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日本金型工業会が認知度アップと教育のためのDVD『たい焼同好会の型探し』を製作

日本金型工業会(会長=牧野俊清氏)がこのほど、金型業界に勤務している家族や中学生・高校生・大学生を対象に、DVD『たい焼同好会の型探し』を製作した。金型とはなにかを理解して貰い、金型業界に興味をもってもらうこと、金型製造のイメージを変えること、金型作りを将来の仕事として視野に入れる人をひとりでも多く増やすことを目的としている。

時間は約20分で、金型の説明や、金型工場の見学、金型業界で活躍する若手にインタビューなど、親しみやすい内容となっている。 

就職活動などで来社する学校関係者、学校等に配布を希望する場合は、下記に連絡すること。

日本金型工業会(本部事務局・川田)
TEL:03-5816-5911
FAX:03-5816-5913
E-mail:a.kawata@jdmia.or.jp

金型産業未来塾が4月22日に100回記念講演会を開催

アジア金型産業フォーラムが、4月22日(火)13:20~19:00まで、芝浦工業大学芝浦キャンパス(東京都港区)で「金型産業未来塾100回記念講演会」を開催する。プログラムは以下のとおり。13:20~13:30・主催者挨拶:npoアジア金型産業フォーラム理事長  橋本久義氏・司   会:npoアジア金型産業フォーラム副理事長 横田悦二郎氏(1)特別講演Ⅰ 13:30~14:30「グローバル自動車産業の近未来:ものづくり能力構築とアーキテクチャ革新」東京大学 大学院経済学研究科 教授 藤本隆宏氏(2)特別講演Ⅱ 14:30~15:30「日本型モノづくりの敗北―半導体電機はどうしたら良いのか―」微細加工研究所 所長 湯之上 隆氏休息 15:30~15:50(3)元気のある金型企業①「特化された超精密部品や金型で世界供給体制を強化」15:30~16:40大垣精工(株) 代表取締役 上田勝弘氏②「投資28億円の夢工場で自動車メーカーへ貢献する企業」16:40~17:30(株)サイベックコーポレーション 相談役 平林健吾氏(4)懇親会17:50~19:00・定員:120名・参加費:会員=無料/後援団体会員=¥2,000/非会員=¥5,000(当日支払い。領収書は発行する)*申込締切日は4月16日(水)問合せ先は、info@npo-admf.org まで。

日立建機が油圧ショベルZAXIS-5シリーズ2機種を発売

日立建機(社長=辻本 雄一氏)は、新型油圧ショベルZAXIS-5シリーズのZX120-5B(標準バケット容量0.5m3、運転質量12.2t)と後方超小旋回機ZX135US-5B(同0.5m3、同13.4t)を4月1日から発売する。

排出ガス規制のオフロード法2011年基準に適合した油圧ショベルで、大作業量を維持しながら低燃費を実現している。
販売目標は、国内向けに2機種合計で年間1,500台を見込んでいる。
主な特長は以下のとおり。

1.低燃費と大作業能力を両立
・ZX120-5B、ZX135US-5Bは、油圧システム(HIOSⅢ)を採用し、従来機(ZX120-3、ZX135US-3)と比較して作業量同等で約5%の燃費を低減。
・2機種共に2020年燃費基準で三つ星レベルを達成。
・パワーディギング(昇圧5%)を新たに追加し、掘削力の違いが分かるようにしている。

2.時代にマッチした環境性能
・排出ガス規制は、日本のオフロード法2011年基準の他に欧州(StageⅢB)、北米(Interim Tier 4)に対応している。
・排出ガスの後処理装置として、PM(粒子状物質)を捕集し燃やすマフラーフィルタを搭載している。
・最適な燃焼を促す可変式ターボチャージャーを搭載している。

3.快適な運転空間
・足元空間を45mm広げ、シートのスライド量も大きくして、快適な操作環境にしている。
・シートのスライド機構内にボールベアリングを採用し、ガタが小さく前後移動の操作力も軽くなり扱いやすくなった。
・縦型の7インチパネルの大画面カラーマルチモニタを採用し見やすい。

