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11月分工作機械受注総額は967億円 日工会
日本工作機械工業会がまとめた11月分の受注実績は以下の通り。2010年11月分工作機械受注総額は967億円(前月比+20.5%・前年同月比+104.2%)となった。【11月分内需】309億円(前月比+22.0%・前年同月比+102.2%)① 一般機械 138億円(前月比+26.7% 前年同月比+2.4倍) うち金型 14億円(前月比+16.9% 前年同月比+44.9%)② 自動車 90億円(前月比+24.9% 前年同月比2.5倍) うち部品 66億円(前月比+21.3% 前年同月比3.3倍)③ 電気・精密 35億円(前月比+13.5% 前年同月比+91.9%)④ 航空機・造船・搬送用機械 15億円(前月比+7.9% 前年同月比+50.9%) 【11月分外需】658億円(前月比+19.8%・前年同月比+105.2%)①アジア:390億円(前月比+33.7% 前年同月比+99.1%)・東アジア:327億円(前月比+42.0% 前年同月比+106.6%)〈韓国〉:29億円(前月比△14.2% 前年同月比+41.5%)〈中国〉:277億円(前月比+50.5% 前年同月比2.2倍)・その他アジア:63億円(前月比+2.3% 前年同月比+67.3%)〈インド〉:14億円(前月比△11.1% 前年同月比+25.0%)②欧州:127億円(前月比+15.0% 前年同月比 2.3倍)〈ドイツ〉:46億円(前月比△8.8% 前年同月比94.6%)③北米:123億円(前月比△8.8% 前年同月比約+94.6%)〈アメリカ〉:116億円(前月比△5.8% 前年同月比+97.2%)
2011年台北国際ギフト・文具見本市 Giftionery Taipei 2011 出展募集中!
台北国際ギフト・文具見本市は、今回で65回目を迎える台湾唯一のギフトと文具専門業者のためのプラットフォームであり、見本市には毎回、国内外からデパート、テレビショッピング、銀行、保険会社、ホテル、科技関連や、総統府、中世記念堂やその他博物館関係者など数多くの小売業や企業のバイヤーが駆けつける。2011年台北国際ギフト・文具見本市では、一般のギフトや文具以外に「ホームスタイリング・エリア」、「ナチュラルエッセンス・エリア」、「ホリデー&パーティー・エリア」といった、装飾やイベント関連の業者様向けのエリアを新たに設け、新しい風を呼び込むとしている。■主 催:中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)■共 催:台湾区芸品礼品輸出業同業公会、台湾区教育用品工業同業公会、 台湾区手提包輸出業同業公会、台湾区玩具及び児童用品工業同業公会■日 時:2011年4月21日(木)~4月24日(日)■場 所:台北世界貿易センター・展覧大楼一階展示場A、D区(台北市信義路五段5号一楼)■公式URL:http://www.giftionery.net/ja_JP/index.html(日本語)■出展規模:350企業(国内外計) 600小間のブースを使用 ※予定■出展品目:ギフト用品、文具、販促用品、祝日の飾り付け用品、文具、画材、学用品、 オフィス用品、手工芸品、家庭用品、生活用品、玩具、子ども用品、バッグ、宝石、アクセサリー、ペット用アクセサリー、ライセンシング等■出展各エリア:ギフトエリア、文具エリア、技術&トレンドエリア、生活百貨エリア、ホームスタイリングエリア、ナチュラルエッセンスエリア、ホリデー&パーティーエリア、メディアエリア■出展のお申込&お問合せはこちら↓↓↓http://www.taitra.gr.jp/event/taipei-form.html
「エモ・ハノーバー2011」国際製造技術トレンドに焦点
2011年9月19日から24日まで開催される国際金属加工見本市「エモ・ハノーバー2011」が開催される。世界各国の製造業界専門家がハノーバーに集結し、最新の製造技術を学び、製品購入計画をたて、業界トレンドについて討論する。
前回の「エモ・ハノーバー2007」は世界80カ国から166,500人が来場した。
見本市開催時の経済環境は良好との見通し
