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コマツ 建設現場のデジタルトランスフォーメーション実現を加速

 コマツは、建設現場で稼働している既存の従来型建機に、3D-マシンガイダンス機能やペイロード機能などのICT機能を提供する後付けキット「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」を、2020年11月からミニショベルにも対象機種を拡大し国内市場へ導入する。

 同社が本年4月より導入開始した「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」は、建設現場におけるデジタルトランスフォーメーションの実現を加速させるため、油圧ショベル(6トン以上クラス)であれば、コマツ製の建機だけでなく機種を問わず後付けが可能だったが、このほどミニショベル(6トン未満クラス)にも適用を拡大させ、2020年11月以降、コマツグループが保有するレンタル機へ装着して日本国内市場へ導入する。

 従来、国土交通省i-ConstructionのICT活用工事は、中型クラスの油圧ショベルでの施工が主だったが、このほど低価格のレトロフィットキットをミニショベルへ後付を可能としたことで建築基礎、道路側溝、管工事の根伐や床掘などの狭所作業へもICT活用工事が広がっていくことが期待される。
 

日立建機日本 見積もりシミュレーターアプリで営業活動のDX を推進

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 日立建機の子会社である日立建機日本が、営業・サービス員向けのスマートフォン・タブレット端末専用の見積もりシミュレーターアプリを開発し、 このほど全国の営業・サービス員約9 7 0 名が本アプリの活用を開始した。

 この取り組みは、日立建機が取り組んでいるデジタルトランスフォーメーション(デジタル技術を活用した業務改革:以下、DX)の一つです。同アプリを活用して、日立建機日本が取り扱う約200機種の建設機械を対象にシミュレーション価格(概算見積もり)と納期を算出し、顧客に提示できるようになる。顧客は、具体的な商談による詳細な見積もりを待たず、その場で提示されるシミュレーション価格と納期をもとに、保有している機械の入れ替えや新車の購入、あるいはレンタル機の利用など、今後の事業計画に活用できる。
 

アストロスケール 岡田CEOが国際宇宙航行連盟副会長に就任

 スペースデブリ除去サービスに取り組むアストロスケールホールディングスCEOの岡田光信氏が2020年10月15日に行われた国際宇宙航行連盟(International Astronautical Federation、以下「IAF」)の総会にて、副会長に選任された。

 岡田氏は就任にあたり、「グローバルな宇宙業界において産業界が果たす役割が大きくなったことの表れです。今回、IAF副会長に任命されたことは大きな責任を感じるともにたいへんな光栄です。7年前に創業した時、私は宇宙分野において全くの部外者でした。今回の就任により、自分の経験に基づいた新しい視点をコミュニティに提供したいと考えています。」とコメントしている。

2020年7~9月期 ロボット統計受注・生産・出荷実績 

 ロボット工業会がまとめた2020年7~9月期のロボット統計受注・生産・出荷実績は次のとおり。

業況について
 2020年7~9月期は、受注額が対前年同期比0.6%の増加、生産額が同8.9%の減少となった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、貿易摩擦等による不安定な状況が継続しており、業種、用途、仕向け地それぞれにおいて強弱が混在している。

 国内出荷は、前四半期同様勢いなく、自動車製造業、電気機械製造業を中心に主要業種、用途で減少。出荷額トータルでの減少は4四半期連続。

 輸出は、実装用は同用途向け輸出額の半数以上を占める中国向けを中心にアジア向けが堅調。溶接用は欧米向けが大きく減少、底這いが続いている。半導体用は昨年末からの堅調さが継続している。

 受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。

受注
 ・受注台数(台) : 43,627(前年同期比△1.5%) 【2四半期年連続の減少】 
 ・受注額(億円) : 1,716(同+0.6%) 【2四半期ぶりの増加】

生産
 ・生産台数(台) : 40,135(前年同期比△11.1%) 【3四半期ぶりの減少】
 ・生産額(億円) : 1,571(同△8.9%) 【3四半期ぶりの減少】

