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年頭所感(DMG森精機/オーエスジー/日立建機)

「工作機械の新しい価値と無限の可能性を追求」
●DMG森精機株式会社 取締役社長 森 雅彦

新年明けましておめでとうございます。

昨年は、老朽化した日本の設備の高精度多軸化更新需要が高まり、北米での活発な投資、回復しつつある欧州市場、下げ止まったアジア市場で、受注が好調に推移いたしました。また、9月に開催されたシカゴショー、10月に開催された東京ショー(以下、JIMTOF)では、過去最高の入場者を記録しました。弊社におきましても、過去最高多数の引き合い・受注を獲得できました。

JIMTOFでは、出展企業中最大のブースを設け、CELOS搭載の新デザインコンセプト機をはじめ、インダストリー4.0やIoT、アディティブマニュファクチャリング機など、次世代の技術を詳細に展示しました。また、東京とスイス・チューリッヒに、2つのグローバルヘッドクォータをグランドオープンしました。DMG MORIグループ協業の象徴として、全世界の営業・サービスを統括していきます。協業効果に加えて円安進行により、営業利益率が向上しております。

本年は、4月にアマダマシンツールから小型旋盤事業を引き受けます。奈良事業所では、ターンキー専用新工場を増設し、自動車を中心とするお客様のグローバル展開に迅速にお応えする体制を強化してまいります。引き続きDMG MORIグループの協業に取り組み、シナジー効果を最大に発揮していきます。これまで営業・サービス拠点の統合、部品とデザインを含めた機種の統合など、さまざまな分野で協業を進めてきました。

本年は特に、ERPの統合、設計系ITの統合に大きな進捗を計画しております。すでに統合された販売・サービス・パーツ供給網で、製造業に携わる全ての方たちをリスペクトしたクリーンで安全な労働環境を実現していきます。

本年も、世界中のお客様に、最適な製品を最適な納期とサービスでお届けするべく、工作機械の新しい価値と無限の可能性を追求してまいります。

本年も、変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

「円安に緩まず」 
●オーエスジー株式会社 代表取締役社長 石川則男

2015年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

日本経済は昨年10月31日の日銀の想定外の金融緩和の追加という異例な政策でさらに円安が進行し株価も押し上げましたが、実体経済は4月の消費税増税の影響に加えて円安による物価上昇が国民の消費意欲を低下させました。

一方海外に目を向けますと中国経済の失速、欧州経済の停滞といった状況が続いており、こちらも不透明な状況と言わざるを得ません。しかしながら為替水準がリーマンショック前にほぼもどったことで輸出型企業にとっては業績を大きく押し上げる効果が生まれました。当社のケースでも海外売上高比率が55%に近づいていることもあり、数字上の好業績に社内が緩みがちになります。

本来、工具メーカーとしては為替水準にかかわらず、顧客の生産性向上につながる製品開発を行い、国内外の生産拠点は生産性向上に努力し、営業力強化のための投資も長期的視野に基づいて継続すべきです。

2015年は円安に緩まず、足元をしっかりと見つめた投資の年にしたいと思います。目指すは穴加工用切削工具世界No.1から、ミリング工具を含めた世界No.1を目指します。メキシコ、タイ、インドネシア、インドといった新興国市場での製造部門を強化し、日本、欧米といった先進国市場では航空機産業向けの事業を強化します。

最後になりますが、日本経済の益々の発展と皆様のご健勝を祈念いたしまして年初のご挨拶とさせていただきます。

「厳しい事業環境も長い目で見れば必ず回復」
●日立建機株式会社 執行役社長 辻本 雄一

新年あけましておめでとうございます。2015年の年初に当たり一言ご挨拶申し上げます。

昨年2014年の世界経済は、中国経済の減速が鮮明となり、資源価格の更なる下落や為替の影響により新興国経済も低迷しています。また、ウクライナ問題等の地政学的リスクも顕在化するなど世界経済は混迷を深めました。

建設機械市場を見ると、北米での需要増や欧州の需要回復はあるものの、中国需要の大幅減速、東南アジアやインドなど新興国市場の需要低迷、鉱山機械需要の更なる減速など全体として厳しい状況でした。

このような状況の中、新しい年2015年を迎えましたが、業界を取り巻く厳しい事業環境はいましばらく続くものと考えています。しかし、足元の厳しい事業環境も長い目で見れば必ず回復し、今後も成長していくことは間違いないと思っています。一方、グローバルな競争環境は更に激しさを増していくと思います。