この記者会見でDr.シェーファーは、「日本の輸出経済は近年の経済危機と円高による輸出低迷の影響を受けたが現在は回復傾向にあり、日本経済は新たな出発点に立っている」と指摘。「GDPも主要ユーザー産業による投資も低水準から上昇してきている。特に日本の自動車および自動車部品産業は2ケタの成長が期待されている。国際調査では、精密工学、光学、電気産業、金属製品および金属加工業界でも投資が増加すると予想されている。これらは2011年の日本の工作機械業界の成長を明確にしている。“エモ・ハノーバー2011”は日本の工作機械メーカー、特に国際ビジネスを行っている企業にとってビジネスの可能性を高めることができる見本市である」とした。
国際エモ会議「持続可能な製造」
2011年9月20日と21日に開かれる国際エモ会議「持続可能な製造」で世界の製造業者が関連製品を展示。会議はフラウンホーファー工作機械・成形技術協会(IWU)、ケムニッツ技術大学、「エモ・ハノーバー」主催者であるドイツ工作機械工業会(VDW)の共同開催で行われる。主な会議のテーマは、①工作機械・鍛圧機械と製造プロセスにおけるエネルギー効率と資源効率の促進のための技術ソリューション、②効率的なプラント設計とプロセスチェーン、③持続可能を目的とした製造計画と製造システムとなっている。
b2フェアーでは、「エモ・ハノーバー」主催者であるドイツ工作機械工業会とヨーロッパの起業ネットワークが連携し、ビジターの新規ビジネスコンタクト獲得をサポートする。データ―ベースを基に、ビジターと出展社の新たなネットワーキングや新規顧客、サプライヤー、取引相手獲得のサポートをする。
b2フェアーは、企業間マッチメーキングを行うサービス。マッチメーキングに感心のある出展社とビジターはデータベースwww.b2fair.comにプロフィールを入力することができる。ログインをし、ビジネスコンタクトを希望する企業を見本市開催2週間前からオンライン上で選択することができる。選択に基づき個別に打ち合わせの予定を調節する。商談の申し込みやリクエストは「エモ・ハノーバー」を通じてヨーロッパ14カ国にある30のパートナーネットワークに伝えられ、仲介をする。
「エモ・ハノーバー2011」開催期間中、工作機械の研修と教育をテーマにした有益なプログラムが毎日開催される。1,000㎡以上のスペースを利用して優秀な従業員になるためのアドバイスの提供や、研修生が最新の工作機械に触れることができ、積極的な質疑応答や参加が見込まれている。8,000人以上の学生がこのイベントに参加する予定だ。
また、航空産業に関する特別展や、急成長するロシア市場に焦点をあてたイベントや会議も開催する。
宇宙航空産業における最新技術―会議とスペシャルイベント
2011年9月22日と23日にはライプニッツ大学製造技術・工作機械研究所(IFW,ハノーバー)とゲッティンゲンに拠点をおく、機械イノベーションネットワーク(MIN)が「宇宙航空産業における新製造技術」会議を共同で開催する。航空機製造では新素材と素材の組合せの使用トレンドは増長している。1つの例として、ベータ型チタン合金素材の組合せの使用トレンドは増長している。1つの例として、ベータ型チタン合金と炭素繊維強化プラスチックの航空機導体構造への併用、車台製造のための開発、工作機械の低温抵抗材と化合物の組合せから、コスト差効率の高いチタニウム加工や5軸機械加工のための機械設計という新しい概念に向けて、足並みをそろえる必要がある。このような背景のもと、宇宙航空産業の部品製造と機械加工の最新ソリューションと未来のトレンドは会議で討論される。
機械加工イノベーションネットワークは、「チタニウム部品製造におけるコスト効率の重要性」という併催イベントを計画している。宇宙航空産業は他の産業のイノベーションモデルおよび触媒の役目を果たし、航空機プログラムに牽引されている。合成素材使用の増加、特に最先端チタニウムは機械加工を代表する新しい取り組みであるとして、このスペシャルイベントではチタニウム部品に焦点をあてるとしている。研究者、開発者、製造者、ユーザーが協力し、製造効率の促進を狙いとしている。イベントでは革新的な複合実験の結果を発表し、新しい工学技術が機械加工問題にアプローチする。大小チタニウム部品構成要素とプラスティック合成に焦点をあてる。
異形ワーク用バリ取り機「バリタック-SP型」が好評中!