出荷
 ・総出荷台数(台) : 40,414(前年同期比△12.4%) 【3四半期ぶりの減少】
 ・総出荷額(億円) : 1,577(△10.4%) 【3四半期ぶりの減少】
 ・国内出荷台数(台) : 7,852(同△30.7%) 【6四半期連続の減少】    
 ・国内出荷額(億円) : 398(同△26.5%) 【4四半期連続の減少】    
 ・輸出台数(台)    : 32,562(同△6.5%) 【3四半期ぶりの減少】
 ・輸出額(億円)    : 1,179(同△3.2%) 【3四半期ぶりの減少】

国内出荷内訳
■電機機械産業向け
 ・国内出荷台数(台) : 2,212(前年同期比△20.6%) 【6四半期連続の減少】
 ・国内出荷額(億円) : 109(同△25.1%) 【4四半期連続の減少】
■自動車産業向け
 ・国内出荷台数(台) : 2,591(前年同期比△37.5%) 【3四半期連続の減少】
 ・国内出荷額(億円) : 131(同△28.5%) 【4四半期連続の減少】

輸出内訳
■電子部品実装用
 ・輸出台数(台): 3,598(前年同期比+17.0%) 【3四半期連続の増加】
 ・輸出額(億円): 550(同+9.1%) 【3四半期連続の増加】
■溶接用
 ・輸出台数(台): 5,964(前年同期比△19.5%) 【3四半期ぶりの減少】
 ・輸出額(億円): 130(同△20.8%) 【2四半期ぶりの減少】

日本機械工具工業会 オンラインで令和2年度秋季総会を開催

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リモートであいさつする石川会長

 日本機械工具工業会(会長=石川則男 オーエスジー社長)が10月7日(水)、新型コロナウイルス感染拡大防止によりオンラインにて令和2年度秋季総会を開催した。

 総会に先立ち、石川会長が、「withコロナの時代の最初に迎える大きな変換点は来月に行われる米国の大統領選挙だが、報道ではトランプ大統領の再選は少々厳しいのではないかという見方が多い一方で、金融機関及び経済専門家の見方によるとトランプ大統領はバイデン候補よりも世界経済を押し上げるだろうという予測もある。どちらが当選しても世界経済とコロナ感染対策の両立を図っていただきたいと節に思う。」との考えを示した。

 また、切削工具・耐摩耗工具の景況については、「日本機械工具工業会の統計によると、6月~8月まで直近3カ月では、対前年同期比において、生産高では69.0%(6月)、61.6%(7月)、66.3%(8月)となった。販売高は、72.3%(6月)、65.2%(7月)、70.3%(8月)と極めて厳しい状況が報告されている。9月に入り自動車産業の回復が報告されており、一部海外への輸出が上向いてきたという報告もあり、業界全体としては6月~8月までの土砂降りの状況からは少し和らいで来たように感じる。」と感想を述べた。また、昨今のトレンドでもあるニューノーマルについても言及し、「ニューノーマルの時代の新しい働き方といわれる在宅勤務やリモート会議はずいぶん定着しているように思う。しかしながら宅勤務やリモート会議を実行したからといって、それが企業や業界の業績を押し上げるわけではありません。私たちはニューノーマルの世界においても製品とサービスのレベルを上げることを忘れてはならない。そして、仕事のプロセスを改善することによってこの難しい時代を一緒に乗り越えたい。」と意気込みを示した。

 続いて、経済産業省製造産業局の松本 崇課長補佐があいさつ並びに経済産業省直近の施策(経済産業政策の重点、日英EPAの大筋合意結果について、国際的な人の往来再開に向けた段階措置)について説明をした。

 続いて令和2年度「日本機械工具工業会賞」の発表があり、総務、技術、環境、国際それぞれの委員会からの報告、「世界切削工具会議(WCTC)2022」日本会合の概要、令和2年度「生悦住賞」、「新庄(陰徳の士)賞」受賞者の発表があった。

