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10月分工作機械受注総額は943.1億円 日工会
日本工作機械工業会がまとめた10月分の受注実績は以下の通り。2012年月10月分工作機械受注総額は943.1億円(前月比▲11.2%・前年同月比△6.7%)となった。受注総額は、2カ月ぶりの1000億円割れ。前月の反動減もあり、本年の最低受注額。【10月分内需】275.2億円(前月比▲11.2% 前年同月比△13.2%)。■内需総額・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比5カ月連続減少・2カ月ぶりの300億円割れ。・JIMTOF前の買い控えもあるが、国内需要は総じて弱め。① 一般機械 102.4億円(前月比△16.7% 前年同月比△29.5%) うち金型 14.9億円(前月比△9.7% 前年同月比△2.3%)② 自動車 90.9億円(前月比+18.7% 前年同月比△4.9%) うち部品 62.7億円(前月比+38.1% 前年同月比△15.0%)③ 電気・精密 29.2億円(前月比△26.3% 前年同月比△16.2%)④ 航空機・造船・搬送用機械 17.7億円(前月比△1.8% 前年同月比+159.6) 【10月分外需】667.9億円(前月比△12.6% 前年同月比△3.8%)。■外需総額・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比3カ月ぶり減少。・2カ月ぶりの700億円割れ。・主要3極は、すべて前月比減少。アジアは本年で最低額だが、北米は好調持続。① アジア:367.9億円(前月比△8.5% 前年同月比△2.1%)・東アジア:296.9億円(前月比△1.5% 前年同月比+23.5%)〈中国〉:230.4億円(前月比△14.9% 前年同月比+9.4%)・その他アジア:71.1億円(前月比△29.4% 前年同月比△47.6%)〈タ イ〉:24.2億円(前月比△47.4% 前年同月比△59.9%)〈インド〉:9.9億円(前月比△44.8% 前年同月比△78.1%)② 欧州:86.0億円(前月比△9.8% 前年同月比△31.2%)〈ドイツ〉:24.3億円(前月比△20.5% 前年同月比△45.6%)③ 北米:204.4億円(前月比△20.9% 前年同月比+17.1%)〈アメリカ〉:168.4億円(前月比△27.3% 前年同月比+7.3%)
9月分超硬工具主要統計
超硬工具協会がまとめた9月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】462トン(前年比88.8)。【超硬工具生産額】切削工具180億2300万円(前年比92.6)、耐摩工具29億3600万円(同87.9)、鉱山土木工具6億4700万円(同86.7)、その他工具5億円100万円(同102.2)、焼結体・工具16億8400万円(同103.8)、合計237億9100万円(同92.7)。【輸出入】輸出69億4200万円(前年比97.0)、輸入40億800万円(同110.6)。【超硬工具出荷額】切削工具168億2200万円(前年比88.5)、耐摩工具29億5300万円(同90.4)、鉱山土木工具6億9900万円(同87.9)、その他工具3億6300万円(同102.0)、焼結体・工具16億8900万円(同95.1)、合計225億2600万円(同89.4)。【刃先交換チップ】生産2714万5000個(前年比94.4)、出荷2387万8000個(同85.2)。
溝入れ用バイト「GYシリーズ」に端面加工用ブレード2.0/2.5/3.0mmタイプを追加 三菱マテ
三菱マテリアルツールズ(社長:滝沢俊夫氏)は、このほど三菱マテリアルが開発、製造する“溝入れ用バイト”「GYシリーズ」に端面加工用モジュラーブレード 2.0/2.5/3.0mm幅を追加、販売を開始した。
