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「イノベーションデー2012」に過去最大の来場者  森精機

森精機製作所(社長=森 雅彦氏)は、6月21日(木)~23日(土)の3日間、イノベーションデー2012を開催し、過去最大数となる10,000名を上回る来場者が訪れた。今回初めて招待した地元の小・中学生を含む、全国約1,000名の児童・学生に会場は連日活気に満ちあふれていた。

会場では、新機種12台を含む計37台の工作機械を展示し、自動車、航空機、建設機械、医療機器、金型、エネルギー産業などあらゆる業種の最新の加工事例を紹介。ギルデマイスター社の5軸マシニングセンタ7台を含む15台の5軸、複合加工機では、工程集約に加えて、多面治具や先端加工技術を用いた高効率加工など、デモ加工を通じて生産性向上に貢献するソリューション展開した。また、コンパクトな新型ロータリテーブルを搭載し4軸加工を実演したMILLTAP 700をはじめ、Xクラスや新デザインのECOLINEシリーズなども注目を集めていた。

4月から稼働をはじめた伊賀ベッド・コラム精密加工工場の見学会では、最新鋭の設備を導入した製造工程や品質管理システムをご紹介し、多くの関心を集めた。

東陽テクニカがソフトウェア開発の総合管理ツールメーカと代理店契約締結

東陽テクニカ(社長=五味 勝氏)がこのほど米国Polarion Software Inc.(以下 Polarion 社) と日本国内総販売代理店契約を締結し、Application Lifecycle Management(以下、ALM) ツール「Polarion」の販売を開始した。ALM ツールとは、要件管理、設計管理、ビルド管理、テスト管理、リリース管理など、ソフトウェア開発におけるプロセスと成果物を管理することで、開発の効率化を促進するためのツールである。近年、機能安全規格などで重要視されているトレーサビリティの確保も、ALM ツールを使用することで実現する。

小型締め固め機械の新型「ZV55RL」、「ZV65RL」ランマを発売 日立建機

日立建機子会社の日立建機カミーノは「ZV55RL」、「ZV65RL 」ランマ2 機種を、このほど発売した。

打撃力の向上と手元振動を低減したフルカバー仕様のZV-R シリ-ズに、運搬性とメンテナス性を向上させた“軽量化”仕様のZV-RL シリーズを追加したもの。小型締め固め機械として、菅工事や道路工事など、幅広い現場での活躍が期待されている。
販売目標は、国内向けに2 機種合計で、年間1,000 台の見込み。

主な特長は、軽量化により運搬性を向上させ、免振性の高い防振ゴムを採用し、疲れにくい低振動なハンドルとなっていること。また、ゴム容量を増加させ、防振ゴムが超寿命となった。

オフロード法2011 年基準適合の中型、大型油圧ショベル12 機種を発売 コマツ

コマツ(社長=野路國夫氏)は、最新技術を随所に織り込み、オフロード法2011 年基準に適合した中型、大型油圧ショベル「PC220/PC220LC-10 」、「PC230/PC230LC-10 」、
「PC300/PC300LC-10」、「PC350/PC350LC-10」、「PC400/PC400LC-10」、「PC450/PC450LC-10」をこのほど発売した。

新発売の12 機種は、NOx(窒素酸化物)排出量を当社従来機に比べ50%低減し、日本(特定特殊自動車排出ガス2011 年基準)・北米(EPA Tier4 Interim)・欧州(EU Stage 3B)の排出ガス規制をクリアした新世代エンジンを新たに搭載している。加えて、機体のメインユニットを最適に制御するトータルビークルコントロール(機体総合制御)のさらなる進化により、生産性と燃費性能の両方で高いレベルを達成し、燃料消費量を当社従来機に比べ10%低減した。また、落下防止用ハンドレールの新採用により、点検・整備中の落下を防ぐとともに、同じく新採用のID キーにより機械の盗難リスクを軽減し、安全性を高めている。運転席には高精細7インチLCD モニタを新たに採用し、安全かつ正確でスムーズな作業を実現するとともに、エコガイダンス等の表示により省エネ運転のサポートも行う。

さらに、新車購入時に自動的に付帯される、国内で初めてパワーラインの保証延長と無償メンテナンスを取り入れた、新たなサービスプログラム「KOMATSU CARE(コマツ・ケア)」の提供により、トータルライフサイクルコストの低減と長時間稼働に貢献する。

