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「第10回新機械振興賞」受賞候補者の募集

機械振興協会(会長=庄山悦彦氏)では、優秀な研究開発を行い、その成果を実用化することによって、わが国機械工業技術の進歩発展に著しく寄与した企業・大学・研究機関および研究開発担当者を表彰しており、平成24年度第10回新機械振興賞の受賞候補者を募集している。1.表彰対象独創性、革新性および経済性に優れた機械工業技術に係る研究開発およびその成果の実用化により、新製品の製造、製品の品質・性能の改善または生産の合理化に顕著な業績をあげたと認められる企業等および研究開発担当者とする。但し、当該研究開発は、おおむね過去3年以内に成立したものに限る。2.募集の方法機械工業に係る関係団体、地方公共団体、国公立試験研究機関、学会等に募集を依頼し受賞候補者の推薦を求める。受賞候補者の推薦期間は、平成24年4月2日(月)~5月14日(月)必着とする。■「募集要項」および「推薦書の様式」は、下記からダウンロードすることができる。http://www.jspmi.or.jp/tri/prize/3.表彰の方法(1)特に優秀と認められるものについて経済産業大臣賞および中小企業長官賞の授与を申請するものとする。その他の受賞者に対し、会長名の賞状を贈呈する。(2)受賞する企業に対し、記念品を贈呈する。(3)経済産業大臣賞、中小企業長官賞および機械振興協会会長賞を受賞する研究開発担当者に対し、資金を贈呈する。賞金の額は経済産業大臣賞は80万円、中小企業長官賞は50万円、機械振興協会会長賞は30万円(研究開発担当者が複数である場合もこれらと同額)とする。4.選考機械振興協会会長が委託する学識経験者より成る審査委員会により行う。受賞者発表平成24年12月に発表の予定。6.後援(予定)経済産業省、中小企業庁、JKA、中小企業基盤整備機構、日本機械工業連合会、日本経済新聞社。問合せ先機械振興協会 技術研究所 産学官連携センター(東久留米)新機械振興賞担当。〒203-0042 東京都東久留米市八幡町1-1-12。電話042-475-1168。

オーエスジーがセラティジットジャパンの取り扱いを開始! 現場の加工改善に寄与!

オーエスジー(社長=石川則男氏)は、セラティジット社(本社:ルクセンブルク)切削工具製品を従来のセラティジットジャパンから業務を引き継ぎ、国内総代理店として本年4月1日より取り扱いを開始する。国内製造業においてグローバルな競争激化とさらなる生産性向上が求められている。オーエスジーはこの時流を受け、「商品レパートリーを拡充強化することと、さらなるサービス向上が顧客とともに成長戦略につながると確信している」として、革新的な工具を開発している世界的なメーカーであるセラティジット社の切削工具を国内市場へ普及し、両者が国内製造業の生産性向上を応援する目的として合意した。これにより、従来のタップやドリル、エンドミル等のソリッド工具に加え、インデキサブルツールを含めたトータルソリューションの提案が強化され、製造現場へのさらなる加工改善に寄与するとしている。

日本金型工業会が販路拡大を狙い初のシンガポール・タイ商談会を開催

このほど日本金型工業会(会長=上田勝弘氏)は、推進している「JAPANブランド育成支援事業」の一環としてシンガポール・タイ商談会を開催した。
この商談会は、金型工業会の正会員企業(金型メーカー)がシンガポールとタイを訪問し、現地企業との商談を行うもの。

シンガポールでは医療・精密機器業界などのユーザーと、タイでは自動車業界などのユーザーと商談を行った。今回の商談会は、『日本の金型メーカーが“本気で”海外の仕事をとる』姿勢を内外に示す、その第一歩にする」との強い思いがある。

同工業会鈴木事務長は、「今回、事前登録を上回る来場をいただいた。国内外を問わず、会員企業の皆さまと新しいお客様の出会いの場をつくっていきたいと決意を新たにした」としている。
また、来年度以降も市場調査や商談会、セミナーを開催する予定である。

ノリタケの「KPメモックスⅡ/SDメモックス」がグレードアップして新登場! 

