大田区切削・研削研究会と餃子と(●∀●)
先日、大田区の切削・研削研究会が先日、大田区産業プラザ(Pio)で開催されました。
アドバイザーは高木純一郎 横浜国立大学教授。
今回のテーマは「最新の切削工具(穴ねじ加工工具とミリング工具)について」。
オーエスジーCSセンター板屋越洋一氏が講演しました。
高速で撮影された動画や転造を分かりやすく説明したアニメもふんだんに使用されていたので、非常に分かりやすい! しかも、よくある加工のトラブルについての説明もあり、皆さんからも大好評でした。
切りくずの噛み込みによるタップの折損のトラブルって多いんですって。
私がとても興味を引いたのは「スパイラルタップの切削速度と切りくず形態」。切りくずが条件に合わせて図表になっていたから、面白かった。条件で切りくずは変化するのは分かっていたけれど、図にすることによって、一目瞭然、違いが分か分かったわ。
ということで、切りくずの噛み込み対策をどうするかってことなんだけど、ほんのちょっとだけ教えていただいたことをご紹介しましょう。①短ねじ形のタップを使うまたは修正する、②被削材によってロースパイラルタップを使う、切りくずを分断させる、③コーティングは避ける(切りくずのすべりを抑える)、④切削条件を変える―――。
町工場の皆様は同じようなシロモノを加工していても、個々でやり方が違います。それは切削液のチョイスの仕方だったり、条件の設定だったりいろいろです。設備も違います。なので、加工の悩みでもそれぞれ。
加工現場の第一線で活躍されている皆様も「知ってるようで知らないことがたくさんあった」とのことで、今回、ほんの少しだけどお役に立てて本当に嬉しかったわ(●ω●)キラリン☆
今回も会が終わってお楽しみの餃子を食べました。
今回は、餃子を食べながら、ビールを飲みながら・・・・しかしながら講演内容に話題が集中していました。こういうのを白熱する・・・っていうんでしょうね。
私はこの会がとても好きです。
皆様、ざっくばらんに質問をぶつけますし、気取ったところがない。
そしてなにより「貪欲な加工意欲」があります。新しい知識をどんどん吸収したい欲望にまみれている! で、明るい。暗いところがひとつもないから、気持ちよいのです。
仕事に対し、マジメに向上心のある人たちの輪というのは正しい効果をもたらすと感じます。お互いが刺激になったり、信頼関係が強まったりね。
皆様、自分の仕事に対し、コツコツと知識を積み上げ、活用しています。私は職種が違いますが、毎度、皆様から貪欲な向上心パワーを貰っているんですよ。
わが国には、若干、華やかさに欠けますが、このように加工について地道に研究している組織があります。私も頑張っている皆さまを微力ながら応援してまいります。
経済産業省もビンテージ調査の実施へ乗りだし、設備更新投資への後押しに注力するとのこと。施策でサポートしてくれるとのことで、製造現場にエールを送っているんですよ。
プロフィール
業界新聞社の取締役編集長を経て、インダストリー・ジャパンを設立。製造現場は日本の底力!をスローガンに製造業専門ニュースサイト「製造現場ドットコム」を運営している産業ジャーナリスト兼フリーライターです。霞ヶ関から錦糸町まで守備範囲が広いのが特長。現場取材は数知れず。些細なことや泥臭いことに真実が隠れているのを知り、今では何より本当のことを言うのが大好き。いつも働く女性と頑張るオヤジたちの味方よ。
ブログでは取材のこぼれ話やお知らせのほか、日常のことを綴っています。
機械振興会館 記者クラブ加盟
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