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「後半からは回復へと向かう見通し」日本フルードパワー工業会が通常総会を開催

あいさつする梶本会長
あいさつする梶本会長
日本フルードパワー工業会が5月15日、都内の東京プリンスホテルで第15回通常総会を開催し、新会長に梶本一典CKD社長が就任した。副会長は、十万幹雄 神威産業社長、北畠多門 SMC社長は留任、新任に臼井政夫KYB社長、田中 治油研工業社長。

総会後の懇親会で梶本新会長は、「昨今の経済環境は日銀による超金融緩和政策やアベノミクス効果により企業マインドは前向きに変化をし、賃上げ効果も手伝いデフレからの脱却が着実に進みつつある。今年4月には消費税率が引き上げられ、一部では個人消費を中心に反動減が現れてきているのも事実であるが、政府の緊急経済対策の実施による内需の下支えにより景気の落ち込みは一時的に留まるものと思われる。むしろ後半からは回復へと向かう見通しが強まっている。一方海外では、米国の経済は底堅く堅調な成長が続くとみられ、欧州も一時の低迷から脱出しつつある。アジア地域においても少しずつ明るさが見え始め、さらには輸出関係も改善すると期待をされている。あえて言うなら中国経済の先行き不透明感などが心配であるが、総じて緩やかな成長が期待できるものと考えている」と述べた。

あいさつする須藤経産省産業機械課長
あいさつする須藤経産省産業機械課長
来賓を代表して須藤 治経済産業省製造産業局産業機械課長が、「日本経済は厳しいデフレが続いていたが、この20年の間、前向きに向かっていくというよりもコスト低減、同業者間での厳しい競争が続いていたように思う。この流れをなんとか止めたていきたい、という思いのもと、政府が一丸となって取り組んでいる。昨年の先端設備の補助金、ものづくり補助金、できるだけ手続きを簡素化して使いやすくという思いのもと、設備投資減税などや、政府としては異例だが、給与の引き上げの要請をさせていただいたが、その中で給与を引き上げた企業は引き上げた分の10%を減税するという具体的な使いやすい措置を講じてきた。日本が世界経済をリードしていく形になるためには多くの措置が必要だと考えている」とあいさつをした。

「受注が好調」日本工作機械輸入協会が通常総会を開催

あいさつする千葉会長
あいさつする千葉会長
日本工作機械輸入協会(会長=千葉雄三氏)が5月21日、都内の日比谷 松本楼で通常総会を開催した。

総会後の懇親会で千葉雄三会長は、「最近は産業機械の受注が好評のようだ。日本工作機械工業会様の毎月の統計では年頭の予想であった1兆3000億円の受注額は余裕をもって達成しそうな勢いであり、内需も一割以上の増加となっている。国の施策もジワジワと効果が出ていると感じる」と述べた。

来賓を代表して須藤 治経済産業省製造産業局産業機械課長が、「わが国のものづくりは工作機械によって発展を続けている。補助金が確定した後、確定検査で実際の機械の入り具合をみるが“この国のこの機械じゃないとダメなんだ”という話もきく。日本のものづくり企業は様々な工夫をして、こだわりを持ちながらものをつくっている」とあいさつをした。

三菱マテリアルが“溝入れバイト” GYシリーズに小型旋盤用シリーズを追加

三菱マテリアル 加工事業カンパニー(加工事業カンパニープレジデント=増田照彦氏)はこのほど“溝入れバイト” GYシリーズに小型旋盤用シリーズを追加、販売を開始した。

従来よりこのシリーズは、高剛性・高精度を最大限に追求した溝入れ工具として好評を博していたが、このほど「GYシリーズのもつ切削性能を小型旋盤用途まで拡大して欲しい」というユーザーの希望を背景に、1.5mm幅インサートと一体型バイトホルダ(1.5mmから3.18mm用)を追加することになった。
主な特長は以下の通り。

