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DMG森精機 伊賀市に「DMG MORIアリーナ」オープン

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DMG MORIアリーナ外観

 

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あいさつする森社長

 DMG森精機(社長=森 雅彦氏)が9月30日に三重県伊賀市に「DMG MORIアリーナ」を開所するに先立ち、9月13日にオープンセレモニーを開いた。この日はプロフリークライマーの野口啓代氏の解説のもと、スポーツクライマーの楢﨑智亜氏のクライミング実演が行われた。

 森社長は日頃の感謝の意を表したあと、「この施設は、健康づくりやスポーツ振興を図るとともに、地域の皆様の交流拠点として機能する屋内体育施設。三重県が所有していた〝ゆめドームうえの〟を2022年4月に取得し、改修工事を実施して、このたび開所の運びとなった。」と概要を説明した。

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テープカットの様子

 来賓の三重県、伊賀市関係者からあいさつのあとテープカットが行われた。

 DMG MORIアリーナは、1,600人の観客を収容できる第一競技場、第二競技場、トレーニング室、および会議室を備えており、今回、新たに国内最大規模の設備を整えたスポーツクライミング施設に加えて、アスレチック施設、ダンススタジオ、カフェテリアが併設された。

 また、地域の防災と安全に寄与する施設として、伊賀市の広域指定避難所にもなっている。スポーツクライミング施設は、リード・ボルダー・スピードの3種の壁が屋内に常設された国内唯一のアリーナとして注目を集めており、第一競技場においてはリードクライミングの国際大会の開催も可能。キッズアスレチックでは、3~6 歳児が遊びながらボルダーを体験できる。

 今後は、各種スポーツ大会やイベント(バレーボール、卓球、新体操、ボッチャ、ボルダー等)の実施を予定しているほか、今後国際大会を誘致する。

 同社はこれまでも、伊賀事業所周辺の耕作放棄地を利用したワイン用葡萄の栽培や桜の植樹、街灯の設置など、景観づくりや地域活性化に注力していたが、今回、DMG MORI アリーナを通じて、地域の健康増進、競技者の技術向上に寄与する方針。

DMG MORIアリーナ概要

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住  所:三重県伊賀市ゆめが丘1 丁目1-3
開館時間:9:00~22:00(休館日12/29~1/3を除く)
URL:https://www.dmgmoriarena.com/
施設概要 :
〈第一競技場〉
・競技部分面積 1,750㎡(50m×35m)
・2階観客席 1,100席
・1階引出観客席 500席
・その他 リードクライミングウォール、ステージ、会議室、更衣室 等
〈第二競技場〉
 ・競技部分面積 180㎡(30m×6m)
 ・2 階観客席 200人の観客スペース
・その他 ボルダー、スピードクライミングウォール、ダンススタジオ、トレーニングルーム、キッズアスレチック、更衣室 等


 

タンガロイ 新内径溝入れ工具シリーズ「TungShortCut」発売!

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 タンガロイは、このほど新開発の短尺仕様インサートを採用した新しい内径溝入れ工具「TungShortCut」(タング・ショート・カット)シリーズを発売した。

 同シリーズは、2コーナタイプで全長がわずか9mmの短尺仕様インサートを採用した内径溝入れ用工具。インサートには、低抵抗で切れ味の良い溝入れ加工用DGS-S形と、倣い加工での切りくず処理性に優れたフルRタイプのDTR-S形の二種類をラインアップし、どちらのインサートも溝幅CW=2mmと3mmを設定している。

 インサート材種には、汎用性の高い最新AH7025を採用し、幅広い被削材で安定したインサート寿命を発揮する。小型化により、従来のインサートに比べて超硬合金の使用量を75%削減し、環境負荷低減にも貢献する。

 最小加工径DMIN=12mmを実現した一体型内径溝入れホルダは、インサート背面から切削油を直接切れ刃へ供給可能な内部給油式を採用し、インサート寿命の延長や切りくず排出性の向上が可能。同時に、深穴でもびびりを抑制する防振機能付きのヘッド交換式内径加工用工具「BoreMeister」(ボア・マイスター)用ヘッドもラインアップする。

■主な形番、標準価格(税抜)
・DGS2S-010 AH7025:2,430円
・DTR3S-150 AH7025:2,330円
・CTIR10S2T03-D120:26,700円
・S32-CTIRS3T07D400-H:31,100円
 

