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タンガロイがアルミニウム部品高能率加工用カッタ『Tung-AluMill』の発売を開始

タンガロイ(社長=上原好人氏)が、アルミニウム合金に代表される非鉄材料部品を高能率に加工できる最新カッタ『Tung-AluMill』(タング・アルミル)の販売をこのほど開始した。

近年、軽量化などを目的として、アルミニウム合金を代表とする非鉄材料の部品加工が急増している。この製品は、アルミニウム合金等の部品の加工において、独自の切れ刃形状とインサートクランプ機構によって驚異的な加工能率を実現できるカッタであり、インサートは、底面をV 字形状にしたことにより、遠心力によるインサートの飛散を防止し、極めて高い切削速度での超高能率加工を可能にしている。また、独自の切れ刃形状によって非常に大きな角度での斜め送り加工が可能で、これにより彫り込み加工時の切りくず排出量を飛躍的に高めている。この斜め送り加工の際には、通常インサートクランプねじに大きな負担がかかるが『Tung-AluMill』では、インサート底面のV 字形状での拘束によって、切削抵抗による応力を分散させてねじへの負荷を低減している。さらにこのインサートは、鋭利な切れ刃と大きなすくい角との組み合わせで切削抵抗を低下させると共に、すくい面のポリッシュ仕上げによって溶着を低減し、優れた加工面品位を実現する。

カッタボディは、シャンクタイプで工具径φ25mm からφ40mm、各々に標準シャンクとロングシャンクを設定、ボアタイプは工具径φ40mm からφ125mm を標準設定しており、幅広いアイテムであらゆる加工形態に対応する。

NSKの欧州事業が50 周年。欧州に根付いた事業展開でさらなる発展を誓う

日本精工(社長=大塚紀男氏)は、1963 年に西ドイツ(当時)のデュッセルドルフ市に欧州初の販売会社であるNSKドイツ社を設立したが、今月で創立50 周年を迎えるにあたり、このほど祝賀会を開催した。同社はドイツでの販売会社の設立に続き、欧州各地に販売、生産、技術の拠点を設立し、欧州で一貫した成長戦略を進めるために、1988 年には英国に欧州統括会社NSKヨーロッパ社を設立、1990 年代には、英国のUPI 社(ブランド名はRHP)やポーランドのイスクラ社などを買収し、欧州でのプレゼンス向上と事業拡大を進めている。同社の2012 年度の欧州における売上高は約1,000 億円。1963 年に欧州初の販売会社として、西ドイツ(当時)のデュッセルドルフ市に販売会社を設立して以来、現在では欧州地域に加えて中東やロシア、アフリカも含めた、11 カ国で15 カ所の販売拠点を展開している。1975 年に欧州初の生産工場として、英国北部のダーラム州にピータリー工場を設立(1976 年に軸受の生産を開始)して以来、欧州での生産を拡大し、現在では9 工場で軸受、ステアリング製品、精機製品を生産している。技術拠点としては、1989 年に英国北部のノッティンガムシャー州に欧州テクノロジーセンターを設立し、現在、ドイツやポーランドにもテクノロジーセンターを置き、欧州の市場ニーズに対応した開発体制を構築している。ドイツのラティンゲン市(デュッセルドルフ市近郊)で開催された祝賀会では、同ヨーロッパ社CEO のユルゲン・アッカーマン氏が、「我々の事業の成長を支えるのは、結局のところ欧州の従業員3,400 名の人材の力に掛かっています。本日のイベントは、今後の欧州事業の発展につながる良き機会となりました」と述べた。また、イベントに出席した大塚社長は、「欧州事業は、NSKグループ全体にとって大変重要です。今後も欧州に加え、中東、ロシア、アフリカとより広い地域のお客様のニーズに柔軟かつ迅速に対応し、NSKグループ全体への更なる貢献を期待します」とあいさつをした。

コマツが中型油圧ショベル「PC170LC-10」を新発売

コマツ(社長=大橋徹二氏)は、最新技術を随所に織り込み、オフロード法2011 年基準に適合した中型油圧ショベル「PC170LC-10」をこのほど発売した。

この製品は、NOx(窒素酸化物)とPM(粒子状物質)の排出量を大幅に低減したもので、日本(特定特殊自動車排出ガス2011 年基準)・北米(EPA Tier4 Interim)・欧州(EU Stage 3B)の排出ガス規制をクリアした新世代エンジンを新たに搭載している。機体のメインユニットを最適に制御するトータルビークルコントロール(機体総合制御)のさらなる進化により、生産性と燃費性能の両方で高いレベルを達成し、燃料消費量を当社従来機に比べ10%低減した。

また、落下防止用ハンドレールの新採用により、点検・整備中の落下を防ぐとともに、同じく新採用のID キーにより機械の盗難リスクを軽減し、安全性を高めている。機械モニタには鮮明で見やすい高精彩7 インチLCD モニタを採用し、エコガイダンス等の表示により省エネ運転のサポートも行う。

さらに、新車購入時に自動的に付帯される、国内で初めてパワーラインの保証延長と無償メンテナンスを取り入れた、新たなサービスプログラム「KOMATSU CARE(コマツ・ケア)」の提供により、トータルライフサイクルコストの低減と長時間稼働に貢献する。

ハイスエンドミルの価格を改定 日立ツール

現在、ハイス鋼の原料や副資材等の高騰が続いており、また一部、需要の減少による少量化で製造コストが上昇しているのが現状であるのを受け、日立ツールは、12月1日出荷分よりハイスエンドミルの価格を改定する。・価格改定品目ハイスエンドミル―――10%値上げ。(特殊品についても都度見直しをする)

