来場者は見た! 切削工具編
女体削り出しで有名な東京都・大田区在住カシワミルボーラの柏良光さんが「JIMTOF2012」の東棟に続き、西棟の感想を書いてくださいました。
写真は柏さんご本人が撮影したものです。
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11月4日日曜日。
1日は東しか回れなかったので今回は西を回りました。
日曜日なので友人と楽しみがてら自転車で行こうと計画していましたが、難所はレインボーブリッジ公共の交通機関。クルマで行けば問題無いのですが、自転車でとなると急に立ちはだかる難所です。
友人は急ぎの仕事でゴタゴタしていて、出来際くらいで「やっと行ける」のメールが来ました。待ち合わせ場所は、RBの下。工場より15号線海岸通りと進んでいく。
友人に「着いたよ」のメールをしてみると、「寝過ごした。先に行っていて」と返信が。
そうなんです・・・・徹夜で仕事をして終わらせてから来る予定だったのですが、あまりの過酷の状況でうたた寝をしてしまった模様・・・・・・。
もともと一人でも良かったのでそのままRB渡ることにしました。
ここは歩道なので、自転車は押してしか渡れません。猿ぐつわみたいなものを車輪に取り付けて行きます。
色々と景色を楽しみながら渡れますし、無料なので歩いて渡るのも結構良いかも・・・。
なんとかビックサイト着きました。
日曜日でしたが、自分の読み通り、そんなに混んでいる風でも無く丁度良く見ることが出来きました。
先日見ることが出来なかった切削工具関係を見ていきます。
『今年の話題その一 超硬削れます』
ダイヤモンドコーティング技術が確立―――。
日進工具さんを見ていたら親切に説明をしてくれました。切り込みがコーティングの厚み分だけ研削にも似たような感じですが、この辺りになると切削のなのか、研削なのか良く分からないといったのが正直なところです。
切りくずも砥粒みたいな感じだということですが、削れるようです。
『ヘッド交換式エンドミル』
以前はセコさん、イスカルさん辺りがやっていましたが、今回、各社が出そろった感じがしました。三菱マテリアルさんは、超硬同士テーパー嵌め合い締結のネジの部分は鋼と言うなかなか優位なやり方のようですね。
どれが良いのか、良いところと悪いところをもっと知りたい。各社の今後の行方が気になるところです。
ところで、この辺りのシリーズでいつも気になるところがあります。
Φ10~Φ25辺りをカバーする、シャンクは10、12、16、20、25、刃径も10、12、16、20、25となっているのです。このパターンでは首元を細くしないと使えず、同時に長さを調整することが出来ないのです。
刃径の部分をΦ10.5、Φ12.5・・・・とかちょっと太い形にしておいて、シャンクを10ストレート、12ストレートにしておいてくれたらと思うのです。
展示会は良いチャンスなので、その都度メーカーさんにお願いしていますが、その場では納得してくれた様な感じはするものの実現された試しがありません・・・(一部ありますが)。
今回は海外メーカーさんが凄かったですね。ヨーロッパ勢(今まで以外のメーカーも)、台湾辺りのメーカーも安さを武器に進出してきている。ただ出展しているって感じでは無く攻勢を掛けてきているように思いました。
最後に見たのはイワタツールさん。硬いのに深い穴をあけられますよって事で、展示していました。Φ3くらいだったと思いますが100以上貫通していたと思います。
なんとタップに穴あけしていました。丁度プレゼンテーションの時でしたので見ていたら 司会のお姉さんがタップの反対側を指で押さえて、「長いピンを抜いて」と言うので、ゆっくりと抜いてあげたらポンと(速く抜いた方が良かったのかは微妙)抜けました。
硬いのにあけられるだけでは無く、凄く精度良く穴があいていてびっくりしました。
プロフィール
業界新聞社の取締役編集長を経て、インダストリー・ジャパンを設立。製造現場は日本の底力!をスローガンに製造業専門ニュースサイト「製造現場ドットコム」を運営している産業ジャーナリスト兼フリーライターです。霞ヶ関から錦糸町まで守備範囲が広いのが特長。現場取材は数知れず。些細なことや泥臭いことに真実が隠れているのを知り、今では何より本当のことを言うのが大好き。いつも働く女性と頑張るオヤジたちの味方よ。
ブログでは取材のこぼれ話やお知らせのほか、日常のことを綴っています。
機械振興会館 記者クラブ加盟