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タンガロイ 2製品を新発売
タンガロイがこのほど、カム式旋盤での超小型部品加工にも最適な「DuoForceCut」(デュオ・フォース・カット)と、スリムなデザインで隣接工具との干渉を回避する「MiniV-LockGroove」(ミニ・Vロック・グループ)シリーズをそれぞれ開発し、全国で販売を開始した。
カム式旋盤での超小型部品加工に「DuoForceCut」(デュオ・フォース・カット)
腕時計や精密電子機械などに使用される直径10mmに満たない小型部品は、カム式旋盤や小型の自動盤で加工されており、こうした機械に使用される工具は、6mm角、7mm角から10mm角シャンクが多く、現在でもろう付け工具が使用されていることを受け、タンガロイでは、今回、高精度な突切り加工が可能なDuoJustCut(デュオ・ジャスト・カット)のインサートクランプ技術を応用し、カム式旋盤で使用される6mm角という極めて細いシャンクでも高いインサートクランプ剛性を発揮する「DuoForceCut」を開発した。
この製品はインサートポケットに設けた独自の凹凸形状によって、確実で強固なインサート保持を実現したことにより、6mm角シャンクにおいても高い刃先位置精度を実現し、溝幅0.5mmのインサートで直径4mmの安定した突切り加工が可能。
シャンクは、6mm角、7mm角、CNCタイプの自動盤でも使用できる8mm角と10mm角を設定。刃幅は0.5mmから1.0mmで、最大φ12mmの突切り加工に対応する。
インサート材種には、耐摩耗性と耐欠損性のバランスが良く、汎用性に優れたSH725を設定し幅広い被削材に対応するうえ、同じホルダに装着可能な前挽き用インサートやユーザー自身が必要な形状を研削成形できるインサートブランクスも標準化した。
これによって、自動盤だけでなくカム式旋盤でも刃先交換式工具を使用できるうえ、刃先位置精度に優れた安定した加工ができ、工具コストの低減にも大いに貢献する。
■主な形番と標準価格(税抜き)
〈ホルダ〉
・JSXXL0606X05 6mm角シャンク:13,900円
・JSXXR0808H05 8mm角シャンク:13,900円
・JSXXR1010H05 10mm角シャンク:13,900円
〈インサート〉
・JVPN04R05F005-20 SH725:3,330円
・JVPN07R06F005-20 SH725:3,330円
・JVPN12R10F005-20 SH725:3,330円
計30アイテム
自動盤での高精度溝入れ加工に 新『MiniV-LockGroove』シリーズ
従来、自動盤での溝入れ加工には三角形のインサートが多く使用されているが、このタイプのインサートでは、ホルダの上下面へのせり出しが大きくなるため、くし刃型刃物台取付け時に隣接工具と干渉しやすく、工具の間隔を開ける必要があり、搭載工具数が減るというデメリットがあった。
そこでタンガロイでは同社独自のV字形状を持つ2コーナ仕様インサートを使用する「MiniV-LockGroove」(ミニ・Vロック・グルーブ)シリーズを新たに開発。刃先周辺をフラットなスリム形状としたことで、刃物台取り付け時に隣接する工具との干渉をなくした。
インサートを小型化したことでインサートのクランプポイントと刃先の距離が近くなり、刃先位置が安定しびびりの少ない高精度な溝入れ加工が可能となった。さらにV形状ポケットは、ホルダに大きなバックサポートを持たせているのでインサートがしっかり固定され、高い工具剛性が得られる。
溝幅は0.33mmから1.0mmを設定。ねじ切り用インサートは、ねじ山角55°と60°に対応する。ホルダは、汎用的な8mm角、10mm角、12mm角に加え、高圧クーラントにも対応する内部給油式タイプも設定している。さらに段取り替えによる機械停止時間を大幅に低減可能なヘッド交換式ホルダModuMiniTurn(モジュ・ミニ・ターン)用のヘッドもラインアップしている。MiniV-LockGrooveシリーズは、抜群の信頼性と使い勝手の良さで自動盤における高精度溝入れ加工の工程改善に役立つ。
■主な形番と標準価格(税抜き)
〈ホルダ〉
・SVER0808H08 8mm角シャンク:13,700円
・SVER1010H10 10mm角シャンク:13,700円
・SVER1212X10-CHP
12mm角シャンク、内部給油機構搭載:26,200円
〈インサート〉
・VGP08-033F-000 SH725 0.33mm幅:2,830円
・VGP10-050F-000 SH725 0.5mm幅:3,330円
・VGP10-100F-005 SH725 1.0mm幅:3,330円
計25アイテム
ダイジェット工業 高能率肩削りカッタ「SIC-EVO」を新発売!