我々を取り巻く事業環境は急速に変化しており、市場のグローバル化に伴い、我々の建設機械市場でもお客様や地域のニーズはますます多様化しています。

このような状況下、日立建機グループは、日本をはじめグローバル市場において、変化に柔軟に対応し、お客様や地域のニーズを的確に反映し、製品、販売、サービス等、建設機械ビジネスのバリューチェーンすべての分野を強化していきます。また、日立グループ各社とも更に連携を深め、あらゆるシーンでお客様の期待以上の製品や提案などのソリューション、更には良質でタイムリーなサービスを提供してまいります。

最後になりましたが、2015年が平和で穏やかな明るい年であることを祈念しまして年初のご挨拶とさせていただきます。

碌々産業が「AFTER JIMTOF2014~微細加工技術研究結果報告会~」を開催 展示サンプルの種明かしを披露

あいさつする海藤社長
あいさつする海藤社長
碌々産業(社長=海藤 満氏)が12月11日(木)~12日(金)の両日、「AFTER JIMTOF2014~微細加工技術研究結果報告会~」を開催し、JIMTOF2014の会期中、同社ブース内で展示していた微細加工技術のつまった展示サンプルの種明かしを説明した。

開会のあいさつで海藤社長は、日頃の感謝を述べたあと、「JIMTOFではたくさんの加工サンプルを出した。今回、そのサンプルの加工技術について報告をさせていただきたい。JIMTOFでは“四位一体のブレークスルー”をテーマに展開し反響を得た。四位一体というのは、微細加工機と加工をするための工具、工具を走らせるCAM、そして環境。これらをトータルで考えないと究極の微細加工は出来ないと考え、今回、加工技術まで突っ込んで、皆様の加工に対する解決策のご提案をしていくというスタンスで頑張っている」とあいさつをした。

「AFTER JIMTOF2014~微細加工技術研究結果報告会~」をレポートする。

前回のJIMTOFと比較して

今回のJIMTOF2014で碌々産業が展示していた冷間鍛造金型だが、前回の展示会(2012年)のものと比較する。材質:超硬合金VM-50、硬度:89HRA(73HRC相当)、ワーク寸法:50×50×30mm、切削剤:不水溶性切削剤エアブロー。

JIMTOF2012では、荒加工:φ4電着砥石9本、中仕上げ加工:R2、R1ダイヤコート3本、仕上げ加工:ダイヤコート1本、加工時間は約43時間。気になる金額は16万円。

これがJIMTOF2014では、荒加工:φ電着砥石6本、中仕上げ加工:φ2、R1電着砥石3本、仕上げ加工:鏡面加工用工具1本。加工時間は、約21時間。金額は5万円。

JIMTOF2012年では加工時間が約43時間だが、そのうち30時間は荒加工の時間だという。そこで今回のJIMTOF2014では、碌々独自の「PR-MILL」を使用し、従来、30時間もかかっていた荒加工を1時間に抑えることができ、加工時間を43時間から21時間に抑えることができた。工具も押さえることができている。

従来の薄切込み・高送りによる高速加工は、工具の先端のみで切削するため能率が悪く、先端に摩耗が集中することで工具寿命も短くなってしまう弱点があった。
その弱点を克服した荒加工用をメインとするCAM「PR-MILL」だが、特長は独創的なアルゴリズムで工具の側面を有効的に使用する軌跡を作成し、工具にかかる切削負荷を計算して最適な切り込み制御ができることである。これらのメリットが最短時間での除去加工を可能にし、大きな経済効果を生むとしていた。

ピカピカの鏡面
ピカピカの鏡面
他にも鋼材への鏡面加工について説明があった。
面祖度は一刃送り量と加工ピッチで決まる。ピッチを細かくしても鏡面にならないので、工具の重要性が問われる。同社では、鋼材への鏡面加工に「Luminousシリーズ」を提供している。この工具の特長は、①刃先に特殊処理を施し鏡面精が向上、②強いねじれ刃にすることで切削性、切屑排出性能向上、③h4シャンクでUNO(MST高精度ホルダ)に対応、④有効長、刃長を短くすることで剛性を向上、⑤ショートシャンク採用により、焼ばめ時に切断しなくていい――である。今回は新しくなった「Luminousシリーズ」の開発について説明があった。高い対摩耗性と潤滑制を備えた新コーティングと、刃先処理のチューニングを見直している。

