ニュース
森精機がTyler Machine Tool Co., Inc.を買収

Tyler社はHerb Tyler(ハーブ・タイラー)氏により1977年に創業され、その後35年以上にわたりUSAのニューイングランド(※)で森精機の工作機械の販売を行い、高い信頼を得てきたが、現社長のMike Tyler(マイク・タイラー)氏の引退により有力な後継者がいないため今回、同社を買収するに至った。これによりDMG / MORI SEIKI USAの米国東部直販会社として再編する。
製造と販売の連携がより強化され、顧客との関係をより緊密に構築することが可能となる。
なお、Tyler社の人員は新会社が引き継ぎ、これまで以上の販売・サポート、最適なソリューションのご提案を行っていくとしている。
※USA北東部のコネチカット州、メイン州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、ロードアイランド州、バーモント州の6州を合わせた地方の呼称
<新会社概要>
【新会社名】 DMG / MORI SEIKI Tyler Machine Tool
【所 在 地】 111 Ledge Rd. Seabrook NH 03874
ヤマザキマザックが新世代・強力重切削立形CNC 旋盤MEGATURN NEXUS シリーズに 1600、1600M を追加!
ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、立形CNC 旋盤 MEGATURN NEXUS(メガターン ネクサス)シリーズに新たにこのほどMEGATURN NEXUS1600、1600M を追加し、販売を開始した。
MEGATURN NEXUS1600 は、2009 年4 月に発表したMEGATURN NEXUS900 のシリーズ展開で、建設機械、航空機、エネルギー産業などの大物円筒部品を加工されているユーザーから更に大きな加工径が高能率に加工できる機械へのニーズが高まったことを背景に、今回は最大旋削外径φ1630mm、高さ900mm、最大ワーク質量5000kg、最大出力45kW、最大トルク10040N・m の高トルク重切削加工を実現した立形CNC 旋盤を開発した。さらに、ワーク端面・外周のミル加工(ドリル、エンドミル、タップ)もできる工程集約を促進するミルセンタ仕様機1600M も同時に開発している。
これらの機械はKEN OKUYAMA DESIGN との総合的なデザイン開発により、人間工学に基づき、オペレータの観点から見たデザインを実現し、操作性、保守性もアップ、また、オペレータの作業中の負荷を軽減する4 つのインテリジェント機能を搭載し、高トルク重切削を可能にした高剛性とインテリジェント機能搭載による高生産性、高いメンテナンス性を追求している。
三菱マテリアルが 「MS plus エンドミルシリーズ」を発売
三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏)はこのほど、三菱マテリアルが開発・製造する 超硬エンドミル「MS plus エンドミルシリーズ」の販売を開始した。
部品加工においては、多品種少量生産が一般的になっており、さまざまな被削材料、形状に対応できる工具がより強く求められるようになっている一方、50HRC程度までの金型材の加工現場では、従来は部品加工に使用されていたような汎用エンドミルを使用し、工具コストを抑えようとする要求が高まっている。
同社の超硬エンドミル「MS plus エンドミルシリーズ」は、ユーザーから高い評価を得ているMSTARエンドミルシリーズを改良し、特に金型用鋼として使用されることが多い高硬度鋼の加工における工具寿命および工具の寸法精度を向上させたエンドミル。一般鋼から高硬度鋼まで幅広い被削材かたさにおいて、長寿命を実現する。
主な特長は、以下のとおり。
①新PVDコーティング「Al-Ti-Cr-N系積層コーティング」を採用。炭素鋼から50HRC程度の高硬度鋼まで、幅広い被削材で優れた耐摩耗性を発揮。
