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難削材加工用制振エンドミル「スマートミラクルエンドミルシリーズ」を発売 三菱マテ
三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアル株式会社が開発製造する“難削材加工用制振エンドミル”スマートミラクルエンドミルシリーズの販売をこのほど開始した。
難削材加工用制振エンドミル「スマートミラクルエンドミルシリーズ」の主な特長は以下のとおり。
① 耐摩耗性が大幅に向上した新開発の(Al,Cr)N系コーティングと、膜表面平滑化処理新技術の「ZERO-μサーフェース」により、優れた耐溶着性と切りくず排出性、さらには切削抵抗の低減を実現し、難削材の高精度・高品位・長寿命な加工が可能。
② 今回商品化された3枚刃「VQ-MHZV」タイプは、ギャッシュ形状およびチップポケット形状の最適化による切りくず排出性の向上と高い工具剛性により、溝加工と同等の送り速度で、縦送り加工も可能。
日立建機がトルコの金鉱山向けにマイニング機械を受注! 電動式の超大型油圧ショベルとトロリー式ダンプトラックの組み合わせはトルコ国内初!

今回の受注は、同社の中東地域における販売・サービス会社である日立建機中東(Hitachi Construction Machinery Middle East Corporation FZE)が、カナダの金生産会社であるエルドラド・ゴールド(Eldorado Gold Corporation)の傘下で、トルコ国内最大規模の金生産量を誇るキスラダグ金鉱山(Kişladağ Gold Mine)を開発するトゥプラグ社(Tüprag Metal Madencilik Sanayi ve Ticaret AS)から注文を受けた案件。
電動式のEX5600超大型油圧ショベルが1台、日立製作所製の最新式IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)インバータを使用したAC駆動方式のEH4000ACリジッドダンプトラックが7台の合計8台で、メンテナンス部品を含めた受注額は40億円以上を見込んでいる。
今回納入されるダンプトラックは、車体上部に搭載されたパンタグラフにより、登坂路に接地された架線に流れる電力を取り込むことで坂を上る、トロリー式を採用。電動式の超大型油圧ショベルと合わせて、鉱山現場内に設置された発電所から供給される電力を利用できるため、燃費を大幅に削減できるとのこと。この組み合わせは、アフリカ南部を中心に稼働実績があるものの、トルコ国内はもちろん、中東地域の鉱山現場で採用されるのは、業界で初めてになる。

『エステー・デザインアワード2012』 最優秀賞・特別賞・審査員奨励賞が決定
エステー(社長=米田 幸正氏 本社:東京都新宿区)は、「エステー・デザインアワード2012」の最終審査を6月30日に都内イベント会場で開催し、最優秀賞および特別賞、審査員奨励賞の3作品を決定した。
2010年に続き2回目の開催となる「デザインアワード2012」の最終審査では、「わたしのアロマ」をテーマに芳香剤のプロダクトデザイン公募を行い、応募作品542点からすでに第1次審査を通過した入賞作品19作品が対象となった。
最優秀賞には、扉の開閉で香りが運ばれるアロマテープを提案した『アロマの入口』が受賞し、特別賞には、そのとき楽しみたい香りをひっくり返すと砂が流れ出す砂時計で表現した『MY Time, MY Fragrance』、審査員奨励賞には、修正テープのように貼付けて使う香り付きのシール型アロマ『エステープ』がそれぞれ受賞した。
3作品の受賞者には、副賞としてそれぞれ、最優秀賞100万円、特別賞30万円、審査員奨励賞10万円を授与されるほか、作品の商品化が検討される。
最終審査員は、同社社長米田幸正氏、同取締役兼執行役鈴木貴子氏、同常務執行役上月洋氏のほか、au「LISMO!」や日光江戸村「ニャンまげ」などのデザインを手がけた佐野研二郎氏(MR_DESIGN代表)、鈴野浩一氏(トラフ建築設計事務所共同主宰)ら各ジャンルのトップデザイナーが務めた。
◆受賞作品
〇最優秀賞
アロマの入口/ 2001(小坂 和生、石山 真子)