① 溝入れ・突っ切り加工用GSとGMブレーカの2ブレーカを商品化。
② インサート材種はご好評をいただいておりますVP10RT、VP20RTとNX2525を商品化。鋼、ステンレス鋼、鋳鉄、耐熱合金やチタン合金の加工に優れた性能を発揮。
③ 一体型ホルダによりさらに高剛性。従来品に比べびびりを抑制し良好な仕上げ面を実現。

■標準価格
・小型旋盤用ホルダ:13,770~14,580円。
・インサート 刃幅1.5mm:1,110~1,440円。

*代表型番
・GYSR1212JX00-D13:13,770円(税込み 14,872円)。
・GY2M0150C010N-GS VP20RT:1,440円(税込み 1,555円)。

ダイジェット工業が連結決算を発表

ダイジェット工業(社長:生悦住歩氏)は、2014年3月期の連結決算を発表した。同社クループを取り巻く経済情勢は、円安を背景として輸出環境が好転し、企業収益が改善傾向を示すなど緩やかな回復基調にあった。一方、輸入原材料価格の上昇や新興国経済の減速懸念など、経済環境を悪化させる要因も依然として潜在した。このような中で同社クループは、国内外において得意分野である金型工具のほか、穴あけ用工具等の販売の拡大を推進するとともに技術サービスおよび新製品の開発に努力を重ねてきた。また、当下期には、中国における自動車部品用冷間鍛造金型の需要拡大に対応するため、現地での合弁事業を立ち上げた。この結果、同社連結売上高は、90億43百万円(前期比3.4%増)、連結営業利益は2億97百万円(20.9%増)、経常利益は3億28百万円(前期比6.8%減)、当期純利益は2億89百万円(前期比9.7%増)と健闘した。地域別の連結売上高については、国内向けは期後半に増加したものの通期では54億7百万円(1.0%減)、北米向けが8億31百万円(8.5%増)、西欧向けが5億62百万円(40.5%増)、アジア向けが18億86百万円(0.6%増)、その他地域が3億55百万円(48.2%増)となり、輸出割合は2.7ポイント増加して40.2%となった。また、製品別連結売上高は、焼肌チップが15億33百万円(1.2%増)、切削工具が61億8千万円(7.3%増)、耐摩耗工具が13億17百万円(8.9%減)となった。今後については、消費増税による需要の減退懸念や中国の債務問題、ウクライナ情勢など不透明要因もあるものの回復基調は継続するものと予想され、同社グループでは売上増大と原価低減に努める。とくに新製品開発については「高速・高能率・高硬度」をキーワードに、また、”脱タングステン”を実現した新複合材料「サーメタル」といった特徴ある製品も推進していく。これらにより通期連結業績は、売上高95億円、営業利益4億3千万円、経常利益3億8千万円、当期純利益3億3千万円を見込んでいる。

NaITO 社長交代とともに新中期経営計画スタート

説明する坂井新社長
説明する坂井新社長
NaITOは、2014年2月期の定時株主総会を終え、5月26日に坂井俊司新社長による経営説明会を開催した。

同社グループの当期連結決算は、「中期経営計画Change2013」の最終年度として事業施策を着実に展開し、連結売上高は366億円1百万円(前期比1.7%増)、営業利益は2億34百万円(61.7%増)経常利益は5億9百万円(9.4%増)、当期純利益は2億63百万円(4.1%減)となった。

「中期経営計画 信・鮮・力2016」スタート
スローガンは「信・鮮・力を発揮する! それがNaITOです!」。

「信・鮮・力」とは、取引先のニーズに応えるための要を示す。
「信」とは、あらゆるステークホルダーからの信用・信頼を高めること。
「鮮」とは、情報・技術の鮮度の高さや意思決定・行動の迅速性を高めること。
「力」とは、専門的な技術力・情報力を高めることや人的魅力・実行力など社員の総合力を高めること。