②仕上げ加工に適した先端形状により金型加工において良好な仕上げ面を実現。
③ボールエンド刃と外周刃の間につなぎ目がないシームレス刃型を採用。金型の抜き勾配などボールエンド刃と外周刃の両方を使用する加工において表面粗さが従来品より向上。
・品名: “超硬エンドミル”「MS plus エンドミルシリーズ」
・型番: MP2SSB (汎用2枚刃ショート刃長ボールエンドミル、ショートシャンク);16型番
MP2SB (汎用2枚刃ショート刃長ボールエンドミル);23型番
MP2MB (汎用2枚刃ミドル刃長ボールエンドミル);21型番
MP2XLB (2枚刃ロングネックボールエンドミル);232型番
・標準価格 : 2,370~13,900円
(代表型番)
MP2SSBR0200 3,400円(税込み3,570円)
MP2SBR0200 3,400円(税込み3,570円)
MP2MBR0300 4,100円(税込み4,305円)
MP2XLBR0100N080 2,910円(税込み3,056円)
工具ナビゲーションシステム『Tung-Navi』(タング・ナビ)をリリース タンガロイ
タンガロイ(社長=上原好人氏)は、新しい工具ナビゲーションシステム『Tung-Navi』(タング・ナビ)穴あけ工具編をこのほどリリースした。
『Tung-Navi』は、要求される加工状況に応じ、最適な工具や切削条件が検索可能な最新の工具選択システム。『Tung-Navi』では、被削材や加工穴径などの情報を入力することで、その加工に最適な推奨工具、切削条件や予測されるマシンパワー、加工能率を表示する。さらに、加工物の剛性、加工面状態や、使用機械の出力特性など条件を細かく設定すると、より高度な検索を行うことも可能で、表示される結果はより詳細な内容となる。
また、『Tung-Navi』は、E-カタログ(ウェブ版電子カタログ)とも連動しているので、『Tung-Navi』で選択された工具について、写真や各部寸法などのカタログ情報も瞬時に表示される。
第一弾は、穴あけ工具編であるが、今後転削工具、旋削工具、溝入れ工具に展開し、あらゆる機械加工現場において有効な検索ツールへと発展させていく。
高い検索機能を持つ『Tung-Navi』は、加工現場の技術者のみならず、新設加工の工具選定を行う場合など、広く切削工具に携わる方々にとって、素早く、簡単に最適工具を選定できる画期的なツールである。
ケナメタルが豪・ヤタラに新工場を設立
ケナメタルがこのほどオーストラリアのブリスベン近郊のヤタラに新工場を設立した。
この新工場は、オーストラリアおよびアジア地域向けに、磨耗に対する最新のソリューションを提供する。(住所: 22 Computer Road, Yatala, Queensland, Australia 4207 電話番号: 61.7.3801.5844)
リージョナル製品マネージャのGeorge Boxsell氏は、「鉱石、鉱物、およびその他採掘された産出物に対する需要は世界的に高まり続けており、オーストラリアおよび南アジア地域は大きな役割を担うことになる。そのような中で、ケナメタルは絶好の場所にいるため、磨耗が起こるあらゆるアプリケーションに対して、生産性を高めることが可能なソリューションを提供でき、特に厳しい環境下では特にその力を発揮できます」とコメントしている。
採石業、鉱業、土木産業、重工業など、非常に過酷な作業を伴う業界においては、磨耗部品を定期的に取り替える必要があり、コスト負担が大きくなっている。Dura-Plus™などの次世代耐磨耗性合金鋼を含めケナメタルTricon製品シリーズは、効果的な対応策として頻繁に使用されている。
「これは、硬度、靱性、成形性、および溶接性を組み合わせた当社独自の合金鋼の化学的性質であり、他のどんな材種でも実現することができません。過酷な鉱業作業環境におけるショベル、掘削機、バケット、ダンプ車のトレー、シュート、ホッパー、切れ刃、およびその他の磨耗部品は、この新しい技術にまさにぴったりです」(Boxsell氏)