 岩田正尚副会長(イワタツール社長)の秋季総会総括のあと、「世界ライトビークル市場の展望 COVID-19影響分析とCOVID-19時代」をテーマに、HISマークイットジャパン アカウントマネージャー小峰千明氏、マネージャー西本真敏氏によるWEB講演会が開かれた。


 

ナガセインテグレックス 完全招待制の内覧会「NAGASE NANO SOLUTION FAIR 2020」を開催 ~11月30日から12月18日まで~

 ナガセインテグレックスが、11月30日(月)-12 月18 日(金)まで、本社工場で最新の超精密マシンと加工技術を紹介する内覧会「NAGASE NANO SOLUTION FAIR 2020」を開催する。

 同社の内覧会開催は6年ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、1日の来場者数を限定した完全招待制での開催となる。1日限定6 組(1組3名まで)で、来場には予約が必要。300人程度の来場を予定している。

 内覧会は「本気で戦え!! 働けない時代の生産性改革2.0」をテーマ。同社では、「本気で生産性を上げたいと考えている来場者をその気にさせる、様々な仕掛けが張り巡らせています。」と意気込みを示しており、工場にはこの期間でしか見ることの出来ない特別なマシンを多数設置。JIMTOF2020 向けに開発した最新鋭の機械を実際に見ることができる。

 注目したい点は、モーターコア等の大型金型加工用の超精密門型研削盤の最新モデルや従来のナガセのイメージを一新する次世代型超精密小型ナノグラインディングマシンの初披露だ。さらには業界初の自社開発した研削支援アプリを初公開する。

〈開催概要〉

開  催  日:11 月30 日(月)-12 月18 日(金)
完全限定招待:要予約(1日6社限定 午前・午後の二部制)

(来場者の地域毎に案内)
 ①中部地区11/30~12/4、
 ②関東・甲信越・東北地区12/7~12/11、
 ③関西・西日本・九州地区12/14~12/18

会   場:(株)ナガセインテグレックス 本社工場
〒501-2697 岐阜県関市武芸川町跡部1333-1
 

サンドビック 鋼旋削加工用材種「GC4425/GC4415」を発売

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 サンドビック・コロマントがこのほど、鋼旋削加工用材種「GC4425/GC4415」を発売した。

 「GC4425/GC4415」は、単一方向に密集した結晶が切削領域に対して強力な耐熱バリアを形成するInveioⓇコーティングをさらに改良した次世代のInveioⓇコーティングを採用し、さらなる結晶配向性の改善で飛躍的に向上した耐熱性と耐摩耗性により究極の鋼加工を実現する。

〈特長〉 

 (1)次世代のInveio®(インヴェイオ) テクノロジーにより、単一結晶方位による性能がより一層向上。結晶成長方位を改善し、安定性のアップした加工性能のほか、耐摩耗性と工具寿命が大幅に向上。
 (2) 塑性変形への耐性と良好なじん性を両立した新しい母材により、信頼性が向上。表面に向かうにつれてコバルト含有率を高めることで高い安定性を実現。
 (3)リサイクル超硬材を多く使用した新しい母材は、チップと被削材両方の廃棄量最少化に貢献し、環境に配慮することで持続可能な鋼旋削加工を実現。
 (4)ポストトリートメントを改善し、断続加工における性能が向上。チップ逃げ面の金色のTiNコーティングにより、容易に摩耗状態の確認が可能。
 

タンガロイ 広範囲の内径ねじ切り加工が可能に! ~ねじ切り工具「TungThread」(タング・スレッド)小内径ねじ切りインサートとホルダ拡充~

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 タンガロイはこのほど、旋盤用ねじ切り工具「TungThread」(タング・スレッド)に、小内径ねじ切り用3コーナ仕様インサートと専用ホルダを追加した。

 これまで小内径ねじ切りには、1コーナ仕様インサートを提供してきたが、同社では顧客の〝加工費低減〟に役立てたいと、より経済性の高い3コーナ仕様インサートを設定した。新しいインサートは、内接円径φ4.0mm(06タイプ)、φ5.0mm(08タイプ)の2サイズで、55°普通刃、60°普通刃、ISOメートルねじ加工用を設定。また、専用ホルダとの組み合わせで下穴径Φ7.4mm以上から対応するので、従来品より小径ねじの加工が可能になった。

