三井精機さんのプライベートショーに行ってきた
ただいま三井精機さんが「Action Greener! ~環境に優しく、地球に優しく~」をテーマにプライベートショーを開催中ですが、2月14日に本社工場へ行ってきました。
今回も講演内容が充実しています。
政策研究大学院大学 特任教授 橋本久義氏が「臥龍経済 日本の中小企業の行方 -- チャイナプラスワン?そら日本だろ!」をテーマに講演、加えて名古屋では、「エンジンの簡易切替ラインの現状と今後の方向性」をテーマにトヨタ自動車 エンジン生技 部長 岩井晋一氏が講演していました。
橋本教授のお話は聴講者を惹きつけます
工場では生産中の工作機械が見学できるということもあってワクワクします。
毎度感心するのはここの空調管理です。
マザーマシンを生み出す恒温環境
精機棟の概要は幅140m、奥行き100m、面積約14,000㎡、組立工場のスパン20m、天井高さ13mで、全ての部屋を空調しています。
設定温度に対して±0.4℃にコントロール可能で、時間的にも空間的(上下方向、水平方向)にも均一な温度分布を実現しています。二重構造の天井から床面に向けて大量の空調空気を送るため、極めて温度の安定性が高い仕組みとなっています。床付近では風速がほぼゼロ! なので信頼性の高いレーザー測定が可能なんです。
こんな感じ
同社の人気製品「Vertex550-5X」です。
この製品、今までは2万5000回転モノでしたが、今回なんと、30,0000min-1主軸を初搭載しました。2割もアップして小径工具の加工エリアを拡大しておりました。
つまりはCBNエンドミル仕様による高硬度材RC64の加工精度・面品位・生産性(加工時間短縮)の向上を実現したというわけなのです。
今度はねじ研削盤の登場です。同社で一番の新製品
なんと! ジグ研削盤が生産中でありました! 驚いたわ!
昨年のJIMTOFでも展示していた大型横型MC「HU100-5X」
この大きなマシンが数台並べられていてその存在感に圧倒されました。
組立だけで約2カ月ほどかかるんですって。このマシンを手に入れる方を今度取材したいわ☆
でね、ちょうど協賛メーカーさんも展示していたんですが、この中で来場者の評価が高かったのはBIGの愛称で有名な大昭和精機さんの「スマートダンパー」。突き出しの長い加工に優れた威力を発揮するとして、「加工現場に革新的な効果をもたらせた」って評判だったんですよ。
最後になりますが、三井精機さんの本社工場でのプライベートショーは本日(15日)で終了しましたが、名古屋、大阪は今月開催されます。スケジュールは以下のとおり。
●名古屋
(1)日時:2月26日(火) 10:30-16:30 27日(金) 10:00-16:30
(2)会場:名古屋市工業研究所(名古屋市熱田区)
●大阪
(1)日時:3月14日(木) 10:30-17:00 15日(金) 10:00-16:00
(2)会場:大阪会館(大阪市中央区本町)
プロフィール
業界新聞社の取締役編集長を経て、インダストリー・ジャパンを設立。製造現場は日本の底力!をスローガンに製造業専門ニュースサイト「製造現場ドットコム」を運営している産業ジャーナリスト兼フリーライターです。霞ヶ関から錦糸町まで守備範囲が広いのが特長。現場取材は数知れず。些細なことや泥臭いことに真実が隠れているのを知り、今では何より本当のことを言うのが大好き。いつも働く女性と頑張るオヤジたちの味方よ。
ブログでは取材のこぼれ話やお知らせのほか、日常のことを綴っています。
機械振興会館 記者クラブ加盟
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