ダイジヱット工業が連結中間決算を発表

ダイジヱット工業(社長=生悦住 歩氏)は、平成26年3月期の連結中間決算(2013年4月1日~2013年9月30日)を発表した。当中間期におけるわが国経済は、円安効果により輸出環境が改善するなど緩やかな回復基調にあったが、欧州債務問題や中国経済の成長鈍化等、経済情勢を悪化させる要因が潜在しており、引き続き先行き不透明な状況で推移した。このような情勢下で同社グループは、円安効果もあって輸出は微増となったが、国内向け販売が減少し、当中間期の売上高は前年同期比3.8%減の43億13百万円となった。このうち、国内向けは前年同期比7.2%減の25億82百万円、海外向けは同1.7%増の17億31百万円で、地域別では、北米向けが同15.5%増の3億99百万円、西欧向けが同29.9%増の2億58百万円、アジア向けが同11.9%減の9億14百万円、その他地域向けが同33.8%増の1億58百万円となり、この結果、連結売上高に占める輸出の割合は前年同期に比べ2.1ポイント増加し40.1%となった。製品別では、焼肌チップが前年同期比8.3%減の7億45百万円、切削工具が同0.7%増の29億25百万円、耐摩工具が同16.4%減の6億37百万円となった。収益面では、受注の減少により生産性が低くなったことで、収益性は低下しており、当中間期の営業利益は前年同期比76.1%減の60百万円、経常利益が同65.0%減の71百万円、当中間期純利益が同66.2%減の44百万円となった。なお、通期(2013年4月1日~2014年3月31日)見通しは、売上高88億50百万円、営業利益3億10百万円、経常利益3億円、純利益2億30万円を見込んでいる。

NaITOが中間連結決算を発表

NaITOが(社長=南雲文彦氏)がこのほど平成26年2月期の中間連結決算(2013年3月1日~2013年8月31日)を発表した。

同社を取り巻く経済環境は、輸出、設備投資および鉱工業生産等において徐々に持ち直しの動きがみられ、全体としては緩やかな回復傾向を示した。しかしながら機械工具業界では、国内自動車生産が前年比マイナスの状況が続くなど、景気回復の実感を伴わないものとなった。 

このような状況下で同社は、中期経営計画「Change2013」の最終年度として、国内においては、設立60周年を記念した販促企画等により、切削工具の拡販に引き続き注力した。また、切削工具周辺分野である計測機器についても、専門組織として計測開発部を発足させ拡販に努めた。
一方、海外においては、NAITO VIETNAM (ベトナム)、藤中工具(中国)では、それぞれ現地スタッフを増員するとともに、SOMAT(タイ)でも出向社員を増強した。また、インドネシアにおいては、本格的な市場調査を開始した。

その結果、当中間期の売上高は174億50百万円(前年同期比8.8%減)、営業利益18百万円(同88.7%減)、経常利益1億70百万円(同48.8%減)、当中間期純利益92百万円(同56.7%減)となった。

なお、通期(2013年3月1日~2014年2月28日)業績見通しは、売上高365億円、営業利益1億35百万円、経常利益3億90百万円、当期純利益2億20百万円を見込んでいる。

MECT2013が過去最大規模でいよいよ開催! 注目各社の見所はココだ!


 今年最後の国内最大級のFA関連イベント、「メカトロテックジャパン2013(略称:MECT72013)」(主催=ニュースダイジェスト社、共催=愛知県機械工具商協同組合)が10月23日(水)から26日(土)までの4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催する。今年は過去最多となる465社・団体が出展し、各社の世界を支える最高技術が集結するが、製造現場ドットコムが注目した各社の見所を紹介する。
 
 (アイウエオ順:アマダ/アマダマシンツール、イワタツール、栄工舎、オーエスジー、大阪機工、ダイジェット工業、大昭和精機、DMG森精機、ナガセインテグレックス、日進工具、日本精工、日立ツール、不二越、牧野フライス、三井精機工業、安田工業、ヤマザキマザック、ユキワ精工、碌々産業)

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国内初登場の「LASBEND-AJ」、「MX-150」など最大70小間にアマダワールドが広がる!
●アマダ/アマダマシンツール

 
 出展テーマは「デジタル化/自動化によるモノづくり提案  Innovation & Solution」。
今回の出展機はアマダから国内初展示となるシートセンター「LASEND-AJ」など板金加工マシン2機種とプレスマシン、アマダマシンツールからは旋盤、研削盤など工作機械3機種に加え、グループ会社であるミヤチテクノスのレーザー溶接装置など合わせて7機種が展示される。

 今回の展示では、テーマとなる「輸送用機械」、「電子・精密機械」、「一般機械・部品」、「再生エネルギー」の4つの産業を中心に提案。それぞれの郷種別に加工サンプルを用意し、サンプル展示とデモ加工を通して最新技術をアピールする。

 中でも特に注目すべきマシンは日本初展示のシートセンター「LASBEND-AJ」とアマダマシンツールから、マルチプロセスセンター「MX-150」だろう。満を持して生み出した課題解決型のマシンの数々は一見の価値アリ!
 サンプル展示やデモ加工を通してアマダの最新加工技術を直に触れることができる。

「硬」・「速」・「美」のテーマを継承し、さらに進化した工具群! 
●イワタツール

 8月にフジテレビ系「ほこ×たて 金属VSドリル」で見事穴を貫通させたイワタツールは、今回、「硬」・「速」・「美」の3つのテーマを継承し、進化させる。1つ目の「硬」はHRC40~72の焼入鋼に穴があく「トグロン®ハードシリーズ」を展示。従来の高硬度加工用ドリルに対してHRC50以上の被削材においては、5倍以上の加工速度と3倍以上の高寿命化を実現している。金型をはじめ、熱処理済みの高硬度の被削材に対し、ドリルによる切削穴あけのコストダウン、加工時間短縮が可能。特に穴深さ20Dの貫通穴加工が可能な「トグロン®ハードロングドリル」は樹脂金型のイジェクターピンや冷却穴などの加工をマシニングセンターに集約でき、ワイヤカットや細穴放電の工程削減も可能だ。2つ目のテーマ「速」は高速加工用ドリル「GPドリル」を展示。その性能は1穴0.25秒、寿命40000穴以上。  
 3つ目のテーマ「美」は切れ味、面粗度、精度にこだわった「トグロン®シャープSP」、売れ筋No.1の「SPセンター」などを展示する。また、碌々産業の加工機「MEGA-SS400」で加工実演も行う。

