悲惨! インフルエンザよりも辛いウィルス性胃腸炎

年のはじめの月ともあって、皆様におかれましては新年会等々ラッシュに加え、挨拶回り等々、公私ともにご多忙のことと存じます。

さて、忙しくなって不規則な生活になると、落ちてくるのは抵抗力です。もちろん季節がら乾燥しておりますので、風邪もひきやすくなります。
いつも元気な私も、とうとうウィルスにつけ込まれてしまいました。

女神のような慈愛に満ちている私。こんなに辛い症状を産業界で貢献する皆様に味わって欲しくはありません。意を決して、どんな症状が出たのかご報告したいと思います。

*本当のことを記載しますので、過激な表現があります。苦手な方は不愉快な思いをされるかもしれませんので、ご遠慮くださいね。

先週土曜日。食欲に陰りが見え始めました。もともと胃腸に不調がきやすいタイプなので、さほど気にすることはありません。今月は新年会&賀詞交歓会ラッシュでもあります。したがって原稿をやっつける等の机上業務は夜中になってしまい、まさに独りぼっちの蟹工船状態・・・・・食欲不振は不規則な生活からくるものだと決めつけておりました。

日曜日を迎えました。
私の趣味は顔に似て、人形遊びであります。案外、見かけによってインドア派のオタク趣味なのですが、そんな私を狂喜乱舞させるイベント、ドールショーがこの日、浜松町でありました。余談ですが、近年、日本を代表する文化のひとつにアニメがあります。が、人形も負けておりません。製造現場で活躍される皆様もフィギュア製作等に携わっている方がおられますね。ぜひ、この目で確かめなくてはなりません! 

私はいそいそと浜松町まで出かけました。そうして会場を満喫したあと、いつものガード下へ向かいました。食欲不振もあるのか普段よりも呑む量が少なく、つまみも焼き鳥とシイタケだけ。ガード下で夕食を済ませた私はほろ酔い気分で駅に向かいました。時間は19時くらいだったと思います。

ところが!
電車に乗っている途中、急にムカムカし始めました。気分が悪くなったのです。
(あれ? そんなに呑んでないのに、酔ったのかしら?)

電車を降りて、移動手段をタクシーに変えました。車に乗っている最中もムカムカが止まりません。うぇっ、うぇっとなるたびに、酸っぱいモノが込み上がって来ます。車は狭い道を走っています。

(や、やばい! 吐く!)

「う、運転手さんっ! 止めて止めて止めてぇ~、吐く! 」

慌てる運転手さんは車をすぐさま止めてくれましたが、胃から上がってきた内容物で、あっという間に頬の中はパンパンです。運転手さんがドアを開けた瞬間・・・、私の口の中は決壊しました。そして何事もなかったように車は自宅へ向かいました。

吐いたお陰で若干スッキリしましたが、そんなに呑んでいないのに呑み過ぎの症状が出るとは不思議でした。おそらく身体が弱ってるんだろう・・・と思い、睡眠をとりましたが、まだ机上仕事が山積みされています。ゆっくり寝ることはできません。

なんだか気持ち悪いわ

目が覚めて机上に向かいました。どんどん胃がムカムカしてきます。朝方4時近でしょうか、急激な吐き気が来ました。台所まで慌てて走りましたが、若干間に合わず、ちょっと床に飛び散ってしまいました。

具合が悪いので、寝床にもぐりこみ横になりましたが、本当の地獄はここからです。
胃の痛みが半端ないのです。内蔵を鷲掴みされているような感覚です。そのうち胃が痛いんだか腸が痛いんだか分からなってきました。とにかく、痛みが走るたび吐き気も込み上がって来る。

