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無造作淑女

「スマート製造が主軸に」中国工作機械産業、変革加速 「CCMT2026」(中国・上海)開催結果 

写真:日工会提供

 

「CCMT2026」〈主催:中国机床工具工業協会 (CMTBA)〉が2026年4月21日(火)~25日(土)の5日間、中国上海市・上海新国際博覧センターで開催され、27カ国・地域から約2,000社(うち日工会会員26社)が出展しました。その様子を日工会がこのほどまとめ、発表しました。

他の展示会との開催規模の比較(実績)
 

 JIMTOF、EMO:純来場者数(会期を通して1人1回のカウント)
IMTS:入場登録者数(実際に入場していない事前登録者も含む)
CCMT、CIMT、SIMTOS:延べ人数(出展者スタッフの入場も含む)

 

展示会概況

写真左:オープニングセレモニーの様子 右:中央が日工会坂元会長(写真:日工会提供) 

CMTBAの王黎明副会長の司会の下、CMTBAの代表による開会会宣があり、本展のテーマである「デジタル、コネクティビティ、スマート製造」を掲げ、技術動向、コア技術のブレークスルー、スマートネットワーク融合など、5つの注目ポイントをアピールしていた。

また、中国の工作機械産業を取り巻く環境は複雑に変化しており、2026年は第15次五カ年計画の初年度にあたる。今展では、業界のイノベーション力を示すだけでなく、製造業の高品質な発展に向けた重要なプラットフォームを提供するとの説明もあった。

続いて、ドイツ、スイス、アメリカ等各国・地域の工業会および関連業界団体の代表者が登壇し、坂元会長が日本を代表してテープカットを行った。

出展内容

写真:日工会提供

(1)日本は現地生産機+日本製高性能機を混合して展示、欧州は中国生産機を中心、中国は展示スペースに応じて、フルライン展示と新作・主力機の選抜展示が併存。

(2)全館通して来場者が多く、通路は混雑。一方でブース内の商談スペースは一部に空席もあり、市場動向を見極める“様子見”の姿勢が感じられた。
(3)中国企業の存在感が益々高まっており、技術力とコスト競争力を向上させ、ハイエンドな工作機械を積極的に開発している様子が見てとれる出展内容。

(4)来場者は、EV部品、半導体装置向け、ヒューマノイド部品加工のワークに注目が集中。航空機関連ワークについて相談する姿も一部見られた。

(5)特に注目度が高いヒューマノイド向けの部品加工については、精密加工を得意とするメーカーで微細な加工技術を展示。全体的には骨格系の大物ワークを中心とした展示が多くみられた。一方で、ヒューマノイドを製造工程に使用を想定した工程集約・自動化の展示は見られなかった。

▼SIMTOS2026(韓国・ソウル)の開催結果はコチラ▼
「SIMTOS 2026」(韓国・ソウル)開催結果 ~35カ国・1,300社超が出展、ロボット・デジタル技術も集結~ | 製造現場ドットコム
 

「SIMTOS 2026」(韓国・ソウル)開催結果 ~35カ国・1,300社超が出展、ロボット・デジタル技術も集結~

写真左:主催者によるAI Hactory 右:VDWによるymatiコーナ(写真:日工会提供)

 

「SIMTOS 2026」〈Seoul International Machine Tool Show、第21 回ソウル国際工作機械展覧会 主催=韓国工作機械産業協会(KOMMA)〉が、2026年4月13日(月)から17日(金)の5日間、新韓国国際展示場(KINTEX 1及び2)で開催されました。出展者は世界35カ国・地域から1,315社。(うち日工会会員34社)が出展。「ロボットおよびデジタル製造技術特別展」(MADE in SIMTOS)も特別展として併催されました。

その様子を日工会がこのほどまとめ、発表しました。

他の展示会との開催規模の比較
 

※JIMTOF、EMO:純来場者数(会期を通して1 人1 回のカウント)
IMTS:入場登録者数(実際に入場していない事前登録者も含む)
CCMT、CIMT:延べ人数(出展者スタッフの入場も含む)

キム会長(KOMMA)の開会挨拶(要旨)

キム会長の開会挨拶(写真:日工会提供)

・近年、グローバル経済は中東戦争など国際紛争による不確実性とサプライチェーンの再編、低成長の流れの固着化、高金利長期化、各種輸出規制の強化の流れなどの複合的な課題に直面している。

・特に、国家間の技術競争と産業のブロック化が深化している状況では、製造業の競争力は、すなわち国家競争力に直結している。このような時代ほど生産性を革新し、持続可能性を確保できる先端生産製造技術の重要性はますます大きくなっている。

・政府でも核心戦略技術に超精密加工技術を含み、国家次元で保護が必要な国家核心技術にも半導体、ディスプレイ、自動車などとともに多軸複合加工ができるターニングセンタおよび高精度5 軸マシニングセンタを含むことがある。

