ニュース
ケナメタルの新しい『Beyond™』は低コストでアルミニウム加工に最適
ケナメタルの微粒子超硬材種と独自のポイント形状を取り入れた新しい『Beyond™ 』材種を取り入れたHPS超硬ソリッドドリルは、優れた切り屑除去率と工具寿命を実現し、アルミニウムの穴あけ加工における工具として注目されている。
超高硬度多結晶ダイヤモンド(PCD)ドリルは、シリンダーブロック、シリンダーヘッド、ギアボックス、サスペンション部品など、重要部品に使用されている一方、高品質のPCDソリューションは価格が高いため、自動車業界のサプライヤーなどは、コストを抑制し、さらに厳しい生産日程を維持することが難しい。
同社の『Beyond KN15™』 超硬材種の優位性は、アルミニウムの機械加工に特化してカスタマイズされており、表面が高度に研磨加工されるため、フルート、マージンおよび切れ刃にかかる摩擦が低減されることである。このため、最小クーラント量(MQL)でも優れた切り屑排出を実現する。ドリル設計の特長として、独自の135度の高性能ドリルポイントを採用し卓越したセンタリング性能と送り量の向上を実現、また、シャープな切れ刃により切削抵抗が低減する。拡張されたスパイラルフルート設計で切り屑排出速度がさらに速くなり、切削抵抗も低減する。なお、直径範囲は3.0から20.0 mm(0.118 から0.787インチ)まで、長さは3XDおよび5XD(スルークーラント)を揃えており、インチ、メトリック、分数およびタッピングサイズも用意している。
3月分工作機械受注総額は1283.0億円 日工会
日本工作機械工業会がまとめた3月分の受注実績は以下の通り。2014年月3月分工作機械受注総額は、1283.0億円(前月比+25.8%・前年同月比+41.8%)となった。受注総額は、7カ月連続の1000億円超で、期末効果に加え、スポット受注もみられたことから、33カ月ぶりの1200億円超。内需は年度末効果もあり、前月比は4カ月ぶりの増加。前年同月比は9カ月連続増加。一方、外需の受注額は期末効果に加え、複数のスポット受注により前月比3割を超える増加。初の900億円超えで史上最高額を更新した。今後は国内の各種政策効果の顕在化に加え、海外経済も回復が見込まれ宇、今後の動向を注視。【3月分内需】378.8億円(前月比+11.4% 前年同月比+12.7%)。■内需総額・前月比4カ月ぶり増加、前年同月比9カ月連続増加。・年度末の期末効果もあり、3カ月ぶりの350億円超。・消費増税前の駆け込みの反動や、補助金の採択待ちによる受注先送りもみられる。。① 一般機械 124.7億円(前月比+10.8% 前年同月比△0.6%) うち金型 20.7億円(前月比+14.9% 前年同月比△2.5%)② 自動車 135.4億円(前月比+8.6% 前年同月比+46.1%) うち部品 101.6億円(前月比+24.2% 前年同月比+54.4%)③ 電気・精密 32.6億円(前月比+33.5% 前年同月比△1.0%)④ 航空機・造船・搬送用機械 17.7億円(前月比+9.0% 前年同月比+19.8%) 【3月分外需】904.2億円(前月比+33.0% 前年同月比+58.9%)。■外需総額・前月比は2カ月連続増加 前年同月比は5カ月連続増加。・初の900億円超えで、史上最高額を更新(従来2011年6月:868.9億円)・アジアのスポット受注がさらに拡大し、北米でも高水準の受注。① アジア:496.7億円(前月比+60.5% 前年同月比+103.6%)・東アジア:417.1億円(前月比+82.6% 前年同月比+152.5%)〈中国〉:374.3億円(前月比+107.5% 前年同月比+194.3%)・その他アジア:79.6億円(前月比△1.8% 前年同月比+1.0%)〈タ イ〉:31.3億円(前月比△18.9% 前年同月比+29.1%)〈インド〉:19.5億円(前月比+42.7% 前年同月比+9.5%)② 欧州:152.1億円(前月比△1.0% 前年同月比+30.9%)〈ドイツ〉:48.8億円(前月比+4.0% 前年同月比+27.3%)③ 北米:241.4億円(前月比+16.3% 前年同月比+21.3%)〈アメリカ〉:205.3億円(前月比+6.3% 前年同月比+23.9%)
2月分超硬工具主要統計
