東京・北区の老舗企業といえば亀の子束子!
先日、友人たちと北区の老舗企業を巡るチャンスがありました。
北区といえば、有名どころに1907(明治40)年創業の(株)亀の子束子西尾商店さんがあります。
束子はざるを洗ったり、スニーカーを洗ったり、はたまた健康のために身体を洗ったりとあらゆる用途に使える万能アイテム。
本社は戦火を免れ、西洋建築の姿を守っている。
あぁ、なんてことでしょう。
一眼レフを持ってくれば良かった! と激しく後悔。
さて、束子の材料はパーム(ヤシの実の繊維)だって皆様ご存じでしたか?
つまり自然の恵みで出来ています。環境に優しい製品だったんですね。
さて、束子というと様々ものが売られています。ぶっちゃけて言うと、わたくし、束子を海外製品モノと比較をしたことがありません。
が!
日本が誇る亀の子束子さんの束子のクオリティの高さをこの目で、鼻で、確認しました。
びっしり規則正しくパームが詰まった亀の子さんの美しい束子
安価な海外製品の束子。繊維が不規則でバラバラ
ニオイを嗅いでみます。
安価なものはなにやら酸っぱいニオイがします。亀の子さんのものは無臭です。
亀の子さんはなんと束子をつくるのに20項目の検査をしているとのこと。
この慎重さにジャパンクオリティを感じます。
さて束子で洗うメリットですが、面で洗うのではなく点で洗浄できるというということが挙げられます。細かい包丁傷が出来ているまな板などは、断然束子のほうが洗浄効果が高いといえましょう。
ところで、束子といえば、あの茶色い色がイメージとしてありますね。
近年、キッチンも明るくなり、どうやら小洒落た一部の奥様方に、「茶色いモノを台所に置きたくないワ」という声も挙がっていると聞きました。
そこで!
亀の子さんは、明るいキッチンにも馴染むようにと、白い束子を開発したんですね。
機能性とデザイン性を兼ね備えた一品です。
明るいキッチンにもピッタリ!
個人的には茶色い束子も好きです。
プロフィール
業界新聞社の取締役編集長を経て、インダストリー・ジャパンを設立。製造現場は日本の底力!をスローガンに製造業専門ニュースサイト「製造現場ドットコム」を運営している産業ジャーナリスト兼フリーライターです。霞ヶ関から錦糸町まで守備範囲が広いのが特長。現場取材は数知れず。些細なことや泥臭いことに真実が隠れているのを知り、今では何より本当のことを言うのが大好き。いつも働く女性と頑張るオヤジたちの味方よ。
ブログでは取材のこぼれ話やお知らせのほか、日常のことを綴っています。
機械振興会館 記者クラブ加盟
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