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12月分超硬工具主要統計

超硬工具協会がまとめた12月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】392トン(前年比81.5)。【超硬工具生産額】切削工具155億6400万円(前年比86.5)、耐摩工具25億9400万円(同85.4)、鉱山土木工具5億4300万円(同104.4)、その他工具4億5600万円(同91.4)、焼結体・工具14億4200万円(同92.7)、合計205億9900万円(同87.2)。【輸出入】輸出66億9300万円(前年比97.5)、輸入41億6800万円(同121.8)。【超硬工具出荷額】切削工具155億6900万円(前年比86.7)、耐摩工具25億3400万円(同83.6)、鉱山土木工具5億8200万円(同102.6)、その他工具1億4300万円(同38.3)、焼結体・工具15億5000万円(同89.9)、合計203億7800万円(同86.2)。【刃先交換チップ】生産2238万1000個(前年比85.8)、出荷2219万5000個(同87.1)。

不二越が中国でロボットビジネスを拡大

不二越(社長=本間博夫氏)がこのほど中国でロボットビジネスを拡大すると発表した。近年、中国では人件費の高騰、人手不足の顕在化などにより、製造現場での労働者の確保が一段と困難になってきている。これまで比較的、自動化が進展した自動車分野に加え、産業機械・一般産業分野においても人手作業の自動化・ロボット化ニーズが高まってきており、伸長するロボット需要を見込んでロボットビジネスを拡大するとしている。同社では、従来からの取り組みとして2010年に那智不二越(上海)貿易有限公司にロボットビジネスセンターを設置しているが、ローカルスタッフを中心に50名体制に増強し、上海、転身、藩陽、北京、長春、広州に販売・サービス拠点を設置し販売網を拡充する。また、さらなる受注拡大に向け、販売・サービス拠点を大連・重慶に新設、中国全土に展開していく。ビジネスパートナーとしてシステムインテグレーターの数を倍増(2015年100社)する予定だ。さらに建設機械用油圧機器の工場で、同社製最新ロボットを活用した最新の生産ラインを構築し、カスタマーにモデルラインをアピールするとしている。現地生産を開始する同社では、中国市場で現地生産・現地調達・消費開発をすすめることにより、既存カスタマーにタイムリーにサービス・商品を提供するとともに、新規カスタマーの開拓やQCDSに関するニーズを吸い上げ、中国市場のニーズに適したロボットを開発する狙いがある。■現地生産の概要・生産拠点:那智不二越(江蘇)精密機械有限公司(NJI)・生産品目:高速ロボットSRAシリーズ、パレタイズロボットLPシリーズなど・生産台数:2013年1,500台 2015年3,000台(年間)・設備投資:20億円(~2015年)最新の生産方式を導入し、組立工程の自動化・スキルレス化をすすめる・生産開始:2013年2月~・調 達:全量現地調達化を基本に、ローカルサプライヤーの開拓をすすめる・商品開発:テクニカルセンターをNJI内に設置(R&D機能、ショールーム)

振れが少なくトルクが高いコレットチャック セコ・ツールズ

セコ・ツールズの新しいコレットチャック「EPB 5672」 は高性能・高速加工に最適。
外径の 3 倍(3xD)、最大 50mm の長さの工具で最大振れ幅 3 ミクロンを実現する。これは、現在生産中止になっている前世代の D タイプ(5872)と比較して、40 %も小さくなっている。

「EPB 5672 」は、クランプ力を最大限に高め、コレットの全長に沿って工具シャンク全体に力を均一に分散するように設計されており、このため高性能の切削工具を実現している。また、工具がチャックから外れる危険性も少ない。

工具シャンクに高い圧力を均一にかけることができるのは、設計特性を組み合わせた結果であり、そのひとつが、クランプナットの強力な台形ねじである。これにより、コレットがポケットにしっかり押し込まれる。もう ひとつは、仕上げ面精度が非常に高いボディ、コレット、ナットで、その結果、伝達トルクが前世代のコレットチャックモデルよりも 3 倍向上した。また、ナットとボディの間には、まったく新しい機能も追加されている。

高精度の EPB 5672 コレットチャックには、さまざまなテーパがあり、サイズは 11 (1~7mm)、16R(1~10mm)、16 (1~10mm)、25 (2~16mm)、32 (2~20mm) の 5 種類。
各サイズとも、突き出しの長さをショート、ミディアム、ロングから選択できる。コレットは、従来型と密閉型がある。 (サイズ 11 の密閉型はない)。

旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「VP15TF」に“MAブレーカ”を追加 三菱マテ

三菱マテリアルツールズ(社長:滝沢俊夫 住所:東京都墨田区横網1丁目6番1号)は、三菱マテリアルが開発、製造する旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「VP15TF」に“MAブレーカ”の計11型番を追加、このほど販売を開始した。

部品加工においては、多品種少量生産が一般的になっており、さまざまな被削材料、形状に対応できる工具が、より強く求められるようになっている。同社のPVDコーテッド超硬材種「VP15TF」は、幅広い被削材料に対応できる材種として、ミーリング用インサート、ソリッドドリル、小型自動旋盤用インサート等に展開し、加工現場より好評を博しており、
より幅広い加工に対応すべく、旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「VP15TF」に“MAブレーカ”を追加することもになった。

「VP15TF」旋削加工用インサートの主な特長
①鋼、ステンレス鋼の低~中切削速度領域をカバー。
②VP15TFは耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れた超微粒超硬母材に、耐摩耗性・耐熱性の優れた(Al,Ti)Nコーティングを被覆した材種であり、チッピングなどの異常損傷が発生しやすい低速切削や不安定切削において特に優れた性能を発揮。

“MAブレーカ”の主な特長
多様な被削材の中切削領域に適するブレーカ。ポジランド刃形で優れた切れ味を発揮。

・品名/型番: 旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「VP15TF」/インサート;11型番
・標準価格: 760円~1,310円
(代表型番) DNMG150412-MA 1,180円(税込み 1,239円)

「期待を込めて成長分野への投資」オーエスジーが賀詞会を開く

あいさつする大沢会長
あいさつする大沢会長
オーエスジー(社長=石川則男氏)が1月21日、「2013年OSG全国合同賀詞交歓会」を同社アカデミー内にあるゲストハウスで開催した。

冒頭、大沢輝秀会長が新年を迎えるにあたり、「今年は創立75周年を迎えますが、ゲストハウスで初めて新年賀詞交歓会を開催することになりました。この場所はわれわれの発祥の地とも言うべき土地であり、私にとって非常に思い出のつまった場所であります。現在、オーエスジーアカデミーでは、設計・開発・切削試験部門が集約しており、国内外の皆様をお迎えしてツールコミュニケーションを図る場でもあります」とあいさつをした。

あいさつする石川社長
あいさつする石川社長
続いて石川社長があいさつをした。この中で石川社長は、「1月10日に決算発表をした数字をご説明したいと思います。売上高840億8300万円、(対前年度比+3.9%)、営業利益139億5400万円(同+13.4%)、経常利益136億9500万円(同+20.4%)、当期純利益71億3800万円(同+20.9%)と、夏以降日本と中国の景気が減速しました。多少ブレーキがかかった状態になりましたが、なんとか増収増益という形で終わることができました。これも皆様のおかげと感謝いたします。日本を取り巻く環境はまだまだ厳しく、特に切削工具、工作機械の市場は昨年6月からのダウントレンドが収まらない状況にあります。一方、世界の景況に目を向けますと、欧州、金融問題の長期化というのが世界経済の大きな停滞要因になっています。中国や韓国でも不況感が漂っておりましたが、ここにきて、中国の景気に回復の兆しが見られ、また、北米の製造業のますます元気になるであろうということが囁かれるようになりました。本年の桜の咲くころには、私どもの業界を取り巻く環境はよい方向にいくものだと期待を含め予想しているところです。弊社といたしましては、成長分野としての投資、特にドイツ、インド、インドネシア、ベトナム、メキシコといった元気のよい地域には新工場を立ち上げ、増築を計画しており、本年下期の業績回復に結びつけたいと考えております。2013年度の計画ですが上期は残念ながら少し厳しくみていますが、下期の回復を見込み売上げは860億円、営業利益は128億円を見込んでおります」と述べた。

あいさつする吉井(吉は土よし)山善社長
あいさつする吉井(吉は土よし)山善社長
取引先を代表して、吉井(吉は土よし)亨山善社長が、「ただいま中部経済新聞に大澤会長が“出稼ぎ地球会社を目指して~OSGの海外進出の歩み~”が連載されております。私はこれを毎日愛読しております。景気は気持ちの問題でありますが、OSGさんは増収増益の素晴らしい決算を迎えられました。さて、現在の景況は円安に振れ、株も上がっておりますが、こういった時こそ、われわれは足下を固めて準備をしなければと思っています」とあいさつをした。