トーバン工業(社長=田島泰彦、本社・東京都江東区大島2-6-21)が製造販売しているマシニング加工や旋盤加工、プレス成形加工後等の段差ある箇所に発生したカエリバリを短時間に除去する「バリタック-SP型」が好評である。
この製品の最大のメリットは、バリ取り作業2人以上が従事している加工現場に、「バリタック-SP型」を導入することで加工コストが低減すること。煩わしい機械加工後のワークのカエリバリの除去に力を発揮する。
【特長】
・低価格でコンパクトな設計。
・段差のある箇所に発生したバリが取れる。標準仕様は20㎜以内の段差に対応。
・非常に短時間でバリの除去ができるので、インラインでの加工が可能。
・ブラシのおシュレーション機構と正回転、逆回転機構およびチャック機構の正回転、逆回転機構を使い全方向のバリを取ることが可能。
・機械本体にクーラントタンクを内蔵。
なお、同社では専用バリ取り機の製作も受けている。
「TECHNO-FRONTIER2011」出展企業を募集
日本能率協会(JMA、会長=山口範雄)は、2011年7月20日(水)~22日(金)の3日間、東京ビッグサイトで「TECHNO-FRONTIER2011」(テクノフロンティア2011)の総称のもと、「モータ」「電源」をはじめとしたエレクトロニクス・メカトロニクス分野の10の要素技術の専門技術展を開催する。この展示会は開発・設計・生産技術者を中心に経営者までが一堂に会するエレクトロニクス・メカトロニクス分野におけるアジア最大規模の専門技術展&シンポジウム。層展示予想規模500社/1,000駒、来場登録者3万6000人を見込んでいる。現在、事務局では出展企業を募集しており、申込み〆切は2011年2月25日(金)までとなっている。2011年は日本国内で唯一の環境発電に焦点をあてた展示会「環境発電技術展」を新設するほか、主催者企画として特別展示「『脱』『省』レアアースモータ研究成果展示」(仮称)を行う。レアアース確保問題等から次世代自動車開発のキーデバイスとして注目されている“レアアースに依存しない次世代モータ”を取り上げ、脱・省レアアースモータ開発研究に携わる代表的な大学が一堂に会して最新の研究成果の実物展示とデモンストレーションを行う予定。
10月分超硬工具主要統計
超硬工具協会がまとめた10月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】484トン(前年比139.1)。【超硬工具生産量】切削工具187億7900万円(前年比147.7)、耐摩工具31億8100万円(同112.7)、鉱山土木工具6億6600万円(同122.7)、その他工具5億3300万円(同180.7)、焼結体・工具17億5100万円(同151.5)、合計249億1000万円(同142.1)。【輸出入】輸出71億3800万円(前年比142.6)、輸入35億8700万円(同153.2)。【超硬工具出荷額】切削工具180億9200万円(前年比134.1)、耐摩工具30億3500万円(同110.7)、鉱山土木工具7億100万円(同121.9)、その他工具3億9100万円(同122.2)、焼結体・工具16億9900万円(同139.3)、合計239億1800万円(同130.3)。【刃先交換チップ】生産2584万3000個(前年比170.4)、出荷2517万3000個(同148.2)。
10月分産業機械受注状況および輸出契約状況
産業機械工業会がこのほどまとめた平成22年10月分の産業機械受注状況および輸出契約状況は以下のとおり。10月の受注は2789億100万円、前年同月比91.2%となった。【内需】内需は1888億5900万円、前年同月比98.4%となった。内需のうち、製造業向けは前年同月比84.3%、非製造業向けは同125.3%、官公需向けは同98.5%、代理店向けは同97.8%であった。増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比187.0%)、鉱山機械(同205.7%)、タンク(同172.7%)、プラスチック加工機械(同204.6%)、圧縮機(同151.8%)、送風機(同524.2%)、変速機(同109.4%)、金属加工機械(同136.7%)の8機種であり、減少した機種は、化学機械(同76.5%)、ポンプ(同99.2%)、運搬機械(同85.3%)、その他機械(同52.6%)の4機種であった。【外需】外需は、900億4200万円、前年同月比79.0%となった。10月のプラント案件はなかった。