Dura-Plus™の化学的性質と処理により、従来の耐磨耗性材種に見られる『中心部の軟化』をなくし、プレート全体が非常に硬くなっている。硫黄含量が非常に低く微粒子構造であることから、高い耐衝撃性を実現し、現場の条件下でも優れた溶接性を提供できるとしている。
3軸ツールパスを自動で固定5軸に変換する WorkNC Auto3+2モジュールを発表 セスクワ
セスクワ(東京都港区)は、WorkNCのモジュール『 Auto3+2 』の販売を5月1日に開始する。WorkNCは、「操作が簡単で、短期間・低コストでのCAM業務立ち上げ可能」なシステムで、「工具干渉がない確実な経路計算により、安定したツールパス作成が可能なこと」、「加工データベースの共有で誰でもベテランの加工ノウハウを簡単に再現可能なこと」が特長である。今回、リリースした『WorkNC Auto3+2』は、3軸ツールパスで工具突き出し長さが長くなる 部分に対して、加工方向を指定しただけで、「ホルダー形状」・「工具突き出し長さ」を認識した”固定5軸ツールパス”に自動分割する。さらに、各種構成に対応したWorkNCのマシンシミュレーションを実施することでより安全な固定5軸加工を行うことが可能である。 『WorkNC Auto3+2』は、同時5軸加工までは必要ないが、加工効率をあげるために固定5軸を使用したいという方ユーザーに有効なモジュールで、現有設備の有効活用も可能になる。
3月分工作機械受注総額は904.9億円 日工会
日本工作機械工業会がまとめた3月分の受注実績は以下の通り。2013年月3月分工作機械受注総額は904.9億円(前月比+11.9%・前年同月比△21.5%)となった。受注総額は11カ月連続で前年同月比減少となるも期末効果もあって5カ月ぶりの900億円超。【3月分内需】336.0億円(前月比+22.9% 前年同月比△14.0%)■内需総額・前月比2個月連続増加、前年同月比10個月連続減少。・6カ月ぶりの300億円超。・期末効果により、一般機械や電気・精密など多くの業種で前月から増加。① 一般機械 143.6億円(前月比+37.2% 前年同月比△10.5%) うち金型 21.3億円(前月比+69.8% 前年同月比△8.4%)② 自動車 92.6億円(前月比+0.6% 前年同月比△29.1%) うち部品 65.8億円(前月比+22.1% 前年同月比△9.4%)③ 電気・精密 32.9億円(前月比+38.6% 前年同月比+2.7%)④ 航空機・造船・搬送用機械 14.8億円(前月比+10.6% 前年同月比△47.6%) 【3月分外需】568.9億円(前月比+6.2% 前年同月比△25.3%)。■外需総額・前月比2カ月連続増加。前年同月比6カ月連続減少。・2カ月連続の500億円超。・主要3極では、北米が前月から減少したが、アジア、欧州は増加。① アジア:244.0億円(前月比+13.6% 前年同月比△43.4%)・東アジア:165.2億円(前月比+20.5% 前年同月比△46.4%)〈中国〉:127.2億円(前月比+21.2% 前年同月比△53.6%)・その他アジア:78.8億円(前月比+1.6% 前年同月比△35.9%)〈タ イ〉:24.2億円(前月比△30.9% 前年同月比△55.9%)〈インド〉:17.8億円(前月比+157.7% 前年同月比△23.6%)② 欧州:116.3億円(前月比+19.1% 前年同月比△8.1%)〈ドイツ〉:38.4億円(前月比+57.1% 前年同月比△22.4%)③ 北米:198.9億円(前月比△7.3% 前年同月比+4.4%)〈アメリカ〉:165.8億円(前月比△17.5% 前年同月比△0.3%)
2月分超硬工具主要統計