重点施策
1.収益力の強化   

① 切削工具:引き続きコア事業として拡大
② 計測:将来の柱に成長させるための取組み強化
③ 産業機器:様々な産業分野で積極的な展開
④ 工作機械:メーカーとの関係強化
⑤ 海外展開:海外拠点の収益拡大

2.人材の育成・活用 

① 専門力の強化
② 人材の活用

目標経営指標(2016年度)は売上高410億円、経常利益6.5億円を目指す。

当3ヵ年においては、激しく変動する情況下にあって、「価値を提供し」「進化を実現し」「お客様からFirst Callして頂く」企業をめざすとしている。

4月分工作機械受注総額は1218.8億円 日工会

日本工作機械工業会がまとめた4月分の受注実績は以下の通り。2014年月4月分工作機械受注総額は、1218.8億円(前月比△5.0%・前年同月比+48.7%)となった。受注総額は、8カ月連続の1000億円超。2カ月連続の1200億円超えとなった。内需は前月の反動減が見られたが外需が引き続き工長。内需は前月の期末効果の反動で前月比2カ月ぶりの減少。一方、前年同月比は10カ月連続増加で堅調な動き。外需は、史上最高額を更新した前月に次ぐ史上2番目の高水準となった。引き続き、中国の電気・精密向け大型スポット受注有り。今後は内需、外需とも回復基調で推移するものと思われるが、中国の電気・精密向けスポット受注の動向も注視。【4月分内需】348.6億円(前月比△8.0% 前年同月比+27.8%)。■内需総額・前月比2カ月ぶり減少、前年同月比10カ月連続増加。・前月の反動減も見られ、2カ月ぶりの350億円割れ。・国内は、足元堅調に推移しており、各種政策効果の発展に期待。① 一般機械  143.5億円(前月比+0.6% 前年同月比+31.5%)  うち金型   14.7億円(前月比△29.0% 前年同月比+1.8%)② 自動車   119.0億円(前月比△12.1% 前年同月比+24.6%)  うち部品   92.2億円(前月比△9.2% 前年同月比+63.1%)③ 電気・精密 33.4億円(前月比+2.6% 前年同月比+33.3%)④ 航空機・造船・搬送用機械 11.5億円(前月比△35.2% 前年同月比△10.2%) 【4月分外需】870.3億円(前月比△3.8% 前年同月比+59.0%)。■外需総額・前月比は3カ月ぶり減少。前年同月比は6カ月連続増加。・史上最高額を記録した前月に次ぐ、史上2番目の受注。・欧州、北米の回復基調にアジアのスポット受注が加わり、高水準の受注が継続。① アジア:453.1億円(前月比△8.8% 前年同月比+81.8%)・東アジア:383.7億円(前月比△8.0% 前年同月比+127.4%)〈中国〉:326.8億円(前月比△12.7% 前年同月比+161.2%)・その他アジア:69.4億円(前月比△12.8% 前年同月比△13.8%)〈タ イ〉:23.8億円(前月比△23.9% 前年同月比△23.9%)〈インド〉:13.4億円(前月比△31.4% 前年同月比△26.3%)② 欧州:168.3億円(前月比+10.6% 前年同月比+75.4%)〈ドイツ〉:53.3億円(前月比+9.1% 前年同月比+78.4%)③ 北米:232.0億円(前月比△3.9% 前年同月比+22.2%)〈アメリカ〉:211.8億円(前月比+3.2% 前年同月比+22.1%)