 なお、併催行事として出展者による技術セミナー「出展者ワークショップ」が交流センターで開催されるが、10月25日(金)17:00~17:40まで岩田社長が「焼き入れ鋼と難削材穴加工」について解説する。

切削工具マニア必見! ユニークかつニッチな工具の数々は見所満載! 
●栄工舎

 

 栄工舎のブースに立ち寄ったらぜひ、注目していただきたいのは、ユニークで画期的な切削工具の『超硬ソリッド球面カッター』。280°の工具は世界中探してもおそらくココしかないだろうと言わしめている工具である。ボールエンドミルではできない加工にも対応し、5軸加工機による複雑形状にも優れた性能を発揮する。

 他にも破損タップ除去専用ソリッドドリル「タップリムーバー」も必見。下穴を痛めないオリジナル形状で、全てのハイスタップに対応している。使い方も簡単で、芯出しを正確に出して、切削油をたっぷりとかけ、切削は湿式、主軸送りはハンドリングで行う。切削抵抗がなくなれば切削は終了。最後に穴に残った切屑をキレイに取り除き、再度タップ通しを行って完了という至ってシンプルである。
 切削工具マニアの方に喜ばれる製品の数々をその目で確かめて頂きたい。

メインテーマは「穴加工のトータルソリューション!」穴加工に関する工具を総合的に展示!
●オーエスジー

 オーエスジーは今回、穴加工に関する工具を総合的に展示する。中でも注目すべきは、やはり新ブランド「A-タップシリーズ」だろう。安定した切りくず排出性を持ち、さらに様々な被削材や幅広い切削領域・機械で使用できるうえに工具寿命も長いという画期的な切削タップで、発売してすぐに加工現場から「使える!」との声が多かった工具でもある。
 他にも、「OSG Phoenixヘッド交換式・インデキサブルドリル」も注目である。
 この製品は、プレミアムブランドであるフェニックスシリーズの第6弾として2タイプのドリルを開発し発売したもの。ヘッド交換式ドリル「PXD」は太径や転造タップの下穴等精度が必要な加工で超硬ドリルと同等能率の加工が可能。シンプルかつ強固な締結で着脱が容易、1つのボディで複数の加工径に対応するメリットがある。インデキサブルドリル「P5D」は2溝1刃構造の刃先交換式で困難な5Dの深穴の安定加工ができる。5Dの深穴で3D以下のような高能率加工が可能だ。

 同社では、ドイツZOLLER社製のツールプリセッタ「OZT」の発売を開始し、今回、会場で実機・実演もする。

 オーエスジーならではの穴加工のトータルソリューションをぜひご覧頂き、加工の悩み解決の糸口を探って欲しい。

最大級の高速性に圧倒されること間違いなし! 横形マシニングセンタ「HMC400」
●大阪機工

 OKKの今回の目玉となる製品は、なんといってもホカホカの新製品である横形マシニングセンタ「HMC400」だろう。自動車や一般産業機械などの量産部品加工市場のコスト削減が必須となっている現状を踏まえ、これらのニーズに応えるために、一段と高速性を追求し、高能率加工を実現、コストパフォーマンスに優れたマシンである。このマシンの優位性は高速性の追求だ。FEM解析により移動体構造・質量を最適化することで、早送り速度63m/min、最大送り加速度1G、工具交換時間(CtoC)2.8秒を実現した。非切削時間を従来比約20%短縮し、生産性を向上する。また、主軸には高速高剛性の4列組合せアンギュラベアリング、主軸モータには高トルクビルトインモータを採用することで、鉄系の低速重切削からアルミ系の高速切削まで幅広い加工に対応が可能となっており、高い生産性を見せつけてくれる。

高硬度材加工を極める工具群! 好評のモジュラーシリーズも展示!
●ダイジヱット工業

 

 今回の展示は、多彩なチップバリエーションにより高送り加工や高硬度材の高速・高能率加工、底面・側面の仕上加工に至るまでホルダ1本で実現可能な刃先交換式多刃工具「QMミルシリーズ」を始め、5Dタイプを追加した低抵抗刃先交換式ドリル「TA-EZドリル」、アルミに加えチタン合金用チップも取り揃え航空機関連の部品加工に最適な「エアロチッパー」など新製品を中心に、好評のモジュラーシリーズや金型加工用工具も展示する。
切削性能に優れる刃先交換式ドリル「TA-EZ」ドリルは、同社独自の刃先形状が特長。切削抵抗が低くできており、地球環境に優しい製品である。加工現場の消費電力を従来比30%もカットできる。「5Dタイプ」も最適化されたフルート形状および平滑化処理で高性能な穴開けを実現している。切くずが詰まるのを防ぐための独自の秘密があるとのことなので、ぜひ、その優位性を確かめていただきたい。

 なお、併催行事として出展者による技術セミナー「出展者ワークショップ」が交流センターで開催されるが、26日(土)14:00~14:40まで「航空機産業向け最新切削工具の現状」について同社が解説する。

5軸加工の高精度仕上げ加工に威力を発揮! 「ハイドロチャックジェットスルータイプ」に注目!
●大昭和精機

 BIGの愛称でお馴染みの大昭和精機の今回の目玉は、油圧チャック式ホルダ「ハイドロチャックジェットスルータイプ」。
 この製品は、従来から好評を得ていたハイドロチャックをさらにスリムにし、クーラントやオイルミストを刃先に的確供給するもの。しかも、各社のハイドロチャックと比較して、本体端面からの給油ができるタイプはBIGだけという画期的な製品なのだ。
広報担当者は、「近年、5軸加工も増加し、干渉しないスリムタイプのニーズが増えたことを背景に開発したものです」とコメント。