研削・研磨の総合メーカーであるノリタケカンパニーリミテドの高精度平面研削用ビトリファイドホイール「KPメモックスⅡ/SDメモックス」が従来品(KPメモックス)よりグレードアップして新しく登場した。

この製品は難削材の高精度・高品位加工が簡単ドレッシングで実現するというもの。標準在庫品であることも嬉しい。

特長は、①超多孔質構造と適度な砥粒感覚により切れ味と高寿命の両立を実現、②機上で簡単にツルーイング・ドレッシングが可能、③高弾性率ボンドのため砥材層の変形が少なく、高精度・高品位加工が可能、④乾式・湿式どちらでも使用可能――である。

「FUJIFILM 3D計測システム」を採用した空間計測ソフトウェア「撮測3D(さっそくスリーディー)を発売! アルモニコス

アルモニコスは、軽量・小型のデジタルカメラで本格的な3次元計測を実現する、「FUJIFILM 3D 計測システム」を採用した空間計測ソフトウェア『撮測3D(さっそくスリーディー)』を発売する。

撮測3Dは、3Dデジタルカメラについている左右のレンズで撮影した2次元の画像から、被写体の3次元データを作成し、空間中の位置や長さ、面積等を測定することができる空間計測ソフトウェア。さらに、測定結果をフルカラーの点群データとともに、3次元表示上で確認することもできる。

手の届かない場所や、測定機器を持ち込むことができない狭い場所や環境でも測定することができるうえ、人体計測や様々な現場での記録補助にも活用可能だ。測定器の専門知識を必要とすることなく一般のデジタルカメラと同様の撮影方法で手軽に3次元計測を行うことができることが嬉しい。

なお、本システムでは、撮影用カメラおよび画像処理エンジンに、富士フイルムの3D計測システムを採用している。

撮測3Dは、3月30日以降、下記のwebサイトより評価版をダウンロードすることができる。

<< 詳細はこちら >>
http://www.armonicos.co.jp/products/sassoku3d/index.html

アルモニコス東京オフィスとカタッチが移転

アルモニコス東京オフィスと、カタッチ(アルモニコス子会社)がこのほど移転した。≪新オフィス≫ 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワーN館11階 http://www.armonicos.co.jp/aboutus/access.html#to [アルモニコス]  電話番号:03-5223-8221/FAX番号:03-5223-7155 [カタッチ]  電話番号:03-5223-8223/FAX番号:03-5223-7155

セスクワがブラジルに支社を設立 さらなる販売・サポートを強化

セスクワ(社長=ブルーノ・マルコ氏)が、WorkNCの代理店T-Data Processamentos社を買収し、セスクワブラジル支社としてこのほど開設した。同社は、ブラジルにおいて長年OEMの自動車業界の顧客に向けてWorkNCを提供してきた企業。 同社の既存のエンジニアリングスタッフは、セスクワブラジル支社で雇用し、サンパウロのSão Caetano do Sulに所在する同じ事務所に残る。今回ブラジル支社のビジネス開発マネージャーに任命されたのはシリル・シュナイダー(Cyrille Schneider)氏。この新興市場において、ハイエンドCAD/CAMソフトウェアおよびNC加工ノウハウの高まる需要に対して、サービスを提供する代理店ネットワークを構築・管理することを目的として、新しい支社の指揮をする。シリル・シュナイダー氏は、フランス国籍を持ち、ブラジルに過去10年間在住し、流暢にポルトガル語を話す。 フランスのミュルーズの工科大学で機械と生産技術における学位を持ち、フランスのソルベー自動車でデザイナーとして、ブラジルでスペインの企業が運営するカントリーマネージャーとしての経歴を持っている。「ブラジルの経済は近年成長を遂げており、その最大輸出国は中国です。国の予測成長パターンの一部として、エンジニアリング部門での拡張に関しては、巨大な可能性を持っています。私は、WorkNCのように簡単に使えるトップレベルのCAD/CAMシステムを、ブラジルの製造業に提供できるようになり嬉しく思っています」(シリル・シュナイダー氏)ブルーノ・マルコ社長は、 「もちろんブラジルは、非常に重要で将来性の高い市場ですので、以前から現地拠点としてブラジル支社を設立して、 重要な顧客へのサービスを行いたいと思っていました。我々は、ブラジルにおけるローカル市場およびグローバル市場で、競合に負けない世界をリードする先進的な製造ソフトウェアソリューションとサポートを提供し続けていきます。我々の技術とノウハウは、顧客が急成長を維持するために必要な生産性と効果的な改善を達成するために、必ずや役立つと自負しています」としている。【セスクワブラジルオフィス】Rua Paraíba, 196 - Sala 3 09521-070 São Caetano do Sul – SP Tel +55 (11) 4229-3379 Fax +55 (11) 4226-6671 http://www.sescoi.com.br