増加した機種は、鉱山機械(前年同月比108.2%)、タンク(同400.0%)、圧縮機(同164.4%)、送風機(同359.5%)、運搬機械(同233.4%)、金属加工機械(同154.1%)、その他機械(同176.9%)の7機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(同38.8%)、化学機械(同88.4%)、プラスチック加工機械(同86.8%)、ポンプ(同66.5%)、変速機(同96.7%)の5機種であった。●10月分産業機械輸出契約状況は以下のとおり。10月の主要約70社の輸出契約高は、812億6800万円、前年同月比80.9%となった。10月のプラント案件はなかった。単体は812億6800万円、前年同月比80.9%となった。地域別構成比は、アジア44.7%、南アメリカ16.3%、北アメリカ14.3%、中東13.1%、ヨーロッパ8.5%、ロシア・東欧1.6%となっている
トヨタ自動車がロボット大賞を受賞
ロボット産業を世界をリードする新産業に成長させるべくロボットの実用化に必要な技術開発や安全性確保の取り組みを進めている経済産業省。この表彰制度は、活躍したロボットの中から将来の市場創出への貢献度や期待度が最も高いロボットを選定し、表彰を行うことで我が国のロボット技術の革新と用途拡大および重要の換気を促すことを目的として2006年の創設以来実施している。
今回、92件の応募の中から「第4回ロボット大賞」審査委員会(委員長:三浦宏文工学院大学顧問)の厳正な審査により、昨年または今年活躍し、将来の市場創出への貢献度や期待度が高いロボット12件が優秀賞として選ばれ、この優秀賞の中から、「第4回ロボット大賞」、最優秀中小・ベンチャー企業賞、日本機械工業連合会会長賞、中小企業基盤整備気候理事長賞および日本科学未来館館長賞が選ばれた。
●第4回ロボット大賞(経済産業大臣賞)●
「安全・快適に人と協働できる低出力80W駆動の省エネロボット」
開発者等>
・トヨタ自動車
・オチアイネクサス
・名古屋工業大学
・首都大学東京
概要>
自動車の組み立て工場においてスペアタイヤを自動車のトランクに搭載するロボット。低出力のモータを用いることにより、人と協働して安全に作業が可能。すでにトヨタ自動車の組み立て工場にて実用化されている。
審査委員会講評>
産業用ロボットは通常、モータの出力が高く、安全のため人と隔離して動かすことが必要である。このロボットは低出力のモータとばねのしくみを利用することで、人との協働作業を実現した。工場におけるロボット活用の新たな可能性を示したことが、「第4回 ロボット大賞」にふさわしいと高く評価された。
●最優秀中小・ベンチャー企業賞(中小企業庁長官賞)●
「HAMDAS-R(ハムダスR)」
開発者等>
・前川電気
概要>
豚もも肉から自動的に骨を取り除くロボット。豚もも肉は個体差によるバラツキが大きく、自動化は困難とされていたが、X線認識システムなどにより骨のサイズおよび形状を認識することで、一連の作業を自動化できるようにした。
審査委員会講評>
食肉工場における技能者が減少する中で、手作業の技をロボットで再現する工夫を凝らすことにより、人手と変わらない高い作業効率を実現したことが評価され、「最優秀中小・ベンチャー企業賞」の受賞となった。
●日本機械工業連合会会長賞●
「注射薬払出ロボットを起点とした薬剤業務支援ロボット群」
開発者等>
・パナソニック ヘルスケア
・パナソニック
概要>
病院業務のひとつである複雑な薬剤業務を支援するロボットシステム。薬剤の選び出しと病院内の自動搬送を行う。これらの作業支援により、服薬指導などの人でしかできない業務に薬剤師が集中できるようになる。
審査委員会講評>
病院全体をロボットシステムで自動化し、複数ロボットを用いて作業を効率化することで、病院サービスの効率と質の向上を目指す取り組みが評価された。
●中小企業基盤機構理事長賞●
「超高圧送電線の活線点検ロボット『Expliner(エクスプライナー)』」
開発者等>
・ハイボット
・東京工業大学
・関西電力
・かんでんエンジニアリング
・ジェイ・パワーシステムズ
概要>
超高圧電線を遠隔操作で移動し自動で活線点検するロボット。これまでは、点検のため一時的に給電を遮断していたが、本ロボットは送電を止めることなく、障害物等をよけながら複数・長距離の送電線を連続点検できる。
審査委員会講評>
従来、人手で行っていた危険な作業から作業者が解放されること、また、生活の要である電力を停めずに点検作業が行える点が評価された。また、新規制の高いロボットであること、国内外への市場展開が期待される点が評価され、「中小企業基盤整備機構理事長賞」の受賞となった。