 レンチ1本で誰でも簡単に脱着でき、完全密封構造で油漏れの心配もない。
 把握径はφ4~φ12で、最大回転数は35,000min-1を誇る。振れ精度も4d先端3µm以下で、仕上げエンドミル、バニシングドリル・リーマ、工具研磨用に威力を発揮する。
 今後はサイズを増加するとのことなので、“満足のいく加工をするための要素”を探しにBIGのブースを覗いてみてはいかがだろうか。

新ブランド「DMG MORI」の名のもと「CELOS」を搭載した「NLX2500」が日本初公開!
●DMG森精機

 このほど社名が新しく「DMG森精機株式会社」となり、新ブランド「DMG MORI」として国内展示会に初めての出展となるDMG森精機の注目製品は、「DMG MORI」として2社で新たに共同開発した新デザインコンセプトと、新オペレーティングシステム「CELOS」を搭載した「NLX2500」。今回、国内初公開となる。

 さらに、超音波加工機の「ULTRASONIC 20 linear」やレーザ加工機の「LASERTEC 20 PrecisionTool」など、最先端加工機を展示。またリニア駆動で高速加工を実現する「HSC 55 linear」、自動車部品加工に最適な「MAX3000」など計12台を展示する。全ての出展機においてデモ加工を実施するので、来場者はその威力を間近で見ることができる。
 30番テーパの立形マシニングセンタでAPCを搭載した「MAX3000」では、鋼材ワークでの重切削加工とロータリテーブルとゆりかご式治具を搭載してのシリンダヘッドの加工を実演、また、5軸マシニングセンタの「DMU 85 monoBLOCK®」では航空機部品の削り出し加工を実施し、操作性に優れて高剛性な加工が可能な点を見せてくれる。

 なお3号館にて23日(水)にはワークショップ「業種別加工事例と先端加工技術の紹介」を、24日から26日には技術セミナー「レーザ・超音波加工技術の最新動向」を開催し、超音波加工やレーザ加工などユーザーにとってプラスとなる最先端加工技術の紹介をする。

精密加工技術でコスト・品質・納期を改善するマシン群!
●ナガセインテグレックス

 「超精密加工によるコスト・品質・納期の改善」をテーマに出展するナガセインテグレックス。数多くの要素技術や検証加工ワークを通して、様々な提案をするとしているが、今回の展示会で、ユーザーが現在改善したい課題をじっくり検討する機会を設けるとのことで、マシンだけでなくユーザーとのコミュニケーションも充実させるとのこと。

 今回の展示会でぜひ、注目してしたい製品は、「ナガセの最高傑作」と評判の高い超精密成形平面研削盤「SGC-630αS4-Zero3」。①全軸への油静圧案内の採用だけでなく前後・左右軸駆動をリニアモータ化。かつてないほどシャープな鏡面を実現、②金型高寿命化の一丁目一番地の平面・平行・直角の創成を容易にする多数の新機能を搭載、③優れた各軸の同期運動精度を活かし、コンタリングやクラウニング等の形状創成加工が可能で、さらに三次元測定器に迫る高精度な機上測定ユニットと作業を容易にするソフトを実装し、既に導入されたユーザーからは、理想の鏡面、理想の平面の創成を追求したマシンとして高い評価を得ている。

 他にも「トリプル・ゼロ」の追求で、機械工業デザイン賞を受賞した超精密ハイレシプロ成形研削盤「SHSD-80αAL2S-PCnc」や、「40m/minの高速反転」を実現した高剛性サドル型成形平面研削盤「SGE-520BLD2-Zero3」も展示する。

世界で生き残るための加工ソリューションを展開!
●日進工具

 展示会場で華やかなオレンジ色のブース・・・といえば微細工具で有名な日進工具だが、今回の同社のテーマは、「世界で生き残る為の加工ソリューションを展開!」。
精密微細加工から高硬度材、高脆材直彫加工に到るまで工具・加工方法をトータルで提案する。
 今回、PCD、ダイヤコーティングエンドミルから多彩なCBNエンドミルシリーズ、抜群の信頼を誇る無限コーティングプレミアムシリーズがズラリと並ぶ。
 高付加価値加工に不可欠なエンドミルの数々は、微細加工に悩むユーザーの加工意欲を刺激する内容となっている。そのほか、マイクロ工具シリーズや部品加工シリーズも多数展示しているので見所が満載だ。
 
 また、併催行事として出展者による技術セミナー「出展者ワークショップ」が交流センターで開催されるが、10月25日(金)16:00~16:40まで「cBN工具・硬脆材加工用工具の紹介と加工技術」について解説する。

 なお、同社では2013年11月8日(金)、9日(土)の2日間、同社開発センター・仙台工場で「NS東北 微細・精密加工展示会2013」を開催する。

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http://seizougenba.com/node/3301

モノづくりの進化をサポートする新製品を多数初出展
●日本精工

 NSKは今回、「Your Real Partner. モノづくりの進化を支え続けます。いつまでも、あなたと共に。」をコンセプトに出展。中部地区初出展となる、産業機械向け高機能標準軸受NSKHPSシリーズを紹介するとともに、JIMTOF2012(第26回日本国際工作機械見本市)で発表した工作機械向け新製品を中部地区で初披露するなど、地域特性やニーズに応える製品を厳選して提案する。また、短納期で供給体制を実現した標準品のNSK標準ボールねじハイスピードSSシリーズ、NSKリニアガイドの新即納システムClick!Speedy、さらに、特殊環境向け軸受(スペーシア™シリーズ)などの高機能製品も合わせて提案する。