3月分超硬工具主要統計

超硬工具協会がまとめた2014年3月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】509トン(前年比121.6)。【超硬工具生産額】切削工具199億3300万円(前年比121.6)、耐摩工具33億2700万円(同115.6)、鉱山土木工具6億9200万円(同123.4)、その他工具5億2400万円(同95.1)、焼結体・工具19億7800万円(同132.1)、合計264億5400万円(同120.9)。【輸出入】輸出82億4100万円(前年比111.2)、輸入59億3000万円(同121.0)。【超硬工具出荷額】切削工具217億2100万円(前年比117.8)、耐摩工具34億500万円(同115.7)、鉱山土木工具7億6100万円(同123.5)、その他工具4億6600万円(同118.9)、焼結体・工具22億5900万円(同125.7)、合計286億1200万円(同118.3)。【刃先交換チップ】生産2820万7000個(前年比118.8)、出荷3014万個(同112.8)。

国際ウエルディングショーで見た! アマダ、ダイヘン、不二越のココがすごかった!

溶接に関連したあらゆる技術、製品、情報が一堂に展示される「国際ウエルディングショー2014」が去る4月23日(水)~26日(土)までの4日間、東京ビッグサイトで開催された。そこで、今回、注目企業3社(アマダ、ダイヘン、不二越)を特別レポートする。

さらに加工領域を拡大するアマダグループ

現在、金属加工機械の総合メーカーとして加工領域を拡大しているアマダグループ。
積極的な世界展開を進めてきたミヤチテクノスが4月1日、アマダミヤチに社名を変更し、今回の展示会では合同でアマダグループが持つ溶接技術の総合力を訴えた。

「それぞれ得意な分野が違い、“レーザ溶接・加工技術”と“抵抗溶接技術”を合わせ持つという双方のシナジー効果に期待がもてます。また、今回自社製発振器を搭載したファイバーレーザ溶接システム『FLW-4000MR』は段取りレスでの加工を実現するとして注目していただきたい」と話すコーポレート・コミュニケーション部門の山下佑介氏。

さて、このファイバーレーザ溶接システム『FLW-4000』だが、4kW発振器を搭載し、3次元スキャニングによる高速リモート溶接が可能である。また、光学系とロボットの動作を強調させ、2台のポジショナーと走行台車で2種類のワークを連続溶接することにより、マシン停止時間を削減し、段取り時間レスでの加工を実現するというもの。
『FLW-4000MR』には、新しいテクノロジーが搭載されていた。

●高速溶接
ガルバノススキャナーヘッドにより高速溶接が可能。長焦点距離と大気中溶接により、加工対象から離れて溶接するためワークとの干渉を回避。

●高出力レーザ溶接
自社製4kWファイバーレーザ発振器搭載、高出力CW/パルス溶接が可能。

●効率的な加工を実現
2台1軸ポジショナーと走行台車にして、ワーク搬入出とワーク回転を自動実行し、効率的な加工を実現。段取りエリアにおける作業車の安全を3系統のセンサーが監視し、安全を確保する。

なお、同社では業界最大規模のプライベートイベント『AIF2014』を本社ソリューションセンターにて5月17日(土)~6月14日(土)までの毎週木・金・土の13日間と、海外からの来場者を対象にした6月19日(木)~28日(土)の木・金・土にて開催する。期間中の来場者数は国内外から2,200社、5,000名を予定している。

独自開発の『Welbee』があらゆるシーンで大活躍! ダイヘン

「新たな溶接時代の幕開け」というキャッチコピーのもと、大々的に展示していたのは、溶接制御LSI『Welbee』。超高速サンプリングされた溶接電流・電圧を忠実にフィードバックし、緻密な波形制御が可能となり高精度・高品質溶接を実現した製品。さらにUSBやLANによるスマートな溶接管理も可能となる。

「独自開発している『Welbee』は革新的。全ての電源に搭載している。今のところ、CPU性能を上げる以上に溶接性や使い勝手も含めて好評を得ています」と話すのは、藤田雅成 メカトロ事業部企画部参事。

『welbee』の特長は低電流域のみならず中高電流域でのスパッタを大幅に低減し、生産性を向上させていることだ。発生するスパッタが小粒であるため母材や治具への付着が低減、この効果によりスパッタ除去工数が大幅に削減され、煩わしいノズル清掃回数の減少に繋がるわけである。

