「SIMTOS 2026」(韓国・ソウル)開催結果 ~35カ国・1,300社超が出展、ロボット・デジタル技術も集結~

写真左:主催者によるAI Hactory 右:VDWによるymatiコーナ(写真:日工会提供)

 

「SIMTOS 2026」〈Seoul International Machine Tool Show、第21 回ソウル国際工作機械展覧会 主催=韓国工作機械産業協会(KOMMA)〉が、2026年4月13日(月)から17日(金)の5日間、新韓国国際展示場(KINTEX 1及び2)で開催されました。出展者は世界35カ国・地域から1,315社。(うち日工会会員34社)が出展。「ロボットおよびデジタル製造技術特別展」(MADE in SIMTOS)も特別展として併催されました。

その様子を日工会がこのほどまとめ、発表しました。

他の展示会との開催規模の比較
 

※JIMTOF、EMO:純来場者数(会期を通して1 人1 回のカウント)
IMTS:入場登録者数(実際に入場していない事前登録者も含む)
CCMT、CIMT:延べ人数(出展者スタッフの入場も含む)

キム会長(KOMMA)の開会挨拶(要旨)

キム会長の開会挨拶(写真:日工会提供)

・近年、グローバル経済は中東戦争など国際紛争による不確実性とサプライチェーンの再編、低成長の流れの固着化、高金利長期化、各種輸出規制の強化の流れなどの複合的な課題に直面している。

・特に、国家間の技術競争と産業のブロック化が深化している状況では、製造業の競争力は、すなわち国家競争力に直結している。このような時代ほど生産性を革新し、持続可能性を確保できる先端生産製造技術の重要性はますます大きくなっている。

・政府でも核心戦略技術に超精密加工技術を含み、国家次元で保護が必要な国家核心技術にも半導体、ディスプレイ、自動車などとともに多軸複合加工ができるターニングセンタおよび高精度5 軸マシニングセンタを含むことがある。

・最近の不確実性の拡大とサプライチェーンの再編の中でその重要性がさらに浮上していることを確認することができる。今回のSIMTOS 2026 ではこれらの変化に対応するコア技術が大挙披露される。
・AI ベースのCNC とプロセスインテリジェンス技術、データ駆動型デジタル製造技術、工作機械とロボットが融合した自動化ソリューション、そしてエネルギー効率を最大化した環境にやさしい工作機械、お客様に合わせた生産が可能な柔軟・統合製造技術まで将来の製造革新を導く重要な技術一桁で実装される。

・これは過去4 次産業革命技術と製造融合を強調した流れで、今はAI 中心の「自律製造」に進化していることを示す重要な転換点と言える。

・今、私たちは製造業の新しいパラダイム転換の時点に立っている。AITransformation と製造データ、自動化技術を組み合わせたインテリジェント製造システムが産業全体に広がり、工作機械産業は単純な機械産業を超えて製造革新を導くコアベースの産業としてその役割がさらに拡大している。

展示会概況

〈全体動向〉

SIMTOS では、2018 年の国・地域別から、2022 年以降は類別展示を採用している。今回は、「AI と人の融合」 をテーマに、協働ロボットや搬送ロボット、デジタルツイン、スマートファクトリー関連ソフトウェアなど、AI・自動化・デジタル技術に関する出展が目立った。また今展示会のテーマに即した中核企画として、KINTEX2 にはAI およびロボットソリューション関連企業が集積した主催者による「AI Factory」パビリオンが設けられた。同パビリオンでは、設備の状態監視やデータ活用を通じて加工条件の最適化を図るなど、AI を活用した製造高度化に向けた取り組みが紹介されていた。

加えて、KINTEX2 では学生エリアとして、学生と企業をつなぐ「CareerConnect(Job Fair)エリア」が設けられた。ここでは、企業による求人情報の提示や採用に関する情報発信が行われており、学生にとって、業界の採用動向や企業の求める人材像を直接理解する機会となっていた。

Career Connect(Job Fair)エリア 掲示されていた求人情報(写真:日工会提供)

 

〈ジャパンパビリオン出展者の反応〉

全体的に来場者が少ないという声が多く聞かれたものの、単独出展よりも良いロケーション(KINTEX1・ホール2)との評価で、次回もジャパンパビリオンに参加したいという意欲的な反応が中心であった。

ジャパンパビリオンの一角(写真:日工会提供)

 

▼CCMT2026(中国・上海)の開催結果はコチラ▼
「スマート製造が主軸に」中国工作機械産業、変革加速 「CCMT2026」(中国・上海)開催結果  | 製造現場ドットコム