「高硬度」、「難削材」、「新製品」の3つのコーナーで情報発信型の展示!
●日立ツール

 日立ツールは今回、「高硬度」、「難削材」、「新製品」の3つのコーナーで工具寿命や被削性棟で検討しているユーザーのために情報発信型のコミュニケーションを重視した展示を行う。
特に注目したいのは、今年の夏に発売した業界初の仕上げ用刃先交換式工具の4枚刃化を実現した「アルファ ボールプレシジョンマルチフルートABP4F形」。金型を始めとした、曲面の仕上げ加工に最適な製品だ。

 近年、自動車業界をはじめとした大物金型加工の技術動向は、リードタイムの短縮や高品質化(磨き・砥石レス化)を目的として、現行の工作機械による高精度切削や高速機械を用いた高速切削の取組に関心が高まっている。一例としてCBNインサート工具による仕上げ加工の例も見られるが、工具費や工具寿命が大きな障壁となり広がりに欠けていることを受け、このようなユーザー動向を踏まえて検討した結果、独自のインサート固定方法の考案によりインサート式ボールエンドミルの多刃(4枚刃)化が可能となった。現状では刃先交換式ボールエンドミルで多刃を採用している例はない。

 なお、展示会の併催行事として出展者による技術セミナー「出展者ワークショップ」が交流センターで開催されるが、同社では10月23日(水)15:00~15:40まで「高硬度鋼・難削材向け加工ソリューションと最新工具」について解説する。

「常識を変える新発想工具」を工具テーマに掲げ、他にも小型ロボット 「MZ07」がロボット展に先駆けて初出展!
●不二越

 機械加工、ロボット、機能部品、材料事業をあわせ持つ多様なソリューションを提供できる総合機械メーカーである不二越。今回、工具テーマは「常識を変える新発想工具」。
 アクアドリル「EXオイルホール3フルート」は、切削バランスに優れた3枚刃と刃先形状の最適化やオイルホールの採用により、リーマレスも可能な高精度加工と高速・高送りによる高能率加工を実現する工具として好評だ。今回は同社の一押し製品、下記4点の新商品をステージにてプレゼンテーションを行う。

 ①アクアドリルEXフラット(バリレス加工がしたい、傾斜面に1発穴あけ加工がしたい)、②アクアドリルEXオイルオイルホール フルート3フルート(リーマレスの高精度穴あけがしたい)、③アクアドリルEXオイルオール ロング(深穴を高能率に加工したい)、④アクアドリルEX VF(大径を加工したい)――――その他にも自動車、航空宇宙などの市場別に最適な工具を展示する。
 その他小型ロボット「MZ07」はロボット展に先駆けて初出展。そのコンパクトさと世界最速の高速性は見所のひとつで、「高速、高精度、高機能」をキーワードとして、模擬旋盤に「MZ07」を2台搭載し、ケーブルをアーム内にすっきり搭載した中空式と従来のケーブル処理の2台を比較し、スムースな動きと狭いところにも回り込めるメリットを実演する。

 また、展示会の併催行事として出展者による技術セミナー「出展者ワークショップ」が交流センターで開催されるが、同社では10月25日(金)13:00~13:40まで「工程集約、高能率加工で穴あけを極める」について解説する。

最新鋭の高精度・高速加工機を展示! 加工時間短縮とトータルランニングコスト削減を実演・事例を通して展開!
●牧野フライス製作所

 今回、自動車関連の金型ならびに試作部品で成果を得られる最新鋭の高精度・高速加工機を展示する牧野フライス製作所。加工時間短縮とトータルランニングコスト削減を加工実演・事例をとおしてみせてくれる。

 注目のマシンは、人気の5軸制御立形マシニングセンタ「D300」をはじめ、横形マシニングセンタ「a51nx」、小型5軸制御横形マシニングセンタ「N2-5XA」、ワイヤ放電加工機「U6 H.E.A.T.」。
 中でも今年の春に発表した新製品「U6 H.E.A.T」は、ワイヤ放電加工の90%が凹凸した複雑な形状のワークや取り付け治具などにより、加工ヘッドが加工部に接近できないうえ、通常の加工時は、加工液(冷却液)が十分に放電部に供給されないので加工速度が上がらず、特に厚いワークではその傾向が強くなるといった課題を解決したマシンである。  

 高剛性な機械構造、高圧加工液噴流制御、大量の加工液を処理する専用装置など、技術要素もぎっしり詰まっているマシンである。複雑な厚物形状の生産性を高めるワイヤ放電加工機だ。
トータルコスト削減を本気で考えている方に、ぜひ足を運んで頂きたいブースである。

5軸マシニングセンタによる超硬の切削加工! 迫力の積載ワーク最大に近い金型モデルのデモ加工もあり!
●三井精機工業

 三井精機工業は、ジェイテクト、光洋機械工業、およびグループ各社との共同出展でグループの総合力を提案する。今回同社では5軸マシニングセンタによる超硬の切削加工にユニオンツールの協力のもとに挑戦。回転・傾斜軸を使用することで周速ゼロの工具先端部分での加工を回避できることに加え、回転軸を使用することで直線軸のみの加工よりも良好な加工面が得られることを見せつけてくれる。また、ユーザーの協力により超硬金型の展示も行う予定。

 広報担当者は、「“5軸機を身近にする”をコンセプトに省スペース、使いやすさ、購入しやすい価格を目指しました。小型機であっても精度は妥協せず、傾斜・回転軸の割出し制度は5軸機の中でもトップレベルにあります」とコメント。
展示会でのVertexの実演は積載ワークの最大に近いサイズの金型モデルの5軸加工のデモを行うので、この機会にぜひその迫力を確かめていただきたい。