4.楽なメンテナンスを実現
・運転席のモニタでエンジンオイル量のチェックができるので車体に登らずに日常点検ができる。
・エアコンコンデンサと燃料クーラーの目詰まりも防ぐ防塵ネットを一番外側に設置し、脱着を容易にした――など。

2月分工作機械受注総額は1019.8億円 日工会

日本工作機械工業会がまとめた2月分の受注実績は以下の通り。2014年月2月分工作機械受注総額は、1019.8億円(前月比+1.4%・前年同月比+26.1%)となった。受注総額は、6カ月連続の1000億円超で、前年増月比も5カ月連続増加と回復が継続。内需は消費税に伴う駆け込み需要や政策効果の剥落により、前月比は3カ月連続減少だが、前年同月比は8カ月連続増加した。一方外需の受注額は2カ月連続の700億円割れだが、アジアでスポット受注も見られ、前月比は2カ月ぶり増加した。足下では、需要に一服感が見られているが、今後は海外経済の回復や国内の各種政策効果などにより回復傾向が継続するものと見込まれ、今後の動向を注視。【2月分内需】340.0億円(前月比△0.9% 前年同月比+24.4%)。■内需総額・前月比3カ月連続減少、前年同月比8カ月連続増加。・補助金関連需要、消費増税前の駆け込み等が一服し、2カ月連続の350億円割れ。・今後は各種政策効果もあり、回復が見込まれ、動向を注視。① 一般機械  128.7億円(前月比△14.3% 前年同月比+23.0%)  うち金型   18.0億円(前月比△17.4% 前年同月比+44.0%)② 自動車   124.6億円(前月比△15.9% 前年同月比+35.3%)  うち部品   81.8億円(前月比△32.4% 前年同月比+51.8%)③ 電気・精密 24.4億円(前月比△21.2% 前年同月比+2.8%)④ 航空機・造船・搬送用機械 16.3億円(前月比△37.9% 前年同月比+21.5%) 【2月分外需】679.8億円(前月比+2.6% 前年同月比+27.0%)。■外需総額・前月比は2カ月ぶり増加 前年同月比は4カ月連続増加。・前月に引き続き、アジアでスポット受注が見られ、650億円超えを維持。・主要3局では、北米のみ減少。① アジア:309.4億円(前月比+10.2% 前年同月比+44.1%)・東アジア:228.4億円(前月比+7.0% 前年同月比+66.5%)〈中国〉:180.4億円(前月比+4.3% 前年同月比+71.9%)・その他アジア:81.0億円(前月比+20.5% 前年同月比+4.5%)〈タ イ〉:38.5億円(前月比+15.8% 前年同月比+10.1%)〈インド〉:13.7億円(前月比△21.5% 前年同月比+97.8%)② 欧州:153.7億円(前月比+10.9% 前年同月比+57.4%)〈ドイツ〉:46.9億円(前月比+11.2% 前年同月比+92.3%)③ 北米:207.6億円(前月比△8.3% 前年同月比△3.3%)〈アメリカ〉:193.1億円(前月比+13.8% 前年同月比△3.9%)

1月分超硬工具主要統計

超硬工具協会がまとめた2014年1月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】452トン(前年比121.7)。【超硬工具生産額】切削工具181億7100万円(前年比124.9)、耐摩工具28億7200万円(同114.5)、鉱山土木工具6億2400万円(同97.0)、その他工具6億3500万円(同140.5)、焼結体・工具17億6300万円(同127.8)、合計240億6500万円(同123.2)。【輸出入】輸出76億9000万円(前年比124.2)、輸入56億100万円(同130.2)。【超硬工具出荷額】切削工具195億1200万円(前年比128.0)、耐摩工具28億4500万円(同114.3)、鉱山土木工具6億8200万円(同96.9)、その他工具4億5700万円(同137.7)、焼結体・工具20億9100万円(同127.3)、合計255億8700万円(同125.3)。【刃先交換チップ】生産2571万8000個(前年比118.3)、出荷2646万7000個(同119.0)。

