「2015国際ロボット展」ファナック編
とにかく目立ったファナック。
営業車を彷彿させる黄色い車体(1700kg)をラクラク持ち上げる大ロボットの迫力といったら!
この世界最大級のロボットの名は「M-2000iAシリーズ」。搬送能力を向上させて2機種を追加しました。倍増された最大2.3tの可搬質量により重量物搬送分野の適用範囲を拡大しています。
今回のデモは「M-2000iA/1700L」による完成車体の搬送。
上下ストロークは6.2m。広い動作範囲と車体を横方向から把持できる強力な手首がポイント。大胆かつしなやかに動かしていましたよ。
あっ! ブース内を彷徨いていると偶然にも稲葉社長がいらっしゃったではありませんか! しかし初日の混雑っぷりが凄くて、とにかく、「このブースの中で一番のウリは?」と聞くのが精一杯。稲葉社長の視線の先にあったのは、コレ。
グリーンな小型協働ロボットです。
稲葉社長は2015国際ロボット展の運営委員長でもありますが、今回の展示会の特長に「人とロボットの共存」を挙げているだけあって、人間とロボットが一緒に働ける環境をつくっていました。
デモでは小型協働ロボット「CR-7iA」による歯車の組み付けを行っていましたよ。
ロボット手首に装着した力センサを使って位相を合わせながら歯車を組み付けます。
しかも安全柵無しに人とロボットがスペースを共有できるというスグレモノです。好感度な接触検出ができるのです。
今回の展示会ではこの協働作業を来場者が体感することができました。
感度良し! 速攻でストップ!
ロボットのどこを触っても感度良く停止したり、ロボットを押して、退避させることもできます。
製造業は、サービス業と違って老若男女問わず、様々な方が働ける土壌があると思っています。力には個人差がありますが、近い将来、「重たい物が持てないから働けない」といった方の悩みが減少し、働きたい方の業務選択の幅が広がればいいですね☆
プロフィール
業界新聞社の取締役編集長を経て、インダストリー・ジャパンを設立。製造現場は日本の底力!をスローガンに製造業専門ニュースサイト「製造現場ドットコム」を運営している産業ジャーナリスト兼フリーライターです。霞ヶ関から錦糸町まで守備範囲が広いのが特長。現場取材は数知れず。些細なことや泥臭いことに真実が隠れているのを知り、今では何より本当のことを言うのが大好き。いつも働く女性と頑張るオヤジたちの味方よ。
ブログでは取材のこぼれ話やお知らせのほか、日常のことを綴っています。
機械振興会館 記者クラブ加盟
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