難削材、高硬度材に対する高精度加工への挑戦!
●安田工業

 安田工業の今回の目玉は新製品「YBM7Ti」。
今回、タービンディスク(Ni基耐熱合金)のブレード基部に対して、特殊エンドミルを活用し、機会の高剛性を発揮した高能率加工を提案してくれる。
 この「YMB7Ti」の特長は、合成と高速性を両立するハイブリッド摺動ガイドに加えて、旋回/回転軸に高出力DDモーターを採用し、高速・高精度・高剛性を並立させた同時5軸制御のマシニングセンタである。複雑形状のワンチャック加工から難削材の同時5軸加工までオールマイティに対応する。

 ほかにも「YMC430Ver.Ⅱ+RT10」では、試作ベベルギアの部品加工に対し、加工時間短縮にて有効な同時5軸加工を提案してくれる。このマシンは微細加工を可能にした全軸リニアモータ駆動が特長で、旋回/回転数にはDDモーターを採用氏、高速、微細運動において高い追従性がもたらされ、優れた面品位と形状精度を実現する。
 このマシンはデザイン性にも優れ、美しいマシンである。
 難削材、高硬度材に対する高精度加工と加工時間短縮の両立が実現できれば加工現場に嬉しい効果をもたらすことは間違いない。

「Making Tomorrow with Mazak~明日のモノづくりを切拓く」をテーマに最新機種により加工アプリケーションを展示!
●ヤマザキマザック

 ヤマザキマザックは、「Making Tomorrow with Mazak~明日のモノづくりを切拓く」をテーマに、小物部品から大物部品、5軸加工から複合加工とあらゆる産業の加工ニーズに応える最新機種による加工アプリケーションを展示する。また今年4月から遼寧工場で生産開始したQUICK TURN SMART 200M Lを展示し世界同一基準のマザック品質をアピールする。
 今回の同社の一押しマシンは、「VARIAXIS j-500 5X」。
 このマシンは、より身近な多面加工・5軸加工マシニングセンタとして、機能を絞り込みコストパフォーマンスを高めた5軸入門機jシリーズに、3次元自由曲面加工に対応した本格的な同時5軸加工が可能な5軸機能を追加したもので、通常の立形マシニングセンタのX、Y、Zの3軸に加え、テーブルが回転するC軸機能と、“揺りかご”のようにチルティングするB軸機能により、加工物の上面はもちろん、側面、任意の角度からの多面ミーリング加工・同時5軸加工が可能――という特長を持つ。他にも、中・大物部品の外径旋削と側面部のミーリング加工に重点をおいた横形マシニングセンタが進化した複合加工機「INTEGREX i-630V」も程間の累積加工誤差を抑え、高精度な加工を実現するマシンとしてぜひ注目したい。

 なお、10月25日(金)に併催行事としてポートメッセなごや交流センター3F会議ホールにて、医療~医療参入に必要なものとは~」を、メインテーマに「ヤマザキマザックの医療産業との関わり」を営業技術部長伊藤博氏が講演する。

ハイテクを駆使する分野で高い評価を得ている「グリーンG1チャック」に注目!
●ユキワ精工

 独創的な新製品の開発を行っているユキワ精工。
主要製品であるドリルチャックは国内で80%のシェアを誇っている。今回同社の一押し製品は、ハイテクを駆使する分野で高い評価を得ている同社の『グリーンG1チャック』。  
昨年、「グッドデザイン賞2012 グッドデザイン・ものづくりデザイン賞受賞 中小企業長官賞」を受賞している製品だ。外観の仕上げも美しく、加工の高速・高速度化、高精度化、高能率化、経済性や環境性の向上などに貢献する。

 この製品は、従来は粗加工用と仕上げ加工用の2本のツーリングホルダが使用されているところを1本に集約できるよう開発されている。1回で仕上げ加工を行うことで加工時間を大幅に削減することができるよう、ホルダの剛性、精度を最大限に向上する構造なのだ。 
高速・重切削時に発生するびびり振動を抑制するため内部に振動減衰機構を設けることで、工具への負担が大幅に軽減し、工具寿命が延長したことで経済効果も高く、廃棄物排出低減に貢献することができ、環境面にも配慮したエコな製品でもあるのだ。

 ぜひ、同社のブースを訪ねたら、ハイテク業界から高い評価を得ている美しい「グリーンG1チャック」の特長を訪ねてみるといいだろう。加工の幅が広がることが期待できる。

玄人好みと噂の超微細加工機「Android」が名古屋初出展!
●碌々産業

 微細加工機のリーディングカンパニーとして時代の最先端加工技術を追求している碌々産業。今回は、最先端の加工技術の中から、要求の高い超硬への直彫り加工や、磨きレス鏡面加工など、超高精度マシンだからこそなしえる加工サンプルを名古屋初出展「Android」とともに展示する。

、“実加工精度1μm以内”を追求したこの製品は、加工機の挙動を「見える化」し、きめ細やかな補正で究極の加工精度をユーザーに提供するマシンだ。海藤社長は以前インタビューの中で、「ユーザーさんが積極的にマシンを操ることに悦びを感じてくれる機械をつくるというコンセプトのもと、この「Android」はつくられました。操る悦びとは、すなわち、オペレータがマシンのクセを掴み、自由自在に操り、究極の実加工精度を追求できることです」と話している。
 この「Android」は、“高精度実現に対するオペレータの意図を忠実に反映できる人造人間だ”としている。碌々産業のこの製品名にはそういった思い入れがあるのだ。

 名古屋地区初出店となる玄人好みの「Android」を間近に拝見できるこのチャンスにぜひ足を運んで直に確認していただきたい。
 また、イワタツールのブースにて同社の「MEGA SS」も展示してあるので、そちらもぜひ見学してほしい。きっと新しい加工技術情報を仕入れられるだろう。

