オスプレイが来た! 

マニアはご注目!
製造現場ドットコムではすっかりお馴染みの航空機に詳しい下村栄司氏がレポートを書いてくれたゾ! 

他にも展示航空機その他いろいろあったそうですが、オスプレイが強烈すぎて、今回はオスプレイオンリーのレポートになったそうです(笑)

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6日の土曜日に東京・福生(ふっさ)市にある横田基地で行われたFriendship Festival(日米友好祭)に行ってきました。

毎年行われていたこのイベントも、昨年は米国国防総省の予算削減のあおりを受けて「無期限延期」となっていました。基地内はもとより、地元福生市からの強い要請もあり、めでたく今年は復活しました。

今年の目玉は何と言ってもあのオスプレイの登場でしょう。首都圏では初めてのお目見えです。
最近の日本で、これほど有名な米軍の航空機はないんじゃないでしょうか? あれほどマスコミを賑わしたのですから。賛否両論というか、とにかく話題の多いオスプレイですが、政治的な話は抜きにしたいと思います。



ご覧の通りの人だかりです。

まるでエサに群がるアリのよう(筆者もそのひとりですが・・)。これじゃオスプレイの全景が見えないよー。9時の開場直後は機体の周囲にロープを張って近づけないようにしてましたが、30分ほどして急遽ロープを取り外し、機内を公開することになったんだそうです(Responseより)。

筆者が行った時は既に機内見学希望者が長蛇の列をなしていました。2~3時間は並ぶ必要がありそうなので、やむなく断念しました。

下の写真がそれですが、この列は最終コーナーを回ったところです。



ここまでたどり着くのに炎天下2時間以上は我慢しなければなりません!

ところでこのオスプレイ、どのような航空機なのかほとんどの方は知っているとは思いますが、改めて簡単に説明します。まず目につくのは巨大な2つのプロペラ(専門的には「プロップローター」)でしょう。離陸時はこれが垂直になってヘリコプターのように離陸します。または60°や75°に傾けて短距離滑走で離陸もできます。飛び上がったところで今度はプロペラを水平にすると航空機のように高速・長距離飛行ができます。ヘリコプター(専門用語では「回転翼機」)なのか、飛行機(同じく「固定翼機」)なのかはっきりしない、中途半端で変な航空機なのですが、両者の良さを併せ持った航空機と言えます。「ティルトローター機」って言うんだそうです。今回展示されていたものは海兵隊仕様のMV-22Bという機種です。

隣にもう1機ありました。こちらは何とも変な格好をしています。翼を広げた状態の姿はポピュラーですが、このような形はあまりポピュラーでないと思います。これはエンジンを水平にしプロペラを折り曲げ翼を90°回転させた状態です。こうすることにより駐機スペースを節約できます。特に航空母艦のように限られたスペースの中では必須のものでしょう。



人が腕を顔の前で曲げて目隠しをしているように見えるところが何となくユーモラスです。




微妙な問題を抱えているからでしょうか、機体の回りに警察官が張り付いているのが印象的でした。




(文・写真=下村栄司)