DMG森精機がポルシェチームとパートナーシップを締結

写真左から=ポルシェ マティアス・ミューラーCEO、ポルシェ WEC LMP1ドライバー マーク・ウェハー選手、ポルシェ WEC LMP1ドライバー ティモ・ベルンハルト選手、DMG MORI SEIKI AG ルーディが―・カピッツァCEO、DMG森精機 森雅彦社長
写真左から=ポルシェ マティアス・ミューラーCEO、ポルシェ WEC LMP1ドライバー マーク・ウェハー選手、ポルシェ WEC LMP1ドライバー ティモ・ベルンハルト選手、DMG MORI SEIKI AG ルーディが―・カピッツァCEO、DMG森精機 森雅彦社長
DMG MORIグループは、3月4日にポルシェ(ドイツ)とプレミアムパートナーシップを締結しました。

現地時間の3月4日(火)にジュネーブ・モーターショー(スイス)にて、ポルシェが「Mission 2014. Our Return」のもとに、16年ぶりにFIA世界耐久選手権(WEC: World Endurance Championship)のLMP1クラスに復帰することが発表された。WECは、ル・マン24時間レースを含む3大陸8つのレースから構成される。

DMG MORIグループは、高精度の機械と最高のエンジニアを提供することで、ポルシェのトップクラスへの復帰をプレミアムパートナーとしてサポートする。レースに出場する「ポルシェ919ハイブリッド」のボディ正面、フィンの側面、フロントライト下部に「DMG MORI」のロゴが表示される。

今回のパートナーシップにおける関係者のコメントは以下の通り。

●ポルシェLMP1チーム担当副社長  Friedrich Enzinger (フリードリッヒ・エッツィンガー)氏 
「多大な準備が必要となるWECプロジェクトを支えるパートナーシップを誇りに思っています」

●DMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSHAFT CEO  Dr. Rüdger Kapitza (ルーディガー・カピッツァ)氏 
「DMG MORIのブランドは伝統、高精度、技術革新、そしてグローバルな存在感を表しており、ポルシェのブランドと技術的な要求に理想的に一致します。これからも強力で信頼できるパートナー関係を築いていきます」

●DMG森精機(株) 取締役社長 森 雅彦 氏
「このパートナーシップと、WECに代表される、真摯なものづくりと高度な品質管理を通して、多くのことを学び、今後のビジネスの発展につなげたいと考えています」 

ジェイテクトがCNC円筒研削盤「GE4iシリーズ」を開発! 20年ぶりにフルモデルチェンジ!

ジェイテクト(社長=安形哲夫氏)は、2月27日に同社カスタマーセンター(愛知県刈谷市)でCNC汎用円筒研削盤「GE4iシリーズ」を開発したとして記者発表を開いた。
ベストセラーCNC汎用円筒研削盤をフルモデルチェンジしたのは約20年ぶり。
安形社長は、「お客様が直面している悩みを真摯に受け止めている。弊社の蓄積していた技術とノウハウを駆使して開発したGE4iシリーズは、自信を持ってお客様に貢献できるものです」と話す。

コンセプトは『誰でも簡単に高度なものづくりができる機械』

安形社長
安形社長
現在、日本のものづくりの課題として就労人口の減少、熟練技能者の減少、海外への生産移転などがあげられている。研削加工は最終仕上げ工程を担っており、研削盤特有の熟練技能者の“カン”、“コツ”、“経験”に頼るところが多い。しかも研削加工で発声する熱や作業現場のわずかな室温変化も加工精度に大きく影響する。

課題解決策としてジェイテクトが掲げたのは、『誰でも簡単に高度なものづくりができる機械』だった。永年、研削盤メーカーとして培ってきた技術を集結し、いつでも誰でも安定した加工精度が得られる研削盤の開発に注力した。