【超硬合金重量】463トン(前年比122.9)。【超硬工具生産額】切削工具186億7100万円(前年比123.0)、耐摩工具30億6300万円(同118.6)、鉱山土木工具6億400万円(同95.7)、その他工具4億7700万円(同95.0)、焼結体・工具18億4700万円(同131.8)、合計246億6200万円(同121.5)。【輸出入】輸出85億1500万円(前年比134.7)、輸入47億2400万円(同117.1)。【超硬工具出荷額】切削工具200億6900万円(前年比124.9)、耐摩工具30億2600万円(同117.9)、鉱山土木工具6億6800万円(同94.5)、その他工具4億700万円(同130.0)、焼結体・工具21億6100万円(同126.2)、合計263億3100万円(同123.2)。【刃先交換チップ】生産2697万7000個(前年比121.0)、出荷2757万3000個(同124.5)。
DMG森精機入社式訓示「自分の役割をしっかりと果たすためには、体力・気力、学力・知識・知恵が重要」
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。昨年度は、TPP交渉参加、消費増税決定、2020年東京五輪開催決定など、日本の今後を方向づける出来事が数多くありました。そのような中、当社は2013年10月1日に「株式会社森精機製作所」から「DMG森精機株式会社(以下、DMG森精機)」へ社名を変更し、同じく2009年より業務提携している「GILDEMEISTER AKTIENGESELLSCHAFT」も、「DMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSCHAFT(以下、DMG MORI SEIKI AG)」に社名を変更しました。これにより、協業関係を加速させ、「DMG MORI」ブランドのさらなる強化を図っています。7月には、「DMG MORI」の日本でのグローバルヘッドクォーターと位置づける東京ソリューションセンタの開設を予定しています。今後はグローバルヘッドクォーター、ナショナルヘッドクォーター、マニュファクチャリングヘッドクォーターとして各拠点の機能が明確化され、それに伴い、働き方もグローバル、ナショナル、ローカルと変化します。私たちがお客様に提供する価値は、機械納入までの半年間に工場で創られる「機械」の価値が3分の1、納入前後のそれぞれ1年間で創られる「ソリューション・アプリケーション」の価値が3分の1、納入後10年から20年にかけて創られる「サービス・パーツ・教育」の価値が3分の1です。それぞれが自分の役割をしっかりと果たすことで、お客様にご満足いただける価値を提供していきましょう。 自分の役割をしっかりと果たすためには、体力・気力、学力・知識・知恵が重要です。定年が引き上げられ、皆さんは65歳まで現役で過ごすことになりますので、その年齢まで働くことのできる心身の健康を維持することが必要です。また、2050年には世界人口が90億人を突破し、日本人と同じ生活水準を送る人々も増加します。その結果、全世界における日本の重みは今後低下するため、自ら情報を取りに行かなければ必要な情報を入手することが難しくなっていきます。今後はますます英語をはじめとする語学力がビジネスを行う上で必要となってきます。語学力をツールとして、相手とその文化を理解し、多様性を受け入れ、広い視野を持って成長していきましょう。また、語学だけでなく、自らのキャリアや人生設計を考えた上で、5年や10年計画で技術・技能を修得することが重要です。しかし、知識だけでは頭でっかちになりますので、その知識を活かす知恵も大切です。仕事を続けていく中では、知識と知恵のバランスが非常に大切となります。毎年新入社員の皆さんにお伝えしていることですが、「照れない、かまさない、いばらない」という言葉を、これから常に念頭において会社人生を送って下さい。この言葉は先代の社長から受け継いだ言葉です。照れずに自分の意見をきちんと話す、知らないことは知らないとして真面目に学び、これから出会う様々な方の話に耳を傾け、常に謙虚な姿勢を心がけて下さい。 仕事を通して人生を豊かなものにするために、お互いに切磋琢磨して頑張りましょう。
日立建機入社式訓示「まずは基本をしっかりと身につけること」