1ミクロンのものは±0.5℃でも精度不良が起きる! 超精密恒温室の開発

工場見学ではきさげ作業をみることができる
工場見学ではきさげ作業をみることができる
時代はさらなる高精度加工へ―――。
スマホもどんどんしており、カメラモジュールの画素数も800万画素から1300万画素にアップし、位置精度要求も1µmから0.5µmまで高まった。これらのニーズを満たすためには、「温度環境を考慮することが重要である」と考えている同社には、精密微細加工における高い安定性と高い精度を維持し、高精度化するニーズに応えるための設備「J-BOX」がある。鉄は1℃変われば10µmも変化する。

同社では温度環境について相当なこだわりがあるが、そのきっかけは、過去にレンズホルダ金型加工の16個が失敗してしまったことにあった。加工したワークに同心度1µmオーバーが発生してしまったのだ。なぜ、こんなことになったのか調べた結果、昼休みの時間帯に問題が起きていたことが分かった。つまり、社員の多くが工場内から出てしまったために起きた温度変化が精度不良に繋がったという。「1µmのものは0.5℃でも精度不良が起きる」ことを突き止めた。そこで、海藤社長は、「究極の微細加工を極めるためには±0.1℃の超精密恒温室をつくる必要がある」と考え、「J-BOX」が誕生したとのことだった。

加工環境を“超精密恒温状態”にすることが必要になることから設置した「J-BOX」だが、
箱の中の箱をイメージして欲しい。「J-BOX」内は、±0.1の極めて安定した温度環境を提供し、超精密恒温環境により、さらなる精密微細加工を可能にしている。しかも無人環境による加工を実現するため、遠隔操作盤による加工開始/停止、CNC画面の確認、サウンドチェッカーによる加工モニタが可能になっているという最先端の設備である。この中に設置されている加工機は超硬精度高速微細加工機「Android」だ。海藤社長いわく、「この中に人間が1人入ると0.1℃変わる。人間が出て40分後に温度が安定することが分かった」とのこと。こういった徹底した設備もあって、位置精度±0.5µmを達成し、3回加工をしても安定性を実証している。

工場見学の様子
工場見学の様子
同社の営業技術課は10名在籍しているが、海藤社長は、「微細加工に真剣に取り組んでいる社員が10名いると思ってもらえると嬉しい。トライアンドエラーを繰り返しながらも研究開発に注力し、真の四位一体になるよう努力していく所存である。今後もお客様の困った、を解決するために邁進していく」としていた。

なお、同社では2015年1月14日(水)~16日(金)まで開催される「インターネプコンジャパン」に出展する。この展示会にて、国内外に対して最新鋭の微細加工機をはじめ、「小径穴開け加工のBreakthrough」をテーマに「小径穴開け加工のバリレス加工サンプル」を展示する。出展小間番号は東6-13。

アマダが「インターネプコンジャパン2015」に出展 ~プレス加工から溶接までのトータルソリューションを訴求~

アマダ(社長=岡本満夫氏)は、2015 年1 月14 日(水)から1 月16日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「インターネプコンジャパン 2015」 にアマダ、アマダミヤチ共同で出展する(小間番号:東1ホール 8-4)。インターネプコンジャパンは、アジア最大級のエレクトロニクス製造・実装技術展で、エレクトロニクス機器の多機能化・高性能化を支える最新の製造技術・実装技術が出展し、国内外のセットメーカー、半導体メーカー、自動車/電装品メーカーが来場する。アマダグループは今回の出展で新商品・新テクノロジー・新ソリューションを訴求するとしている。今回の出展テーマは、「Process Innovation -新たなモノづくりのご紹介-」で、プレス加工から溶接までのトータルソリューションの提案並びに金属か工機械の総合メーカーによる工程改革を展開する。●出展機一覧1.デジタル電動サーボプレス SDE-8018(SF)《新商品》2.パルスファイバーレーザ溶接機 ML-3030AS《新商品》3.ダイレクトダイオードレーザ装置(はんだ付け、樹脂溶着用) ML-5120A《新商品》4.パルスTIG溶接機 MAWA-050A《新商品》5.直流インバーター式溶接電源によるヒュージングシステム ISB_800A6.交流タイマー CY-210C/CT-110C7.3次元ファイバーレーザ加工機 ML-7350DL-3D《新商品》8.YAGレーザ溶接機 ML-A200A《新商品》9.モノコックフレーム筐体のQCD を向上させる工法提案SDE-8018(SF)は、プレスマシン専用のサーボモーターを搭載したサーボプレス。クランク・リンクモーションはもちろん、ナックルや多段・振り子・パルスモーションなど、加工用途に最適なモーション・ストロークの条件設定ができるため、従来の生産方式をより極めることができる。パルスファイバーレーザ溶接機ML-3030AS は、パルス発振による微細スポット溶接のほか、CW(連続発振)による高速溶接が可能で様々な用途に対応する。従来のランプ励起方式のYAG レーザと比較し、高品質な溶接を実現。また完全空冷方式により、大幅な低消費電力、低ランニングコストを実現した。YAGレーザの置き換えに最適である。ML-5120A は、樹脂溶着、レーザはんだ接合用のダイレクトダイオードレーザ装置。従来機と比べて約2倍の120W 出力を実現。完全空冷方式で発振効率の良いLD(レーザダイオード)の光を直接熱加工に応用できるため、消費電力が小さく、効率の良い省エネルギー装置である。その他、タッチスタート機能を搭載し、銅バスバーなどの溶接に最適なMAWA_050A や、平面だけではなく段差や斜面、円筒面のあるワークにも高速で美しいマーキング・加工を実現した3 次元ファイバーレーザ加工機ML-7350DL-3D なども展示する。同社では、「来場いただくお客さまにご納得いただけるご提案を行ってまいります」としている。

