「ほこ×たて」最強の金属に穴は開くか!!!!!

フジテレビの「ほこ×たて」の人気企画、“絶対に穴の開かない金属”VS“どんな金属にも穴を開けられるドリル”―――。穴が開けばドリルの勝利。穴が開けられなければ金属の勝利。製造現場に身を置いている皆様にとっては対決の行方が気になる番組で有名ですね。

今までも日本タングステン(通称:ニッタン)の超硬部品部主任・中川内浩二氏が持参する超硬合金に数々の企業が挑み、玉砕してきました。
初戦はタンガロイが挑戦したけど、穴は開かなかった。
2戦目はアライドマテリアルが挑戦したけどこれまた失敗した。
3戦目の古河ロックドリルは惨敗した。これは放送を観た途端、あんなにドリルが振れてるんだもの、超難削材に穴が開くハズないと瞬時に自信を持って言えたわよ。

正直言って通常、材料って切削工具、剛性の高いマシン、工具をしっかり保持するチャックなど、設備の総合力で加工するものなので、超難削材の中身も分からぬまま穴をあけるなんて考えられない、と思ったわ。

だけど、回を重ねるごとに超硬合金の中身がなんで出来ているかと予想をするのも楽しくなってきちゃった。毎度、放送終了後、議論になることから注目度も高いのが分かるわよね。

そこで! 
製造現場ドットコムファンの皆さまに一足先に教えてあ・げ・る。
10月16日(日)夜7時からフジテレビで放映される「ほこ×たて」で、第4戦目が放映されるわよ。FA業界専門媒体の猛者たちも集合してその行方を見守ったの。
もちろん、「切る」・「磨く」・「穴を開ける」・「削る」―――を追い求めて早十数年の私も大量の化粧品を持参して現場に駆け付けたわよ。

ところでさ、業界媒体のコメント撮りが行われたんだけど、これがね、「どっちが勝つか」と二者選択なわけ。材料の中身は今までの放映を観ている限り、なんとなく想像できるけど、戦い当日じゃないと金属やツールと対面できない仕組みになっているので、何が出て来るか分からない。双方、相手の腹を探りながら開発したブツで戦うわけだから、やみくも感満載、ぶっつけ本番、用意スタート! カーン!(←戦いのゴング音)って感じ。

こんな調子だもの、いくら業界専門記者といったって、どっちが勝つかなんて正直分からない。これには参ったわ。

でさ、この業界で生き字引化しているベテラン記者、商工経済新聞社の市原氏の意見がどうしても気になるわけ。市原氏ったら、「那須ちゃん、オレは本当のことを言うつもりだよ・・・」とボソッと耳打ちしたあと、そそくさとTVカメラに向かって行っちゃったもんだから、なんとも言えないプレッシャーがズシンと肩からブラ下げているカメラよりも重く感じたわよ。あぁ、どうしましょう!!

さては一人だけ抜け駆けをして真面目に解説するつもりね・・・。と焦る私。あんまりきちんと解説されると、後が困るじゃない!!! ひぃ~!!!
普段は機関銃のごとく言葉を吐き散らす私だけれど、真面目な場面に出くわすと、どうもうまく喋れない。それどころか、緊張すると変なことを思い出してニヤニヤしてしまう。案の定、毛を刈られたアルパカの写真と高須クリニックのCMを思い出してしまい、ニヤニヤしてしまった。緊張を避けようとする脳が、現実逃避をしてしまう悪い癖が出たのだ。

挑発的なポスター↓↓ 

やっぱりコメント撮りが終了したとたん、「どっちが勝つって言った?」と記者全員、他人の意見が気になってしょうがない。業界記者たるものここで予想が外れたら大恥だもの。

余談ですがFA業界の記者会見というと、いつも同じ顔ぶれが集まります。ところが今回、「機械と工具」の小山編集長がスケジュールの都合上、来られなかったのが残念でした。

放送終了後、解説をアップする予定です。引き続き楽しみにしていてくださいね。

不敵な笑みを浮かべる中川内氏

だけどさ、やっぱり女性ね。ひょっとしたら、チラリと映る可能性もあるかもしれないと思うと、気になっちゃって対決前日は大忙し。湯船に浸かって、しつこいくらいに顔面マッサージをしたわ。ついでに日頃の暴飲暴食を後悔しつつ、サウナで汗を絞り出したわよ。日頃からきちんと節制した生活を送っていれば、体重増加を避けられたはずなんだけど、1日で痩せようなんて、やっぱり往生際の悪い女ね、私って。