日立建機(社長:辻本勇一氏)の入社式は4 月21日 、同社土浦工場にて行われた。社長訓示の要旨は以下のとおり。① 当社を取り巻く事業環境は、デフレ脱却に向けた経済政策の下、少しずつ改善してきているが、世界経済に目を向けると、依然として不透明な状況が続いている。しかしながら、建設機械需要は中長期的には成長していくことは間違いなく、当社が勝ち残っていくためには、全従業員が危機感を持って、諸課題の克服に取り組んでいくことが必要不可欠である。前向きな気持ちをもって、一日も早く当社発展の頼もしい担い手として活躍してほしい。② 基本がなければ、必要な技術や知識を体系立てて身に付けることができず、将来の成長は望めない。まず基本をしっかりと身に付けること。そして、何か行動しようとする時には、それが本質的に正しいことなのか、自分のためだけではなく、周りの人のためになるのか、社会のためになるのかを常に考え、社会人としての義務と責任を果たし、良識ある人間として正しい道を歩んでもらいたい。③ お客様を第一に考え、お客様のニーズや困りごとに対し、常にスピード感をもって対応すること。世界中のお客様にとって、当社が身近で頼りになるパートナーとなれるよう、職場の仲間全員で自由な発想や知恵を出し合って、取り組んでもらいたい。④ 日立建機の社員として第一歩を踏み出すにあたり、先輩達が築いてきた「Kenkijinスピリット」を貫く3つの思想、すなわち「Challenge(チャレンジ精神)」「Customer(個客志向)」「Communication(風通しの良さ)」を十分理解し、身に付け、これを遺憾なく発揮して、各々の職場で伸び伸びと、積極的に活躍してほしい。
ワンクリックで、フランスの鉄道製品を発見! フレンチ・レイル・インダストリー・ドットコムがスタート!
フランスの鉄道関連製品を海外向けに紹介する初のポータルサイトがこのほどオープンした。これは、フランス企業振興機構-ユビフランスとフランス鉄道産業協会“フェール・ド・フランス(Fer de France)”とのパートナーシップの一環。
このサイトは、企業の国際事業に関する最新ニュースを中心に、業界全体を紹介する。また、フランス企業の海外での際立った活動や、フランス企業が多数参加する主要なイベント(2014年9月23-26日ベルリンINNOTRANS展など)を取り上げる。
海外バイヤーとフランス企業の関係作りを容易にすることも狙いであり、ウェブサイトはフランス鉄道関係業者のショーケースで構成されおり、海外の購買担当者が自ら選択したフランス企業のプロフィールを参照したり、サイト上のメール機能を使って担当者に直接コンタクトすることができる。
フランス企業はサイト上で次の8部門に分類されている。
- Railway infrastructure(鉄道インフラストラクチャー)
- Rolling stock(鉄道車両)
- Rail car layout(車両設計)
- Electronic systems embedded in the trains(車両搭載電子システム)
- Mechanical components on rolling stock (車両用機械部品)
- Passenger Information and ticketing systems(運行情報および運賃課金システム)
- Passenger public transport companies(公共旅客会社)
- Railway testing and engineering(鉄道試験・エンジニアリング)
世界第3位、欧州ではドイツに次いで2位につけているフランスの鉄道産業は、企業数1500社、年間売上高400万ユーロであり、その4分の1を輸出している。こうした企業の専門技能、技術力、革新性を通して国際的に広く認知されている。
サイト専用QRコード
NSK がリニアガイドTM「NH シリーズ」「NS シリーズ」を発売
日本精工(社長=大塚紀男氏)は、従来比2倍以上の長寿命を実現させた、NSK リニアガイドTM「NH シリーズ」「NS シリーズ」を開発し、2014 年7 月から本格的に販売を開始する。2015 年には25 億円の拡販を目指す。