モリテックス、画像処理分野の多様なニーズに応えるLED照明用電源装置を新発売

マシンビジョンと画像関連機器メーカーのモリテックスは、電子部品、ICチップ部品外観検査、医薬品(錠剤・アンプル等)検査、ボトリング・製缶検査、自動車部品検査等の検査装置の市場向けに、画像処理分野向けLED照明用電源装置となる次世代型デジタルコントローラ「MLEF-A015G2DT」をこのほど発売した。

「MLEF-A015G2DT」は、同社の画像処理分野向けLED照明「MCV-Light」シリーズ用の小型・軽量なデジタルコントローラとして、1台で高速撮影に適したストロボオーバードライブ照明から一般的な画像処理用途に用いられる定常点灯まで幅広く対応可能で、2個の照明部を個別に制御できる。

(ドイツ規格協会制定の国家規格で国際的に広く参照されている)DINレールへの取り付けが可能な機種としては、業界で初めて電圧制御によるストロボ光量調整機能を搭載し、品種変更や撮像条件変更時の調整時間を短縮できる。

外部制御用にパラレルポートとイーサネットポートを搭載しており、本体スイッチでの制御に加え、使用環境に合わせた外部制御を行うことができ、多様なニーズを持つ画像処理市場に応える製品となっている。

第17回生悦住賞に村田良治氏、穂積豊氏

超硬工具協会(理事長=田中啓一氏)がこのほど第17回生悦住(いけずみ)賞の受賞者を発表した。受賞されたのは村田良司氏、穂積豊氏の2名。

この賞は故生悦住貞太郎氏(元ダイジェット工業会長)が、1978(昭53)年に傘寿を迎えられ、また、 超硬工具協会創立30周年にあたることを記念し、生悦住基金が設けられたことが始まりである。

本賞は、①会員で草の根的に功労のあった人、②会員内外を問わず業界発展に貢献された人を顕彰するために制定された表彰制度である。
表彰式は第92回定時総会に併せて6月5日、浜松町東京會舘で行われる。

◎村田良司 氏  (元、東京理科大学教授)

生年月日:1935(昭和10)年11月4日
年  齢:満76歳
略  歴:
89年4月 ~ 93年3月 超硬工具JIS専門委員会委員 4年0月
93年4月 ~ 08年3月 超硬工具JIS専門委員会委員長 15年0月
95年4月 ~ 08年3月 ISO国内対策委員長 13年0月
06年4月 ~ 07年3月 経済産業省3Rシステム化可能性
調査委員会委員長    1年0月
(10年3月 東京理科大学理工学部機械工学科教授を退職される)

