三菱日立ツールの玄関に飾ってある紅型着物には意味があった!

ここのところ、ほとんど鉄砲玉のようにアチコチ取材に行っておりました。
ネタが多くてエキサイティングな毎日を送っております。

さてさて、先日、「東日本三菱日立ツール報告会」が開催されましたが、三菱日立ツールの増田社長のお話しは毎度のことながら、引き込まれます。

増田社長は、「本質とはなんぞや?」ということを、芸術を用いて皆さんに語りかけます。
ものをつくる―――だけでなく、それによって何が生まれるか、どんな貢献ができるか、はたまた、ものをつくる「人」にもスポットを当てます。ものをつくることへのこだわりと哲学がビンビンに伝わってきます。

他にも、なるほど~! と、膝をポンと叩きたくなるようなお話しを報告会でされておりましたが、この話は後日、製造現場ドットコムのニュースで詳細を掲載いたしますので、お楽しみに。

ところで、同社は最近、「MOLDINO(モルディノ)」という新ブランドを立ち上げました。同社の「エポック」、「アルファ」、「ガレア」は商品ブランドですが、この「MOLDINO」は、企業ブランドの位置付けにあります。未知の領域にも果敢に挑戦し、金型業界に更なる“加工イノベーション”をもたらす決意をブランド名に込めて、「MOLDINO」、すなわち、 “Mold+Die+Innovation”。このネーミングからも経営資源の多くの比率を金型に割こうという姿勢が伝わります。音の運びも良いと思いました。

冒頭の写真は三菱日立ツールの本社の玄関に飾ってある美しい紅型着物です。

増田社長の話では、「新しいブランドの船出を象徴した着物」とのこと。

「これは、琉球で生まれた型押し=紅型と京都の友禅とが化学反応を起こしてできた栗山紅型の宝船の振り袖なのですが、言い変えれば、幾何学的なデザインの背景に宝船という意表を突くデザインに、琉球紅型と京友禅がそれぞれ相手の個性を尊重しながら組み合わさった日本ならではの発想は、三菱と日立、それぞれが独立しながら責め合う姿に重なります」と増田社長は今回の東日本三菱日立ツール報告会で述べています。

なるほど!
あの着物にはそういう意味合いがあったのか! と感心したワタクシでありました。