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11月分超硬工具主要統計
超硬工具協会がまとめた11月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】432トン(前年比87.1)。【超硬工具生産額】切削工具170億1300万円(前年比92.4)、耐摩工具31億2000万円(同94.3)、鉱山土木工具6億3700万円(同112.9)、その他工具4億4100万円(同89.8)、焼結体・工具16億2900万円(同108.7)、合計228億4000万円(同94.1)。【輸出入】輸出65億8200万円(前年比100.6)、輸入39億600万円(同120.3)。【超硬工具出荷額】切削工具166億9700万円(前年比91.1)、耐摩工具30億5000万円(同95.0)、鉱山土木工具6億9800万円(同109.6)、その他工具3億6300万円(同100.6)、焼結体・工具16億8600万円(同97.3)、合計224億9400万円(同92.7)。【刃先交換チップ】生産2494万7000個(前年比93.7)、出荷2269万6000個(同85.3)。
OKKが2月に各地域でプライベートショーを開催
大阪機工(社長=井関博文氏)が、「匠の技」をテーマに東日本、西日本・中部地区それぞれの地域でプライベートショーを開催する。人気の「VM/R」シリーズをはじめ、JIMTOFで好評を博したマシン群も勢揃い。今回も協賛メーカーが多数出展し、特別販売企画を実施するなど、嬉しい内容が盛りだくさんとなっている。展示内容は以下のとおり。
●東日本 2月15日(金)~16日(土) 東京テクニカルセンター
・VM/R Sreies―――重切削実演加工
・VB53―――微細加工デモ
・VC51―――タイ工場 生産機加工実演
・GC53R―――GC 加工デモ
・HM400/ 40―――タッチセンサーの有効活用方法紹介
・VC-X350―――A5 system デモ
●西日本・中部 2月22日(金)~23日(度)猪名川製造所展示室
・VM43R―――Cut tuner
・VM53R―――SUS 実演加工
・VM76R―――S50C 実演加工
・VC51―――鉄 実演加工
・VB53―――DBB(真円度測定)
・VC-X350―――5軸加工支援機能
・HM500S/50―――JIMTOF 展示デモ
・VM600GC―――GC 修正加工システムデモ
*この件について関連詳細記事はコチラをクリック↓↓↓
http://seizougenba.com/node/2347
オペレーティングシステムMAPPS IVが新加工技術Profit Millingに対応 森精機
森精機製作所の製品に搭載しているオペレーティングシステム「MAPPS Ⅳ」は、DP Technology社によって開発された新技術「Profit Milling」に対応している。
「Profit Milling」はCAMソフトウェア「ESPRIT®」に新しく追加された荒加工用の新技術である。従来、ポケット加工や溝加工において、その形状が複雑な場合、プログラミングや加工に時間がかかり、また切削工具にも負担がかかり易く、工具寿命が短くなる原因ともなっていた。
新しい荒加工用サイクル「Profit Milling」は、エンゲージ角やチップ負荷、切削率、側面方向の切削力、加工速度などの各条件を最適化することにより、最適なツールパスを作成できる新しいテクノロジーで、よりスマートで効率的なツールパスを提供し、生産性を大幅にレベルアップさせることができる。同社は、この新技術を搭載したソフトウェア「ESPRIT®」を当社のオペレーティングシステム「MAPPS Ⅳ」に搭載することで、顧客により一層高性能な機械をご提供することが可能となる。
◆ESPRIT ®2013標準搭載「Profit Milling」の主な特長
・75%のサイクルタイム短縮*
・工具寿命を5倍以上延長*
・プログラミング時間の短縮
・エネルギー消費量の低減
・小型及び中型工作機械での生産性の大幅向上
・2.5軸、3軸、4軸及び5軸荒加工サイクルへの利用が可能
(*従来の同心ポケット加工との比較)
※DPテクノロジー
本社所在地 :1150 Avenida Acaso Camarillo, CA 93012, USA
三井精機が恒例のプライベートショー『MTF2013』を各地で開催!
三井精機工業(社長=岩倉幸一氏)が「Action Greener! ~環境に優しく、地球に優しく~」をテーマにプライベートショーを開催する。