安形社長は開発の背景について、「長年中小企業のお客様を中心にご愛好頂いていたCNC汎用円筒研削盤が約20年ぶりにフルモデルチェンジとなった。1994年に発売されて以来、研削加工にかかわる多くのお客様より絶大な信頼をいただいている。研削加工は特に製品の最終仕上げ工程なので非常に高精度で安定した加工精度が求められるが、高精度を確保するために熟練技能者のカンや経験を頼りにされているお客様が多く、その一方、日本のものづくりに直面する課題として熟練技能者の不足が挙げられている。GE4iシリーズは、安定した加工精度を保つため熱変位を抑制する様々な技術や操作性を向上させる最新CNC装置の搭載により、経験の浅い作業者でも熟練者並のより高い精度の加工を実現することができる製品である」と説明、「お客様のニーズと期待を上回る製品を日本だけでなく、世界中のものづくりを支えていきたい」とした。

奥田専務
奥田専務
奥田哲司専務取締役が、「弊社は研削盤では世界ナンバーワンの自負がある。また、エンジンの生産設備などのシステム全体を提案している部門も持ち合わせており、低機能、低価格商品とは一線を画している。研削加工は最終仕上げ工程で、特に1/1000ミリ単位の加工精度が必要になる。熟練作業者のカンに頼ることも多い工程だけに、いつでも安定した加工精度が誇れる機械が求められていた」とし、日本国内のものづくりに関して顧客のヒヤリングを行ったところ、3つの意見があったと述べた。

① 昼の休憩を挟んだ後など、しばらく作業を中断して再開したときの寸法変化に神経を使っている。

②熟練作業者が減少する中、CNC機で自動化を進めたい。

③とはいえ、ワーク形状や要求精度によっては手動研削を行いたい。

「このため、安定した検索精度を求めるためにはひずみ低減と操作性の向上が必要だった。このような問題を改善するために熟練作業者の減少という市場変化に適応し、熟練作業者じゃなくても高精度な加工ができる機械や、熟練作業者が行う状態に機械がサポートできるよう目指した」(奥田専務)

「徹底した熱対策」、「高い真直性の実現」、「CNC機能の向上」で、誰でも熟練者になれる!

岡安執行役員
岡安執行役員
商品の特長について工作機械技術を担当する岡安高雄執行役員が説明した。この中で岡安執行役員は、「徹底した熱容量バランス設計による安定した高い精度、真直性と加工表面品位の向上、使いやすさを追求した内製CNCによるラクラク操作の進化についての取り組みに注力した」とした。商品の特長は以下のとおり。

(1)徹底した熱容量バランス設計による安定した高い精度の維持
■熱変位に影響を与える、室温変化、加工による発熱、モーター・ポンプなど機械そのものからの発熱に対する性能を向上。ペッドの形状やリブの配置に工夫を凝らし、熱容量バランスを均等化することで室温変化によるひずみをミニマムに抑制することを実現。
■クーラント経路の最適化と断熱用アイソレーションカバーによる加工熱影響の低減。
■砥石台の放熱特性を高め、軸受け油の温度上昇を低減。

ラクラク操作パネル
ラクラク操作パネル
(2)真直性と加工表面品位の向上
■高い真直性を実現するために、ボールねじの振れを吸収するフローチングプレートを砥石台とテーブル送りに実装。また、長期に亘って摺動面の消耗を抑制するため定評のある“きさげ”加工を熟練技能者が入念に実施。
■高精度部品検索用クーラント装置で今まで除去できなかった循環するクーラント中の微細な研削屑の除去が可能となり、設備へクリーンなクーラントを供給。クーラントの高清浄度化により、スラッジや砥粒による工作物への微細な影響を排除。

クーラントシステム
クーラントシステム
(3)らくらく操作の進化―CNC機能の向上―
■必要最低限のデータ入力で条件設定可能な「らくらく操作機能」を向上。従来熟練作業者の感覚に頼っていた検索条件を数値化。工作物の長さと径を入力後、工作物剛性を自動判別し研削条件を自動決定。
■操作前に動作方向をCNC画面表示することで手動操作時の誤操作を防止。
■さらに、手動ハンドル(オプション)を付けることで、結愛月並みの手動操作感覚を実現。