NSK リニアガイドTM は、半導体・液晶製造設備、自動車製造設備、搬送用ロボット、工作機械などの各種生産設備を中心に、幅広い用途で使用されているが、このような装置に使用されるリニアガイドには、生産性の向上やメンテナンス期間の延長などの理由から、一層の長寿命化が求められている。リニアガイドは、ボールとボール溝の接触で荷重を支えており、ボール溝の設計と製造の技術が、寿命を決定づける要因になっている。そこで同社では、強みである「解析技術(シミュレーション技術)」と「生産技術」を結集して、新しい形状のボール溝を開発した。接触面圧分布の最適化によって、寿命の飛躍的な向上が可能になる。
「NH シリーズ」「NS シリーズ」では、新しいボール溝の適用によって、従来比2倍以上の長寿命を実現している。
セコ・ツールズが超硬ソリッドエンドミル製品ラインをさらに拡充
セコ・ツールズがこのほど、ラインナップが充実している超硬ソリッ ドエンドミルの Jabro®-Solid2 (ジャブロ・ソリッド・スクエア)シリーズをさらに拡充し、新たなサイ ズ (インチ単位)、形状、フルートバージョンを加えた。これによりコスト面と性能面でバランスのとれた汎用性の高いカッタシリーズの適応領域が拡がりをみせている。 「JS522 ロングフルート仕上げ用工具」は、垂直、微細な表面仕上げ、高い切り屑除去率など、航空宇宙産業における厳しい要求水準を満たす性能を備えている。今回、この JS522 に標準サイ ズ(インチ単位) が加わったことで、より多くのメーカーがサイクル時間を減らして効果的に機械加工をワンパス仕上げで行えるだけでなく、さまざまな種類の被削材で高品質の水準を容易に維持できるようになる。
2013 年には、JS400 シリーズという新しい 4 種類の形状が Jabro®-Solid2 ファミリに加わった。これらのカッタを使用すると、切り屑の形成を最適化して、一般加工やアルミニウム合金を扱う航空宇宙産業用途で高い切削条件を達成することができる。このシリーズを航空宇宙部品製造により適合させるため、JS453 では半径 (1.0、2.0、2.5、3.0、4.0、6.0mm) と突き出し部の長さの種類が増え、より幅広い用途に対応できるようになった。
ケナメタル社が世界で最も倫理的な企業に3年連続で選ばれる
ケナメタル がこのほどビジネス倫理のベストプラクティスを促進・認識する専門の大手独立系機関であるThe Ethisphere Instituteにより、世界で最も倫理的な企業の一社に3年連続で選ばれた。「世界で最も倫理的な企業の一社に三度選ばれるということは非常に名誉なことであり、このことはケナメタルの有能かつ仕事熱心なチームの多くを物語っています。」と会長、社長兼CEOのカルロス•カルドソ氏はコメント。「Kennametalを他社の追随を許さない業界のリーダーとして、当社の従業員が一貫して価値観や信念を示すことで、当社のお客様、株主様、地域社会、そして当社がサービスを提供するすべての人々に対してベストを尽くすことを可能にしています」としている。
日立建機、ZW100-5B、ZW120-5Bホイールローダを発売
日立建機(社長=辻本雄一氏)は、このほど新型ホイールローダZW-5シリーズとして、ZW100-5B (標準バケット容量1.3m3、運転質量7.02t) 、ZW120-5B (標準バケット容量1.5m3、運転質量8.12t)を発売した。
同機は排出ガス規制のオフロード法2011年基準に適合したホイールローダで、同社とKCMとの共同開発により両社の技術を結集させたニューモデル。現行モデルの良さを踏襲しながらも、経済性、作業性能、オペレータの快適性など、ホイールローダに求められるあらゆる点を改良し、ユーザーニーズに応えている。
販売目標は、国内向けに2機種合計で年間800台の見込み。
<主な特長>
1.燃料消費量を10%低減
・機械の動きを瞬時に判断し、エンジン、HSTポンプ・モータをもっとも効率のよい状態に制御する「アクティブHSTコントロールシステム」を採用した。これにより、無駄なエネルギーロスを抑え、従来機比10%の燃費低減を実現した。
2.時代にマッチした環境性能
・排出ガス規制は、日本のオフロード法2011年基準の他に欧州(Stage ⅢB)、北米(Interim Tier 4)に対応している。
・排出ガスの後処理装置は「酸化触媒」のみで、PM(粒子状物質)を捕集するセラミックフィルタが不要なクリーンエンジンを搭載している―――など。