注目記事

「INTERMOLD2016/金型展2016」の見所をはココだ! 

 4 月20 日(水)から4 月23 日(土)までの4日間、インテックス大阪(大阪市住之江区南港北1-5-102)で「INTERMOLD2016/金型展2016」(主催:一般社団法人日本金型工業会・テレビ大阪)、「金属プレス加工技術展2016」(主催:一般社団法人日本金属プレス工業協会)を開催する。今年は前回開催を上回る440社・団体、906小間の開催規模となり、各社の見所満載といったところである。製造現場ドットコムでは一足早く注目メーカー各社の新技術や目玉製品を公開する。

 (アマダマシンツール、OKK、イワタツール、オーエスジー、オークマ、岡本工作機械製作所、キタムラ機械、ジーベックテクノロジー、ダイジェット工業、大昭和精機、ナガセインテグレックス、日進工具、ブルームノボテスト、牧野フライス製作所、三井精機工業、三菱日立ツール、三菱マテリアル、安田工業)

小千谷の底力と地域力に注目! “おぢやモデル”で人材育成

製造業にとって、技能継承は重要だ。ご承知の通り、最先端技術を支えるキモには優れた技能者の存在がある。技能継承がスムーズにいかなくなるということは技術力の低下を招くことに繋がり、特に中小零細の場合は人材コストの問題も大きく、社員教育をどうするか、という大きな課題もあろう。金属加工業で有名な新潟県の中でも小千谷市は特定分野で高いシェアと技術力を持つ企業が豊富であることが有名であり、技能伝承を目的した“テクノ小千谷名匠塾”(小千谷鉄工電子協同組合理事長=木村敬知氏 第一測範製作所社長)が存在する。この塾は小千谷地域の製造業界を将来牽引していく人材育成のための機関でもあり、現在、汎用旋盤、NC旋盤などの工作機械ごとに実技・学科を学び、国家技能士の資格習得を推奨しているが、設立してから現在までの技能士合格者数は124人となった。また、小千谷地域の技術レベルが高いまま維持しているという魅力あふれる地域の力はさらにパワーアップ。最近では産官学連携の「おぢや・しごと未来塾」が「おぢやモデル」として注目された。

木村理事長と事務局の櫻井貴将氏(小千谷商工会議所主任)に、お話しを聞いた。

最新技術を身近にする「ソディック東京ショールーム」のココが凄い!

 昨年1月にソディックは、アクセスに便利なJR東京駅八重洲口の向かい側に「東京ショールーム」をオープンし、話題を集めた。ここには、注目の金属3Dプリンタ「One Process Milling Center OPM250L」が2台、ワイヤ放電加工機「SL400G」、V-ライン搭載の射出成形機「GL30」が展示され、同社が提唱している“ワンストップ・ソリューション”を直接体験できるという、まさに“体験型ショールーム”だ。しかもマシンの展示だけではなく、加工現場が求めるソリューションの提供の場として最新の技術セミナーや各種イベントを開催している。今回、このショールームの見所などを同社営業本部DDM営業部の窪寺恵美さんに案内してもらった。

山一ハガネと仏・PRISMADD社がジョイントベンチャー「PRISMADD-Japan」を設立 

 フランスにあるPRISMADD(プリズマット)社は、航空、宇宙、原子力、防衛、エネルギー、自動車などの主要成長産業における金属・樹脂のAdditive Manufacturing(アディティブマニファクチャリング)を核とした製品開発企業であり、現在、フランス国内に4つの製造拠点を持ち、さらに2拠点を開設予定である。高い技術力とアディティブマニファクチャリングに不可欠な前後工程を整備し、洗練された製造ラインを駆使することで競合他社との差別化を実現している。また、アディティブマニファクチャリング用粉末製造の3Dmaterials社、在庫販売の3DSupply社、技術的サポートの3DXpertise社、最終製品となるまでの部品製造のPRISMADD社というように、複数の企業の強みを集結させることで全プロセスに対応し、機械加工では困難な製品の製造、リードタイムや歩留まりの大幅な改善、トポロジー最適化による提案など、総合的なソリューションを提案している。 
 エアバス、タレス、サフランなど航空機産業をグローバルにサポートし、さらに新しい市場へと拡大するために、同社ではこのほどアメリカに先立ち日本に新拠点を設立。日本では高級特殊鋼を中心とし、精密加工、熱処理、測定事業で高い評価を得ている山一ハガネ(社長=寺西基治氏、本社:名古屋市)との合弁でPRISMADD-Japanを設立し、この合弁会社でも、アディティブマニファクチャリングの設計・製造、熱処理、精密加工、精度保証の完成部品をワンストップで提供できる強みを活かす。