【告知】「第18回芝浦機械グループソリューションフェア2023」を開催 ~10月31日から11月2日まで~

 芝浦機械が「第18回芝浦機械グループソリューションフェア2023」を10月31日(火)~11月2日(木)の3日間、同社沼津工場および御殿場工場で開催する。

 4年ぶりの開催となる今回は、サステナビリティ(地蔵可能性)、サーキュラーエコノミー(循環経済)、デジタル化がキーワード。コンセプトは、「先進技術で繋ぐ循環型社会の実現を目指して」。

 製品カンパニー別の主な提案は以下のとおり。[( )内は会場]

■R&Dセンター(Hall1 2F)
 ・デジタル化、ものづくりラボの提案 

■制御機械カンパニー(Hall2)
 ・ロボットによる自動化。サーボ技術の提案

■工作機械カンパニー〈超精密加工機〉(Hall3)
 ・超精密・高精度加工機による新たな分野への参入

■成形機カンパニー〈射出成形機、押出成形機〉(Hall4)
 ・リサイクル材の有効活用、樹脂使用量削減の提案

■成形機カンパニー〈押出成形機〉(Hall6)
 ・シート製造装置の自動化、予防保全のデジタル化の提案

■成形機カンパニー〈押出成形機〉(Hall7&8)
 ・Hall7:リチウムイオン電池向けセパレータフィルム製造装置 フルライン提案
 ・Hall 8:二軸混練押出機を用いたアップサイクルコンパウンドの紹介

■工作機械カンパニー〈工作機械〉(Hall9 御殿場工場)
■成形機カンパニー〈ダイカストマシン〉(Hall9 御殿場工場)

 ・同社技術でアルミ大物部品へ対応【金型・鋳造・FSW】

概要

期間:2023年10月31日(火)~11月2日(木)
時間:9:15~16:30(沼津工場、御殿場工場は同じ時間での開催)
会場:芝浦機械(株) 沼津工場および御殿場工場
【沼津工場】静岡県沼津市大岡2068-3
【御殿場工場】静岡県御殿場市駒門1-120
*東海道新幹線三島駅北口より無料シャトルバスにて沼津工場および御殿場工場まで送迎あり。

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2023年8月分工作機械受注総額は1195.5億円

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2023年8月分の受注実績は以下の通り。

 2023年8月分工作機械受注総額は、1147.6億円(前月比+0.4% 前年同月比△17.6%)となった。受注総額は、外需で前月から増加したものの、内需で減少し、2カ月連続の1,200億円割れ。1,000億円超は31カ月連続。調整局面が継続。

 内需は357.2億円(前月比△9.3% 前年同月比△31.0%)で、2カ月連続の400億円割れ。電気・精密で増加が見られたものの、調整局面が続く中、季節要因もあり本年最低額。

 外需は790.4億円(前月比+5.5% 前年同月比△9.7%)で、前月比が5カ月ぶり増加も、2カ月連続の800億円割れ。夏期休暇等で欧州は減少も、中国をはじめアジア、米国で前月比増加。

 8月の受注は内外需とも調整局面が続く。今後の持ち直しの時期等について内外経済動向を注視。

8月分内需

357.2億円(前月比△9.3% 前年同月比△31.0%)。

・2カ月連続の400億円割れ。
・前月比2カ月連続減少。前年同月比12カ月連続減少。
・内需は調整局面の中、季節要因や補助金効果の剥落もあって本年最低額。

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(出所:日本工作機械工業会)

8月分外需

790.4億円(前月比+5.5% 前年同月比△9.7%)

・2カ月連続の800億円割れ。
・前月比5カ月ぶり増加。前年同月比8カ月連続減少。
・欧米は夏期休暇の影響により前月比減少も、中国はじめアジアが増加。

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(出所:日本工作機械工業会)

2023年8月度 建設機械出荷金額統計まとまる 日本建設機械工業会 

 日本建設機械工業会がこのほどまとめた建設機械出荷金額統計は次のとおり。

■概要(増減は前年同月比)
 8月の建設機械出荷金額は、内需は6.4%増加の858億円、外需は20.2%増加の2,176億円となった。その結果、内需は14カ月連続の増加、外需は34カ月連続の増加となった。総合計では16.0%増加の3,034億円となり、34カ月連続の増加となった。

