「2015国際ロボット展」アマダ編

 さて、国際ロボット展でみた産業ロボットですが、今日はアマダ編をお送りいたしましょう。

 アマダのテーマは「変種変量生産を実現するロボットテクノロジー」。先月下旬にリリースしたホカホカの新製品「HG-1003ARs」を展示していました。ロボット1台による簡単操作・安全加工を実現してくれます。なんていっても曲げロボットの開発をはじめて30年以上となるアマダの加工技術・ノウハウを結集した最新のロボットシステムですから、皆さんの期待度も高いのが分かります。

皆様食い入るように見つめています。




視線の先にあるマシン

 このマシン、オリジナルのオフラインプログラムにより、ティーチングレスでの作成が可能で、マシン本体、ロボット、周辺装置のプログラムをシミュレーションで確認しながら簡単に作成することができるんですよ。それに、CADデータから基準画像を自動作成し、ワークの一を計測してロボットの動作を補正するありがたい画像処理システムと、曲げ加工時は、1枚目から試し曲げなしで角度出しをサポートする角度センサー(Bi-S)など、各部にセンシングシステムを搭載。すべてインプロセスでマシン、ロボットへフィードバックすることで高精度な安定加工を実現しています。

 様々な動作が可能な7軸多関節ロボットを採用し、素材搬入・曲げマテハン・製品搬出を1台で行うスグレモノ。複雑化する板金曲げ加工の段取りレス・長時間運転を実現するこのマシンの出現によって、製造現場のトレンドである“様々な形状の変種変量生産”が対応できるようになるのですから、ありがたいことです。モノがたとえ1個でも3個でも100個でも、自動段取りによる作業時間の短縮や複雑な製品の加工範囲拡大も効率良く出来るんですね。さすがはアマダテクノロジーです。

曲げ加工

HG-1003ARsの主な仕様
・加圧能力(kN):100
・最大加工ワークサイズ(mm):1000×800
・最小加工ワークサイズ(mm):150×150
・可搬質量(kg):20(グリッパー含む)

 国際ロボット展のレポートはまだまだ続きます。
 ではまたねん♡