詳細は以下のとおり。
●本社工場
(1)日時:2月14日(木) 10:30-16:00 15日(金) 10:00-16:00
(2)会場:三井精機工業 本社工場(埼玉県川島町)
(3)主な出展機:
・水冷式インバータコンプレッサ Zgaiard ZV55W-R(新製品)
・水冷式インバータコンプレッサ Zgaiard ZV75W-R,(新製品)
・大型インバータコンプレッサ Zgaiard ZV100ASi(新製品)
・立形複合ねじ研削盤 VGE20A(新製品)
・立形複合ねじ研削盤 VGE60A(新製品)
・5軸立形マシニングセンタ Vertex550-5X 30,000回転主軸(新仕様)
その他、工場内で生産中の工作機械を見学できる。特に大型5軸MCのHU100-5Xが複数台数並ぶ予定。
(4)セミナー
2月14日 11:00-12:00
「臥龍経済 日本の中小企業の行方 -- チャイナプラスワン?そら日本だろ!」
政策研究大学院大学 特任教授 橋本久義氏
*その他多数のセミナーを開催
(5)その他
IHI殿よりPW1100G-JMエンジンのモデルを借用し、展示。本エンジンはエアバス
A320NEO用で、この多くの部品加工に弊社の工作機械が使われている。
また、「はやぶさ」の再突入カプセルの部品(実物と同じもの)を展示予定。
●名古屋
(1)日時:2月26日(火) 10:30-16:30 27日(金) 10:00-16:30
(2)会場:名古屋市工業研究所(名古屋市熱田区)
(3)主な出展機:
・水冷式インバータコンプレッサ Zgaiard ZV55W-R(新製品)
・工作機械はパネル展示。
(4)セミナー
・ 2月27日 11:00-12:30
「臥龍経済 日本の中小企業の行方 -- チャイナプラスワン?そら日本だろ!」
政策研究大学院大学 特任教授 橋本久義氏
・2月27日 14:00-15:30
「エンジンの簡易切替ラインの現状と今後の方向性」
トヨタ自動車株式会社 エンジン生技 部長 岩井晋一氏
*その他多数のセミナーを開催
●大阪
(1)日時:3月14日(木) 10:30-17:00 15日(金) 10:00-16:00
(2)会場:大阪会館(大阪市中央区本町)
(3)主な出展機:
・水冷式インバータコンプレッサ Zgaiard ZV55W-R(新製品)
・工作機械はパネル展示。
(4)セミナー
・ 3月14日 11:00-12:30
「臥龍経済 日本の中小企業の行方 -- チャイナプラスワン?そら日本だろ!」
政策研究大学院大学 特任教授 橋本久義氏
*その他多数のセミナーを開催
ケナメタルが、新しいiPadアプリケーションを公開
ケナメタルが、このほど新しいiPadアプリケーションを公開しました。この「Kennametal Innovations」アプリケーションの特徴は、機械加工および工業プロセスの生産性を高めるケナメタルのテクノロジーを紹介する最先端の動画と実際的なデモンストレーションを対話的に閲覧できるところにある。
この新しいアプリケーションは、ケナメタルの製品がいかに稼働時間と実績の向上に効果があるかを、多様な機械加工と生産のプロセスに実績あるプラットフォームと技術知識を交えて実感するもの。iTunes™のApp Storeから無料でダウンロードでき、同社最新の金属加工工具技術を収録している。インターフェースも使いやすく、特定の工具ソリューションと製品シリーズをキーワードで簡単に検索できる。
主な特徴は以下のとおり。
① 製品が動画で紹介されるため加工プロセスが視覚的でわかりやすく、詳細情報を直接参照することもできる。
②ナビゲーションマップのドロップダウンメニューで、拡張オプションやカスタマイズオプション、図表やグラフなどの補足情報にアクセスできる。
③ユーザーがデータを選択して補足的製品や同等製品を比較できる便利な機能がある。
④ 製品のデモンストレーションや実際に使用している様子を紹介する動画により、ケナメタルの工具技術が現場でどのように使われるのかがわかる体験を提供する。
なお、アンドロイド用の「Kennametal Innovations」も公開予定である。
超硬工具協会が平成24年度超硬工具協会賞表彰式並びに新年賀詞交歓会を開催
超硬工具協会(理事長=田中啓一氏)は1月10日、東京・丸の内の銀行倶楽で平成24年度超硬工具協会賞表彰式並びに新年賀詞交歓会を開催した。
受賞者は業界功労賞1名、技術功績賞13社17件、作業・事務・生産技術等の改善賞5社5件。
(詳細は前記事:以下のアドレスをクリック↓↓↓)
http://seizougenba.com/node/2016