薬を呑んでも吐いてしまう有様です。水を呑んでも吐いてしまう。胃液すら出なくなっても腹筋がフル活動しながら吐こうとする。同時に強烈な腹痛。

それでも真面目な私です。まだ仕事をしようとする気になっておりました。大好きなNHKの朝ドラを観て力を振り絞り、机に向かいました。家の者はそんな私を見て、「呑み過ぎじゃないの? 自業自得だ」と冷たく言い放ち、外出してしまいました。

残された私に新たな症状が出始めました。
強烈な寒さに襲われたのです。全身がガクガク・ブルブルと震え出しました。壊れた人形のようにガクガクと規則的に身体が勝手に動き出します。強烈な胃腸の痛みと吐き気に締め付けられるような頭痛が加わり、苦しみました。身体から出るものは、上が先か、下が先か・・なんて考えている余裕なんかありません。

以前、インフルエンザにかかったときに、脱水症状が出たことがあります。身体が寒さでガクガクしてフラフラするのはおそらく嘔吐&下痢のせいで脱水症状をおこしたんだと思い、水をガブガブと呑みました。

が、呑んで1分もたたぬうちに、呑んだ水を吐いてしまいました。肉体が筋肉を震わせながら入ってくるものを拒否します。腹筋が痛いのなんのって喉もツリそうです。なのに、吐くと同時に菊門だけは緩むという地獄。誰かいっそ殺してくれ――本気でそう思いました。

水を呑む⇒吐く⇒下からも水便――の地獄のループの始まりです。まさに肉体は汚物祭り。人間噴水と化した私に追い打ちをかけるように、寝床からトイレまで間に合わないという悲劇が起こります。もうこうなりゃ自尊心は崩壊。

イタイイタイイタイ! 誰かいっそあたしを殺してくれ!

なんとか気分を紛らわそうと、スマホを寝床でいじってみましたが、やっぱり力尽きてしまいます。さらに仕事が気になってしょうがない。翌日の火曜日は日工会の統計発表と、工作機器工業会の賀詞交歓会、金型工業会東部支部の賀詞交歓会と重要なスケジュールが目白押しです。きっと、寝ていれば治る、明日になれば治る・・・そう思っていましたが、この地獄のような苦しみに強靭な私もとうとう力尽きてしまいました。病院に行くにも、体力が残っておりません。歩くことができないのです。た、たすけてくれ・・・・。

家の者にSOSのメールをしました。大人だというのに情けない有様です。そうして病院に連れて行ってもらい、診察を受けたところウィルス性(細菌性?)胃腸炎と診断されました。この時、熱は38.5度。久々の高い数値をはじき出していました。

病院の処置のお陰で楽になった気がしましたが、まだまだ吐き下しは止まりません。スポーツドリンクをチビチビと舐めるように呑んで脱水を防ぎました。こういうときは、無理に食べない方がいいとのこと。スポーツドリンクでしのぐよう指示を受けました。案外、丸一日、水分だけでも十分生きて行けるんですね。

火曜日になりました。スケジュールが目白押しです。10時には家を出なければなりませんが、唇はガチガチに硬くなり、割れて血が出ました。食欲は全くなく、主食はポカリスェットのまま。吐き下しの回数もまだまだハイピッチですので欠席をいたしました。

工作機器工業会の賀詞交歓会に出席する予定でしたが、これもキャンセルしました。夕方から金型工業会東部支部の賀詞交歓会があります。午後になると少しラクになりましたので、外出の準備をしましたが、立っていられません。泣く泣く出席を断念しました。

ところがその日の夜8時頃のことです。
寒い、寒いと震えていた私に、汗が出始め、身体が熱くなってきました。
回復への兆しです。汗をかいたら急に身体がラクになりました。

―――というわけで、本日に至っています。

インフルエンザの数倍の激しい症状を経験し、冬場に抵抗力のないお年寄りや子供がこの病で衰弱死すると聞いたことがありますが、大人でもこの有様です。危険極まりない症状です。

このお陰でメルマガ更新が少し遅れますことをお詫び申し上げます。
皆様もご多忙だとは存じますが、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。