ペットとアクシデント ~シミュレーションをしていても~

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5月5日の石川県珠洲市に引き続き、5月11日の早朝、千葉県南部に地震がおきました。被災された方へお見舞申し上げます。

5月11日の早朝、スマホから不安を煽るけたたましいアラームで目覚めました。慌ててテレビをつけたところ、こちらも「緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください」の声とともに独特の不快な音が流れています。こりゃ大変だ! と飼い主のわたしは真っ先に愛猫の元へすっ飛んでいきました。老猫のぽぽ嬢(14才)は、震度5強を経験し、頻繁にアラーム音を聞いているせいなのか爆音も平気なのですが、1才になったばかりのまりも嬢は音に敏感な子です。スマホからの爆音とテレビからの緊急地震速報音にパニックを起こして脱糞&失禁! 根城はほとんど揺れることはなかったのですが、まりも嬢だけが怯えきって唸り声をあげ、威嚇してきます。

それからというもの、ニャン格が変わったように凶暴になりました。あんなにわたしの腕の中で甘えていたまりも嬢がわたしを憎んでいます。心を閉ざしてしまったまりも嬢に威嚇され、まったく近づけませんでした。

翌日、目が覚めると、まりも嬢はいつものように私の顔の横で寝ています。嬉しい目覚めで目が合うと・・・飛び上がるように離れてうなり声をあげて威嚇するじゃありませんか。深く心が傷付いたからなのか、ショックで体調が変になったのか・・・あまりの豹変ぶりに心が折れてしまいました。人間でも心に深い傷を負うと、病院に行って精神安定剤を処方してもらうことで心が楽になることがあります。私は獣医ではありませんのでここはプロに相談しようと、悲しみに暮れながら朝イチで無理矢理病院に連れて行ったところ、右指の1本、爪が折れていたことが判明しました。これは痛い。気付かなくてごめんね。まりも嬢。

痛み止めの処置をしてもらい、化膿しないよう抗生剤も投与。まりもがパニックを起こしたときに、抱き上げたとたん引っ掻かかれて血が出たので、床に付着している血は自分のものだと思い込んでいました。あれはパニック時に怪我をしたまりもの血だったのか。様子見といいながら怪我をしていたまりもを1日放置していたことになり、本当に可哀想なことをしてしまったと猛省です。

ペットを飼っているので、万が一、震災等が起きたときにどうするか、自分なりにシミュレーションをしていたつもりでしたが、ぽぽ嬢とまりも嬢の個性の違いを考えなかったのがいけなかった。これからはタオルを1枚、すぐ手にとれる位置に置いておくようにしようと思います(猫は顔を覆うと動きが止まる)。

このエリザベスカラーは、音に敏感なまりもが万が一、怪我などをしたとき、エリザベスカラーに様々なモノが当たってガチャガチャと音を立てないために用意していたものですが役に立ちました。

なお、現在は回復して凶暴さは消滅しており、ホッとしております。

ペットもかけがえのない家族の一員です。今回の一件で、見直すべきことに気付くことができました。