不二越が世界最速・軽量コンパクトロボット「MZ04」と低出力ロボット「MZ04E」を世界同時発売

不二越はこのほど世界最速・軽量コンパクトロボット「MZ04」と低出力ロボット「MZ04E」を世界同時発売したと発表した。

国内外のものづくり現場では、自動車、産業機械はもとより、電機・電子分野や、化学、食品などの軽工業分野において小型ロボット導入による自動化のとり組みが本格化している。一方、中国をはじめとした新興国では、人件費の高騰、労働人口の減少などを背景に、これまでの人手作業の自動化、小型ロボットへの置き換え需要が急速に拡大している。

同社ではこのような時流を受け、2013 年9 月に小型ロボット「MZ07」を市場投入、同社独自の工具・軸受・油圧などの流通店網、ロボットインテグレータ網をフル活用して、全世界で小型ロボット市場の深耕にとり組み、注目を集めたが、今回、小型ロボットのボリュームゾーンである3~4kg可搬をターゲットに、世界最速・軽量コンパクトロボット「MZ04」と、低出力ロボット「MZ04E」を新たに市場投入。使い勝手を大幅に向上することでロボット導入の敷居を下げ、これまでロボットを使ってこなかった顧客への導入を加速することを狙いとしている。

●最高水準の性能・仕様
(1) 世界最速の動作性能
ロボットアームの軽量化と最新の制御技術により、クラストップの動作速度を実現している。サイクルタイムを短縮し、幅広い用途で生産性を改善した。

(2) 周辺装置との調和
手首を中空構造とし、ケーブル類を収納。周辺装置との干渉リスクを大幅低減。

(3) 軽量コンパクトボディで自由な設置
ロボット本体の設置面積を、A5用紙サイズに抑え、狭小スペースへの設置を可能にした。26kgの本体質量は、天吊りや壁掛け、傾斜設置など、ロボットレイアウトの自由度を向上している。

●使い勝手の向上
(1) カンタン操作
作業者がロボットアームを直接動かしてティーチングするダイレクトティーチング機能を搭載。直接的な操作により、ティーチングを容易に、そして大幅に時間を短縮。
(2) メンテナンス性の向上
なめらかなボディ形状で、表面に塵や埃がたまりにくく、拭き取り洗浄も容易になった。

●人に優しいロボット
全ての軸で定格出力80W以下のモータを使用した低出力タイプMZ04Eをラインナップ。安全柵なしでの設置にも対応(リスクアセスメントが必要)し、作業者との隣接作業を実現した。

価格はオープン価格。販売目標は2,000台/(2015年度)

日立ツールが続々新製品を投入!

