70社の顧客とともに5軸加工機の普及を目的に発足した「5軸加工研究会」の展示スペースや次世代の通信規格5Gの体験コーナーを含めた多彩な催しで来場者を楽しませた。
イノベーションデー2019の開幕にあたってテクニカルプレス会見が行われ、森社長が自らプレゼンを行った。
森社長は、「デジタル化は特に20代~30代のオペレータにとって重要な要素。現在、デジタル化に多雨するバリアが低くなっている。プランニングから設計、製造準備、生産、モニタリング、品質管理、デジタル化して、一気通貫のデジタル化を提案している。」とした。
生産改革を加速させるのが狙い! 最新技術に釘付け!
同社によると、トポロジー最適化は、構造にかかる荷重に対して必要な箇所を残し、最適な構造形状を導く技術。最近では積層造形の発展で注目を集めている技術だ。同社では、最新技術を工作機械に活用し、「CMX600V」をもとに、切削能力は据え置きながら、CMX600V比で動剛性250%、静剛性120%、100kg以上の軽量化を達成した。イノベーションデー2019の会期中は展示のみならずデモ加工を実施し、大きな注目を浴びた。
さて、切りくずが溜まると機械の突発停止や加工不良につながるため、従来はオペレータが掃除をしていたが、マシン内部に設置したカメラの画像をもとに、切りくずの堆積している場所と堆積量をAIが推論し、マシン構造を加味して洗浄経路を自動計算するというものがあった。結果に基づき角度が自由に変えられる駆動ノズルがクーラントを吐出して切りくずを除去するというのだから、面倒臭い清掃作業に嫌気がさしていたオペレータの負担を軽減してくれるありがたい技術だ。長時間の無人運転も実現するので現場の作業能率がアップし、経済効果を高めるとして期待大である。