●日本化学未来館館長賞●
「きぼう」ロボットアーム
開発者等>
・宇宙航空研究開発機構(JAXA)
・日本電気(NEC)
概要>
国際宇宙ステーションの一部である日本宇宙実験棟「きぼう」に取り付けられた宇宙用ロボットアーム。「きぼう」船内から宇宙飛行士がロボットアームを遠隔操作し、スペースシャトルで打ち上げられた実験用機材などの宇宙ステーションへの取り付け作業を行う。
審査委員会講評>
宇宙空間という特殊な環境ながらも、有人宇宙ステーションのそばでも安全で確実な運用を出来る点が評価された。また、今回の応募期間中に計5台の実験用機材の取り付けを検量し、わが国の技術力を海外に示した実績も評価され「日本科学未来館館長賞」の受賞となった。
●サービスロボット部門「優秀賞」●
「細胞自動培養ロボットシステム」
開発者等>
・川崎重工業
概要>
新薬開発や再生医療に必要な無菌環境下での細胞培養作業を行うロボット。現在は熟練作業者が無菌環境下にて手作業で行っているが、ロボットによる自動化により、安全確保と開発効率の向上が見込まれる。
「イチゴ収穫ロボット」
開発者等>
・農業・食品産業技術総合研究機構
・生物系特定産業技術研究支援センター/エスアイ精工
概要>
ハウス内栽培されたイチゴを3次元位置測定し、色味具合・熟度をカメラで判定し、果実を傷つけないよう果柄部分を切断しトレイに収容するロボット。夜間にロボットが収穫作業を行うことで農家の作業負担を軽減できる。
「サイバネティックヒューマンHRP-4C」
開発者等>
・産業技術総合研究所
概要>
人間に近い外観・携帯を持つヒューマノイドロボット。歩行や顔の表情の変化ができ、さらに音声認識等により人と会話が可能。相性、未夢(みーむ)。ファッションモデル、MCなど、主にコンテンツ産業の現場における活動実績を多数有する。
「ジョイスティック式自動車運転システム」
開発者等>
・東京農工大学
・ニッシン自動車工業
概要>
自動車のハンドル、アクセル・ブレーキペダルをジョイスティックにより操作する福祉用ロボットシステム。従来の製品に比べ、幅広い障がい者の方が、様々な車種において使用できる。
●産業用ロボット部門「優秀賞」●
「ゲンコツ・ロボットシリーズ」
開発者等>
・ファナック
概要>
パラレルリンク構造のロボットとしては類を見ない3軸手首を持つ6自由度構造により、品物の無機を変えて整列させる、ひねるといった、人の手と同じ柔軟な作業が可能なロボット。人の目に相当するビジョンセンサと組み合わせ、これまでロボットの活用が進まなかった食品、医療機器、部品組立等の幅広い分野で活躍する。
●公共・フロンティア部門「優秀賞」●
「消防用偵察ロボットFRIGO-M(フライゴーエム)」
開発者等>
・三菱電機特機システム
・総務省消防庁消防大学校消防研究センター
概要>
有機ガスや放射線などが漏洩する災害現場において、消防隊員に先行して現場に侵入し、消防隊員の侵入が可能か、侵入するためにはどのような装備が必要なのかなどの情報収集を行うロボット。強力な防じん、防水などの耐環境性能を有し、人が行うには困難な環境下での作業に広く応用が可能。
●部品・ソフトウェア部門「優秀賞」●
「D3モジュール」
開発者等>
・D3基盤技術
概要>
航空宇宙、鉄道通信分野等で多数使われている高性能の通信システムを応用したサービスロボット用通信基盤。幅広いサービスロボットに適用することができ、ロボットを安定して動作させることが可能。
ものづくりNEXT↑2010で見た最新設備
11月17日~19日までの3日間、東京ビッグサイトで、ものづくり確信・改善を支援する各種製品・サービスを一堂に集め情報発信する展示会「ものづくりNEXT↑2010」が開催され、製造現場などの生産設備、橋梁などの社会インフラの維持管理技術の開発、普及促進に貢献する最新設備が一堂に集まった。
歪み分布などを遠隔地から監視する アドバンテスト
アドバンテストが展示していたのは光ファイバ歪み測定システム「N8511」である。
この製品は、光ファイバをセンサとして用い、光ファイバを伸長する力が加わったことによって発生する歪みを測定するシステム。
豪雨や地震発生時に災害の恐れがある地滑り危険地帯の地盤変状や橋梁、トンネルなどの大型建造物の歪み分布などを遠隔地から監視することができる。