日立ツール(社長=田中啓一氏)がこのほど続々と新製品を発表している。
耐チッピング性の高いPVDコーティング被膜と耐溶着性に優れる平滑な表面のコーティング膜を採用し、工具寿命の改善を行った『ミーリング加工用インサートAJコーティングシリーズ』、経済性に優れた4コーナ仕様の『刃先交換式工具 アルファ快削ショルダーミル4コーナ SS4P形』、高靱性鋼材を高能率で長寿命加工できる刃形が特長の高能率深彫り加工用3枚刃ボールエンドミル『エポックメガフィードボールエボリューションEMBE-ATH/EMBPE-ATH』、部品加工分野のニーズに対応するため、小径サイズを中心とした『超硬ノンステップボーラーのアイテム追加』―――これら注目の4製品について掲載する。

『ミーリング加工用インサートAJコーティングシリーズ』

硬度35HRC以上の合金鋼やプリハードン鋼・焼入れ鋼の被削材は、一般鋼や炭素鋼に比べ被削性が悪い傾向にあり、工具刃先のチッピングが発生しやすい問題がある。また、ステンレス鋼系の材料においても、材料の溶着や加工硬化により工具刃先がチッピングする問題もある。

AJコーティングシリーズ(JP4120、JP4105、JM4160)は、耐チッピング性の高いPVDコーティング被膜と耐溶着性に優れる平滑な表面のコーティング膜を採用し、工具刃先のチッピングや被削材の溶着を低減し、工具寿命の改善を行った。

JP4120は、耐摩耗性と靱性のバランスに優れる超硬母材を採用し、汎用からプリハードン鋼・焼き入れ鋼用の幅広い領域での工具寿命を従来比2倍に改善している。JP4105は耐摩耗性に優れる超微粒超硬母材を採用し、50HRC以上の焼き入れ鋼の加工において工具寿命を従来比2倍に改善した。JM4160は、靱性に優れる超硬母材を採用し、ステンレス鋼系の加工において工具寿命を従来比2倍に改善した。
特長は以下のとおり。

(1)耐チッピング性に優れる新組成PVDコーティング被膜の採用
Al含有量を増加した新組成系AlTiN系コーティング膜の採用により、耐チッピングを低減し工具寿命を向上させた。特にプレハードン鋼や焼き入れ鋼・ステンレス系鋼の加工において耐チッピング性に優れ、工具の損傷を低減致した。

(2)耐溶着性に優れる表面平滑コーティング膜を採用
従来皮膜より表面が平滑なコーティング膜を採用し、工具刃先への被削材の溶着を低減する。特にステンレス系鋼の加工において耐溶着性に優れ、工具の損傷を低減した。

(3)寿命
汎用~焼き入れ鋼加工用のJP4120、50HRC以上の高硬度鋼加工用のJP4105、ステンレス系鋼加工用のJM4160は、従来品と比較して2倍の工具寿命を実現した。

用途は、汎用~高硬度鋼、ステンレス系鋼ミーリング加工用。発売件数は103アイテム。
価格は¥864~¥1,814(消費税込み)。

『刃先交換式工具 アルファ快削ショルダーミル4コーナ SS4P形』

自動車、機械、航空機部品などの加工に使用されるショルダーミルは、コストパフォーマンス向上の目的によって、多コーナ化が求められている。このような市場ニーズを踏まえて、経済性に優れた4コーナ仕様のショルダーミルSS4P形を商品化した。SS4P形は、最新のPVDコーティング材種JP4120及びCVDコーティング材種GX2140を採用している。また、ブレーカは一般加工用のFW型、断続加工用のTFW型を採用した。
特長は以下のとおり。

(1) ワイパー付のインサートにより、良好な加工面が得られる。
(2) 切削抵抗を従来品比約10%の低減を実現した。
(3) ブレーカは、切れ味の良い一般加工向けブレーカ「FW型」と、断続加工や黒皮加工の高負荷加工向けブレーカ「TFW型」の2種類を採用。
(4) 最新のPVDコーティング材種JP4120及びCVDコーティング材種GX2140により、多様な被削材に対応し、長寿命化を実現した。

JP4120は、潤滑性の高いコーティング材種で炭素鋼、プリハードン鋼、鋳物、ステンレス鋼等の広範囲な被削材に対応する。GX2140は、35HRC以下の一般鋼に対して、優れた耐摩耗性の実現と高能率加工が可能である。

用途:部品加工を始めとした荒・中仕上げ加工。
仕様:ホルダ:3アイテム / インサート:6アイテム。
価格:ホルダ=¥34,236~¥51,948 (消費税込み) / インサート:\864 (消費税込み)

『エポックメガフィードボールエボリューションEMBE-ATH/EMBPE-ATH』

近年、金型の長寿命化の要望に伴い金型材料も高硬度化、高靱性化が進んでいる。特にダイカスト金型材では型寿命を伸ばすために、ねばくて削りにくい高靱性鋼材が増加している。このような高靱性鋼材の従来ボール刃形エンドミルでの加工では、切り屑離れが悪く切削初期に損傷するケースが多く、十分な性能が得られていなかった。