鏡開きが行われ、三橋誠テヅカ社長の発声で乾杯した。

「ものづくりに携わるひとりひとりの自助努力が重要」日精工が賀詞会を開く

あいさつする長瀬会長
あいさつする長瀬会長
日本精密機械工業会(会長=長瀬幸泰氏)が1月18日、東京・八重洲富士屋ホテルで新年賀詞交換会を開催した。

年頭のあいさつに立った長瀬会長は、「昨年は日本小型工作機械工業会から日本精密機械工業会と改称した記念すべき年でした。併せて中期ビジョンの策定を行うことができました。本年は皆様も大変明るく、日本経済再生にかける大きな期待感を感じました。一方では個々の企業、ものづくりに携わるひとりひとりの自助努力が重要であると感じています。しかしながら為替レートや株価の変動をひとつとりましても製造現場の日々の改善や改革などの成果とは大きく乖離していることは明白です。現場の方々から経営層までがそれぞれ立場に応じて努力せねばないと感じております。さて、当工業会の中期ビジョンですが、会員相互の懇親・親睦・情報交換を第一とする風土は変わりません。人と人の関わりは当工業会の核となります。その上で、2015年までに適正会員数の確保として、(1)正会員50社、賛助会員40社、特別会員20社の計110社を達成したいと考えております。(2)様々な団体様とのコラボレーションも積極的にさせていただきたい。また、産学官連携の評価としまして、具体的には①工業会主催の勉強会や講演会、会員のみならず非会員を含めたオープン講座の実施、②行政との意見交換なども充実したい。また、ものづくり関連でのイベントを盛り上げるような企画をしていく所存です。これらの目標達成のためには皆様の力が必要不可欠であり、何卒よろしくお願いいたします」と述べた。

あいさつする永山経産省産機課課長補佐
あいさつする永山経産省産機課課長補佐
続いて来賓を代表して須藤治経済産業省製造産業局産業機械課長の代理である永山純弘同課長補佐があいさつをした。この中で永山課長補佐は、「明るい兆しが実感されていることだと思います。政権交代後、円安、株高の傾向が顕著に見られました。TVを拝見しましたが、企業トップの方々の明るい見通しを受け、お茶の間の奥様やお子様方も今年は景気が良くなるのではないか、と期待していることと思います。この期待感で終わらせるだけではなく、実態にしようとわれわれも取り組んで参ります」とあいさつをした。

民間の力を引き出す成長戦略が必要」 フルードパワー工業会が年始会を開く

あいさつする脇会長
あいさつする脇会長
日本フルードパワー工業会(会長=脇 憲一氏)が1月16日、東京プリンスホテルで年始会を開催した。

脇会長は、「昨年の日本経済は中国の景気減速、尖閣を巡る日中の関係悪化も重なり、外需不振となりました。また、政府日銀も景気対策を実施しましたが、エコカー補助金の終了等が個人消費、雇用、設備投資を低迷させ、復興関連事業等を背景に堅調に推移してきた内需も急速に冷え込みました。内閣府による景気の基調判断も10月の足踏みから12月の悪化へと下方修正されました。経済の再生には金融政策や財政政策に加え、成長戦略が不可欠です。しかし、この成長戦略に魔法やマジックがあるわけではございません。成長戦略には身の丈にあった合理性と確実に結果を生み出す実現性がなければ絵に描いた餅、もしくは一時の媚薬効果でしかありません。実行し、結果を出せる、民間の力を引き出す成長戦略が必要なのです」とあいさつをした。

あいさつする渡邊 宏経産省審議官
あいさつする渡邊 宏経産省審議官
来賓を代表して渡邊 宏経済産業省製造産業局審議官があいさつをした。
渡邊審議官は、「本年は経済、産業競争力の強化の年になると認識しています。お陰様で再生本部も立ち上がり、競争力会議もいよいよ始動いたします。改めて産業競争力というのを申し上げますと、新しい付加価値をいかに想像するか、その付加価値を創造する力こそが産業競争力であろうと考えます」と述べた。