特長は、①最大測定レンジ80㎞、1m分解能で連続的に測定可能、②広ダイナミック・レンジを実現し、短時間で安定した測定、③長時間の連続試験に必要な高信頼性を実現、④最大100,000ポイントのデータを1度に収集、⑤光チャンネルセレクタ(8chまたは16ch)を内蔵――である。
外部からの水分・コンタミをシャットアウト! インテクノス・ジャパン
インテクノス・ジャパンが展示していたのは、外部からのやっかいな水分・コンタミを完全シャットアウトする「KLシリーズ」。この製品はトラブルやメンテナンスコストを削減する特長を持つ。
一般のエアブリーザはコンタミの侵入をある程度除去できても水分は阻止できないうえ、汎用のドライヤー付エアブリーザは安全性やエアフィルタの能力や構造・材質に問題があるとされている。
この製品はそれらの汎用品とは大きく異なり、安全性・エアフィルタ能力・堅牢性に優れ、大切なシステムにクリーンでドライなエアを送ってくれる。
安全性も抜群で、世界で唯一、有毒物質・発がん性物質を含まない“Z-Rジェル”を採用している。人体・環境に全く無害で、新しいEU(欧州連合)環境基準をクリアした唯一のドライヤー付きエアブリーザである。この“Z-Rジェル”とは、赤色シリカガルと白い粒状のゼオライトを指す。ゼオライトは微細孔内に水分子を吸着することができるため、水分の吸着をはじめ有機溶媒の脱水や温度調節に用いられている。
厳しい作業環境においてオイルの水分を測定する ヴァイサラ
ヴァイサラが展示していたイチオシ製品は「MMT330変換器シリーズ」。
この製品の特長は、オイル内の水分を素早く正確に検出することができること。水分測定をオンラインで行うことにより分離器やオイルドライヤーなどの運転最適化を可能にする。
オイル内水分をモニタリングして適切な管理を行うことで、オイルの効率的な仕様と環境保護の両面に貢献。この製品を使うことで、簡単かつ低コストでオイル内水分の状態をモニタリングすることができる。
また、この製品は10年の実績に基づいた最新世代の“ヴァイサラHUMICAP®センサ”を搭載している。「MMT330」は厳しい環境が要求されるオイル内の水分測定用に開発され、耐薬品性に優れたセンサは広範囲な測定範囲にわたり正確で信頼性の高い測定を実現する。
噴出したままでスピード補修できる配管用補修材 折原製作所
折原製作所が展示していたのは、配管に穴が空いたがバルブを止めて作業ができない、パイプの継ぎ手部分から水が漏れる、タンクの壁面に穴が空いてしまった――等のトラブルに噴出したままでも補修できる「マホータイ&オリステープ」。
この製品は、傷穴から流体が噴出したままでも補修できる画期的な配管補修材だ。
継ぎ手などの段差を埋める「オリスチール」、傷穴を締め付けて漏れを止める「オリステープ」、一体化して固める「マホータイ」の組合せで従来、バルブを閉めて漏れを止めなければできなかった補修作業もバルブを閉めずに作業ができる。
パイプ交換や補修クランプによる補修に比べ材料費が安く、補修作業は穴をふさぎながらパイプに巻いて硬化させるだけなので、大がかりな機械や特殊技能も不要であるうえ、経年劣化による定期的な交換もいらないので補修コストが大幅ダウンする。
30mの超長尺でありながら抜群の操作性を実現 オリンパス
オリンパスが展示していた新製品は、工業用ビデオスコープ「i PLEX YS」。
この製品は、空気圧による革新的な湾曲機構を搭載。手の平に納まるコンパクトなリモコンで、スコープ先端の湾曲を自由に操作できる。スコープを完全に引き出さなくても湾曲が可能なため、必要な長さだけを収納ドラムから引き出して検査ができる。
フィールドメンテナンスにおいては、錆び付いたパイプや、ほこりや水滴が付着した装置内部など、厳しい環境下にある対象物の検査がほとんど。「i PLEX YS」のスコープは高い摩擦耐久性を備えており、さまざまな状況の検査現場に対応している。さらに、レンズ洗浄システムがスコープ先端の細塵や水滴の残留物をエアで吹き飛ばし、常に鮮明な画像を提供する。
3Dワールドを進化させるMR技術の魅力 キヤノン
キヤノンが展開していたのは、“MR(Mixed Reality)技術”だ。
この技術は、現実世界と仮想世界をシームレスに。リアルタイムで融合させる技術。HMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)を装着することで、CGで描かれた仮想物体を好きな視点から観察することができる。また、仮想物体のスケールを実寸感覚で捉えさせ、現実世界に本当に存在しているように感じることができる。
3Dの世界を進化させたこの技術は、観る位置を選ばないという利点がある。