日立ツールではこのような背景を受け、高靱性鋼材を高能率で長寿命加工できる刃形を開発し、3枚刃のボール刃を強ねじれ形状に設計し切削抵抗を低減させた。また、先端部の切屑排出性の向上を実現した。

従来の3枚刃ボールに比べ工具寿命2倍以上、特に耐チッピング性能に優れた切削性能を実現した。また、この新3枚刃ボールの適用範囲は広く、軟鋼材から焼入れ鋼まで高能率切削が可能であり、金型の深彫り加工の市場ニーズに合わせた全117アイテムを発売した。
特長は以下のとおり。

(1)強ねじれボール刃形 (切削抵抗の低減、切削性の向上)
ボール部を強ねじれ形状に設計することで切削性が大幅に向上した。切削抵抗の低減、切屑流れを向上により、被削性の悪い高機能材料(高靱性材)においても良好な切削性能を可能にした。

(2)不等分割刃の採用 (びびり振動の抑制)
高速回転時、コーナ部加工時、深彫り時でのびびり振動を最小限に抑えるため、切れ刃に不等分割を採用した。

(3)先端部特殊チップポケット形状 (切り屑排出性の向上)
先端部の切り屑排出性向上のために新開発の特殊チップポケット形状を採用した。3枚刃の高能率加工において良好な切屑排出性を実現し、切屑の噛込みによる突発的な折損を防ぐことができ安定加工を可能とした。

(4)ATHコーティングの採用 (耐熱性、耐摩耗性の向上)
耐熱性、耐摩耗性に優れているATHコートを採用。特に高硬度鋼で威力を発揮する。

用途は被削材領域、軟鋼材~65HRCの焼入れ鋼(特に、高靱性鋼材にて従来品と性能優位性大)。ダイキャスト金型、熱間鍛造金型を中心に荒から仕上げ加工までカバーする高能率深彫り加工用エンドミルである。

仕様は合計117アイテム。ストレート21アイテム(EMBE-ATH:Ø1~20)、ペンシルネック96アイテム(EMBPE-ATH:Ø1~12)>

価格は\10,778~¥126,360 (消費税込み) 

『超硬ノンステップボーラーのアイテム追加』

近年、自動車業界をはじめ部品加工分野において部品の小型化が進んでおり、穴加工においても工具径が小径から中径のさまざまなサイズに変更されてきている。中径サイズになると、切屑排出性が悪くなり折損等のトラブル発生が多くなる。この部品加工分野でも切屑排出性の良い鋼加工用の超硬ノンステップボーラーは高能率で長寿命な加工が可能な商品として高い評価を得ているが、今回、部品加工分野のニーズに対応するため、小径サイズを中心とした標準品アイテムの追加発売するに至った。

特長は、①特殊溝形状により切屑排出性が良く高能率ノンステップ加工が可能、②超耐酸化性に優れたTHコーティングにより長寿命でMQL(ミスト)加工に最適、③ダブルマージンの採用にて穴精度が向上、高送り加工も可能。

用途は自動車部品等の高能率穴加工。

●追加アイテム
・L/D=3:03WHNSB-TH=10アイテム、L/D=8:08WHNSB-TH=44アイテム
・L/D=10:10WHNSB-TH=50アイテム、L/D=15:15WHNSB-TH=40アイテム
・L/D=20:20WHNSB-TH=40アイテム、L/D=30:30WHNSB-TH=44アイテム

●価格
¥12,312~¥77,652 (消費税込み)

タンガロイが MillLine高送りカッタ『DoFeed ワイパーインサート』を拡充

タンガロイ(社長=木下聡氏)は、高送りカッタ“DoFeed”(ドゥーフィード)にさらい刃付きワイパーインサートを拡充し、このほど全国で発売を開始した。

高送りカッタDoFeedは低抵抗なインサートと多刃ボディという特長を持ち、金型ユーザを始めとして高い評価を得ている。一般に高送り加工は速い送り速度で優れた加工能率を発揮するが、加工面が荒く、後工程として中仕上げ・仕上げ工程が必要である。この点においてDoFeedも例外ではなかった。常に進化を続けるDoFeedは、さらなる高能率加工を実現するため高送り加工の常識を覆す新たなアプリケーションとしてワイパーインサートをラインナップに加える。