IT化による品質管理と拡張性にも注目したい。USBポートを標準搭載し、“溶接条件目盛り機能”の編集や、バックアップをパソコンで容易に管理することができるのだ。さらに、拡張ボードを搭載することで、USBメモリやネットワークを介して詳細なデータを大量に収集できるようになり、トレーサビリティによる品質管理の向上やトラブルシューティングに活用できるメリットもある。

この製品のチップを開発したのは田中良平技術開発本部企画部 通信技術開発部部長。なんとシリコンバレーに駐在していたという。

「『Welbee』はフルデジタルの制御をする。市販のチップだと応用範囲が限られてくる。本当にやりたい溶接の調節ができるデジタル制御を実現するには独自のLSIをつくらなければならなかった。シリコンバレーに駐在することにもなって、そこのデザイン会社と一緒に設計をして溶接機のやりたい制御のロジックを自分たちでつくり、中に組み込んで、溶接専用の制御ができるコントローラを内蔵させたんですよ。面白いのは、シリコンバレーにいたデザイナーたちは元インテルとかIBMの人達が集まっていたことです。刺激になりました」(田中部長)

「以前、PCに“インテル入ってる”の台詞のCMがありましたが、溶接機に“Welbeeチップ入ってる”が、弊社のウリになります。開発者の頑張りがあってインテルのことのようなことがダイヘンとしてもできたわけなんですよ」(藤田参事)

驚異の速度を誇る不二越

創業より培ってきた工作機械の自動化技術と油圧制御技術で世界中のものづくりの現場から高い評価を得ている不二越。同社のロボットというと、“非常に速い”ことが特長だが、「人気のスポット溶接ロボット『SRAシリーズ』が従来比で約3割スピードアップしました。お陰様でラインの生産性が著しく上がったと評判です」と話す国崎 晃 ロボット事業部ロボット企画部長。同社のSRAシリーズは2011年、日刊工業新聞社主催の10大新製品賞を受賞した製品でもある。今回はさらにバージョンアップをして新しく『SRA-Hシリーズ』として登場した。

新製品の『SRA-H』は中空構造のアーム内に溶接ケーブル・ホース類をスッキリと内装したケーブル内蔵中空アームが特長。ケーブルの飛び出しによる周辺装置との干渉を回避するので、取り回し配管を気にする必要がない。

国崎部長は、「スポット溶接ロボットで中空を出すというのは新しい考え方だと思っています。ケーブルはブラブラすると断線する可能性がある。シミュレーションも優位性のひとつで、オフライン教示の精度も向上しました。ロボットの動きはシミュレーションができますが、ケーブル等のブラブラした動きはシミュレーションができません。ケーブル内蔵型の『SRA-H』はブラブラする配線がない分、溶接ケーブルを含めたシミュレーションが可能なのでオフラインシ教示精度が上がるのです。しかも動作が速く、シェアもうなぎ登りです」と自信たっぷり。

軽量、高剛性、高速制御技術を進化させ、クラストップレベルの高速スポット溶接動作を実現している――とうたっているだけあって、そのスピードの速さには目をみはるものがあった。「ロボット作業のサイクルタイムを最短に」という開発者の思いがつまっているようにもみえる。

「使いやすさと高い信頼性を目指している」という国崎部長が次に説明してくれたのは、『ティーチペンダント』。画面をタッチパネルにし、タブレット型にしたのだ。もちろんワイヤレスである。ワイヤレスなので持ち運びも便利だ。

「ワイヤレスティーチペンダントというのは実はすごい技術なんですよ。非常停止ボタンを押したら“必ず作動する”というのは、なにがあっても保証されなければならないことなんです。ブレーキのない車は認証されないのと同じこと。無線なのに絶対に効く、という安全認証を出せているのはなかなかない。安全面も認証されたワイヤレスティーチペンダントはNACHIの強みです」(国崎部長)

DMG森精機が5月21日(水)から4日間、「IGA INNOVATION DAYS 2014」を開催!