ダイジェット工業がこのほど、高能率肩削りカッタ「SIC-EVO」(SSV形)を発売した。この製品は、片面2コーナーの三次元インサート使用により、低切削抵抗でかつ切りくず排出性に優れた肩削り加工用刃先交換式カッタ。炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、50HRC 以下の焼入れ鋼、鋳鉄、ステンレス鋼の肩削り加工用高能率かつ高精度な加工を可能としている。
〈特長〉
(1)切りくず排出性とカッタ本体剛性に優れ、軸方向切込み量(ap)最大15ミリ可能な高能率肩削りカッタ。側面加工、平面加工、溝加工、ポケット加工など幅広い用途で高能率な加工を実現できる。
(2)インサートの外周切れ刃軌跡を円弧状とすることで、大きな軸方向切込み量でもカスプハイトが小さく抑えられ、高能率かつ高精度な立壁仕上げ加工を可能とした。
(3)インサート材種は、一般鋼や35HRC以下のプリハードン鋼 、ステンレス鋼に適し、耐欠損性に優れた材種「JC8050」と、鋳鉄および50HRC以下の焼入れ鋼に対応する、耐摩耗性に優れた汎用材種「JC8118」を採用。
■サイズと価格
【本体】ボアタイプフライスφ40~φ125(計10形番)、モジュラーヘッドタイプφ25~φ 40(計6形番)、エンドミルタイプφ25~φ50(計9形番)
・標準価格:27,500円~93,500円(税抜き)
【インサート形番】ZOMT16形 インサート材種:JC8050、JC8118
コーナーR0.4、R0.8、R1.6、R2.0、R3.0(計10形番)
・標準価格:1 ,430 円(税抜き)
オーエスジー コロナ禍の感染予防のため地元医療機関にN95マスクを寄贈
オーエスジーは9月22日に、コロナ禍の厳しい状況の中で活動している地元医療関係者へ感謝の気持ちを込めて新型コロナウイルス感染症患者への診療等に対応できるN95マスクを寄贈した。
この日、豊川市民病院 病院事業管理者の三島 晃 氏へ訪問し、同社の石川則男 会長 が目録を贈呈し、別途、豊橋・新城市民病院にも寄贈した。
同社の石川会長は、「私どもは日頃地元の会社にて働いております。なにかあってはいけないのですが、病気や怪我といったことになってしまった場合、市民病院は、市民の支えとなる最後の拠り所であり、今回の寄付も小さなことですが、医療の最前線で従事されるみなさまへの感謝を込めてN95マスクを寄贈させていただきました。これからも、医療関係者のみなさまもどうぞ安全に医療活動を続けていただけますことを願っております。」と目録贈呈後、感謝の意を表した。
同社では、今回も含め、過去4回にわたり、同様に豊橋、豊川、新城市の市民病院等に防護服、サージカルマスクN95マスク、医療用ガウン等を寄贈しており、今回は、各医療機関にて入手が困難となっているN95マスクを寄贈した。
天田財団 2022年度前期助成先を決定
天田財団(理事長=末岡愼弘氏)が、このほど2022年度前期の助成先を決定した。
研究開発・国際交流の助成先総数は90件、助成金総額は2億6,631億円となった。内訳は、研究開発助成81件、2億5,941万円、国際交流助成9件、690万円。
1987(昭和62)年の創立以来、35年間で累計助成件数は2,090件、助成金総額は37億 696万円となった。なお、今回決定した助成先研究者に対して、12月3日(土)14時から日比谷図書文化館(東京都千代田区)において、助成金目録を贈呈する「天田財団助成式典」を開催する。また、10月1日より国際交流助成を後期助成先として追加募集する予定。
資格取得助成(技能検定受検手数料助成)については次の通り。
助成対象の資格として、職業能力開発促進法施行令で指定され都道府県職業能力開発協 会が実施する国家検定「工場板金」に加え、新たに2022年前期より「金属プレス加工」技能検定受検手数料に助成をした。助成先人数は42名(16団体)、助成金総額は80万円。内訳は、工場板金が、助成先人数8名(1団体)、助成金額は17万円で、金属プレス加工が、助成先人数34名(15団体)、助成金額は63万円。2019(令和元)年以来、3年間で累計助成先数は1,162名(384団体:1,159名、個人: 3名)、助成金総額は1,827万円となった。なお、2022年度後期の助成先募集は10 月1日から開始。
「JIMTOF2022 第31回日本国際工作機械見本市」AMエリアの特別座談会・特別展示の内容が決定!