日本金型工業会 新会長に牧野俊清氏

日本金型工業会が6月7日、都内のホテルインターコンチネンタル東京ベイで第18回総会を開催し、新会長に牧野俊清氏(長津製作所)が就任した。
副会長は、加藤忠郎氏(東部支部長=日進精機)、鈴木政幸氏(中部支部長=三琇ファインツール)、三津江愿一郎氏(西部支部長=ミツエ・モールド・エンジニアリング)、小出 悟氏(小出製作所)、真鍋道孝氏(扶桑精工)。

総会では同工業会の“金型産業ビジョン”に触れ、「金型技術をコア技術とした新しいものづくり企業」を目指すための将来に向けた3つのキーワードとして①営業力(提案力)、②海外展開、③新たな分野への事業展開を掲げ、その3つのキーワードをサポートする新たなキーワード、④(グローバル)人材育成・人材確保、⑤技術研究開発を加えた。

新会長に就任した牧野俊清氏
新会長に就任した牧野俊清氏
この中であいさつに立った牧野新会長は、「工業会に多大な功績を残した上田前会長に深く感謝の意を表します。今後は工業会の健全化を図ると同時に、業界縮小傾向の現状で会費収入も激減していることから、団体運営のコスト削減に取り組んでいきます。ご協力のほどをよろしくお願いいたします」とあいさつをした。

総会終了後、上田勝弘大垣精工社長(前金型工業会会長)の「金型人生50年から学び得たもの」をテーマに特別講演が行われた。

続いて懇親会が開かれ、関係者は親睦を図った。

豊橋技術科学大学が「オーエスジーナノマイクロ加工学講座」を開催

豊橋技術科学大学(学長=榊佳之氏)は6月8日、豊橋市内のホテルアークリッシュ豊橋で「オーエスジーナノマイクロ加工学講座」記念講演会を開催した。

オーエスジーナノマイクロ加工学講座は、微細加工を中心とした研究開発および産学連携推進の一旦を担っている。2007年、超精密微細加工技術の発展のためオーエスジーが寄付の申し入れを行い、今年3月に5年にわたる活動を終了した。

写真左:大沢オーエスジー会長 右:榊豊橋技術科学大学学長
写真左:大沢オーエスジー会長 右:榊豊橋技術科学大学学長
オーエスジー寄付講座の5年間の活動概要と成果報告を榊学長が説明し、オーエスジー会長の大沢輝秀氏に記念品が贈られた。

大沢オーエスジー会長は、「創業者の大沢秀雄が設立した大沢科学技術振興財団ではこれまで5億円の助成を行ってきた。会社経営には人材教育が大切であり、国際競争力のある企業に成長するためにも人材は重要である」と述べた。

報告会では、「微小径工具を用いた微細加工の課題と解決策~見えない・たわみやすい・折れやすい微小径工具をどう使いこなすか~」をテーマに、①「見えない」微細加工プロセスを「視て診る」(野村光由研究員)、②「たわみやすい」工具挙動の解明と加工誤差の制御(桝田正美客員教授)、③「折れやすい」微小径工具の折損寿命予測(堀内 宰客員教授)、④微小径工具の「本質」を理解した効果的な活用法の提言(村上良彦特任准教授)、今後の新たな展開(柴田隆行教授)がそれぞれ報告した。

続いて、石川則男オーエスジー社長が、「オーエスジーはダントツ企業をモットーにしているが、今回の講座では高付加価値製品を創出するための加工技術の開発が進められている」と講評した。

森脇俊道摂南大学理工学部長・教授(前・精密工学会会長)よる「ものづくりの将来」をテーマにした特別記念講演が行われたあと、場所を移して技術交流会が開かれた。

「3枚刃スーパーワンカットΦ16、Φ20」を追加! ダイジェット工業





ダイジェット工業が、「3枚刃スーパーワンカットDV-SOCS3形 Φ16、Φ20」をこのほど発売した。
                 
開発のコンセプトは、突っ込み加工にも対応できる高性能ソリッドエンドミル 「3枚刃スーパーワンカット DV-SOCS3形」が好評につき、今回、多くのユーザーから要望のあった大径サイズ、Φ16およびΦ20を追加した。

この製品の特長は、①突っ込み加工が可能な中心刃形状の採用で、突っ込み加工から溝加工までを1本の工具でこなせる、②従来のスーパーワンカット同様の独創的な溝形状と45度の強ねじれ採用により、溝加工においても抜群の切りくず排出性を実現、③「バリューコート」採用により耐摩耗性が向上し長寿命―――である。

