大盛況だったMECT2013!(前編)

皆様こんにちは(●∀●)
先月開催されたMECT2013は大盛況のうち終了となりました。
見所は前回のニュースで書いちゃったので、また別の視点でレポートをお届けするわね☆
今回、前編、後編と分けて掲載します☆

アマダ/アマダマシンツールは、今回、展示会場で最大ブースを誇っていました。日本初展示のシートセンター「LASBEND-AJ」とアマダマシンツールから、マルチプロセスセンター「MX-150」はやっぱり人気が高かったですね。満を持して生み出した課題解決型のマシンの数々に来場者は興味津々! サンプル展示も豊富でした。デモやプレゼンでは人が溢れており、ブースにいる社員の皆様は来場者に質問されたりと、忙しく動き回っています。同社のブースは毎度、来場者にマシンのコンセプトが分かるよう、そして見やすいように工夫がされており、親切丁寧な視点に感心してしまいます。

社長自ら営業に精を出すのはイワタツール
展示会期中は、TV出演の件もあって、注目の的でしたが、やっぱり同社のドリルの特長はなんといってもその形状! 「トグロン」シリーズは、ニッチな分野で活躍している工具であり、この独特の設計にはチャレンジ精神が豊富な同社の創意工夫と技術が詰まっています。同社は “焼き入れ鋼に直接穴を開けられる”といった生産性効率の良い工具を生産していますが、ユーザーさんと加工の悩みを一緒に解決していく――という姿勢のもと、製品をつくっているだけありました。

これは驚いた!
今年、法改正によりコバルトが特化物の対象となり、工場の局排に困っているユーザーに朗報よ!循環式濃度低減装置を開発・製造していたのは宇都宮製作所。その名も「霧隠れ再造くん」!
簡単に説明すると、ダブル循環機能でマシン本体のコバルトを含む有害物質の濃度低減をはかるとともに機内の温度を下げる仕組みとなっています。二重の吸塵機能は、フィルター式及びエアーレーション機能でコバルトをキャッチ! 仕様にあわせたかたちを提案してくれるとのことで、これは画期的な製品でした。今回、記者が拝見した中で面白い装置だ! と思ったのはコレです。

切削工具マニアに評価が高い栄工舎。今回のブースは会場の端のほうだったにも関わらず、すでに興味津々の来場者の対応で担当者は追われている様子。来場者の目線の先は、やっぱり世界的にも珍しい280°の工具、「超硬ソリッド球面カッター」。ボールエンドミルではできない加工にも対応し、5軸加工機による複雑形状にも優れた性能を発揮するとして密かなブームを呼びつつあるのをヒシヒシと感じ、他社にはない工具に来場者は真剣に質問をしていたのが印象的でした。

真っ赤な「A」の文字がひときわ目立つオーエスジー。毎度のことながら、かなりの人気ブースでした。この「A」とは、75周年を機に主力製品として愛されているタップに改めてスポットを当て立ち上げた「Aタップシリーズ」のことですが、販売してすぐに「使える!」との声が高かった製品でもあります。同社の展示は非常に凝っており、写真にもあるとおり、Aをイメージして製品を並べていました。来場者を惹きつけるツボをよく押さえている、と毎度感心させられます。他にも同社がプレゼンで使用した大きな液晶タッチパネルが印象的でした。思わず、来場者も「おおお!」と声を上げていました。

大阪機工は、クラス最大級の高速性を実現した「HMC400」が展示されていましたが、このマシンのキモは、移動体質量の最適化とサーボATCにより、早送り速度63m/min・加速度1G、CtoC:2.8秒を実現し、非切削時間を短縮したことでしょう。長時間にわたり精度維持が可能な理由は、XYZ軸に中空ボールねじを採用し、ボールねじ、ボールねじサポート及びモータ取り付け面を温度制御された冷却油が循環することで熱変を抑制することにあります。ボールねじの伸びを抑えるダブルアンカ方式をXYZ軸に採用することで、微小送り及びロストモーション特性が改善され真円加工精度が大幅に向上しています。

ダイジェット工業のブースを訪問すると、他媒体ですが毎度お馴染みの記者もなぜか集中してちょうどこのブースにおりました。もちろん話のネタは、“あの”パンフレットです。パンフレットのアイデアを出したのは、木村さん。
さすがは工具業界の小林製薬だけあります。視覚から訴える広報戦略に思わず記者連中もうなり声をあげるほど。同社では高硬度材の加工に貢献する工具の数々を全面的に展開していました。このところ、耐熱合金を熟知した同社ならではの強みを押し出しています。ということは、加工現場においても生産効率を高めるための高硬度材の加工が増加しているということなんでしょうね。

BIGの愛称でお馴染みの大昭和精機。ブルーが鮮やかで素敵なブースです。人気のBIGだけあって、ものすごい人だかりでした。やはり目玉は、油圧チャック式ホルダ「ハイドロチャックジェットスルータイプ」。各社のハイドロチャックと比較して、本体端面からの給油ができるタイプはBIGだけなんですね。今後はサイズを増加するとのことで、増加する5軸加工を背景に需要が見込めそうな製品です。またここの営業マンはとても積極的で来場者への受け答えもスムーズ。見ているだけでもすがすがしい気持ちになりました。

このほど社名が新しくDMG森精機株式会社となり、新ブランド「DMG MORI」として国内展示会に初めての出展した同社。「DMG MORI」として2社で新たに共同開発した新デザインコンセプトと、新オペレーティングシステム「CELOS」を搭載した「NLX2500」が今回、国内初公開となっただけあって、もう、人、人、人の嵐でマシンの写真を撮るのも一苦労でした。先月から美しいCMもTVから流れるようになりましたが、ものをつくるモトの世界が美しく表現されたことは、同社のみならず業界にとっても良い影響があると感じている今日この頃。CM同様、ブースも洗練されたお洒落な空間でした。新オペレーティングシステム「CELOS」も来場者が触れるよう配慮がされており、大盛況でした。

それでは近々、日を改めて後半に続きま~す☆