「GYシリーズ」は、独自の締結技術トライロック*(1)により、モジュラー型工具*(2)の弱点である本体剛性を大幅に高め、高能率加工が可能な溝入れ工具として好評を博している。今回、外径モジュラーホルダに搭載可能な端面加工用モジュラーブレード2.0/2.5/3.0mm幅を追加致した。
「GYシリーズ」端面加工用モジュラーブレード2.0/2.5/3.0mm幅の主な特長は以下のとおり。
① トライロック*(1)の採用と下アゴ部形状の最適化により、従来製品に比べ剛性を飛躍的に向上し、びびり振動が抑制され安定した長寿命加工を実現。
② 既存の「GYシリーズインサート」が搭載可能で、2.0/2.5/3.0mm幅の端面溝加工に対応可能。
<用語説明>
(1)トライロック:モジュラーブレードとモジュラーホルダの固定を「横」「前」「上」の3方向から行う方式。従来には無かった、三菱マテリアルの独自技術。
(2)モジュラー型工具:工具本体の一部が交換式となっている工具。破損時に部品交換のみで対応でき、一体型の工具に比べて経済性、利便性に優れる。
・品名/型番 : “溝入れ用バイト”「GYシリーズ」
端面加工用モジュラーブレード;32型番
端面加工用モジュラーブレード
GYM25LD-F12-225 13,500円(税込み 14,175円)
GYM25LD-D12-040 13,500円(税込み 14,175円)
森精機が北米工場を開設
森精機製作所(社長=森雅彦氏)は、アメリカ・カリフォルニア州デービス市に北米工場を開設した。
北米工場は、同社が建設した初の海外製造拠点となり、アメリカ及び周辺国の顧客に納める横形マシニングセンタを中心に生産活動を行う。また、北米工場には最新鋭の設備を導入し、自動化のモデル工場としての機能も持っている。今回の北米工場稼動により、森精機の日本・北米、提携先のギルデマイスター社の欧州・中国(上海)を合わせて世界四極での生産体制が整った。
同社では「世界四極の生産体制で為替リスクやロジスティクスコストの低減を図り、お客様によりよい製品とサービスを提供していく」としている。
北米工場の概要
(1)所在地 :アメリカ合衆国カリフォルニア州デービス市
(2)敷地面積:約89,000 ㎡
(3)操業開始:2012年7月
(4)総投資額:50 億円
(5)生産品目:横形マシニングセンタ NHX4000、NHX5000他
(6)生産能力:80 台/月
(7)従業員 :200 名
黒田精工が精密機械部品メーカーAIPを買収
黒田精工(社長=黒田浩史氏) がこのほど英国に本社を置き欧米を中心に”Jena Tec”ブランドの下で事業展開する精密機械部品メーカー Avingtrans Industrial Products Ltd(以下、AIP)を買収することを決定したと発表した。AIP は、英国:ノッティンガムのJena Rotary Technology Limited (以下、JRT)、ドイツ:イエナのJenaer Gewindetechnik GmbH (以下、JGWT)、米国:ジョージア州およびミシガン州のJena Tec Inc(以下、JTI)を主要事業会社として保有するホールディングカンパニーとして、リニアモーション製品、ロータリーモーション製品等の設計・製造・販売およびアフターサービスの提供を手がけている。同社は英国株式上場会社であるAvingtrans plc(以下、AVG)の傘下に所属しており、 相互の戦略上の方針が一致したことから、AVG から同社へのAIP 譲渡が決定した。当該3社の主要事業は以下のとおり。JRT は、スピンドルやオートメーションシステムの設計・製造販売・サービスおよびボールねじや直動関連機器の仕入販売、JGWT(カールツァイスJena グループによって創業)は、ボールねじや精密ギヤの設計製造販売とサービス、JTI(フェラリスグループの販売会社として創業)は、ボールねじやスピンドル・他直動製品の仕入販売およびサービスをおこなっている。同社がAIP 買収に踏みきった主な理由は、①事業展開する地域と製品の両面において、両社の間で市場の重複が少ないことから補完性が極めて高く、双方の既存顧客に対する互いの製品供給による商量拡大などのシナジーが期待できる、②AIP の工作機械主軸(スピンドル)事業と研削盤を始めとする当社の機工・計測システム事業が密接な関係を有する事から、販売や製品開発面におけるシナジーが期待できる、③AIP よりボールねじやスピンドル等の保守ビジネス(MRO)事業のノウハウ取得が可能となる、④英国・ドイツ・米国に事業拠点を獲得する事で、グローバル展開の加速が図れる、⑤製造拠点の分散により、BCP 対応と為替リスクへの対策となる―――。なお、本買収に関わる株式売買代金は、アドバイザリー費用やデューデリジェンス費用その他諸経費を含め、総額約13 億円の予定。
