マルミツテクノと「D500」☆設備投資と勇気が未来を変えた☆ 

福岡県に金属加工業のマルミツテクノ(社長=花園智康氏)という会社があり、同時5軸加工を得意としています。

さて、加工業といえば設備をどうするか・・・ってとても大切なことですよね。
新しい設備を入れてバリバリやりたいけれど、先立つモノがなかったり、先行きが不安だったりと、まぁ、社長さんであればいろいろ悩むわけです。莫大なお金がかかるわけですからね。

花園社長も数年前は悩んだそうです。

数年前、マルミツテクノさんはある量産メーカーの仕事をしておりました。
毎日毎日朝から深夜までクタクタになるまで働いていました。

月の〆が近づくと泊り込んだりしてそれでも売り上げは経営していくだけで精一杯だったそうです。

周りの町工場より頑張って働いても、売り上げは思うほどありません。

周囲からは、「そんなに忙しかったら儲かってるやろ!」と、嫌味か冗談か分からないようなことも言われたりしましたが、内心穏やかではありませんでした。

お取引先が中国に生産拠点を移すといって数量が減っていったのです。単価が落とされるなどの圧力もかかりました。

花園社長は考えました。その会社にしがみついていくかどうか。
だけど――――。
「ついていってもろくなことがないや」
そう考えたそうです。

ちょうど、その時期はリーマンショックがやってきて日本中不況の嵐が吹き荒れました。

マルミツテクノも仕事が思うようにありません。
花園社長は思いました。
「仕事はなくても時間があるから勉強でもしよう」と。

ご本人いわく、「ろくに学生のときは勉強してませんでしたから。いや、してなかったから容量はあったのかもしれません(笑)」とのこと。

とにかく花園社長は加工方法・・・・つまり刃物、CAD/CAM、同時5軸の勉強など、仕事に関わる知識を自分に詰め込みました。

そしてやっとの思いで一発逆転の設備投資をしたのです。

それが今活躍している、マキノフライス製作所の「D500」です。

コレね☆

マキノの「D500」と己の加工技術を武器に、その後、大手や中小のメーカーに営業に行きました。

はじめは全然相手されません。
しかし、行くたびにその人と話すたびに戦略を変え、サンプルワークをつくり持っていったり、色々な情報を持っていったりと、花園社長は自分でできる限りのことをしました。

そうしてやっと興味を持ってもらい、様々な一次メーカーから受注にまでこぎつける事が出来たそうです。

今では苦労の甲斐があって仕事も、航空機、エネルギー、研究品と多忙な毎日を送っていらっしゃいます。

以前と違うことがひとつあります。
今は働いたら働いただけ利益を得ることができるようになったことです。
おそらく高能率加工でかなりの無駄も省いたことでしょう。

一般的に町工場は営業が苦手とされていますが、自分で考え、自分の足で動かなければならないのはどんな商売でも基本でありましょう。私の大好きな“棚からボタ餅”的な思考も、まずは棚まで歩かなければボタ餅は落ちてきやしません。出来ない理由を考えて実行する前に諦める・・・というのは、まだできない「妄想」の段階なんですね。妄想から実行に移すことは勇気がいりますが、キモが座れば余計なことに惑わされなくて済むので、胆力を鍛えることも仕事において必要だとしみじみ感じました。

まさに時は金なり。
知識も新陳代謝は必要です。自分のできなかったこと、知らないことをピックアップして展開していくことは素晴らしいことだと思います。私も見習わなければなりません。

あぁ、この人に仕事を頼んで良かった! って思えるような町工場はステキですね☆ 

マルミツテクノの素晴らしいサンプル品の数々に心を打たれます。




この動画は、「D500」を買って、花園社長が初めて作ったインペラです。
大手メーカーの点郡データからモデリング→加工データつくり→加工までを1人でしたんですって。

感慨もひとしおですね(Φ∀Φ)
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この写真をご覧下さい↓↓




ビックリ! 四角から出られない球体
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日本にはこのように素晴らしい加工技術を持ち、ヤル気に満ちた素敵な町工場が点在しています。
製造現場ドットコムでは、キラリと光る企業をピックアップしていきますよ(●∀●)/