「本年は上々の滑り出し」 日本工作機器工業会が賀詞会を開く

あいさつする寺町会長
あいさつする寺町会長
日本工作機器工業会(会長=寺町彰博氏)が1月15日、東京・芝パークホテルで新年賀詞交歓会を開催した。

あいさつに立った寺町会長は、「昨年の12月に政権交代がありました。円高も是正される方向にございますし、良いニュースでスタートができたと思います。当工業会も昨年前半、大変順調に滑り出しましたが、その後のヨーロッパ問題、中国の経済減速等あり、それにつられて失速する形になりましたが、販売額は1348億円、対前年比84.3%となりました。本年は上々の滑り出しを見せましたが、私どもの実体経済に繋がるにはもう少し時間がかかろうかと思っています」と述べた。

あいさつする須藤経産省産機課長
あいさつする須藤経産省産機課長
来賓を代表して、須藤治経済産業省製造産業局産業機械課長があいさつした。この中で須藤課長は、「昨年は6重苦や8重苦という嫌な言葉が流行り言葉となりました。われわれも超円高下の根こそぎ空洞化への対応という過激な言葉で対策を言わなければならなければいけない事態でしたが、皆様の業界は世界中のご要望に応え提案をしていく業界であろうかと思います。技術へのたゆまぬ努力は厳しい状況を打破していく境地にあると思っています」とした。

「今年は製造業の日本回帰元年」 輸入協会が賀詞会を開く

日本工作機械輸入協会(会長=千葉雄三氏)は、1月10日、都内の第一ホテル東京で新年賀詞交歓会を開催した。

あいさつする千葉会長
あいさつする千葉会長
あいさつに立った千葉会長は、「円安は製造業の海外シフトへの歯止めになり、製造業の日本への回帰のきっかけになり、また、これが私どもの商売繁盛にも繋がります。内需の拡大が重要なのです。今年は製造業の日本回帰元年だ、とおっしゃる方も多かった。今年は良い年になろうかと思っております」とした。

続いて、千葉会長から新入会員の紹介があった。



あいさつする須藤産機課長
あいさつする須藤産機課長
来賓を代表して須藤治経済産業省製造産業局産業機械課長があいさつをした。
この中で須藤課長は、「ニュースでは日本経済再生が話題になっています。私ども経済産業省も気持ちを新たに皆様に気持ちよく稼いでいただく事業環境を整備していきたいと感じています」と述べた。

12月分工作機械受注総額は841.1億円 日工会

日本工作機械工業会がまとめた12月分の受注実績は以下の通り。2012年月12月分工作機械受注総額は841.1億円(前月比△4.6%・前年同月比△27.5%)となった。受注総額は3カ月連続で1千億円を下回り、26カ月ぶりの850億円割れ。3個月連続で2012年の最低受注額。【12月分内需】259.0億円(前月比参画13.3% 前年同月比△26.7%)。■内需総額・前月比2カ月ぶり現象、前年同月比7カ月連続減少。・3カ月連続の300億円割れ。・国内投資環境には停滞感が広がっており、弱めの動きが継続。① 一般機械  98.2億円(前月比△18.1% 前年同月比△33.1%)  うち金型   14.3億円(前月比△23.2% 前年同月比△33.1%)② 自動車   83.6億円(前月比△15.8% 前年同月比△22.4%)  うち部品   57.6億円(前月比+3.6% 前年同月比△25.1%)③ 電気・精密 21.2億円(前月比△17.2% 前年同月比△40.8%)④ 航空機・造船・搬送用機械 18.0億円(前月比+18.2% 前年同月比+46.0%) 【12月分外需】582.1億円(前月比△0.2% 前年同月比△27.8%)。■外需総額・前月比3カ月連続減少。前年同月比3カ月連続減少。・2カ月連続の600億円割れ。・主要3極では、アジアのみが前月比減少し、外需計は前月比微減。① アジア:269.7億円(前月比△14.4% 前年同月比△42.3%)・東アジア:197.6億円(前月比△12.8% 前年同月比△38.0%)〈中国〉:156.9億円(前月比△20.8% 前年同月比△44.0%)・その他アジア:72.1億円(前月比△18.6% 前年同月比△51.5%)〈タ イ〉:25.4億円(前月比△28.4% 前年同月比△68.4%)〈インド〉:12.8億円(前月比△31.2% 前年同月比△70.2%)② 欧州:105.9億円(前月比+0.9% 前年同月比△14.5%)〈ドイツ〉:20.2億円(前月比△27.8% 前年同月比△43.9%)③ 北米:193.2億円(前月比+26.3% 前年同月比△3.0%)〈アメリカ〉:165.2億円(前月比+24.4% 前年同月比△0.0%)