ナチシンビオ会が「JIMTOFエリートセミナー」を開催
不二越のトップディーラーが集うナチシンビオ会が10月31日、都内のホテルJALシティー田町で「JIMTOFエリートセミナー」を開催した。
冒頭、不二越・堀功執行役員工具事業部長が、「エリートという言葉はフランス語が語源です。選ばれし精鋭達という複数形になります。皆様の力を合わせて日本の機械加工分野を引っ張っていきたいと思います」とあいさつをした。
新製品プレミアムセミナーでは、「常識を変える新発想工具」をテーマに技術開発の方向性についておよび新製品の採用事例を同社ラウンドツール製造所・五島 康技術部長が説明した。
特別講演では、三菱UFJリサーチ&コンサルティング 川井栄一チーフインストラクターが「現場で活かす行動科学と営業スキル」、「金融機関の企業の見方」をテーマに講演した。
第二部は懇親会が開催され、親睦を深めた。
海外向け販売は堅調に推移 ダイジェット工業
ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)は、第2四半期(2012年4月1日~2012年9月30日)連結決算を発表した。欧州危機や中国経済の鈍化など世界経済の減速感が強まり、さらには円高の長期化などにより先行き不透明な状態が情勢下で、同社グループは、国内向け販売は微減となったが、海外向け販売は北米を中心に堅調に推移し、売上高は前年同期比2.4%増の44億8400万円となった。このうち、国内向けは前年同期比2.4%減の27億8200万円、海外向けは11.3%増の17億200万円となり、輸出割合は38.0%と前年同期から3.1ポイント上昇した。製品別では焼肌チップが円年同期比9.0%減の8億1300万円、切削工具が前年同期比7.0%増の29億400万円、耐摩耗工具が前年同期比0.4%減の7億6200万円となった。今後については、金型用工具など得意分野の育成強化とともに切削工具を軸に中国、東南アジアやインドを中心に輸出を拡大し、売上げの増大を図っていく。
自動車用自動変速機向け「プラネタリ機構用高耐久ニードル軸受」の開発 NSK

近年、グローバルな自動車燃費規制強化を背景に、先進国に加えて新興国においても同様の燃費改善が求められていることがある。これに伴い、自動変速機においても小型・軽量化や損失トルク低減など、高効率化のニーズが拡大しており、中国をはじめとする新興国においては、自動車需要が増加する中で、多段ATやHEV、B-CVTなどの自動変速機のニーズが急速に高まっている。これらに使用されるプラネタリ機構も需要が増加しており、現地生産のニーズも高まっているが、その一方、高機能製品を生産するための設備投入が負担となっていた。

既存設備を活用した生産が出来ることから、海外工場での現地生産による供給が可能である。同社では同製品の売上として2015年に12億円/年を目指すとしている。
*プラネタリ機構:自動車用自動変速機において、複数の歯車の自転や公転を組み合わせて、入力された力の効率を高めるための変速機構。
NaITOが第2四半期決算を発表