DMG森精機が5月21日(水)~24日(土)の4日間、伊賀事業所にて「IGA INNOVATION DAYS 2014」を開催する。

「IGA INNOVATION DAYS 2014」では、アジア初出展となる2機種を含む計42台の先進の工作機械を展示し、多くの機械でデモ加工を行う。今回は、ドイツ DMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSCHAFTとの統一感がひと目でわかる新デザインコンセプト機12台を出展し、全てに新開発のオペレーティングシステムCELOSを搭載する。

今回は、「斬新なデザインと工作機械業界初となるタッチパネルでの操作を採用したCELOSは、アイデアを製品に仕上げるまでの工程を素早く実現します。CELOSアプリケーションにより、デジタル化された生産指示データ、工程データ、機械データの管理、記録の見える化を実現し、高い生産性を生み出します」と広報担当者。

また、展示会場となる伊賀事業所のグローバルソリューションセンタ内に新たに「エクセレンスセンタ」を開設し、継続的な成長が予想される「Automotive (自動車産業)」、「Aerospace (航空機産業)」、「Medical (医療分野)」の3分野に特化した加工ソリューションも提案する。各専任スタッフが、豊富な事例やデモ加工を交えた実践的な技術ノウハウを分かりやすく解説してくれるなど、生産性向上に貢献するソリューションも豊富だ。

期間中は毎日、工場見学会と「最先端技術セミナー」を開催する。セミナーは各分野でご活躍されている大学の先生方であり、業務改善やスキルアップに役立てるように、加工課題から最先端技術にいたるまで、未来志向の技術情報を紹介する。

期間中は毎日、JR名古屋駅とJR新大阪駅から無料送迎バスを運行する。

●来場登録、詳細に関しては、弊社Webサイトより確認すること
↓DMG森精機Webサイト↓
http://www.dmgmoriseiki.com/2014s/

IGA INNOVATION DAYS 2014の出展機の見所

●NLXシリーズ>

多彩なバリエーションを誇るCNC旋盤 NLXシリーズは、新デザインカバーにCELOSを搭載して出展。機械のベッド内部を循環するクーラントにより熱変位を抑止し、全軸に採用したフラットな摺動面により安定した旋削加工が可能。刃物台内部にはモータを組み込んだBMT®(ビルトインモータ・タレット)を採用し、発熱や振動を最小限に抑制することで切削能力や精度が向上している。最大トルク100 N・mの回転工具主軸により、マシニングセンタに匹敵するパワフルなミーリング能力と優れたミーリング精度を実現。今回は、チャックサイズ6インチから18インチまでのサイズ別に7機種を出展し、アルミの小径部品からパワフルなミーリングによる大径ワークのデモ加工を行う。

●NVX 5000


卓越した剛性と耐久性を誇る立形マシニングセンタNVX 5000シリーズは、新デザインカバーにCELOSを搭載し、テーブルサイズ別に2機種を出展。NVX5000シリーズは、全軸に摺動面を採用し、抜群の安定性と優れた減衰性を実現した。また、主軸軸受内径を大径化したことで、従来機比で剛性が20%アップしている。パワフルなBT50テーパの主軸を搭載したNVX 5100では、ワイドな摺動面による安定した重切削のデモ加工を行う。

●DMC 60 H linear


5軸横形マシニングセンタDMC 60 H linearは、視認性が良い大きな窓を備え、アクセス性に優れるステルスデザインを採用している。モジュールコンセプトによりAPC付や5軸仕様、自動化システムにも柔軟に対応する。自動車のパワートレイン部品など、サイズや形状、生産量のバリエーションが多く、また耐熱、耐磨耗、耐食などの品質維持のために使用される難削材の加工に最適。各軸の送り駆動方式は、リニアドライブを採用しており、早送り速度は最大100 m/min、加速度は最大1Gを実現し、加工時間を大幅に短縮することができる。今回はAutomotive エリアにて、5軸加工によるシリンダヘッドの高効率加工を展開する。

