不二越本社富山事業所へGO!

先日、不二越さんの本社富山事業所にお伺いしました。
詳しい内容は後日、ニュースに掲載いたしますね。

ところで、2004年にNASA/JPLの火星無人探査車(Mars Rover)が火星に着陸し、活動を開始しましたが、このRoverに搭載された波動歯車装置に不二越さんの超薄型軸受(ウェーブ軸受)が採用されていたってご存知でしたか?

ウェーブ軸受の仕組みは、軸受内輪が楕円軸に挿入され、外輪がたわみ回転運動をするというもの。

これね↓↓↓

もうひとつ不二越さんで世界トップシェアを誇るものといえば、「クリスマスツリー型ブローチ」ですね。発電機産業や航空機産業で使われるタービンディスクのような難削材の高精度加工に欠かすことのできないものです。

現在の産業に欠かすことのできない加工技術がココにある

ところで富山事業所内には、創業当時からの歴史が詰まった不二越本館があります。
創業したのは1925年(大正14年)ですが、建物が出来たのは1937年(昭和12年)に造られました。内装に樫の木や上質のチーク材を使用しています。創業当時は社員9人ほどでしたが、約10年後には2000人規模になりました。この本館は主に総務などの管理部門や役員の会議室などで使われていたそうです。

「あたくしの家へようこそ・・・」っていうのはジョーダンよ

戦時中、軍事工場だった不二越さんは真っ先に焼夷弾が落とされてもおかしくない状況でしたが、建物が奇跡的に残りました。終戦後の昭和21年にGHQと賠償指定交渉がこの本館2階で行われました。交渉はかなり難航したようですが、交渉がうまくいかなかったら、不二越さんは解体されていた可能性があったんですって。まさに激動の歴史ですね。

2005年にリニューアルしたこの本館に不二越の歴史が詰まっています。

不二越本社富山事業所から見る夕日がとてもキレイでした