NaITO(社長=南雲文彦氏)がこのほど第2四半期(2012年3月1日~2012年8月31日)決算を発表した。同社を取り巻く経済環境は、エコカー補助金の高価や復興関連需要などにより緩やかな回復基調が見られたものの欧州信用不安に端を発した世界経済の減速懸念、長期化する円高などの影響もあり、先行き不透明な状態で推移した。このような状況下で同社は、中期経営計画「Change2013」の2期目として“情報力”と“技術力”を駆使した提案営業を積極的に展開するため、ディーラーおよびメーカーと一体になって最適加工方法の提案や付加価値の高い新製品の紹介などのセミナーを全国各地で開催してきた。また、計測機器および工作機械のカタログを作成し、切削工具周辺分野の販売強化にも注力した。なお、本年設立したベトナムの現地法人は6月から事業を開始した。このようなことから売上高は191億3400万円、営業利益1億6000万円、経常利益3億3300万円、四半期純利益2億1200万円となった。
型技術協会が受講者を募集中
型技術協会が12月11日、芝浦工業大学芝浦キャンパス3階306教室で「第12回型技術基礎講習会~もう一度基礎から学ぶ切削・研削・放電加工~」をテーマに講習会を開催する。この講習会は、型技術の設計製作に携わる技術者を大賞とした基礎講習会で、入社1~2年程度の若手技術者および理論を理解したいといった中堅技術者に適した構成となっている。金型製作に不可欠な「切削加工」、「研削加工」、「放電加工」の3つの加工方法をメインテーマとして、基本的な原理や事例を含む応用的な基礎技術と最新技術の関連性を学びながら、最新技術の特長や導入のメリットを学べる構成となっている。↓↓詳細な講習内容は下記のアドレスをクリック↓↓http://www.jsdmt.jp/14kiso/pdf/kiso12.pdf■スケジュール・13:00~14:20 「切削加工の基礎」 日本大学 松田 礼 氏【講義の概要】「切削とはどのような物理現象なのか?」、「切れ味が良いとはどのような状態を指すのか?」等のような切削加工(金属切削)の基礎について説明する。切削加工の特長や二次元切削モデルを使った切削現象の基礎理論、切削温度や工具の摩耗・損傷、表面粗さ等、工学系大学で学習する内容をベースに講義する。・休息・14:35~15:55 「知っておきたい研削加工の基礎知識」 東京電機大学 澤 武一氏【講義の概要】研削加工は、砥石表面に不規則に点在する砥粒により除去加工を行うため制御性が低く、その良否は作業者の熟練度に依存する。研削加工を上手に行うためには、現場で培われてきた研削条件や心得などを単なる経験則として覚えるのではなく、実務に応用できる理論の裏付けが大切である。講義では研削加工を行う上で知っておきたい基礎知識についてわかりやすく解説する。初級者にはもちろんのこと、中上級者の復習にも適する内容である。・休息・16:10~17:30 「放電加工の基礎と最新技術」 (株)ソディック 澤崎 隆 氏【講義の概要】放電加工機が高度化・複雑化する状況において、放電加工の基礎を知ることは、日常の結果が得られない場合や材質が変更になった場合などでの問題解決力や適応力向上に効果的であり、自社ノウハウの構築や競争力アップをもたらす。講演では放電加工の誕生・進化の歴史を通じ、その原理に基づく“強みと弱み”、および加工因子の関連性を解説するとともに、最新の形彫り・ワイヤ放電加工機の構造、ならびにその特性を活かした加工事例を紹介する。■参加費いずれもテキスト1冊を含む ●会 員 15,000円 (会員の対象は主催・協賛団体会員) ●一 般 25,000円 ※ 個人会員A入会申込付き 23,625円(希望者は事務局へ問い合わせること) 内訳 : 参加費15,000円+入会金3,000円+11月入会時月割年会費5,625円■募集人数・30名■申込締切・12月4日(火) *申込締切日後のキャンセル不可。■申込方法オンライン申込↓↓下記をクリック↓↓http://www.jsdmt.jp/14kiso/jsdmt-kiso12.cgi(1)申込の際は、代金の振込方法と振込日を記入し、参加費は銀行または郵便振替にて入金のこと。 (2)参加決定者には参加券・請求書を送付するので、当日は参加券を持参すること。参加券と引換にテキストを受け取る。■問合先一般社団法人 型技術協会〒231-0011 横浜市中区太田町6-79 アブソルート横濱馬車道ビル201号室電話:045-224-6081 FAX:045-224-6082 Eメール:info@jsdmt.jp