三井精機工業の「MTF2016」(本社会場)をレポート! ~奥田社長に意気込みを聞く~

 三井精機工業(社長=奥田哲司氏)が、プライベートショー「MTF2016(MITSUI TECHNICAL FAIR2016)」を開催した。今年のテーマは、「技術と技能で未来に挑戦」。
関東地区(本社会場)は、1月26日(火)から27日(水)の2日間開催された。機能の充実や操作性を改良した新型ジグ研削盤「JB350G」をはじめ、人気の5軸制御立形マシニングセンタ「Vertex55X Ⅱ」、水潤滑式オイルフリーの未知なる可能性を追求した「i-14000Xシリーズ」などが展示され、多くの来場者で賑わった。本社会場内で奥田社長に「MTF2016」への意気込みをお聞きした内容とともに、レポートを掲載する。

「今年は再挑戦の年! 1兆5,500億円を目指す」 日本工作機械工業会が新年賀詞交歓会を開く  

 日本工作機械工業会(会長=花木義麿 オークマ社長)が1月13日、都内のホテルニューオータニで新年賀詞交歓会を開催した。花木会長のあいさつの概要は以下のとおり。

 今、世界各国において、製造業の技術革新が強力に進められている。ドイツは第4次産業革命Industrie 4.0を唱導し、米国ではIndustrial Internetの構想を推進するなど、   スマートファクトリーの実現に向けた取り組みが強力に進められている。日本では、ロボット革命を軸にして製造技術の革新が進んでいる。世界の主要工作機械見本市においてIoTを意識した機械やAdditive Manufacturing技術と融合した工作機械も提案されている。工作機械のイノベーションはまさに日進月歩であり、開発競争は熾烈さを増している。日本も産学官の英知を集結して技術の高度化を図り、世界のものづくりの発展に貢献していかなければならないと強く感じている。

〈年頭所感〉 「GDP600兆円の達成に向け、希望を生み出す強い経済を」経済産業大臣 林 幹雄

平成28年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
新年を迎えるにあたり、経済産業政策の諸課題と意気込みについて一言申し上げます。

世界初! スペースデブリを衛星で観測! オーエスジーが「IDEA OSG 1(イデアオーエスジーワン)」プロジェクトのメインスポンサーに!

 オーエスジー(社長=石川則男氏)が12月15日、豊橋市内のホテルアークリッシュ豊橋で、シンガポールに本社を置く衛星開発ベンチャーのASTROSCALE(アストロスケール、CEO=岡田光信氏)が手掛けるプロジェクトに、メインスポンサーとして参画すると発表した。役目を終えた人工衛星やロケット、その残骸などの爆発や衝突でできたスペースデブリ(宇宙ゴミ)は、秒速7.5kmという驚異の速さで進んでいる。宇宙空間を高速で漂うスペースデブリは、小指の第一関節ほどの大きさでも人工衛星に衝突すると、故障はもちろんのこと経済的ダメージも大きく、世界的にも対策を練っている機関は多いが、まだ誰もアクションをおこしていないのが現状である。そんな中、世界に先駆け、宇宙ゴミのデータを集積するための観測衛星「IDEA OSG 1(イデア オーエスジー ワン)」が打ち上がる。打ち上げ予定は2016年後半から2017年前半。

 今回の発表にあたり、石川オーエスジー社長、岡田アストロスケールCEOのほか、宇宙飛行士の山崎直子氏、演出家の宮本亜門氏、九州大学の花田俊也教授を交え、大沢二朗オーエスジー常務の司会のもと、パネルディスカッションも行われた。今回の製造現場ドットコムでは、スペースデブリと世界初のスペースデブリ観測衛星「IDEA OSG 1」の概要、開催されたパネルディスカッションの詳細、そしてこのプロジェクトに携わる方々の熱い思いを掲載する。

OKKが激動の時代を生き抜いて100周年を迎える

 本年100周年を迎えたOKK(社長=宮島義嗣氏)が11月16日に大阪市内にあるリーガロイヤルホテルで創業100周年記念式典を開いた。

 同社は10月1日付けで商号を大阪機工から呼称社名としているOKKに変更。OKKの商標は1920(大正9)年年商号を株式会社大阪機械工作所に変更した時から紡績機械に使用され、工作機械は1938(昭和13)年から使われている。1991年の75周年時に呼称社名を大阪機工からOKKとしてすでに四半世紀。100年を迎えたことを機に名実ともにOKKとして新たな時代に踏み出した。OKKの歴史や100周年記念式典の様子を掲載する。

「需要の回復に支えられ増収増益!」 東日本三菱日立ツール報告会

 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)が11月9日に東京・浅草ビューホテルで「東日本三菱日立ツール報告会」を開催した。

 2014年度業績(単独)は、「エポックCFRPシリーズ」や「AJコーティングシリーズ」等の新商品を軸に重点ユーザーを中心に積極的な営業展開を図り、売上高167億800万円(前年比+4.8%)、営業利益26億6400万円(同+2.4%)となった。2015年度は同社の強みをさらに活かした高硬度、難削材加工用の新製品を市場投入し、さらなる拡販を目指すとしている。