世界最大級の工作機械見本市「JIMTOF(ジムトフ)2022(第31回日本国際工作機械見本市)」(主催:日本工作機械工業会/東京ビッグサイト)が、本年11月8日(火)から11月13日(日)までの6日間、東京ビッグサイトにて開催されるにあたり、このほど、特別企画として南展示棟に新設される「Additive(アディティブ) Manufacturing(マニュファクチュアリグ)エリア in JIMTOF2022」での特別座談会や特別展示の内容が決定した。
⚫ AMエリアにおける特別座談会
特別座談会は、11月9日(水)10時~、「女性技術者が垣間見るものづくりの世界」と題し、AMエリアで実施する。宇宙航空研究開発機構(JAXA)関川 知里氏をはじめ、IHI 石原 咲子氏、日本大学理工学部 坂野 文菜氏の3名のパネラーと、IHIエアロスペース 福永 美保子氏によるモデレートで繰り広げる。航空宇宙業界で活躍する4名の若手女性技術者らが登壇し、パネルディスカッション形式で語り合い、ものづくりの魅力を伝える。
⚫ AMエリアにおける特別展示
また、AMエリアでは、TRAFAM(技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構)が「ひらめきを形に! 設計が変わる新しいモノづくり~次世代型産業用3Dプリンタ技術開発~」と題した特別展示を行う。11月8日(火)から13日(日)までの期間中、AMエリアにて実施する。
⚫ 学生向けイベントも開催
JIMTOFでは、毎回理系学生のためのイベントやセミナーを実施し、業界の認知拡大、従事者の拡大を図っているが、今回は、工作機械メーカーの経営者や若手エンジニアが、ものづくりの最先端で活躍する工作機械の重要性と魅力、工作機械産業で働くことの素晴らしさを伝える「工作機械トップセミナー」をはじめ、ものづくり業界セミナー等も実施する。また、今回は特別講演として「育て、育てられて ~宇宙ロボット技術者の成長過程」をテーマに、宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門 有人宇宙技術センターの主管研究開発員 大塚 聡子氏が登壇する。
オークマ 環境対応の知的工作機械を「Green Smart Machine」と定義
オークマが脱炭素社会の実現に向けて、「寸法精度の安定性」と「エネルギー消費量の削減」の両立を自律的に行うことにより、環境対応に貢献する同社の知的工作機械を「Green Smart Machine」と定義し、全面展開する。同社では主要生産拠点である国内3工場のカーボンニュートラル化に向けて、自動化、工程集約による高い生産性、高精度加工を実現した上でエネルギー消費を削減する取り組みを進めてきた。これらの対応に加えて、2022年10 月よりグリーンエネルギーの利用を行い、国内3工場を先行してカーボンニュートラルの 実践工場とする。
同社は、これまで小型の2軸CNC旋盤から複合加工機、5軸制御マシニングセンタ、そして大型の門形マシニングセンタに至る広いラインナップに対して、高精度で高能率な加工を実現する知能化技術を展開し、高品質で精度が安定した生産に寄与する技術を高めてきたが、これまで築き上げてきた独自技術により実現する、エネルギー消費の削減を自律的に行い、CO2排出量の記録に対応した「Green-Smart Machine」を、脱炭素社会にフィットする環境対応型スマートマシンであることを宣言した。カーボンニュートラルの自社工場で生産し世界中に提供し、顧客とともに製造業が抱える社会課題の解決に貢献していく方針。
日本機械工具工業会が一般社団法人設立
2015年に旧日本工具工業会と旧超硬工具協会の2団体が統合して発足した日本工具工業会(会長=田中徹也 三菱マテリアル常務)が10月3日、「一般社団法人 日本工具工業会」を設立し、法人として事業を行う。
日工会 2022年(暦年)工作機械受注見通し 上方修正
日本工作機械工業会がこのほど、2022年(暦年)の受注について年初時点では1兆6,500 億円との見通しを示していたが、国内外で活発な設備投資が継続しており、累計受注額の 進捗状況から、実際には年初 の見通しを大きく上回るものとした状況を受けて、2022年暦年の見通しを受注総額 1兆7 ,500億円、うち内需6 ,000億円、うち外需11,500億円とすると発表した。