超硬工具協会がまとめた2月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】337トン(前年比82.0)。【超硬工具生産額】切削工具151億8300万円(前年比84.1)、耐摩工具25億830万円(同84.0)、鉱山土木工具6億3100万円(同112.3)、その他工具5億200万円(同87.0)、焼結体・工具14億300万円(同78.5)、合計203億200万円(同84.4)。【輸出入】輸出63億2000万円(前年比95.6)、輸入40億3400万円(同111.9)。【超硬工具出荷額】切削工具160億6400万円(前年比87.9)、耐摩工具25億6700万円(同83.9)、鉱山土木工具7億700万円(同117.4)、その他工具3億1300万円(同83.2)、焼結体・工具17億1300万円(同88.1)、合計213億6400万円(同88.1)。【刃先交換チップ】生産2229万4000個(前年比82.9)、出荷2214万5000個(同81.6)。
金型加工用5軸CAM FF/Five「V.4」を販売開始! 牧野フライス

同社では市場の要求を「5軸加工は軸の反転や工具の姿勢変更で加工面に影響を与えることが多いく、そのため、“加工面に与える影響を予測し加工前に対策したい”との声を聞く。また、加工に使用下工具は加工回数や切削距離で次加工で使用できるか機械オペレーターが判断しているため、まだ加工可能な工具を無駄にする場合が多い」と分析、5軸加工による金型のリードタイム短縮と工具費用の削減を視野に入れ開発に注力してきた。
この製品は軸の反転動作位置を表示する機能を開発したもので、反転時に生じる加工面不良の位置が明確になり回避方法を検討できる。また、ボールエンドミルの切れ刃部分を切削距離や加工回数で管理することにより、工具を無駄なく使用できるメリットもある。
FF/Five「V.4」のポイントは、①軸反転検出機能、②切れ刃管理機能の3つ。
■軸反転検出概略■

1.X、Y、Z、A、B、C軸の反転位置が表示できる。
2.軸毎の表示および複数同時表示ができる。
オーバーラベルの位置をカッターパス上で表示し事前に加工可能か確認する
1.X、Y、Z、A、B、C軸のオーバートラベルの位置が表示できる。
2.軸毎の表示および複数同時表示ができる。
3.回転軸を使用しオーバートラベルを回避した位置が表示できる。
■切れ刃管理機能概略■
ボールエンドミルの切れ刃を加工回数や切削距離で管理し、工具を無駄なく使用するための支援機能
1.切れ刃のどの部分で加工したか表示できる。
2.加工回数および切削距離で表示ができる。
3.複数加工で使用した場合、合算して表示ができる。
販売価格は4,500,000円(消費税別)
同社機械との同時購入で4,000,000円(消費税別)
移行費用はFF/CAMから1,500,000円(消費税別)
なお、この製品は4月17日(水)~20日(土)まで東京ビッグサイトで開催されるINTERMOLD2013に出展する。
森精機がBUGを完全子会社化
森精機製作所(社長=森雅彦氏)は、2013年3月22日付けで、子会社のビー・ユー・ジー (商号:BUG、所在地:北海道札幌市、2012年3月31日付持株比率52.4%)の全ての株式を取得、完全子会社化し、機構改革を4月1日付で行った。今後、BUGは森精機の完全子会社のソフト開発集団として、森精機の工作機械向け制御関連開発を行い、森精機との共同開発体制を強化する。機構改革日:2013年4月1日会社名の変更:(旧)株式会社ビー・ユー・ジー (新)ビー・ユー・ジー森精機株式会社代表取締役:取締役会長 森 雅彦 (新任) 取締役社長 川島 昭彦事業の変更:従来BUGが行っていたピットタッチ事業は、ビー・ユー・ジーSSTという別会社を設立し、事業の吸収分割を行う。これにより、BUG森精機の事業は森精機の制御関連の開発および映像関連・組込通信関連の開発事業となる。今後は、制御関連開発の比重を一層高め、これまで一部外注に依存していたMAPPSなどのソフトウェア開発をBUG森精機にて100%内製化することができるようになり、品質、納期、コストでより効率化できることになる。組織の変更:森精機の制御開発部隊より約20名が出向し、合計で約130名の体制とし、札幌にて事業に取り組む。増築工事:従来の建物に隣接し、新築建物を増築する。(3階建て:1,300㎡) 10月完成予定。