アマダが業界最大規模のプライベートイベント「AIF2014」を開催! 5月17日から6月14日まで毎週木・金・土。海外は6月28日から

アマダ(社長=岡本満夫氏)は、神奈川県伊勢原市の本社アマダ・ソリューションセンターにて業界最大規模のプライベートイベント「AMADA INNOVATION FAIR 2014(AIF2014)」を開催する。イベントでは『データで語る最新テクノロジー』をメインコンセプトとし、テクニカルデータに基づいた「最新テクノロジー」と進化するデジタル板金による「モノづくりイノベーション」を紹介する。また、これらの最新技術を搭載した新製品・新ソリューションを検証データや測定データと合わせて出展する。

開催日は5月17日(土)から6月14日(土)までの毎週木・金・土の13日間。また、6月19日(木)から6月28日(土)の木・金・土では主に海外からの来場者を対象としている。期間中の来場者数は国内外から2,200社、5,000名の予定。

「AIF2014」は、これまでアマダグループが毎年開催してきた最重要イベントの位置づけにある。昨年、十大新製品賞 増田賞を受賞したシートセンター『LASBEND-AJ』をはじめ、最新のファイバーレーザマシンから国内初披露となる新製品・新ソリューション15機種の新商品を出展する。特にファイバーレーザマシンの切断5機種・溶接3機種、パンチ・レーザ複合マシンが5機種、ベンディングマシンが13機種、その他アマダミヤチの溶接ラインナップの出展を予定している。

注目すべき点は、今回のメインテーマ『データで語る最新テクノロジー』。
「検証データ(数値)」から最新テクノロジーを訴求する。ファイバーレーザであれば、①光をつくる技術、②光をコントロールする技術、③光を使う技術――という順番でそれぞれの過程を来場者に理解してもらうため、様々なデータと実物を使って説明する。

「お客様の価値創造をご提案し、新商品や新氏リューションの効果的な訴求方法をこの展示会で確立し、世界19カ国、31カ所に配置したソリューションセンター、テクニカルセンターに水平展開していく予定です」と広報担当者はコメントしている。

また、期間中には以下の記念講演会を予定している。

●5月29日(木)
「日本のモノづくり復活」
東京大学大学院 経済学研究科 教授 藤本隆宏氏

●6月6日(金)
「中小製造業者が育むモノづくりの夢と希望」
(株)由紀精密 代表取締役社長 大坪正人氏

●6月13日(金)
「基幹産業システムを支える日本のモノづくり」
東芝三菱電機産業システム(株)取締役回転機システム事業部 副事業部長 須藤信博氏

主な新商品

●ファイバーレーザマシン『ENSIS-3015AJ』


発振器出力2kWで4kWに匹敵する切断能力(軟鋼盤25.0mmまで切断可能)を持ち、レンズ交換なしで薄板から厚板までの連続安定加工を実現。

●ファイバーレーザ搭載 パンチ・レーザ複合マシン『LC-2515CIAJ』


省エネルギー・低コストで高効率な工程統合を実現したファイバーレーザを搭載したパンチ・レーザマシンを初めて発表。待望されていたファイバーレーザ複合マシン。

●究極の多品種少量対応ベンディングマシン『HG-1003ARs』
金型自動交換システムを搭載したベンディングマシン『HG-ATC』に、ロボットシステムが加わったハイエンド全自動ベンディングマシン。

●最新バーチャル試作システム『VPSS 3i』
最新のVPSS(バーチャル試作)運用を、実際の向上をイメージした全行程で提案する。製品図面の精度を再現するアッセンブリーの全行程を、実加工を含むツアー形式で見学できる。