表彰式の終了後、新年賀詞交歓会が開催され、田中理事長があいさつした。
田中理事長は、「昨年の後半は会員企業各社の皆様にとって厳しい年だったと思われますが2013年は新たな気持ちで望んでいきたい。今年の5月は、世界切削工具会議が開催され、当工業会につきましても非常に重要な年になるかと思われます。昨年の12月に選挙が行われ、政権が3年ぶりに自民党になりましたが、翻ってみますと民間は過去、あらゆる環境変化に相当努力されて対応されたと思います。企業の底力、技術革新に取り組む姿勢は素晴らしいものがありますが、日々刻々と時間とともに技術も進歩しております。われわれが古いしがらみや人材不足等々で嘆いている暇はございませんので頑張っていきたいと思います」とあいさつをした。

続いて藤井裕幸副理事長の発声で乾杯した。
東機工が賀詞会を開催「脱皮しない蛇は死ぬ 問題は脱皮した後にいかに環境に適合できるか」

斎藤理事長の年頭のあいさつは次のとおり。
「明けましておめでとうございます。年初の大変お忙しいところを御参集賜りありがとうございます。旧年中は当組合の活動に際しまして多大な御支援、御協力を賜りまして誠にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
本日の出席状況につきましては組合員106社211名、賛助会員様118社285名、メーカー様44社85名、来賓・招待30名様含み268社611名の皆様にお越しいただきました。
さて、昨年の日本経済は前半は復興需要や政策効果により回復傾向にありましたが、後半はエコカー減税補助金の終了、近隣諸国との問題などから後退局面へと変化した一年となりました。しかしながら、年末の総選挙により3年ぶりの自民党政権復活となり、安倍総裁の日本経済再生へ向けた、デフレ脱却の為の2%インフレターゲット等、政策方針の発表により為替は円安へ振れ、株価も上昇し、今後の経済の見通しに明るい材料となりました。しかしながら、昨年一年間の我々業界を取り巻く環境は、円高による国内製造業の空洞化は止まらず、引き続き需要の減少により厳しい一年となりましたが、今年は是非景気回復により明るい一年となる事を期待したいものです。
さて、正月三が日は天気にもめぐまれ、気持の良い初詣ができた方も多いと思いますが、何といっても業界関係の大きな話題を見過ごすわけには参りません。今日、ご参集の皆様方の中にも元日のテレビ番組“ほこたて”を見られた方が多かったのではないでしょうか?
不二越さんの健闘むなしく、前回のオーエスジーさんの雪辱を晴らすことができませんでしたが、日本タングステンさんも、今回はやられたと思ったのではないでしょうか?我々の業界の代表的な工具である切削工具がこのように多くの方に見てもらえるテレビのしかも元旦のゴールデンタイムで紹介されたことは勝負の決着よりも何か誇らしいものを感じ、周りの人たちにもついつい話をしたくなる。そんな快感を覚えたのは私だけでしょうか?
その他にも、昨年は作業工具のエンジニアさんのネジザウルスが「ガイアの夜明け」で紹介され大変な反響を呼んだと聞いております。
これからも我々の扱わせて頂いている工具メーカーさんを初め、機器、部品関係のメーカーさんがもっと多く、世の中で知れ渡るチャンスを大いに期待したいと思います。
さて当組合としての活動ですが、共済事業をベースにし、相互扶助を推進しております。また年に数回賛助会員メーカー様にお願いして製品の講習会を開催しておりますが、おかげ様で毎回会場がいっぱいになる程です。
本年も引き続き、商品知識をしっかり身につけ、メーカー様の製品を引き続きしっかり販売して参ります。