CGをマウスやキーボードで操作するのではなく、実際に異動して、好きな位置や角度から見ることができる。
位置合わせ技術によってCGを指定の場所に置き、HMDを使ってそのCGを様々な角度から見ることができる。これは映画やTVの3Dにない特長だ。MRの世界で操作した内容を設計データに反映させることができるのも魅力である。
制御機器の保護や排出ガスの脱臭に最適 ジェイエムエス
電気・計装設備、電子部品(電子基板、電気接点等)の受ける環境ストレスには温度、湿度、振動、圧力、腐蝕性ガスなどのさまざまな要因がある。
腐食は機器のさらされる環境においての損耗と考えられているが、機器の腐蝕は信頼性及び、寿命の低下、トラブルによる機器の緊急停止等の原因につながり、腐蝕による経済的損失は多大なものとされている。
「腐蝕はコントロールできるもの」としている同社が今回展示していた“腐蝕性ガス除去ユニット”は、空気中に存在する腐蝕性ガスおよび臭気の原因となる物質を測定し除去するシステム。
室内を正常化し制御機器の保護や排出ガスの脱臭に最適である。
3次元アバターが実現圧倒的なリアリティ シスプロ
シスプロが展示していたのは、リアルタイムバーチャルリアリティソフト、「Walkinside5.4」である。
3次元CADデータを読み込み、建物や施設の完成後のデザインをあらゆる角度からレビューできる。設計の段階で完成後の様子を見せることができるため、プレゼンテーションにも最適だ。建物や施設の詳細なシミュレーションができるため、バリアフリー検討や保守・安全性の確認などにも貢献する。
この製品は、3Dアバターの「トニー」が登場し、モデル内を歩く・走る・這う・ジャンプするなど多彩な動きでのシミュレーションを実現。人間の視点でどう見え、どう感じるのかを圧倒的な臨場感で提供する。また、プラントや都市などの大きなモデルも扱えるよう設計されているのも特長のひとつ。モデルの大きさに制限はない。また、大きなモデルを扱う場合でも他のソフトのように動きが遅くなることはない。
新しい技術で測る路面変位計測システム ソーキ
ソーキが展示していたのは路面変位計測システム「ロードマン」である。
このシステムは、ノンプリズムトータルステーションを応用した計測システム。トンネル工事、シールドトンネル工事、アンダーバス工事等による路面変状の計測に使用されている。従来は人力によるレベル測量や路面下など水平ボーリングを行い、連通管を設置して管理するのが一般的な方法だったが、この「ロードマン」は、計測点を任意に複数箇所設定することが可能であり、交通量が多い道路面の鉛直変位を安全かつリアルタイムに計測することを実現した計測システム。計測データは無線LANおよびインターネットで送信され、事務所の管理コンピュータで表示・出力できる。
スポット溶接内部を3次元で高速に映像化 東芝電力検査サービス
同社が展示していたのは、スポット溶接内部を3次元で高速・高精密に映像化し、溶接の良否を自動判定するスポット溶接検査用3D超音波検査装置「Matrixeye」。
この製品は、東芝が独自に開発した超音波3D開口剛性手法を用い、スポット溶接内部を3次元で画像化する。画像で認識するため、超音波の専門家でなくても分かりやすい検査システムとなっている。
その画像からスポット溶接接合径を自動検出し、顧客があらかじめ設定した閾値により溶接の良否判定を行う。
これまでの超音波検査装置は良否判定のみだったが、より詳細に検査が可能になる。
超音波プローブはマトリクス状に配置した64chの圧電素子を使用し、狭隘部にも対応できるよう小型化している。ハイテン材やアルミ材にも適用可能で、特に単眼の超音波検査装置で判定が難しいとされるブローホールの有無が判別可能である。
地球にやさしい水系エコ建材「RCガーデックス」 日本躯体処理
日本躯体処理が展示していたのはコンクリート浸透改質材「RCガーデックス」。
この製品は、“高い防水止水性能”、“塩害・凍害の防止”、“中性化の制止”と多機能でありながら低コスト化を実現し、施工性と長期耐久性に優れた新発想のけい酸塩系製品である。
最新のナノテクノロジー(微細化技術)から生まれた「ナノサイズ」のシリケートをふんだんに使用し、基本原理である「RC表面に浸透⇒空隙に充填⇒固化体化」を広範な使用環境で発揮できる優れモノである。
主成分のシリケートをコンクリート内部の深部に浸透させることで、コンクリート内部の各種カルシウムと反応、空隙や水路をゲル状の反応生成物が充填する。このゲル状の反応生成物は、その後2~12周で固体化へと変化し、躯体自体を厚い防水層へと変化させ長期にわたり効果を持続する仕組みだ。