「”アロマをもっともっと日常へ”と考えたら、いつも見えていない部分になりました。
扉の開閉によって生じる空気の流れに乗って運ばれる香り。日常的な行為かがちょっぴり楽しくなるアロマの提案です」(2001(小坂 和生、石山 真子))
〇特別賞
MY Time, MY Fragrance/平川 貴啓
「”今日はこのアロマ”今このひと時に楽しみたい香りをひっくり返すと、砂が流れ出す砂時計のように『私のアロマ時間』が始まります。この容器は、オイルを少しづつ出して下の三角錐形状の陶器に落ちて染み込み香りを放出します。香りの時間をとめるときは容器をひっくり返すだけです」(平川 貴啓)
〇審査員奨励賞
エステープ/小林 悠
「”あなたに贈るアロマ” 貼付けて使う香り付きシール型のアロマです。手紙にエステープをそっと貼付けて封をして、相手に送ると封筒を開けた相手にふわっと香りが広がります」(小林 悠)
6月分工作機械受注総額は1086.5億円 日工会
日本工作機械工業会がまとめた6月分の受注実績は以下の通り。2012年月5月分工作機械受注総額は1086.5億円(前月比+3.6%・前年同月比△15.5%)となった。受注総額は、今回復期で最高額となった昨年6月の反動で前年同月比が2ケタの減少となったが、5カ月連続の1000億円超。【6月分内需】348.2億円(前月比+6.8% 前年同月比△16.5%)■内需総額・前月比3カ月ぶり増加。前年同月比4カ月ぶり減少。・5カ月連続の300億円超。・航空機等のスポット受注もあり、前月比増加。① 一般機械 144.4億円(前月比+1.93% 前年同月比△27.2%) うち金型 18.2億円(前月比△1.2% 前年同月比△6.9%)② 自動車 106.7億円(前月比△6.3% 前年同月比△5.3%) うち部品 64.9億円(前月比△15.6% 前年同月比△9.2%)③ 電気・精密 32.4億円(前月比+17.0% 前年同月比△35.1%)④ 航空機・造船・搬送用機械 25.1億円(前月比+128.6% 前年同月比+177.7) 【6月分外需】738.4億円(前月比+2.2% 前年同月比△15.0%)■外需総額・前月比3カ月ぶり増加。前年同月比6カ月連続減少。・5カ月連続の700億円超。・2011年6月が過去最高額(869億円)だったため、減少幅は拡大したが、堅調さは持続。①アジア:423.3億円(前月比+4.9% 前年同月比△19.2%)・東アジア:320.7億円(前月比+1.2% 前年同月比△20.2%)〈中国〉:292.1億円(前月比+1.0% 前年同月比△18.5%)・その他アジア:102.6億円(前月比+18.9% 前年同月比△15.6%)〈タ イ〉:40.4億円(前月比+3.5% 前年同月比+4.4%)〈インド〉:18.1億円(前月比+104.8% 前年同月比△63.7%)②欧州:102.3億円(前月比+15.3% 前年同月比△26.9%)〈ドイツ〉:35.9億円(前月比+14.8% 前年同月比△30.3%)③北米:197.9億円(前月比△8.6% 前年同月比+6.9%)〈アメリカ〉:165.5億円(前月比△9.7% 前年同月比+1.7%)
5月分超硬工具主要統計
超硬工具協会がまとめた5月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】470トン(前年比97.7)。【超硬工具生産額】切削工具181億3800万円(前年比102.8)、耐摩工具29億7600万円(同97.8)、鉱山土木工具6億2600万円(同94.6)、その他工具4億6000万円(同750.)、焼結体・工具17億5400万円(同106.2)、合計239億5400万円(同101.5)。【輸出入】輸出73億4700万円(前年比109.0)、輸入43億700万円(同119.7)。【超硬工具出荷額】切削工具181億600万円(前年比105.9)、耐摩工具29億1900万円(同99.4)、鉱山土木工具6億6000万円(同93.1)、その他工具3億5300万円(同100.6)、焼結体・工具19億5100万円(同115.2)、合計239億8900万円(同105.3)。【刃先交換チップ】生産2734万5000個(前年比114.3)、出荷2654万1000個(同111.3)。
OKKが猪名川製造所で西日本・中部プライベートショーを開催!