ワイパーインサートは従来のインサートと同様の主切れ刃形状に加え、正面切れ刃に幅の広いさらい刃を有している。従来のインサートと組み合わせて使用することで、送り速度はそのままに優れた加工面粗度を得ることが可能となる。高送り加工と優れた加工面粗度を両立させるワイパーインサートは、従来必要としていた後工程を短縮することを可能とし、さらなる高能率加工を提供する。また、要求される加工面品位によっては、後工程が必要となる場合にもワイパーインサートは効果を発揮する。

加工面が粗いことで、後工程で使用する工具の取り代変動が大きくなり、寿命のばらつきが発生するケースがあったが、ワイパーインサートは加工面粗度向上による取り代変動を減らすことが可能なため仕上げ工具の寿命安定化に貢献し、それに伴う工具交換回数の削減および機械ダウンタイムの削減が可能となる。新発想のワイパーインサートは高能率加工に加え優れた経済性も提供する。

主な特長
・送り速度を下げることなく優れた加工面粗度を得ることが可能。
・工程短縮により、さらに高能率な加工が可能。
・両面仕様2コーナワイパーインサート。

形番と標準価格
・インサート:LNGU06X5ZER-W AH7252,440円(税込み2,636円)
全アイテム:1形番

初年度は2,900万円の販売を見込んでいる。

セコ・ツールズが粗加工用と小径 4 枚刃エンドミルを Jabro®(ジャブロ) 製品ラインに追加

セコ・ツールズはこのほど16mm と 20mm 径の Jabro-HPM JHP951 粗加工エンドミルと、Jabro-Mini JM905 と JM920 小径エンドミルに 4 枚刃デザインを追加した。新製品の追加により、同社のプレミアム超硬ソリッド工具の機能がさらに拡張される。

これまで 3 枚刃と 5 枚刃のタイプのみを取り揃えていたが、新しい 4 枚刃の JHP951 エンドミルは、カーブしたねじれ形状、不等間隔フルート、特別な刃溝設計が特長。鋼や鋳鉄などの一般的な被削材で、優れた粗加工機能を発揮するだけでなく、不安定な加工条件でも高い切り屑除去率を実現する。

また、5 枚刃バージョンと比較して、4 枚刃の JHP951 は切削力が低いため、切り屑排出のための空間確保されるため、すべての加工環境で最大 1.5 x D の深いポケット加工や溝加工の信頼性が増す。工具は直径 16mm と 20mm がある。

近年、医療および歯科分野でフルート数が多く精度の高い小径工具需要が高まっている背景を受け、このほどJabro-Mini JM905 と JM920 エンドミルに 4 枚刃バージョンを追加した。小型で高い rpm の工作機械用に設計された 4 枚刃のJM905 と JM920 は、インプラント生産で使用されるコバルトクロムやチタンなどの硬い被削材も高い効果で加工する。この工具の強度と安定性は、医療や歯科治療のラボでの、常に変化する切り屑厚さにも対応できる。JM905 と JM920 エンドミルは、これまで特殊な工具でしかできなかった 0.1~2.0mm 径に対応し、標準寸法を基準に最大 16 x D まで突出し部を延長できる。

世界初、20メガピクセル産業用高解像度CMOSカメラ - LXシリーズDual GigEインターフェース採用で通常の2倍の撮影スピードも可能に!

高いスループットを課された精密検査にも十分応える。
高いスループットを課された精密検査にも十分応える。
Baumer(バウマー)は、高解像度CMOSISセンサとDual GigEインターフェイスを採用したカメラ製品のラインナップをこのほど拡大した。このカメラは、高いスループットでの高精細・高品質画像撮影が要求される品質基準の厳しいアプリケーションに理想的なソリューション。新LXシリーズは、8、12、20メガピクセルの3種類の解像度と、Dual GigE インターフェイスがもつ240MB/sの転送帯域を備えたことで、厳しいタスクに十分応えるものとなっている。

8メガピクセルと12メガピクセルの製品モデルは、CMOSIS社の画素サイズ5.5μmの実績あるグローバルシャッタCMOSを採用している。CCDベースの既存システムを簡単にアップグレードして、格段に優れた感度と高いフレームレートを実現できるうえ、アップグレードのための光学系を新しくするコストの必要はない。