炭素鋼、合金鋼、プリハードン鋼、焼き入れ鋼、鋳鉄、ステンレス鋼の突っ込み、肩削り、溝加工に力を発揮する。
 

●サイズと販売価格
Φ16(DV-SOCS3160)30,500円/Φ20(DV-SOCS3200)43,100円            

アルモニコスが「3次元CADデータ操作体験セミナー」を無料で開催

アルモニコスが公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構主催の3次元CADデータ操作体験セミナーを無料で開催する。このセミナーでは、最新の製品検査システム spGauge(エスピーゲージ)やリバースエンジニアリングシステム spScan(エスピースキャン)、またデータトランスレータ spGate(エスピーゲート)を実際にパソコンで操作しながら、3次元CADデータの有効活用方法を体験できる。7月から12月まで毎月1回、計6回開催する。①3次元CADと実物(非接触データ)から製品検査 -spGauge- 操作体験セミナー●日 時2012年7月11日(水)/10月10日(水)13:30~16:00(各回共通)●内 容・製品検査システム spGauge 概要説明・spGaugeを使用した検査の操作体験(非接触データと3次元CADデータの位置合わせ、誤差カラーマップや断面における形状検査、寸法/幾何公差検査、プレス製品における穴/板止まり検査)②実物(非接触データ)から3次元データを作成するリバースエンジニアリング -spScan- 操作体験セミナー●日 時2012年8月8日(水)/11月14日(水)13:30~16:00(各回共通)●内 容・リバースエンジニアリングシステム spScan 概要説明・spScanを使用したリバースエンジアリングの操作体験(ポリゴン作成&編集、曲面構成の作成、曲面作成&評価、既存CADデータを利用した部分リバース)③3次元CADデータ ヒーリング(不具合修正)-spGate- 操作体験セミナー●日 時2012年9月12日(水)/12月12日(水)13:30~16:00(各回共通)●内 容・3次元CADデータ 概要説明・spGateを使用した 3次元CADデータ修正、形状簡略化・ポリゴン編集操作体験 ■場  所:株式会社アルモニコス(静岡県浜松市中区板屋町111-2 浜松アクトタワー21F) ■参 加 費:無料  ■定  員:5社(1社様1台のPCを用意いたします。各社最大3名様まで)  ※先着順・要事前申込  ■申込方法:下記のページから進み、申込書よりFAXにて申し込むこと。http://www.armonicos.co.jp/event/seminar/seminar.html 

日機連が第33回(平成24年度)優秀賞エネルギー機器表彰候補募集

日本機械工業連合会が第33回(平成24年度)優秀賞エネルギー機器表彰候補の募集を開始した。この事業は優秀な省エネルギー機器を開発して実用に供することにより、エネルギー効率的利用の推進に貢献していると認められる者および企業その他の団体を表彰し、優秀な省エネルギー機器の普及を図るとともに省エネルギー機器の開発を促進しようとするものである。応募要綱は以下のとおり。1.募集対象機器概ね5年以内に開発された機械類その他の機器のうち、実用化された産業用の優秀な省エネルギー機器(以下「省エネルギー機器」という)。(注)1 ここにいう機器は次のようなものを含む。 ① 一般的な概念の機器の他、装置、装備、システム(自然エネルギー、廃棄物、排出物等の未利用資源を利用するものを含む) ② 省エネルギーに著しく寄与する計器及び制御システム ③ 産業用の自動車及びエアコンディショナー(注)2 地球環境、安全性に対する寄与も考慮する。(注)3 概ね5年以内に大幅な改善、改良が加えられた機器を含む。2.応募に伴う経費無料。3.募集期間平成24年6月8日(金)から平成24年7月13日(金)まで(期限厳守、但し、7月13日消印有効)。4.応募者資格省エネルギー機器の開発及び製造に自ら従事した者並びにその開発及び製造に自ら従事した企業その他の団体(以下、「開発製造者」という)。5.応募方法(1)別紙様式による申請書を正本1部、副本6部を作成すること。(2)機器が複数の共同開発にわたる場合は、別紙様式の申請書を各々の申請者が作成し、これらを代表となる申請者が取りまとめて提出すること。この場合においては、別紙様式の「8.省エネルギー機器の内容説明」については、代表となる申請者がその申請書に添付すれば足りる。(3)正副申請書の各々に、次の補足資料を添付すること。 ① 機のカタログ、図面、写真、特許に関する広報の写し等 ② 開発製造者が行う事業の概要 ③ 開発製造者が行う事業の決算報告書で直近の事業年度に係るものの概要(4)機器の内容説明のために動画が効果的と判断される場合、内容を2,3分程度にまとめたCD-ROMの添付は可能(必須ではない)(5)同一の申請者が複数の省エネルギー機器について応募することができる。(6)同一の省エネルギー機器について同一年度に経済産業省等が係る「省エネルギーをテーマとした類似の表彰制度」と重複して応募することはできない。(この規定に反する場合、表彰を取り消す場合もある)6.選考方法一般社団法人日本機械工業連合会に置かれた省エネルギー機器審査特別委員会(委員長:中島尚正 東京大学名誉教授)が選考する。選考は第一次書類審査(8月)、第二次ヒヤリング審査(9月)、第三次現地調査(10月~11月)とする。7.発表方法日刊新聞、経済産業広報、同連合会ホームページ等に発表するとともに、応募者に通知する。8.表彰(1)表彰対象機器 応募のあった機器のうち実用化された産業用の優秀な省エネルギー機器に当たると優秀賞エネルギー機器審査特別委員会が認定したもの(以下、「認定優秀機器」という)。(2)表彰対象者 認定優秀機器に係る開発製造者(3)表彰の方法 表彰は次に掲げる賞について、賞状および楯を授与して行う。 ① 経済産業大臣賞 ② 経済産業省資源エネルギー庁長官賞 ③ 日本機械工業連合会会長賞  *①、②については「認定優秀機器」のうち、経済産業省が最も優秀またはこれに準ずると認めるものに授与される。(4)表彰の時期 平成25年2月(省エネルギー月間)9.優秀賞エネルギー機器受賞マークについて(1)省エネルギー機器の普及促進に役立てる為に、受賞者は表彰を受けた機器び「優秀賞エネルギー機器受賞マーク」を表示し、広告等に活用することができる。(2)「優秀賞エネルギー機器受賞マーク」は同連合会が受賞企業にその表示件を無償で供与するもので、適正な表示のため、同連合会が来ていするマーク仕様規定を遵守して、各受賞企業に責任をもって管理することを要請する。10.その他(1)応募対象機器は他の特許等を侵害していないこと、また係争中でないことが条件。(2)応募申請書受付後に、本事業の目的を損なうような行為、もしくは虚偽の記載等不正行為があった場合には、応募を無効とする。(3)受賞決定後に、本事業の目的を損なうような行為、もしくは虚偽の記載等不正行為があった場合には、受賞およびマーク表示権を取り消すことがある。(4)応募申請書及び審査時に応募者から得た情報は、本事業の目的外に使用しない。なお、特に守秘を要する情報がある場合、申し出ること。11.後援経済産業省(申請中)12.問合せおよび申請先〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館5階 日本機械工業連合会 業務部 電話:03-3434-5382この件の詳細はホームページ http://www.jmf.or.jp を参照のこと。