最後になりましたが、本年が皆様方にとってすばらしい年となることを祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせて頂きます」
「潜在需要をいかに実需に結びつけるかが課題」 日工会が新年賀詞交歓会を開催

新年のあいさつに立った横山会長は、「昨年開催されたJIMTOFでは、工作機械トップセミナーが開催されましたが、全国82の大学、高専等から過去最高となる608人の学生諸君に参加いただき感動いたしました。人材確保や育成の面で大きな成果があったと思っています。昨年の工作機械を取り巻く環境は欧州の信用不安、中国経済の減速、超超円高等々厳しいものがありました。昨年の今日、“月1000億円は確保したい”と申し上げましたが、その水準は間違いなく維持できたのではないかと思っています。その結果1兆2千億円は確保するに至りましたが、この数字が意味することは、世界のお客様、ユーザーの皆様が日本の工作機械に大きな信頼を寄せている証だということです。工作機械の根幹は、品質、信頼、行き届いたサービス、そしてユーザーの皆様にソリューションサービスをいかにしていくかですが、これこそが、わが国の工作機械が世界に誇る強さの源であると自信をもって確信を深めています。しかしながら、世界経済の減速の余波を受けまして、年後半には受注は弱含みで推移をしています。今後の受注動向については余談を許さない状況ではありますが、エネルギー開発、インフラ投資、新興国ではますます自動車投資が増えるでしょうし、新型航空機や医療関連の成長産業の台頭など工作機械をとりまく環境は期待するものがあります。工作機械産業はグローバルからみても成長産業であると思っています。このような大きな潜在需要をいかに実需に結びつけるかがわれわれにとって取り組むべき課題であります。また、近年、製造業の設備年齢が近年上昇していることが問題として挙げられますが、わが国製造業の国際競争力を維持強化するためには、設備の若返りを図り、品質の確保と生産性の向上に努めることが喫緊の課題であります」と述べた。

この中で菅原局長は、「日本の製造業が生き残っていくためには、先端分野で日本の工作機械の良さをいかに伸ばしていくか、国内の立地にかかるコストを下げる努力をいかに行っていくかに加え、工作機械の国内需要をいかに伸ばしていくか、ということも課題になります。製造業が設備の更新投資をどれだけ加速することができるかは重要であり、ビンテージ調査を実施することになりました。ここ20年の日本の製造設備のビンテージはほぼ倍になり、以前は平均設備年齢が約7年だったのに今では約13年。アメリカ、ヨーロッパは若返りつつあるのに日本だけが古い設備を使い回しているという実態があります。本格的には法人税の減税や研究開発税制の抜本的強化も重要であり、設備資産に対する固定資産税がかかっているのは日本だけですので、これらの問題点を踏まえ、設備の性能向上に焦点を絞った対策をしていきたいと思っています」とあいさつをした。
「ひとつひとつの積み重ねとおびただしい努力が実ことによって得る成果がある」工具工業会が賀詞会を開催

新年のあいさつに立った増田理事長は、「元旦の夜、フジテレビの『ほこ×たて』が放映され、当工業会の堀副理事長率いる不二越チームアクアが奮闘している様子を拝見しました。『ものづくりというのは、正しいプロセスをたゆまない努力で重ねることによって必ずブレイクスルーはあるんだ、そしてブレイクスルーがなければものづくりは進歩していかないんだ』、ということを熱く静かに語っておられました。そのとき、『ものにも心ありて、まして人』という言葉がよぎった次第ですが、私たちの商売は、商品を開発してものをつくって販路を開拓し、お客様に価値を認めて頂いて信頼を得る。そしてリピートの注文を頂く・・・というものですが、どうもそれだけではないなということを教えてもらった気がします。将来、私たちの業界に入るであろう若者達にとっても大いなる刺激になるでしょう。さて、4カ月後には世界切削工具会議2013が開催されますが、私たちの業界は、ひとつひとつの積み重ねによるおびただしい努力が実ることによって得る成果・・・というものを訴えていけるのではないかと思っています」と述べた。