■内外需別(同上)
(1)内需
 機種別に見ると、トラクタは12.4%増加の101億円、油圧ショベルは0.6%増加の237億円、ミニショベルは6.2%増加の68億円、建設用クレーンは19.0%増加の157億円、基礎機械は3.0%増加の47億円、油圧ブレーカ・圧砕機は12.6%増加の20億円の6機種が増加した。

(2)外需
 機種別に見ると、トラクタは32.0%増加の277億円、油圧ショベルは25.9%増加の853億円、ミニショベルは25.4%増加の353億円、建設用クレーンは127.3%増加の153億円、その他建設機械17.5%増加の307億円の5機種が増加した。地域別に見ると、欧州が13カ月連続で増加、前月31カ月振りに減少した北米も再び増加に転じるなど、全9地域中、6地域で増加した。
 

日本金型工業会東部支部 天青会 設立50周年記念式典を開く

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 日本金型工業会東部支部の若手経営者・後継者の会である天青会が、去る9月12日、東京都内のコットンクラブで「設立50周年記念」を開いた。

 家田 譲 天青会会長(日本彫研工業社長)が、日頃の感謝の意を表したあと、「今期は〝つながりをつくる〟のテーマに活動をしている。50周年記念式典を通じて皆様とつながりをもてたことを嬉しく思っている。」と挨拶した。

 続いて歴代会長表彰があった。コロナ禍を経て開催した記念式典ということもあり、次の歴代会長5名が表彰された。

●46代会長
(株)エムアイモルデ 代表取締役 宮城島俊之 氏

●47代会長
日進精機(株) 代表取締役社長 伊藤敬生 氏

●48代会長
マルスン(株) 代表取締役社長 鈴木將生 氏

●49代会長
(有)サムテック 専務取締役 前田誠之 氏

●50代会長 
(株)タカノ 代表取締役 高野英治 氏

 続いて、「ZEN&SHIN with CONBAT5」のバンド演奏とトークライブが行われ、会場内は大いに盛り上がりをみせたあと、懇親交流会が開かれた。宴もたけなわの頃、散会した。

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大いに盛り上がりをみせた


 

サンドビック・コロマント・ジャパン カンパニープレジデント髙宮真一氏

 サンドビック・コロマント・ジャパン(本社:愛知県名古屋市西区)は、9月1日付けでカンパニープレジデントに髙宮真一(たかみや しんいち)氏が就任したと発表した。

 髙宮氏は、カンパニープレジデントの任務に加え、引き続き西日本セールスクラスターマネージャーも兼務する。これまでコロマント・カンパニープレジデントを務めた山本雅広氏は、より一層セールスエリア・サウス・アンド・イースト・アジア(以下、SASEA)1のジェネラルマネージャーとしての職務に注力するとともに、サンドビック株式会社代表取締役社長の職責も継続する。

 高宮氏は、2020年1月から務めるコロマント・カンパニーバイスプレジデントとして培ってきた経験をもとに、サンドビック・コロマントで30年以上のキャリアを有し、業界を熟知している。今後は、強固なリーダーシップのもと、より迅速な意思決定でさらなる体制強化を図り、日本市場におけるサンドビック・コロマント・ジャパンのビジネス拡大に取り組んでいく方針だ。
 

黒田精工 富津工場に太陽光パネルを設置 ~再生可能エネルギーの活用を推進~

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 ⿊⽥精⼯がこのほど、CO2排出量削減施策の一環として再生可能エネルギーの活用を推進するため、富津⼯場に太陽光パネルを設置し、9月1日に発電を開始した。

 オンサイト自家消費型太陽光発電サービス(PPA モデル/第三者所有モデル)を活用し、富津⼯場内にTL⼯場棟の屋根スペースを提供し、エネルギーサービス事業者であるSMFLみらいパートナーズが容量565Wの⾼出⼒太陽光パネルを874 枚設置した。パネル容量は493.8kW となり、発電量は年間552MWh を⾒込んでいる。この太陽光発電設備の導入により、CO2 排出量を年間約260t 削減できる⾒込み。

 同社は既に2020年5月から、かずさアカデミア⼯場の屋根に設置した太陽光発電設備で発電した電⼒を購入しており、今回はPPAモデルによる再生可能エネルギー導入第2弾となる。