2022年1-8月期は、日本国内内需及び外需主要市場 中国、欧州、北米で引き続き活発な設備投資が続き、同期として2018年に次ぐ過去2番目のハイレベルな受注額となり、今後の受注については、欧米を中心とする歴史的なインフレの高進と利上げ、ロシアからEU 諸国への天然ガスの供給抑制、中国の一般経済における先行き不透明感の高まり、部品部材の不足と物流停滞による長納期傾向等、市場環境を取り巻くリスクが一段と強まる中、これまでより一段引いた水準となる可能性も示唆している。
直近の受注額集計に合わせて事務局が実施した会員ヒアリングからは、国内外とも引き続き製造業の繁忙感が高い中、ロボットなどと組み合わせての自動化や高効率化、工程短縮の追求、活発な状況が続く半導体製造装置関連需要、中国を中心とする自動車の電動化需要、経済安全保障の観点に立った生産拠点の多極化の動き等、中長期を見据えた根強い設備投資需要が感じられていることに加え、内需では4年ぶりに本年11月、東京ビッグサイトにてリアルで開催される JIMTOF2022の効果も見込まれることから、今後リスクが強い形で顕在化しない限り、受注水準はこれまでより大きく減少しない見方を示している。
2022年8月分工作機械受注総額は1393.3億円 日工会
日本工作機械工業会がこのほどまとめた2022年8月分の受注実績は以下の通り。
2022年8月分工作機械受注総額は、1,393.3億円(前月比△2.2% 前年同月比+10.7%)となった。受注総額は、6カ月ぶりの1,400円割れも、22カ月連続の前年同月比増加。8月では2,018年(1,404億円)に次ぐ過去2番目。1,000億円超は19カ月連続。
内需は517.8億円(前月比△0.4% 前年同月比+16.2%)で、3カ月連続の500億円超。夏期休暇等により季節的に減少しやすい月だが、部品不足に伴う需要や自動車関連の回復が下支えし、前月比微減。
外需は875.5億円(前月比△3.2% 前年同月比+7.7%)で、アジアで前月比増加も、欧米で減少し、8カ月ぶりの900億円割れ。ただし、8月としては2014年(862億円)を超え、過去最高額を記録。
8月の受注は内外需とも依然として高レベルの受注が継続。金融政策の動向に伴う世界景気の先行きなどを注視。
8月分内需
517.8億円(前月比△0.4% 前年同月比+16.2%)。
・3カ月連続の500億円超。前月比2カ月連続減少。前年同月比18カ月連続増加。
・前月比3カ月ぶり増加。前年同月比16カ月連続増加。
・部品不足にともなう需要、半導体、自動車関連が内需を下支えし堅調持続。

(出所:日本工作機械工業会)
8月分外需
875.5億円(前月比△3.2% 前年同月比+7.7%)
・8カ月ぶりの900億円割れも8月としては2014年(862億円)を超え過去最高を記録。
・前月比3カ月連続減少。前年同月比22カ月連続増加。
・8月は欧米で夏期休暇等により前月比減少も、アジアは増加するなど堅調持続。

(出所:日本工作機械工業会)
日本建設機械工業会 2022年8月度建設機械出荷金額統計まとまる
日本建設機械工業会がこのほどまとめた2022年8月度の建設機械出荷金額は次のとおり。
内需は8.5%増加の807億円、外需は34.8%増加の1,810億円となった。その結果、内需は2カ月連続の増加、外需は22カ月連続の増加となった。総合計では25.4%増加の2,617億円となり、22カ月連続の増加となった。
内需について機種別に見ると、トラクタ18.9%増加の90億円、油圧ショベル2.4%増加の235億円、ミニショベル4.0%増加の64億円、建設用クレーン16.7%増加の132億円、道路機械24.7%増加の33億円、基礎機械46.1%増加の45億円、油圧ブレーカ・圧砕機6.7%増加の17億円、その他建設機械1.7%増加の60億円の8機種と補給部品7.9%増加の106億円が増加し、内需全体では8.5%の増加となった。
外需について機種別に見ると、トラクタ19.6%増加の210億円、油圧ショベル38.1%増加の678億円、ミニショベル21.1%増加の282億円、建設用クレーン72.4%増加の67億円、道路機械9.9%増加の35億円、コンクリート機械29.9%増加の2億円、油圧ブレーカ・圧砕機26.1%増加の9億円、その他建設機械45.0%増加の261億円の8機種と補給部品45.4%増加の263億円が増加した。地域別に見ると、北米が20カ月連続で増加、アジアが18カ月連続で増加するなど全9地域中7地域で増加し、外需全体では34.8%の増加とまった。(増減は前年同月比)