堀功副理事長の発声で乾杯をした。
日機連が年始会を開催 「市場の需要動向を捉え、自らの構造改革を進めることも必要」

伊藤会長の挨拶の概要は以下のとおり。
「昨年末には衆議院議員選挙が行われ、自民党を中心とする新政権が誕生しました。安部新総理が景気不要策を拡大する決意を内外に表明されたこともあって、株価はやや持ち直し、円安の基調も出て参りました。機械業界にとっては非常に好ましい動きであり、今後、一段の株高と円安が進むことを期待したいと存じます。
さて、昨年のわが国経済を顧みますと、春先には東日本大震災からの復興需要の本格化に伴い、景気の回復が期待されましたが、欧州債務危機の再燃と中国等新興諸国の経済原則で輸出が急速に鈍化したことから、昨年7-9月期の実質濃く兄総生産(GDP)は3四半期ぶりに-となり、10-12月期も引き続き減少する見通しであります。今後は、復興需要は底堅いものの、海外経済の回復は不透明であり、また、エコカー補助金等の政策効果が薄れて個人消費も減速感が見え始めており、景気は後退期に入ったとの見方が強まっています。新政権には日銀と協調して景気の後退が長期化せぬよう、補正予算の早期執行も含めた実効性のある経済・金融政策を早急喝確実に実行して頂きたいと思います。
わが国を取り巻く社会経済環境は大変厳しい状況にあります。少子高齢化の進行、デフレの長期化、公的債務の増大、そして東日本大震災からの復興と原発事故に伴う今後のエネルギー確保など、数多くの問題が山積しています。わが国が現在の困難を乗り越え、今後の反映を確保するためには、政府、企業、国民が一丸となり、諸課題の解決に全力で取り組んでいくことが必要です。先日の衆議院議員選挙では、消費税増税、脱原発、TPPなど、わが国の今後を左右する重大な問題が争点となりましたが、新政権には将来に決して禍根
を残さぬよう、正しい方向を選択し、速やかに実行に移されることを期待いたします。
「社会保障と税の一体改革」は、持続可能な社会保障制度の構築と長期的な財政健全化のために早期に実現されねばなりません。電力供給の安定かも国民生活や産業活動のために是非確保しなければならず、全電源の約3割を占める原子力発電は長期的には依存度を減らして行くにしても、まずは安全性を十分確保下上で再稼働を実現し電力の安定的な供給を確保すべきものと考えます。また、自由貿易を一層加速させ、アジア等の新興諸国の需要を取り組むためにはTPPは非常に重要であり、政府には国益という「全体最適」の視点から交渉参加に向けて早急な決断をお願いしたいと存じます。わが国はものづくり立国であります。しかし、近年のわが国の事業環境は国内でものづくりを続けていくことが困難な状況となっており、製造業の活力を取り戻し、国内雇用を十分確保するためには、国際水準の事業環境が整備されることが必要です。政府には大幅な円高の是正、規制緩和、法人税率のヒット期下げ、研究開発税制における控除限度額の引き上げ等の有効な政策を講じていただきたいと存じます。
われわれ機械工業はわが国産業の中核として、イノベーションによる新技術や新製品の開発などにより国際競争力にひいでた製品を作り上げ、輸出し、わが国の繁栄を牽引してきました。しかし新興諸国を巻き込んだグローバル競争は年々厳しさを増しております。われわれがそれらに対抗し、打ち克ち、わが国経済の未来を切り開くためには、従来以上に研究開発に力をいれるとともに、競争を勝ち抜く戦略を構築し、実践することが重要であります。また、変化する市場の需要動向を的確に捉えて成長分野に取り組むなど自らの構造改革を進めることも必要と考えます」
