参上! 機械要素技術展で拝見したものをご紹介!

ただいま東京ビッグサイトで開催されている機械要素技術展は見所満載!
私も初日の昨日、カメラをブラ下げ参上いたしました。
残念ながら今週は予定がぎっしり詰まっており、時間の都合があって全てを回ることができませんでしたが、いくつかご紹介したいと思います。

まずは切削工具メーカーのオーエスジーさん。
不死の象徴といえば不死鳥ですが、「PHOENIX」シリーズが新しくなっていました。


こちらはヘッド交換式ドリル「PXD」

この製品、大径での切削や転造タップの下穴など精度が必要な加工を超硬ドリルと同等の能率で加工できるスグレモノなのよ。超硬ソリッドドリルに比べて低い工具コストも魅力のひとつ。1つのボディで複数の加工径に対応可能となってるわ。


2色使いが驚くほどクールな5D用工具「P5D」 

いや~、この工具、写真では分かりづらいのですが、こんなクールな工具、見たことない。ブラック&メタル色の絡まるハーモニー! 
2溝1刃構造のインデキサブルタイプだと5Dの深穴を加工するのが難しいんですが、この工具を使うと深さ3D以下のような高能率加工が実現するとのこと。インサートは4コーナ仕様で経済的なのはありがたい!

今回、実は新潟ブースに狙いをつけていた私。どれもこれもクオリティは高いうえ、画期的なアイデアに満ちあふれた商品がこれでもか! とたくさん展示してありました。そのいくつかをご紹介したいと思います。


難加工をこなすことで有名な佐渡精密さん

こ、これは! 三井精機さんの「Vertex」で加工したモノではないですか!
インペラーやタービンブレードは同時5軸制御でなければ加工ができない部品とされていますが、指令された複雑で高速な動きに追従する「Vertex」を自在に操るその加工現場を今度、見てみたい!


さて、加工現場では折れやすいタップをどうするか・・・という問題に直面しますが、栄工舎さんの破損タップ除去専用ソリッドドリル「タップリムーバー」はとっても画期的な商品でした。下穴を痛めないオリジナル形状で、全てのハイスタップに対応しているの。

使い方は簡単。芯出しを正確に出して、切削油をたっぷりとかける。切削は湿式、主軸送りはハンドリングで行う。切削抵抗がなくなれば切削は終了。最後に穴に残った切屑をキレイに取り除き、再度タップ通しを行って完了よ。


あっ! タップが折れちゃった! の写真



「タップリムーバー」があれば安心ね。

栄工舎さんには他にはないユニークな商品が並んでいたわ。
この「超硬ソリッド球面カッター」はなんと280°の工具よ! 280°の工具を見たことがない私。おそらくどこにもない製品でしょう。ボールエンドミルではできない加工もできるし、5軸加工機による複雑形状にも対応できるという画期的な工具です。
切削工具マニアの皆様にはぜひ見学してほしい工具の数々でした。


280°の工具「超硬ソリッド球面カッター」



続いて私の目に飛び込んできたのは佐文工業所さんの微細な医療機器でした。
佐文工業所さんは、工業用ミシンのボビンで有名です。世界中の縫製産業には欠かせない会社なんですよ。


これが有名ですね



これをご覧下さい! この医療機器を!

これも写真では分かりにくいと思いますが、材料はステンレスです。大腿部に使用する医療機器です。このザラザラはステンレスを細かく削ったもので、精密加工であることが分かります。
長い歴史の中で培われた精密加工のノウハウはミシンに限らず、新たな領域へのチャレンジへ! 
とてもダイナミックな会社ですね☆

さて、最後はe-Tacsさんです。


ライトで反射してしまい写真がよく見えませんがゲンコツロボットが動いています

ファナックさんのゲンコツロボットがセコセコとスピーディに動いていました。
e-Tacsさんは、パーツフィーダをつくったのです。たとえば、ねじやボルトなどの部品のアタマを同じ方向に並べることにより、次の作業がラクになります。そのような細かい配慮がこのロボットに組み込まれているのです。ドラムの角度にも注目! このパーツフィーダの優位性を知るために、ぜひ拝見して説明を聞いて欲しいと思います。

e-Tacsさんのブースはとてもお洒落。黒をベースに写真を並べていました。どれもこれも素敵な写真ばかりです。商談スペースも華やか。こういったところに細かい気配りをみることができました。


お洒落なブースです

本当はまだまだ見たいところがたくさん!
明日まで開催していますので、ぜひ、足を運んでみてください! 楽しい出会いがあるかもしれませんよ(●∀●)☆