大阪機工(本社=伊丹市北伊丹8-10)が、7月27日(金)~28日(土)の2日間、同社猪名川製造所で西日本・中部プライベートショーを開催する。今回も協賛メーカーが多数出展し、特別販売企画を実施するなど、嬉しい内容が盛りだくさんとなっている。
展示機種は、「VM43R」、「VM53R」、「VM76R」、「VC51」、「VB53」、「VG5000」、「VM600GC」、「HM500S/50」だが、工場見学時にはこれ以外の機種も見学できる。
今回のプライベートショーの目玉はなんといっても「VM/R」シリーズだ。
このシリーズは、VMシリーズの特長であった豊富なバリエーション、伝統のギヤ・主軸・滑り案内面を継承し、基本に忠実に設計している。剛性に優れた多様なワークにも対応できる加工の本格派マシンとして、“削りのOKK”を象徴させる加工機なのだ。
加工の本格派マシン「VM76R」はベストセラー機をさらに進化!

また、内蔵ステップと幅広の機内ステップを標準装備することで、機内への入り込みや段取り作業・機内の作業等が容易であり、15インチカラー液晶画面を搭載し、パソコンと同じキーボード配列で、情報が見やすくさらに操作性が向上している。
なお、今年の9月末日まで、同社では「VM/Rシリーズ限定 特別販売企画」を実施している。これは、プログラム作成を簡単にさせ、加工段取りのスピードアップと、精度安定向上に役立つ機能をパックにしたものだ。コストパフォーマンスにも優れた内容になっているので、興味のある方はぜひOKK猪名川製造所に足を運んで説明を聞いてみると良いだろう。
注目の工具! 「硬脆材加工用スクエアエンドミル」 日進工具
日進工具(社長=後藤 勇氏)の製造・販売している硬脆材加工用スクエアエンドミルが、困難とされていた超高やセラミックスなどの硬脆材の切削加工が可能になったとして注目されている。「電着工具より安価なダイヤモンドコーティングで何時間も削れる」というのも好評な理由のひとつのようだ。
この工具は芯厚を大幅にアップすることで硬脆材の加工にも耐えうる剛性を維持。揺るぎない寸法を出すため、密着性の高いダイヤモンドコーティングを採用している製品である。
「工具形状測定システム」を開発 牧野フライス
牧野フライス製作所がこのほど、微細精密加工に関わる機械オペレータから工具測定の作業を解放する「工具形状測定システム」を開発した。
同社では微細精密加工の現状を「微細加工の現場ではミクロンあるいはそれ以下の精度が当たり前に求められている。工作機械や切削工具、測定器などは“ミクロンあるいはそれ以下の精度”に対応してきた一方、多くの機械オペレータが試行錯誤を繰り返しながら非効率なものづくりをしている」と認識しており、①拡大鏡などにより工具の状態は確認できるが工具が主軸に装着された状態でどうなっているか確認するのが困難である、②主軸が所定の速度で回転しているときに、工具がどのような状態になっているかを確認する必要があるが有効な手段がないために、最終的には試し加工などを行い状態確認をしている――等の加工現場の現状を解決するため、工具測定作業の非効率な作業を全て自動化する「工具形状測定システム」を製品化した。
製品の特長は以下のとおり。
●刃先の観察
・回転状態で工具刃先に照明を当て、カラー撮影し、専用モニタで表示。
・工具の回転が停止している場合は、従来の顕微鏡と同様の観察ができる。
・加工時の回転速度で回転している場合は、コマ送りで表示することで刃先摩耗や欠損の有無を工具の全周に渡り、容易に目視出来る。
●加工機で自動測定
・主軸を回転させ、実加工の状態で測定:CCDカメラにより画像を取り組み、工具長、工具径、振れを求める。
・微細工具の工具長と径を高精度に測定:高い分解能と繰り返し精度で微細工具を高精度に測定する。
●測定結果の表示例
回転状態で測定するため、工具の輪郭像は絶えず変化するため、測定結果は最大の工具輪郭像を静止画で表示する。また、この静止画を表示した状態で、特定箇所をオペレータが指定することで、その間の寸法を算出することもできる。