 同社は、地球温暖化に伴う気候変動は人類が直面している最大のリスクの一つであると捉え、社会的責任を負う企業として、温暖化対策への取り組みを積極的に⾏っている。電⼒消費量の削減に寄与する技術開発、例えば⾼効率モーターの実現に資する⾦型技術の開発や、油空圧式に比べ消費電⼒を削減できる電動式アクチュエータの開発などに取り組んでいたが、国内⼯場で排出するCO2(Scope1+Scope2)を2018 年度対比で2030年度までに40%、2050年度までに実質ゼロとする目標を⽴て、そのために必要な設備投資や運用改善等による省エネ対策を引き続き実施していく計画。

 今後、PPAモデルを活用して⻑野⼯場にも太陽光発電設備を導入する方針。
 

次世代大型ベンディングマシン「HRB」シリーズの販売を開始  ~長尺、薄板から厚板まで対応可能~

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 アマダがこのほど、厚板・大物 の曲げ加工や深曲げを可能にすることで、加工領域を拡大した次世代大型ベンディングマシン 「HRB」シリーズの販売を開始した。

 同シリーズは、今回、新たに350トン・3メートルから600トン・7メートルまでの長尺、中厚 板に対応した大型シリーズを 7機種拡充。社会インフラを支える鋼材加工や、厚板加工の現場に対応できるようになったほか、独自のACサーボ・モーターと双方向ピストンポンプによるハイブリッド・ドライブシステムで環境にも配慮している。

 NC装置は「AMNC 3i」を搭載。加工プログラムを容易に作成できる「LITE モード」により、スキルや年齢、性別、国籍などにかかわらず簡単に曲げ加工を可能にした。さらに、厚板用の角度センサー「Bi-LⅡ」や、バックゲージに「ヘビーワークセンサー突き当て」を オプションとして採用することで曲げの精度不良を削減し、安定した加工を実現している。 

 現在、板金加工業界では人手不足が深刻化しており、技術者の高齢化や次世代オペレーター の育成に関する問題に直面していることに加え、世界的な環境意識の高まりとともにカーボンニュートラルへの取り組みも急務となっていることを受け、同社では、商品とテクノロジーにより板金加工業界の課題を解決するとともに、「お客さまとこれからのモノづくりを探求しイノベーションを創造していく。」としている。

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「DMGMORI ACADEMY 仙台」が開所 DMG森精機

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DMGMORI ACADEMY 仙台外観 


 DMG森精機が9月7日、同社の顧客や地域の学生に対し、基礎的な内容から5軸加工機での高度な加工に関するトレーニングを提供する場として、「DMG MORI ACADEMY 仙台」を開所した。

 同社はこれまでも製造業全体の若手技術者育成と、顧客の NC機械導入時の立ち上がりをスムーズにすることを目的として、東京都江東区、三重県伊賀市、愛知県名古屋市の同社施設3カ所にて機械加工や操作方法のスクールを開催してきた。

 全国のより多くの顧客や地域の学生に、最寄りの場所にて同社実機でのトレーニングに参加する機会を拡充することを目的として、2025年にかけて、全国 5カ所に研修施設を新設する。

 4月26日に浜松、5月12日に金沢が開所しており、仙台は3拠点目。さらに、2024年に岡山、福岡と順次開所予定で、各拠点周辺にて顧客の要望に応じたスクールを提供していく。

 仙台拠点には、浜松、金沢同様に5軸加工機DMU 50 3rd Generation、複合加工機NTX 1000 2nd Generationを設置するほか、デジタル・トランスフォーメーション(DX)ツールであるTULIPも備え、経験豊富なDMG MORIエキスパートによるプライベートレッスンを顧客のスキルに応じて提供する。

 さらに、eラーニングと実習を組み合わせた、より効果的・効率的な教育を実現する「デジタルアカデミー」も導入し、顧客は柔軟なスケジュールでスクールに参加することが可能となる。

■DMG MORI ACADEMY 仙台概要
住所        :宮城県仙台市太白区八本松二丁目2番17号
延床面積 :805㎡ 2階建て
展示内容 :DMU 50 3rd Generation、NTX 1000 2nd Generation、MATRIS Light、TULIP、他

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開所式の様子