開閉しやすい
開閉しやすい
(4)安全・環境・省エネへの配慮
■フルカバー(オプション)で安全環境対応するとともに、開口部を広くし段取り替え時の作業性を向上。
■停電検出により、砥石を工作物より離間させる機能を標準搭載し、砥石や工作物の破損を防止。
■待機中にサーボモーターなどの電源を切り、待機電力を削減(Ecoモード制御)。

販売目標はシリーズ合計で年間180台としている。
価格は11,000千円。

熟練者好みのハンドル(オプション)
熟練者好みのハンドル(オプション)
なお、3月13日(木)から14日(金)までの2日間、10時からジェイテクト刈谷工場カスタマーセンターにて、「GE4iシリーズ」の発表会を開催する。
他にも高清浄度クーラントシステムや、横形マシニングセンタ「FH630X―i」なども展示する。

異分野・異業種との連携 新しいものづくりが始まる! 「INTERMOLD2014/金型展2014」「金属プレス加工技術展2014」が4月16日から開催!

前回の様子
前回の様子
「INTERMOLD2014/金型展2014」(主催=日本金型工業会・テレビ大阪)ならびに「金属プレス加工技術展2014」(主催=日本金属プレス工業会)が、4月16日(水)~19日(土)までの4日間、インテックス大阪で開催される。

この展示会は今年で25回目を迎え、「最先端の金属加工と成形加工技術」の専門見本市として、金型の設計・製造から金属プレス・プラスチック成形に至る一連の工程を網羅。日本のものづくりを支える素形材産業の最新情報を発信する。

今回は、「試作・デザイン・解析&3Dプリンティングフェア」、「自動車部品製造技術フェア」、「航空機部品製造技術フェア」という3つの特別企画を実施。「金型」や「プレス加工」と異分野、異業種とのビジネスマッチングを目的とした企画によって多様な業界関係者が交わり生み出される新たなものづくりの必要性を提案する。

事務局では海外の金型関連団体・企業を中心に積極的な出展誘致活動を行い、海外パビリオンを展示会場内に設置。昨年はインドネシアやブラジルの政府関係者、金型関連団体を招いてのフォーラムや商談会も合わせて開催した。今回は中国・上海も加わるなど海外ビジネスマッチング企画を強化しており、展示会会場は昨年以上に海外との繋がりを深めることができる場所となる。

新企画に海外商談会、各種セミナーなど盛りだくさんの内容で日本のものづくりを支援するイベントとして多くの来場者を見込んでいる。

事前登録は下記のホームページから受け付けをしている↓
http://intermold.jp/jizen

内容豊富な併催行事

1.基調講演(事前登録制)
「今後20年間の航空需要予測とエアバスの製品戦略」
講師:エアバス・ジャパン(株)コミュニケーションディレクター 野坂孝博氏

2.特別講演会(事前登録制)
「FOXCONNの金型づくり」
講師:鴻海(ホンハイ)精密工業 特別顧問 中川威雄氏

3.試作・デザイン・解析&3Dプリンティングフェア 特別セミナー(事前登録制)
「試作・デザイン・解析&3Dプリンティングフェア」会場内にて特別セミナーを開催。
講師:大阪大学・名誉教授 名古屋市立大学・名誉教授 川崎和男氏、(株)ジェイ・エム・シー 代表取締役CEO 渡邊大知氏、(株)ケイズデザインラボ 代表取締役社長 原 雄司氏、ビーサイズ(株)代表取締役 八木啓太氏

