お友達の歌と努力とモリコーネ

今月6日、映画音楽の巨匠でイタリアの作曲家、エンニオ・モリコーネ氏が亡くなってしまいました。モリコーネといえば、「ニュー・シネマ・マラダイス」が有名です。

イタリア在住でオペラ歌手のお友達が歌う「ニュー・シネマ・パラダイス」が現在、youtubeにアップされております。彼女の素晴らしい歌声とその存在感、ただただ美しくて、鳥肌ものです。

それもそのはず、彼女は、様々な有名コンクールで受賞をしているプロ中のプロ! 今ではイタリアで歌の指導者でもあります。

 

あまりにも美しいので、皆様もぜひ、ご覧下さい。

 

〈鳥肌注意!〉

彼に会った日から愛しか見えない、でも終わった恋、叶わぬ恋―――。
わたしの愛は人生の主人公ともいえるくらい大切だけど、それが魔法なのか、現実なのか分からない―――。という意味があると彼女。

彼女の解釈は、「魔法」というのは、続かない魔法で、相手が亡くなってしまうとか、好きになってはいけない人とかをイメージしていると教えてくれました。

わたしは、この動画の中で歌っている彼女の姿を見たとき、この美しい歌声を出すまでに至った経緯を想像しました。日本人の彼女は人一倍、努力したと思います。イタリア語だって覚えるのも大変だし、なんだかんだといっても、音楽をやり続けていくための環境は日本人には厳しい側面もあったと思います。それらを見事に乗り越えて、の実力です。

世の中は、努力をしないで賞賛を求める方がとても多いと思います。やりたくないこと、理不尽なことがいっぱいありますが、本当に好きな道を進もうと思ったとき、それらを屁とも思わない強い精神力があれば、おそらく輝ける場所を見つけることができるのでしょうね。

存在そのものが、人を勇気づけることができるなんて本当に素敵な彼女です。

ちなみに彼女は、日頃からストイックなお洒落番長でもあります。きつーい筋トレで鍛えており、そんな姿をネットで拝見するたび、わたしは腹部肉を掴みながら、(あぁ、わたしも頑張らなきゃ)とつぶやくのでした。