蛍光X線分析装置を用いた塩化物イオン量測定 ネクスコ東日本エンジニアリング
同社が展示していたのは「蛍光X線分析装置」。
これは、コンクリート構造物の塩害に対する健全度の指標となる塩化物イオン量の測定は、従来JIS A 1154「硬化コンクリート中に含まれる塩化物イオンの試験方法(電位差滴定法)」により行われていたが、より迅速で低コストの代替分析法として「蛍光X線分析装置を用いた分析法」を東日本高速道路と、NEXCO東日本関東支社と共同開発したもの。
特長は、①現場で簡易・迅速に組成分析が可能、②コンクリート中の塩化物イオン亮を高感度で簡易に分析が可能、③小型・軽量の可搬式なのでオンサイト分析が可能、④分析は薬品等も使用せず環境に優しい、⑤コストは電位差滴定法の約2/3で一連の分析が可能、⑥市販の機械を用いて独自の分析方法(検量線や試料の調整など)により電位差滴定法と同程度の精度で分析可能――である。
製造現場の状況をいつでも確認・録画できる パナソニック
“工場見える化システム”は、パナソニックの工場で実践した改善活動から生まれたシステムである。
ものづくり現場の課題解決を支援し、改善活動を常態化することができる。工場内にシステムカメラを導入することで、作業状況の確認や「ムリ」「ムダ」「ムラ」「異常」「危険」を映像で確認することが可能だ。
工場全体を鳥の目線で見ることで人やモノの流れ、工程のボトルネックが分かるこのシステムは、光学22倍ズームでねじ締め等の細かい作業まで分析可能。遠隔地の製造現場をモニタリングできるので、タイムリーで的確な指示が可能になり、出張コストを低減できる。 映像で状況判断して修理要員を的確に配備、スピーディな解決が可能になるうえ、記録画像を分析して、より速い段取換えの方法を研究、開発もできる。
設計作業の効率化で短納期とコスト削減を実現 丸紅情報システムズ
丸紅情報システムズが展示していたのは「Dimension」。
この製品は、造形材料であるABS樹脂を熱で溶解し、極小のピッチで積層することにより、立体モデルを造形する。
ABS樹脂は実際に自動車部品や掃除機、エアコン、コンピュータ、携帯電話など、身近な製品に多く使われている材料で、加工性に優れ、塗装・メッキ・接着はもちろん、ねじうち・穴あけ・ヤスリがけなどの後加工が簡単・手軽に行える。また、経年変化にも強く、瞬間接着剤などで簡単に接着できることから、複数の部品の組合せ処理も簡単で、市販のプラスチック用塗料で簡単に塗装をすることも可能だ。
ABS樹脂造形モデルができるこの製品は、形状確認や機能・組付けチェックなど実用的な試験を即実行し、設計作業の効率化実現による納期短縮やコスト削減に大きく貢献する。
高い放射線環境下でも優れた性能を発揮 ミルス・システムズ
ミルス・システムズが展示していたのは、「STS-71」。
この製品は、高い放射線環境下においても優れた性能を発揮する。カメラには耐放性の電子部品をレンズとカメラのフロントウインドウには耐放射線ガラス(ノンブラウニングガラス)を採用している。
この安定した性能は、放射線照射テストだけでなく、多くの原子力関連施設での実際の稼働実績で照明されている。
原子力関連施設で使用する目的では、通常、撮像管タイプの放射性カメラが使われる。カルニコンの感度は高く耐熱性にも優れているが、耐放射線性能は中程度。一方ビジコンは耐放射線性能が高いのだが、感度が低く、使用環境温度の高さにおいてカルニコンに劣る。DIAKONTのカルニコンは特殊な製造技術(Patent:RU2145454)でつくられ、ビジコンとカルニコン両方のメリットを複合し、高温の高い放射線環境下でも優れた映像を提供する。
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金属加工業界で広く使用されている高性能エンドミル
本年よりナイアガラ・カッター社の日本総代理店となったノガ・ジャパン(社長=水野正男、埼玉県上尾市中妻1-8-5)は、航空宇宙分野で使用されるアルミ、ステンレス鋼、チタン、複合材の加工に応えるため、工具形状、素材、薄膜コーティング技術、製品寸法公差、製造技術などを組み合わせ、それぞれの製造現場に最適な工具を送り出している。
新しく登場した5枚刃の「スタビライザー™HT」は、ステンレス鋼・耐熱合金・ニッケル合金・純チタン・チタン合金等の難削材用のプロファイル加工用、仕上加工用ツール。不等ヘリックス・不等分割でビビリを防ぐ特長を持ち、好評発売中である。
