人気機種「NTX1000」の第2世代が登場していたわね!

まだまだ工作機械・周辺機器・工具ネタがつきない今日この頃のわたし。
JIMTOFでもド―――ンと展示してある新製品の数々でも、「これは!」っていうのもたくさんありましたね。

ところで、すんごいマシンをバンバン展開しているDMG森精機さんですが、人気の高精度ミルターン加工機「NTX1000」に、第2世代が登場していたのに注目したいと思います。

このマシンは、新オペレーティングシステム「SELOS」を搭載して新たな「NTX1000」として進化を遂げ、JIMTOFに出展していました。

「NTX1000」は旋削とミーリングの融合により、複雑形状ワークの高効率加工を実現するコンパクトな複合加工機で、2010年の販売開始以来、なんと累計約500台の受注を達成したという人気を炸裂させている機種。

第2世代となる「NTX1000」は、従来機種に寄せられたユーザーの意見を機械の細部にまで反映して、提携するドイツDMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSCHAFTと共同で開発を行うことで、高い信頼性を実現したんですって。

さらに現在使用されている工作機械を画期的に変えるタッチパネルでの操作を可能とした「CELOS」と、これまでの設備機械というイメージを一新する丸みを取り入れた外観デザイン、そして自動化への対応、高精度、省エネルギーなどの最新技術を1台の機械に集約した次世代の工作機械として来場者の注目を集めていましたね。

この新しくなった「NTX1000」のパワーアップ具合を細かくいうと、元々コンパクトだった従来機がさらに省スペースになり、所要床面積は10.4㎡でクラス最小となっています。

省スペースながらもX軸移動量は380 mmから455 mmに、Z軸移動量は460 mmから
800 mmに拡張し、クラス最大のワイドな加工エリアを実現! 省スペースとワイドな加工エリアにより、単位面積あたりの生産性が飛躍的に向上するというわけよ。

加えて第2刃物台の最大旋回径はφ680 mmに拡張しながらも、十分な加工スペースを確保した最適設計により、工具主軸と第2刃物台の同時加工ができることも優位性のひとつ。コンパクトな工具主軸とフレキシブルなツールレイアウトが可能な第2刃物台により、工具や治具との干渉を回避するとのこと。他にも切りくずの堆積を防止する構造や第2主軸の出力を従来機からアップさせるなど、各機能を向上させており、これらの理由から高い生産性をもたらすわけなのね。

気になる精度については、ボールねじやボールナット、主軸台に冷却油を循環させた機体冷却油循環構造(特許出願中)により、熱の発生を抑止し、環境温度変化に強く、長時間加工でも安定した精度を保つ工夫が満載。Y軸には新たにコラム移動方式を採用しており、更なる高精度な位置決めを実現していましたよ。

また、第2刃物台は、モータをタレット内部に組み込んだビルトイン構造を採用したBMT®(ビルトインモータ・タレット)を搭載しており、発熱や振動を最小限にするとともに、ミーリングの加工精度や切削能力はもちろんのこと、生産能力が大幅にアップ!

DMG森精機さんのマシンもどんどん進化していくわね。興味津々!