■功績の内容
氏は、1958年(昭33年)に、通商産業技官(上級職)に任官。工業技術院機械試験所にて主任研究官、生産システム課長、機械加工課長等を歴任され、主として切削工具関係を担当され、当会の標準化策定(CIS(団体規格)、超硬工具関係JIS規格、ISO規格などの制定、改正)を長年にわたり指導された。90年に東京理科大学教授に就任され、その活動は同会に限らず、精密機械学会(現、精密工学会)では各種委員長、理事等を歴任。一般財団法人機械振興協会では加工技術データファイル事業を推進され、同時に切削工具の摩耗及び寿命に関する研究(東京大学工学博士の学位取得)をはじめ多数執筆され、理論面からも機械関連団体の技術を支えられた。さらに、日本の機械工具業界初の国際規格「超硬ボールエンドミル」を提案、膨大な各国の調査資料と周到な準備により、欧米の委員の賛成を得、成案させた。

また、05年(平17)年頭からタングステン価格の過去にない急騰を受け、06年経済産業省による3Rシステム化可能性調査委員会(超硬合金スクラップのリサイクルシステム)の委員長に就任され、報告書をまとめられリサイクルの重要性を各界に提言された。

◎穂積 豊 氏  (元、株式会社タンガロイ)

生年月日:1950(昭和25)年7月1日
年  齢 :満61歳
略  歴 :
81年7月 ~ 82年 6月  CIS規格原案作成委員 1年0月
82年7月 ~ 84年 6月  技術委員 2年0月
92年1月 ~ 93年 6月  技術委員 1年6月
93年7月 ~ 95年 6月  技術委員長 2年0月
95年7月 ~ 97年 6月  技術委員 2年0月
95年1月 ~ 98年11月  超硬工具ハンドブック編集委員長 3年10月
93年4月 ~ 95年 3月  日本工業標準調査会臨時委員  2年0月                                    
(09年6月 株式会社タンガロイを退職される)

■功績の内容
氏は、81年(昭56)7月に、CIS(協会団体規格)の制定改正原案の作成に携わったことが端緒となり、以来20年にわたり同会の技術関係の施策を中心に提言、推進された。技術委員長在任中、現在毎回80名近くの会員技術者の参加のもと開催されている技術交流(発表)会を当時の理事長とともに企画立案され、技術小委員会において2年弱の周到な準備と計画により、当時はなかなか技術内容の開示をためらう企業が多いなか、95年7月に第1回開催を28社55名と予想以上の参加を得て実施するに至った。さらに、同会創立50周年記念行事の一環として、会員内外から再版発行要望の高かった超硬工具ハンドブック全面改訂版を編集委員長として、取りまとめられるなど会員から要望の高かった予てからの技術的課題を解決された。

また、93年から95年まで同会を代表して、日本工業標準調査会臨時委員として国内標準化に貢献、また、材種選択基準、刃先交換チップ関係のISO会合に積極的に出席され、日本の意見を国際規格に反映することに尽力された。

5000回転でも5μm以下の高精度! 大昭和精機の誤差補正機構内蔵型シンクロタッピングホルダ小径用に注目!

大昭和精機(社長=仲谷穣治氏)の新製品である誤差補正機構内蔵型シンクロタッピングホルダ『メガシンクロタッピングホルダ“小径用MGT3”』が注目を集めている。

機械の制御では正転から逆転に切り替わるタイミングに合わせ、送りもマイナス側から+側に切り替えなければならず、このときに若干タイミングのずれが生じてしまう。タップ自身にもピッチの誤差もあり、タップの形状によってスラスト方向の切削抵抗も存在していることがこの手の加工の難しさなのだが、同社独自の新機能を採用することで同期誤差を補正し、切削抵抗を吸収することでタップとワークに発生するスラスト負荷を低減している。5000回転でも5μm以下の高精度を誇り、切削負荷が低減しているため、非常にきれいな加工面が得られるのも魅力だ。

ネジ精度とタップ寿命の向上を実現したいと悩んでいる加工現場におススメの製品である。