一方、20メガピクセルの製品モデルは、超高解像度であることに加えて、画素サイズ6.4 μm構造を採用し、8e-と極めて低いダークノイズと66dBの非常に高いダイナミックレンジを実現している。より精密で信頼性の高い画像解析が可能になるに加え、これらすべての製品モデルは、感度によって、高度に動的なプロセスでも信頼性の高い撮影を確かなものにする。

DualGigE標準規格に準拠したインターフェイスから、現在の市場では最小の20メガピクセルGigEVisionカメラとなっており、コスト効果に優れたシステム構築ができる。また、240 MB/sの転送帯域は、Single GigEカメラに比べて2倍のフレームレートないしは半分の転送時間を実現する。

11月分工作機械受注総額は1,390.5億円 日工会

日本工作機械工業会がまとめた11月分の受注実績は以下の通り。2014年月11月分工作機械受注総額は、1,390.5億円(前月比+4.0%・前年同月比+36.6%)となった。受注総額は、3カ月連続の1,300億円超。1,000億円超は15カ月連続。内外需とも堅調な動きが継続し、リーマンショック以降の最高額を記録。内需は6カ月連続の400億円超。政策効果に加え、JIMTOFの点字化以降かもあって前月から増加。14年9月に次ぐ本年2番目の高水準の受注。外需は前月比6カ月連続増加で、6カ月連続の800億円超。過去2番目の高水準。アジアのスポット受注が継続。北米も堅調持続。今月は欧州でも増加。今後も内需、外需とも回復基調で推移すると見込まれるが、国内景気やアジアの電気・精密向けスポット受注の動向を注視。

11月分内需

490.6億円(前月比+9.2% 前年同月比+17.9%)。・前月比2カ月ぶり増加、前年同月比17カ月連続増加。・JIMTOFによる押し上げ効果もあり、6カ月連続の400億円超で本年2番目の高水準。・政策効果が継続し、中小企業でも設備投資に前向き。① 一般機械  197.8億円(前月比+2.9% 前年同月比+15.4%)  うち金型   27.5億円(前月比△0.6% 前年同月比△1.8%)② 自動車   159.4億円(前月比+14.3% 前年同月比+17.4%)  うち部品   106.1億円(前月比△3.9% 前年同月比+5.8%)③ 電気・精密 38.3億円(前月比△8.5% 前年同月比+23.1%)④ 航空機・造船・搬送用機械 31.8億円(前月比+94.5% 前年同月比+21.3%) 

11月分外需

899.9億円(前月比+1.4% 前年同月比+49.6%)。・前月比は6カ月連続増加、前年同月比は13カ月連続増加。・9カ月連続の800億円超。本年3月(904億円)に次ぐ、過去2番目の高水準。・北米が減少したが、その他アジアでスポット受注が拡大。欧州も増加。・アジア:462.7億円(前月比+2.5% 前年同月比+98.4%)・東アジア:245.0億円(前月比△4.6% 前年同月比+50.3%)〈中国〉:178.1億円(前月比+1.2% 前年同月比+43.1%)・その他アジア:217.7億円(前月比+11.8% 前年同月比+210.4%)〈タ イ〉25.8億円(前月比△24.9% 前年同月比△1.3%)〈その他〉:165.4億円(前月比+18.4% 前年同月比110.0倍)① 欧州:176.7億円(前月比+21.1% 前年同月比+31.2%)〈ドイツ〉:52.2億円(前月比+25.9% 前年同月比+14.4%)② 北米:249.1億円(前月比△7.3% 前年同月比+10.9%)〈アメリカ〉:213.2億円(前月比△5.8% 前年同月比+13.5%)

10月分超硬工具主要統計

超硬工具協会がまとめた2014年10月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】514トン(前年比113.3)。【超硬工具生産額】切削工具214億9000万円(前年比113.4)、耐摩工具33億260万円(同109.6)、鉱山土木工具8億7700万円(同138.5)、その他工具5億400万円(同110.3)、焼結体・工具21億5300万円(同111.5)、合計283億5000万円(同113.3)。【輸出入】輸出101億4400万円(前年比116.2)、輸入64億6100万円(同129.8)。【超硬工具出荷額】切削工具229億1200万円(前年比114.5)、耐摩工具32億6100万円(同110.9)、鉱山土木工具9億6200万円(同138.8)、その他工具3億9200万円(同100.0)、焼結体・工具25億1000万円(同108.9)、合計300億3700万円(同114.0)。【刃先交換チップ】生産2970万4000個(前年比112.7)、出荷3075万1000個(同115.6)。