●機械と一体化した自動化
・簡単なプログラム指令で、刃先の測定を行う(画像関わる照明、ピント、コントラスト等の調節は、すべて自動で行われる)。
・刃先測定した結果(工具長、径)は、機械制御装置の工具データ情報に、自動で転送される。
・作業者が規定した基準値および許容値と測定結果を比較し、工具折損等の判定を自動で行う。また許容値を超える場合、予め設定した予備工具と交換する。
・主軸を加工時の速度で回転させて、ウォームアップ(暖機)を行う。開始後は主軸の変化を常に測定し、安定状態に入ったと同時に加工を開始する。
■仕様■測定装置
・CCDカメラ(LED搭載)
・測定できる工具径:φ0.010~φ32.0㎜
・測定範囲(2段切換え):0.70×0.52㎜ 0.40×0.30㎜
・測定分解能:0.1μm(指示表示0.01μm)
・防塵・防滴構造:切りくずやクーラントの侵入を防ぎ、高い信頼性を備える。外装カバー類を排することができ、コンパクト構造となっている。
5インチカラーモニタ
・専用モニタを主軸操作盤の画面真横に配置
・外部パソコンが不要
鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種「MC6025」を発売 三菱マテ
三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する“鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種”「MC6025」のインサートの販売をこのほど開始した。
“鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種”「MC6025」は、耐摩耗性と耐欠損性を両立させる新開発のCVDコーティングと耐欠損性を大きく向上させた新開発超硬合金母材を採用しており、汎用グレードとして幅広い領域で安定した切削加工を可能にする。
鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種「MC6025」の主な特長は以下の通り。
① 新開発超硬合金の母材表面の最適化された強靭層が亀裂の進展を防ぐことで、耐欠損性に優れ、安定した切削加工が可能。
② 高い耐摩耗性を発揮する微細「TiCN層」と、優れた耐熱性を持つフラット「Al2O3層」の組合せにより耐摩耗性を向上させ、さらに極めて平滑な表面の「ブラック・スーパーイーブンコーティング」を適用することで溶着チッピング等の異常損傷を抑制し、長時間の安定した切削加工が可能――など。
細かいところも磨きやすい! 手作業向けジグソーパズル型スポンジ研磨材 住友3M
住友スリーエム(社長=三村 浩一氏)はこのほど、3M™ ジグソーパズル型スポンジ研磨材の販売を開始した。1994年5月に販売開始して以来のロングセラー品の性能はそのままに、作業しやすい大きさにあらかじめ打ち抜き加工された手作業向けの研磨材。
この製品は、耐久性が高いスポンジに酸化アルミニウム研磨砥粒が塗布された手作業向けの研磨材で、スポンジ基材のクッション性により曲面や複雑な形状にも追従して研磨しやすいことに加え、作業者の手になじみやすいという特性が評価され続けている。その用途は木工・塗装の下地研磨や、塗膜・さび・汚れの除去など多岐にわたっている。
ユーザー調査の結果、エッジを使って細かい部分を研磨する作業者の多くが、作業に適したサイズ・形状にカットして利用することで、さらに作業性を高めていることに注目し、同社では、114mm×140mmのシートがジグソーパズルと同じような形状で12ピースに打ち抜き加工した。これにより作業者は使用するたびにカットする必要がなく、ピースごとに備わる凸部やエッジを利用して複雑な形状の部材や細かい部分を効率的に研磨することができる。
3M™ ジグソーパズル型スポンジ研磨材は、相当番手で5種類ある。
1箱10枚入り。機械工具商を通じて販売する。