黒田精工がユーログループと提携・北米に合弁会社設立

黒田精工(社長=黒田浩史氏)がこのほど、世界的ラミネーションメーカーであるユーログループと世界的規模で提携したと発表した。これにより、同社がユーログループに対して金型の提供および当社独自の型内積層技術を供与する一方、同社およびユーログループの世界的製造・販売ネットワークを使ってグローバルにラミネーション製品(モーターコア等)を販売していくことになる。また、ユーログループの全世界のラミネーション拠点における金型の保守サービス等を当社が提供することも今後検討するとしている。提携の一環として、アメリカ合衆国テネシー州パリスに、モーターコア等のラミネーションを行う合弁会社(Eurotranciatura U.S.A., LLC)を設立。当該合弁会社への出資比率は、当社10%、ユーログループ90%となる。当該合弁会社は新たに工場を設置するのではなく、米国のコンプレッサーメーカーの既存のラミネーション部門を買い取る形とし、既に新体制の下で操業を実施している。売却元のコンプレッサーメーカーへの部品の供給は、ラミネーション部門の買い取り後も長期契約に基づき継続し、これが合弁会社のベース事業となる。同社およびユーログループの北米における顧客に対する製品の供給を合弁会社から行うことにより今後は合弁会社の規模を拡大していく計画である。今回の合弁会社に対する出資に当たってユーログループの出資母体をEurotranciatura Mexico S.A. de C.V.とすることにより、米州でのもう一つの有力生産拠点であるEurotranciatura Mexico S.A. de C.V.とEurotranciaturaU.S.A., LLCとの有機的運営が可能となる。同社は従来から、金型およびラミネーション製品の製造販売を日本国内およびマレーシア・中国において展開しているが、今後世界的に成長が期待されるハイブリッド自動車等のエコカー向けモーターコアを始めとして、ユーザーの海外でのラミネーション製品調達の要請が高まっていることを受け、今回、提携および北米合弁会社の設立により、欧米を含む世界的規模での製造販売ネットワークを強化することを狙いとした。また、今後高効率モーターの製造のために、金型とラミネーションの技術の一層の連携と深化が求められる中、今回のユーログループとの提携で関連技術の更なる高度化を実現し、同社金型事業のビジョンである「高効率積層コアのスペシャリスト」を目指して更なる体制の強化に努めていくとしている。<参考:ユーログループ(Euro Group)概要>世界最大手のラミネーションメーカーの一つ、本社はイタリアのミラノ市。イタリアの他、ロシア、チュニジア、メキシコにラミネーション工場を有し、順送金型・他機能ノッチング・ブランキング等の各種工法による高速精密ラミネーションおよび積層ならびに高圧アルミダイキャスト・らせん巻き・溶接・接合・シャフト圧入等の周辺工程を手がけ、車載・空調用小型モーターから大型産業用モーターや風力発電機・ポンプ・トラクションに至る幅広い最終製品向けのラミネーション製品をグローバルに製造し販売を行っている。設計・工法で多数の特許を保有。中国においては2013 年に伊藤忠丸紅鉄鋼㈱と合弁でラミネーション製品の販売会社を設立し事業を展開している。傘下の子会社を束ね顧客に総合的エンジニアリングサービスを提供するとともに回転機械の設計・効率の技術的進化を目指す。「EURO efficiency team 」をイタリアを本拠に形成。グループ従業員は1200 名、売上高・利益等は非公開。

タンガロイが ヘッド交換式ドリル「DrillMeister」(ドリルマイスター)フランジタイプを拡充

タンガロイ(社長=上原好人氏)は、このほど、ヘッド交換式ドリル『DrillMeister』(ドリルマイスター)に従来のストレートタイプに加え、フランジ付きボディの販売を開始した。

「DrillMeister」は、独自の自己拘束型クランプシステムの採用により、簡単で迅速なヘッド交換を可能にしている。また、工具交換はヘッドを付け替えるのみで、ツールホルダからのドリルボディの脱着や突出し量の調整が不要となることから、工具交換時間を大幅に短縮できる。さらにヘッドは小さな力で取付け・取り外しができ、必要に応じて機上での交換も可能である。

今回拡充を行うフランジ付きボディは、工具径φ10.0-φ19.9mm、加工深さL/D=1.5-8に対応し、様々な被削材での小~中径の穴あけ加工で驚異的な性能を発揮する。フランジ付きボディは強ねじれ溝を採用し、さらに溝面に特殊な磨き処理を施すことで、安定した切りくず排出性を実現している。これによって、特に切りくず排出が難しくなるL/D=5以上の深穴加工時に、抜群の切りくず排出性能を示す。

DrillMeisterは、加工能率の向上だけでなく、工具交換時間の大幅短縮、再研削にかかわる費用を0にできるなど、トータルの加工コスト削減に大きく貢献する。