・最近の不確実性の拡大とサプライチェーンの再編の中でその重要性がさらに浮上していることを確認することができる。今回のSIMTOS 2026 ではこれらの変化に対応するコア技術が大挙披露される。
・AI ベースのCNC とプロセスインテリジェンス技術、データ駆動型デジタル製造技術、工作機械とロボットが融合した自動化ソリューション、そしてエネルギー効率を最大化した環境にやさしい工作機械、お客様に合わせた生産が可能な柔軟・統合製造技術まで将来の製造革新を導く重要な技術一桁で実装される。

・これは過去4 次産業革命技術と製造融合を強調した流れで、今はAI 中心の「自律製造」に進化していることを示す重要な転換点と言える。

・今、私たちは製造業の新しいパラダイム転換の時点に立っている。AITransformation と製造データ、自動化技術を組み合わせたインテリジェント製造システムが産業全体に広がり、工作機械産業は単純な機械産業を超えて製造革新を導くコアベースの産業としてその役割がさらに拡大している。

展示会概況

〈全体動向〉

SIMTOS では、2018 年の国・地域別から、2022 年以降は類別展示を採用している。今回は、「AI と人の融合」 をテーマに、協働ロボットや搬送ロボット、デジタルツイン、スマートファクトリー関連ソフトウェアなど、AI・自動化・デジタル技術に関する出展が目立った。また今展示会のテーマに即した中核企画として、KINTEX2 にはAI およびロボットソリューション関連企業が集積した主催者による「AI Factory」パビリオンが設けられた。同パビリオンでは、設備の状態監視やデータ活用を通じて加工条件の最適化を図るなど、AI を活用した製造高度化に向けた取り組みが紹介されていた。

加えて、KINTEX2 では学生エリアとして、学生と企業をつなぐ「CareerConnect(Job Fair)エリア」が設けられた。ここでは、企業による求人情報の提示や採用に関する情報発信が行われており、学生にとって、業界の採用動向や企業の求める人材像を直接理解する機会となっていた。

Career Connect(Job Fair)エリア 掲示されていた求人情報(写真:日工会提供)

 

〈ジャパンパビリオン出展者の反応〉

全体的に来場者が少ないという声が多く聞かれたものの、単独出展よりも良いロケーション(KINTEX1・ホール2)との評価で、次回もジャパンパビリオンに参加したいという意欲的な反応が中心であった。

ジャパンパビリオンの一角(写真:日工会提供)

 

▼CCMT2026(中国・上海)の開催結果はコチラ▼
「スマート製造が主軸に」中国工作機械産業、変革加速 「CCMT2026」(中国・上海)開催結果  | 製造現場ドットコム

【お知らせ】芝浦機械が光の未来に貢献する超精密加工機および加工ソリューション「OPIE '26(OPTICS & PHOTONICS International Exhibition 2026)」に出展

写真左から高精度スライサ「USMシリーズ」、精密研削加工機「LGシリーズ」、超精密非球面・自由曲面加工機「ULGシリーズ」、高精度光学ガラス素子成形装置「GMPシリーズ」

 

現在、AIデータセンタ需要に明るい兆し!

――――――――――――ということですが、芝浦機械が、2026年4月22日(水)から4月24日(金)までパシフィコ横浜で開催される「OPIE '26(OPTICS & PHOTONICS International Exhibition 2026)」に出展します。小間番号は「B-09」。AI向けデータセンターに求められる高精度光通信部品および人員不足や技術習得が課題となる高精度レンズの生産に寄与するソリューション提案を行います。


主な出展内容(パネル、サンプル展示)

■AI向けデータセンター市場に寄与するナノ加工システム
●超精密加工機
・USMシリーズ(放電ツルーイング、機上砥石計測)    光コネクタの量産化に貢献
・LGシリーズ(サブミクロンオーダーの部品加工)    光コネクタの損失低減に貢献
・ULGシリーズ(ハード/ソフトの一体提案)    光通信用レンズアレイ加工の高精度化に貢献

高精度光学ガラス素子成形装置
・GMPシリーズ(真空成形による歩留まり改善)    光通信用ガラス部品の量産に貢献

■半導体市場向けレンズ材料の低うねり研削加工
・超精密非球面加工機ULG-100Hシリーズ(リアルタイム真直度補正機能搭載)

■研磨工程を最小化する *スラリ援用研削
・研削加工時にスラリを用いることで、研削の除去量を維持しつつ、スラリ研磨のような延性面となる、効率的かつ高精度な加工を実現。
(*スラリ援用研削=一般的な研削液供給ではなく、研磨剤を分散させたスラリを供給する研削加工法)

 

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