 さらに、内部給油仕様ホルダも同時に追加している。これによって切れ刃に直接切削油を供給できるので、切りくず排出性の向上はもちろん、切りくず処理が難しい被削材のねじ切り加工に大きな威力を発揮する。今回の拡充により、自動車部品、一般機械部品などでの適用範囲が広がるうえ、さらにより幅広い分野の顧客においても活用できるようになった。

〈特長〉

(1)多種多様なねじ形状のインサートを設定
 ISOメートルねじ、ユニファイから、ウィット(管用平行)等、幅広いねじ形状の加工に対応できる豊富なインサート設定で、用途に合わせた選択が可能。

(2)自動盤から一般旋盤用まで幅広く対応可能
 豊富なラインナップにより、加工するねじに応じて最適な工具選択が可能。また、高圧クーラント対応の外径ねじ加工用内部給油ホルダも設定しており、難削材においても高能率ねじ切り加工が可能。

■主な形番と標準価格(税込み価格)
インサート

 ・06IR05ISO AH725:2,260円
 ・08IR15ISO AH725:2,260円

ホルダ
 ・SIR0005H06:11,500円
 ・SIR0007K08CB :50,000円
 

DMG森精機 自動化とデジタル化のモデル工場「monoBLOCKエクセレンスファクトリー」稼働

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monoBLOCKエクセレンスファクトリー 外観

 DMG森精機がこのほど、ドイツ・バイエルン州に位置し、欧州最大の生産拠点であるフロンテン工場に新設した「monoBLOCKエクセレンスファクトリー」の稼働を開始した。これにより、自動化・デジタルソリューションを活用し、5軸制御マシニングセンタmonoBLOCKシリーズの生産工程を革新している。

 新設した広さ4,000㎡のmonoBLOCKエクセレンスファクトリーでは、無人搬送車(以下、AGV)によるライン生産を導入した。レール上を走行するシステムとは異なり、AGVはより柔軟なソリューションであり、リモートコントロールで自由に操縦可能で、毎分45mmの速さで次のステーションへ機械を自動で移動させることができる。

 monoBLOCKシリーズの生産では、組立から基本精度、カバー取り付け、品質検査まで全34工程のライン生産を実施している。AGVによる効率的なライン生産の導入により、従来10日以上掛かっていた1台あたりの生産リードタイムが7日に短縮し、生産性が30%向上した。これにより、年間生産能力は従来の600台から1,000台に拡大した。

 デジタルソリューションの面では、製造現場の生産性向上をデジタル化により支援する、アプリケーション作成プラットフォーム「TULIP(チューリップ)」を導入。TULIPはライン生産を支える重要なツールであり、プログラミングの専門知識が不要で、現場作業者が素早く、直感的に、作業手順書や検査・品質管理、機器モニタリングなど独自のアプリケーションを作ることができるうえ、加工機や計測機器、既存システムなどとも連携できる。また、TULIPは品質を高く安定して保つためのツールでもあるため、図面や写真、動画を用いた分かりやすい作業指示により、組立や品質管理などの複雑な工程を効率化し、人的ミスを排除する。さらに、作業実績や機器の稼働状況などバリューチェーン全体の情報をリアルタイムで可視化し、工程改善の好循環を生み出す。

 同社では、「monoBLOCKエクセレンスファクトリーは、自動化とデジタル化のモデル工場。お客様に高精度・高機能で信頼性が高く、投資価値のある製品をより早くご提供できるよう今後、他の生産拠点にも展開していく。」としている。

<フロンテン工場>
所 在 地  :DECKEL MAHO-Str. 1, D-87459 Pfronten, ドイツ
生産品目:5軸制御マシニングセンタ monoBLOCKシリーズ、duoBLOCKシリーズ、門形シリーズ、Gantryシリーズ等
従業員数:約1,500名

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AGVによるライン生産