大澤科学技術振興財団が平成25年度研究助成費贈呈式を開く

大澤科学技術振興財団(理事長=大澤輝秀氏・オーエスジー会長兼CEO)が、10月7日、オーエスジー グローバル・テクノロジーセンターで「平成25年度助成費贈呈式」を行った。大澤科学技術振興財団は、日本のものづくりを支える科学技術の振興に寄与したいという趣旨から平成3年7月18日に設立され、国内の大学・研究所等、非営利の研究機関に所属する研究者に研究に対する助成を行っている。

今年度は16件の研究開発助成および、12件の国際交流助成を行い、助成金の合計は2,466万円となった。また、設立来23年間の研究開発助成は262課題、国際交流助成も218件にのぼり、助成累計額は507,039,000円に達している。

■研究開発助成
1. アーク放電による新規ダイヤモンドコーティング法の開発
八戸工業高等専門学校 准教授 斉藤貴之

2. マイクロ自由曲面金型の高速高精度3次元形状測定に関する研究
東北大学・大学院 教授 高 偉

3. ダイヤコート超硬工具による楕円振動切削加工技術の開発
山形県工業技術センター 研究員 齊藤 寛史

4. 集束イオンビーム加工による単結晶ダイヤモンドバイトの製作とマイクロ軸切削
日本工業大学・工学部 准教授 野口裕之

5. PCD工具による硬脆材料の延性モード鏡面加工メカニズムの解明
理化学研究所・基幹研究所 専任研究員 片平和俊

6. DLCコーティング工具とアルコール水溶液ミスト供給の組合せによるアルミニウム合
金の切削加工技術に関する研究
芝浦工業大学・デザイン工学部 准教授 澤 武一

7. 電気めっき被膜からのマイクロサイズ構造部材の切削・加工とその機械的特性評価
東京工業大学・精密工学研究所 准教授 曽根正人

8. 遷移金属窒化物中で実現する6配位窒化ケイ素:新規高硬度材料の実現へ
長岡技術科学大学・工学部 助教 鈴木常生

9. 放電被覆された遷移金属材料工具によるダイヤモンド工具の高能率高品位熱化学研磨
法の研究
富山県立大学・工学部 准教授 岩井 学

10.テトラへドラルDLCコーティング工具による熱可塑性CFRPの高品位加工
金沢大学・理工研究域 教授 細川 晃

11.薄膜を利用した機能性表面テクスチャを有する高性能ラッピング定盤の開発
金沢工業大学・工学部 教授 畝田道雄

12.ガラス基板精密加工用単結晶ダイヤモンド製エンドミルの開発
中部大学・工学部 教授 鈴木浩文

13.金属薄膜の超微細精密周期加工装置の開発と電磁メタマテリアル 光学フィルターの製作
大阪大学・レーザーエネルギー学研研究センター 准教授 中田芳樹

14.サブミクロンアルミナ微粉体の常温衝撃固化現象を利用した高強度アルミナ微細形状薄膜の製作
香川大学・工学部 教授 大神裕司

15.超ナノ微結晶ダイヤモンド膜の切削工具への応用に向けた基板研究
九州大学・大学院 准教授 吉武 剛

16.UV-sharpeningによるダイヤモンドバイトの高度化技術の開発と超精密切削性能評価
熊本大学・先進マグネシウム国際研究センター 教授 峠 睦

■国際交流助成
K-1 2013年機械産業工学に関する国際会議(イタリア)
奈良工業高等専門学校 教授 和田任弘

K-2 2013年先端材料の製造と加工に関する国際会議(アメリカ)
千葉大学・工学部 准教授 糸井貴臣

K-3 第14回ヨーロッパ精密工学会国際会議(クロアチア)
防衛大学校・システム工学群 教授 由井明紀

K-4 アメリカ精密工学会第28回年次総会(アメリカ)
理化学研究所・先端光学素子開発チーム 特別研究員 郭 江

K-5 第16回先進材料加工技術国際会議(台湾)
岐阜大学・複合材料研究センター 特任教授 土屋能成

K-6 第16回電磁力応用国際会議(カナダ)
富山高等専門学校 教授 西田 均

K-7 米国光学会光学部品加工・計測会議(アメリカ)
千葉工業大学・工学部 教授 瀧野日出雄

K-8 ダイヤモンドと炭素材に関する国際会議(イタリア)
東京都市大学・工学部 講師 亀山雄高

K-9 2013年鉄鋼およびコンポジット組織に関する国際会議(韓国)
長野工業高等専門学校 教授 長坂明彦

K-10 第63回国際生産加工アカデミー総会(デンマーク)
金沢大学・理工研究域 教授 上田隆司

K-11 第63回国際生産加工アカデミー総会(デンマーク)
金沢大学・理工研究域 助教 小野谷智広

K-12 第16回国際先端砥粒加工シンポジュウム(中国)
豊橋技術科学大学 名誉教授 堀内 宰

ヤマザキマザックが同時5 軸加工・高精度多面加工マシニングセンタに旋削機能を付加した『VARIAXIS i-700T』 を追加!

ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)が、このほど同時5 軸加工・高精度多面加工マシニングセンタに旋削機能を付加した『VARIAXIS i-700T(バリアクシス アイ700 ティ) 』 を発表した。このマシンは、一足早く、先月開催された第20 回 欧州国際金属加工見本市(EMO2013)に出展し、販売を開始しているが、日本市場は11月8日(金)~9日(土)の2日間、美濃加茂工場で開催予定のプライベートショーで展示し、発表する。

VARIAXIS シリーズは、1999 年10 月に発表以来、世界中のユーザーから高い評価を得ており、2011 年9 月には、より高速、高精度で、人間工学に基づいた操作性重視のデザインを採用したVARIAXIS i シリーズに進化した。

現在、テーブルサイズφ500mm のVARIAXIS i-500 からφ800mm のVARIAXIS i-800 まで全4 モデルを販売している。今回のVARIAXIS i-700T は、もっともニーズが高い、テーブルサイズφ630mm のモデルにさらに旋削主軸機能を追加した。

VARIAXIS i シリーズの高速・高精度化したロータリテーブル(C 軸)に旋削主軸機能を統合することにより、旋削加工から同時5 軸加工・高精度多面加工までワンチャッキングで連続加工が可能となり、更なる工程集約により、製造現場における生産性向上を実現する。

テーブルサイズφ630mm で、最大ワーク寸法φ850mm×500mm の連続加工が可能で、ロータリーテーブルはダイレクトドライブモータを採用し、最高回転速度1100min-1 の旋削加工が可能。また、操作性の向上、環境負荷の低減を図っている。航空機業界をはじめその他の業種の小、中サイズの部品加工に適している。

VARIAXIS i-700T の特長は高精度な高生産性!