「鉄道技術国際見本市 InnoTrans 2012」で高まるフランスの存在感

鉄道・都市交通部門の世界最大の見本市、InnoTrans(イノトランス)で、フランスは参加企業数をさらに増やし、またも開催国ドイツを除いた最大の参加国となった。革新的な製品・サービスを携えたフランス企業約90社が、フランス企業振興機構-ユビフランスが組織するフランスパビリオンに集結する。展示会場(総面積1,100m2)では、鉄道技術と鉄道インフラを専門とする3つの展示ホールに分かれている。フランスの輸出支援の一環として、ユビフランスは第2回「国際鉄道・都市交通ミーティング」を開催し、フランス企業と世界の鉄道業界の意思決定者との交流を図る。ベルリンで隔年開催されるInnoTransでは、初回以来、屋外展示、見本市、コンベンションが同時開催されており、この業種では唯一、来場者数を毎年伸ばしているイベントである。2010年には、世界45カ国からの出展者数が約2,250社、業界関係の入場者数は約10万3000人を数えた。今回、フランスパビリオンの出展者も前回に比べ13%増になる見込みである。出展する企業や産業クラスターは、フランスの鉄道産業を代表する顔ぶればかりであり、出展する機器は、エレクトロニクス、鋳造、冶金、アウトソーシングソリューション、機械加工、塗装、空圧、ケーブルなどの分野が対象になる。ユビフランスでは前回の第1回「国際鉄道・都市交通ミーティング(RITF)」の成功をうけ、第2回RITFを9月19日・20日に開催する。フランス企業が潜在力のある外国市場に対する理解を深めるための一連のプログラムに加えて、世界各国の意思決定者と提携の可能性について協議する機会を持つのが狙い。このRITFを後援するフランス国鉄(SNCF)は、今回のInnoTransにおいて非常に強いプレゼンスを発揮しており、その他、安全装置関連部品の設計・製造のSCOMA社、および鉄道オートメーションを専門とするLeroy Automation社の2社もこのイベントに協賛することによって、フランスの高いプレゼンスを活かすとしている。フランスの2010年の鉄道産業の総売上高は48億2000万ユーロ、そのうち輸出は16億5000万ユーロであり、ともに対2009年比で増加している。