1.高生産性

(1) 旋削機能を兼ね備えたロータリーテーブル
ロータリテーブル(C 軸)にダイレクトドライブモータを採用し最大1100min-1(rpm) の旋削加工を実現した。旋削はテーブル水平時(A 軸0°)とテーブル垂直時(A 軸 -90°)に可能で、いずれもテーブルは内蔵のカップリングにより固定することにより高剛性でかつ高精度な加工が可能。

(2) 多面ミーリング加工・同時 5 軸加工
通常の立形マシニングセンタのX、Y、Z の3 軸に加え、テーブルが回転するC 軸機能と、“揺りかご”のようにチルティングするA 軸機能を合わせ持つため、加工物の上面、側面、任意の角度からの多面ミーリング加工・同時5 軸加工が可能。

(3) 4 つのインテリジェント機能を搭載し、生産性向上とオペレータへの負荷を軽減
●干渉防止機能 「インテリジェント セイフティシールド」
●音声ナビゲーション機能 「マザックボイスアドバイザ」
●主軸監視機能 「インテリジェントパフォーマンススピンドル」
●保守監視機能 「インテリジェントメンテナンスサポート」

2.高精度
(1) FEM 解析(コンピュータによる構造解析)により高加減速時での振動を抑え、安定した加工精度と長期にわたる高精度維持を可能にしている。

(2) 2 つの高精度加工を実現するインテリジェント機能を搭載。以下のインテリジェント機能搭載により長期に亘って安定した高精度位置決めを実現した。

・振動防止制御機能 「アクティブ バイブレーションコントロール」
・熱変位制御機能 「インテリジェント サーマルシールド」

(3) 主軸中心とテーブル中心の中心軸のアライメント調整を校正する新機能MAZA-CHECK を搭載。

5 軸加工機では経年変化による磨耗や熱変位などによる誤差が発生するが、これらの機能により、加工精度を維持するため絶対精度が必要な寸法(例:主軸とテーブル中心までの距離など)を簡単に計測し補正することで、高精度な5 軸加工が可能。

3.操作性の向上

(1)エルゴノミクスデザインの採用による操作性の向上
人間工学に基づき、使いやすさを向上している。「MAZATROL MATRIX 2」の操作画面
は19 インチモニタを標準装備、操作パネルは背の高さに合わせて上下調節と旋回が可能で作業効率を向上する。さらに、ワークへの接近性、機内視認性を向上させた機械デザインと保守ユニットを集中配置し日常点検をしやすくしている。

4.環境負荷低減

(1)消費電力削減
機内照明にはLED ライトを採用し、さらに、チップコンベア(オプション)のサイクル運転終了後の運転自動停止システム、人感センサー、消費電力モニタ(オプション)を採用している。

(2)潤滑油消費量削減
案内面の潤滑をグリス潤滑とすることで、潤滑油消費量を大幅に削減。また潤滑油混入
による 切削水劣化、廃棄処理に頻度を減らした。廃棄油については従来機比年間55%を削減する。

販売価格は49,800千円(税別)。
販売目標台数は5台/月。

タンガロイが高精度直角肩削りカッタ『Tung-Tri』(タング・トライ)発売

タンガロイ(社長=上原好人氏)が、刃先交換式直角肩削りカッタ『Tung-Tri』(タング・トライ)の販売をこのほど開始した。

『Tung-Tri』は、新開発の3 コーナ仕様インサートを採用した直角肩削りカッタ。従来の2 コーナタイプに比べ、インサートを多コーナ化することで高い経済性を実現している。 
また、大きなすくい角と深いインクリネーションに加え、びびりを抑制する特殊な逃げ面形状を採用することで、加工中のびびり振動の発生を防いでいる。

さらに、曲線切れ刃を適用することで、高い精度の壁面加工を可能にしている。一方、最適刃数を設定したカッタボディは、大きな切りくずポケットを備え、これによって加工中の切りくず排出性が良好で、切れ刃欠損の要因となる切りくずの噛みこみを防止する。

直角肩加工、溝加工だけでなく、彫り込み加工など三次元加工も可能で、様々な加工形態に対応できる。インサートは、最大切込み量が10mm と15mm の2 種類のサイズを設定しており、これによって工具径φ25~100mm をカバーする。

また、新開発のAH3135 材種は、鋼、ステンレス鋼の加工において抜群の信頼性を発揮し、安定した長寿命を実現している。
このようにTung-Tri は、びびり振動に強く経済的なインサートと高性能ボディの組み合わせによって、幅広い被削材での安定した高能率、高精度直角肩加工を可能にしている。

■主な特長
●経済的な3 コーナ仕様インサートを採用。
●特殊逃げ面形状でびびり振動を抑制し、広い加工領域に対応。
●曲線切れ刃の適用で、高い精度の壁面加工を実現。
●ポジティブなさらい刃形状で、加工面品位に優れる。
●最大切込み量10 ㎜と15 ㎜の2 サイズのインサートを設定し、工具径φ25~φ100mm に対応。
●インサート材種には、AH3135、AH120 の2 種類を設定。

同社では初年度200百万円の販売を見込んでいる。